JPH0248050A - 空気清浄器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車用や家庭用の空気清浄器に係り、特に
殺菌の機能を有する空気清浄器に関するものである。

〔従来の技術〕

従来周知の空気清浄器は、空気中の塵埃を荷電するため
の放電部と、この荷電された塵埃を捕集する捕集部と、
臭気成分を吸着除去する活性炭よりなる脱臭部と、室内
の空気を吸込み上記放電部、捕集部及び脱臭部を経由し
て室内に放出する送風ファンとから構成されている。

〔発明か解決しようとする課題〕

自動車の型室内は、一般に塵埃や臭気成分が浮遊してい
るほかに、ダニや黴のような微生物及び大腸菌のような
細菌が多数生息していて、これ等が室内の臭いの源にも
なっている。

しかしながら、従来の空気清浄器では、このような微生
物や細菌までも殺菌することはできなかった。

本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、オゾン
の殺菌作用を利用して室内の微生物や細菌を殺菌する機
能を有する空気清浄器を提供することを目的とするもの
である。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、上記の目的を達成するために、（１）放電電
極に高電圧を印加して対向電極との間でプラス放電を発
生させることにより、塵埃に荷電する放電部と、 対向電極に高電圧を印加して放電電極との間でマイナス
放電を発生させることにより、オゾンを発生ずる放電部
と、 上記荷電された塵埃を捕集する捕集部と、上記発生した
オゾンを分解する分解部と、室内の空気を上記放電部、
捕集部及び分解部を経由して流し室内に放出する送風フ
ァンと、を備えた構成とするものであり、 （２）なお、上記プラス放電を発生する放電部と、上記
マイナス放電を発生する放電部は同体であることが効果
的であり、 （３）また、上記捕集部と上記分解部は同体であること
が、構造上から望ましい。

〔作用〕

上記の手段によれば、 （１）まず放電部でプラス放電することによって、室内
の空気中に含まれる塵埃は、送風ファンで吸込まれて放
電部を通過する際に荷電され、この荷電された塵埃は捕
集部で捕集され、清浄化された空気となって室内に放出
される。

次いで、放電部でマイナス放電することによって、放電
部で発生したオゾンはイオン風に乗って室内に流れて充
満するので、室内に生息する微生物や細菌はこのオゾン
によって殺菌される。

殺菌終了後、室内の残留オゾンは、送風ファンによって
吸込まれ分解部で無害な炭酸ガスと酸素に分解されて室
内に放出される。

（２）なお、プラス放電とマイナス放電は、放電電極と
対向電極よりなる放電部において、高電圧を放電電極に
印加するか、対向電極に印加するかで行われるので、同
一の放電部で両方の機能を兼ねることができる。

（３）また、塵埃を捕集する捕集部と臭気成分を吸着し
、且つオゾンを分解する分解部は、同一体で両方の機能
を兼ねることができる。

〔実施例〕

以下、本発明を図に示す実施例について説明する。

第１図（ａ）、　（ｂ）は、本発明の空気清浄器の一実
施例を示す平面図と断面図である。

図において、１は一定の間隙をおいて設けられた放電電
極１ａと対向電極１ｂとからなる放電部で、この放電部
１は、空気の吸込口４の下流側近傍に多数配設されて構
成されていて、空気中の塵埃は、この放電部１の間隙を
通過する際に電荷される。２は、活性炭素繊維ベーパ等
のフィルタよりなる電気的に接地された捕集・分解部で
、この捕集・分解部２で前記の荷電された塵埃は静電吸
引作用により吸着され、なお、臭気成分は毛管凝縮作用
により吸着され、更に、後述のオゾンが分解される。３
は送風ファンで、この送風ファン３によって車室内の非
清浄空気が吸込口４から吸込まれ（図の→で示す）、放
電部Ｉを経て捕集・分解部２で清浄化され、清浄空気と
なって吹出し口５から放出される（図の→で示す）。６
は放電部１、捕集・分解部２、送風ファン３を収納する
ケースで、７は捕集・分解部２と送風ファン３を仕切り
、且つ捕集・分解部２を保持するための壁である。

第２図は、上記空気清浄器の一実施例を示す電気回路図
である。

図において、１】は車室内に設けられる清浄用スイッチ
で、１２は車室外に設けられる殺菌用スイッチである。

清浄用スイッチ１１からは、接点１３ａと１３ｂを有す
る清浄用リレー１３と接点１５ａを有する送風リレー１
５がタイマー１０に並列に接続され、一方、殺菌用スイ
ッチ１２からは、接点１４ａと１４ｂを有する殺菌用リ
レー１４と接点１６ａを有する送風リレー１６がタイマ
ー１０に並列に接続されている。

清浄用リレー１３の接点１３ａは、高圧電源１７を介し
て前記放電部１の放電電極１ａと接点１４ｂを有するア
ース回路に並列に接続され、一方、殺菌用リレー１４の
接点１４ａは、高圧電源１７を介して前記放電部１の対
向電極１ｂと接点１３ｂを有するアース回路に並列に接
続されている。

なお、送風リレー１５と１６の接点１５ａと１６ａは、
送風ファン３に対して並列に接続されている。

１８はバッテリ電源で、上記の清浄用スイッチ１１、殺
菌用スイッチ１２及びリレー接点１３ａ１４ａ、１５ａ
、１６ａは電源１８から接続されていて、以上により電
気回路が構成されている。

なお、清浄用スイッチ１１が投入されると、第３図に示
すように、送風ファン３が作動すると共に放電部１の放
電電極１ａに高電圧が印加され、塵埃に荷電するプラス
放電が始まり、この状態は清浄用スイッチ１１を切るま
で継続し、一方、殺菌用スイッチ１２が投入されると、
第４図に示すように、送風ファン３は停止した状態で放
電部１の対向電極１ｂに高電圧が印加されてオゾンを発
生するマイナス放電が始まり、Ｔ３時間経過して放電が
停止すると同時に送風ファン３がＴ２時間作動するよう
にタイマー１０で制御される。

次に、上記の構成における作動を説明する。

まず、車室内の空気を清浄化する場合は、車室内に配設
された清浄用スイッチ１１を投入すると、第２図におい
て、タイマー１０からの指示により清浄用リレー１３に
通電され、接点１３ａと１３ｂが閉じて高圧電源１７か
ら高電圧（例えば５ＫＶ）が放電部１の放電電極１ａに
印加されるので、放電部１でプラス放電が始まり、同時
に、送風リレー１５にも通電され、接点１５ａが閉じて
送風ファン３が作動する。

従って、第１図において、車室内の非清浄空気は吸込口
４から吸込まれ、吸込まれた空気中に含まれる塵埃は放
電部１を通過する際に荷電され、この荷電された塵埃と
空気中に含まれる臭気成分は捕集・分解部２で吸着除去
され、清浄空気となって吹出口５から車室内に放出され
る。なお、上記の空気清浄化の作動は、第３図に示すよ
うに、清浄用スイッチ１１を切るまで継続する。

一方、車室内を殺菌する場合は、車室の窓を閉め切って
から、車室外の例えばトランクルームに配設された殺菌
用スイッチ１２を投入すると、第２図において、タイマ
ー１０からの指示により初めに殺菌用リレー１４のみに
通電され、接点１４ａと１４ｂが閉じて高圧電源１７か
ら高電圧（例えば５ＫＶ）が放電部ｌの対向電極１ｂに
印加されるので、放電部１でオゾン発生量の多いマイナ
ス放電が始まる。このマイナス放電は、第４図に示すよ
うにＴ、時間（例えば３０分）継続し、この間に発生し
たオゾンは、放電部１から車室内の方向に流れるイオン
風に乗って車室内に送られて充満するので、車室内に生
息する微生物や細菌は、このオゾンによって殺菌される
と共に、これに起因していた臭いも消される。

Ｔ１時間経過すると、タイマー１０からの指示により、
殺菌用リレー１４の通電が遮断されて送風リレー１６に
通電されるので、放電部１での放電は停止し送風ファン
３が作動する。送風ファン３の作動は、タイマー１０か
らの指示により、第４図に示すように１２時間（例えば
２０分）継続するが、この間に、車室内に残留したオゾ
ンは、第１図において吸込口４から吸込まれて捕集・分
解部２に送られ、捕集・分解部２の活性炭素の作用によ
り無害な炭酸ガスと酸素に分解されて、吹出口５より車
室内に放出される。

次に、本実施例では、プラス放電とマイナス放電を同一
の放電部ｌで行わせたが、プラス放電の放電部１と、マ
イナス放電の放電部１とを別体にて構成し、別々に放電
を行わせてもよい。

（ｌＯ） なお、本実施例では、オゾン発すのマイナス放電時は、
送風ファン３を止めて発生したオゾンをイオン風によっ
て室内に放出させたが、第５図に示すように、送風ファ
ン３と捕集・分解部２との間を開閉するダンパ８を設け
、且つ送風ファン３の近傍のケース６に吸込口４ａを設
けて、この吸込口４ａを開閉するダンパ９を設けること
により、オゾン発生のマイナス放電時は、このダンパ８
と９を図の点線の位置にセットして送風ファン３を逆回
転させることにより、図の・・・−：・で示すように送
風して室内にオゾンを強制的に放出させても良い。

また、本実施例では、マイナス放電用の殺菌用スイッチ
１２は、スイッチ投入時のオゾン回避上から室外に取付
けたが、殺菌用スイッチ１２を投入後、必要時間だけ遅
延させてからマイナス放電を開始させることにより、室
内に取付けても良い。

さらに、本実施例では、荷電された塵埃を捕集する捕集
部とオゾンを分解する分解部は、捕集・分解部２として
同体としたが、必要に応じて捕集部と分解部を分けて別
体としても良く、或いは、従来の捕集部と脱臭部にオゾ
ンの分解部を加えたゴ個の別体で構成しても良い。

なお、本実施例では、自動車に適用した場合について述
べたが、例えば、トイレ、浴室、物置等に適用しても良
く、要は、微生物や殺菌の生息し易い環境の室に対して
適用されるものである。

〔発明の効果〕

本発明は、以上説明したように構成しているので、以下
に記載するような効果を奏する。

（１）通常の空気清浄機能に加えて殺菌機能を有してい
るため、従来の除塵と脱臭の他に、微生物や細菌の殺菌
とこれに起因する臭いも消されるので、真に快適な室内
環境が得られる。

（２）なお、塵埃を荷電するプラス放電と、オゾンを発
生するマイナス放電は同一の放電部で発生させることが
できるので、空気の清浄と殺菌をより効果的に行える。

（３）また、荷電された塵埃の捕集部とオゾンの分解部
は同一体で行わせることができるので、構造が簡単とな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）、　（ｂ）は本発明の空気清浄器の一実施
例を示す平面図と断面図、第２図は同装置の一実施例を
示す電気回路図、第３図は同装置の清浄化の作動を示す
タイムチャート図、第４図は同装置の殺菌浄化を示すタ
イムチャート図、第５図は同装置の他の実施例を示す断
面図である。 １・・・放電部、Ｉａ・・・放電電極、Ｉｂ・・・対向
電極。 ２・・・捕集・分解部、３・・・送風ファン。 代理人弁理士　　岡　部　　　隆

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）放電電極に高電圧を印加して対向電極との間でプ
   ラス放電を発生させることにより、塵埃に荷電する放電
   部と、 対向電極に高電圧を印加して放電電極との間でマイナス
   放電を発生させることにより、オゾンを発生する放電部
   と、 上記荷電された塵埃を捕集する捕集部と、 上記発生したオゾンを分解する分解部と、 室内の空気を上記放電部、捕集部及び分解部を経由して
   流し室内に放出する送風ファンと、を備えたことを特徴
   とする空気清浄器。
2. （２）上記プラス放電を発生する放電部と、上記マイナ
   ス放電を発生する放電部とは同体であることを特徴とす
   る請求項１記載の空気清浄器。