JPH0247622Y2 - - Google Patents

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JPH0247622Y2
JPH0247622Y2 JP14219484U JP14219484U JPH0247622Y2 JP H0247622 Y2 JPH0247622 Y2 JP H0247622Y2 JP 14219484 U JP14219484 U JP 14219484U JP 14219484 U JP14219484 U JP 14219484U JP H0247622 Y2 JPH0247622 Y2 JP H0247622Y2
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btl
speaker
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] 本考案は、いわゆるカーステレオ等の車載用オ
ーデイオ機器における再生出力増強用としてオー
デイオ装置本体とスピーカとの間に挿入されて用
いられる車載用増設増幅器に関するものである。
[考案の技術的背景] 乗用車の車内におけるオーデイオ再生に使用さ
れるオーデイオ装置は、近年、「カーステレオ」、
「カーコンポ」、「カーオーデイオ」などと称され
るに至り、最早かつての単なる「カーラジオ」の
域を越え、いわば本格的オーデイオシステムとし
ての機能・構成を持つようになつてきた。すなわ
ち、車載用のオーデイオシステムとしては、基本
的には、例えば、AM(振幅変調)/FM(周波数
変調)チユーナ、アンプ(増幅器)すなわちプリ
アンプ(前置増幅器)およびメインアンプ(主増
幅器)、スピーカ等で構成され、必要に応じてカ
セツトプレーヤ等が付加される。さらに、再生周
波数をコントロールするいわゆるグラフイツクイ
コライザや、パワーブースタなどと称され出力す
なわち再生音量を増強するための増設増幅器(以
下、「パワーブースタ」と称する)が付加される
ことも少なくない。また、上記車載用のシステム
におけるAM/FMチユーナ、アンプおよびカセ
ツトプレーヤを一体化したものは「カーカシー
バ」などと称され、基本的な車載用オーデイオ装
置として広く用いられている。
ところで、上記パワーブースタは、一種のパワ
ーアンプであつて、カーカシーバ等のオーデイオ
装置本体のスピーカ出力端(すなわちメインアン
プの出力端であり、パワーブースタを使用しない
場合には、ここにスピーカが接続される)とスピ
ーカとの間に挿入されて用いられる。
一方、車載用オーデイオシステムとしては、左
右2箇所だけでなく、前方左右および後方左右の
合計4箇所にスピーカ装置を設置し、いわゆる4
チヤンネルシステム的な再生を行なうようにした
ものが注目されつつある。この場合、一般的に
は、いわゆる4チヤンネルステレオ再生とは異な
り、前後方向については全く同様の信号を再生す
る。すなわち、LF(前左)チヤンネルとLR(後
左)チヤンネルはともに2チヤンネルステレオソ
ースのL(左)チヤンネル信号を再生し、RF(前
右)チヤンネルとRR(後右)チヤンネルはとも
に2チヤンネルステレオソースのR(右)チヤン
ネル信号を再生する。以下、このような再生を便
宜上「4スピーカ再生」と称することにする。
ところで、乗用車の場合、一般に前後2列の座
席を有し、後部座席の乗員の有無、助手席の乗員
の有無などにより、主となる聴取位置が大きく変
化する。このため、上記4スピーカ再生では、左
右チヤンネル間ばかりでなく、前後チヤンネル間
についても再生音量のバランスを調整する必要が
生ずる。この種の音量バランス調整のための回路
は、一般にプリアンプ部分またはメインアンプの
後段(すなわちスピーカ出力端)のいずれかに挿
入される。そして、後者すなわちスピーカ出力端
に挿入されるバランス調整回路を特にパワーフエ
ーダと称することがある。
また、オーデイオ装置本体のメインアンプの出
力段としては、電圧利用率を高めるため、いわゆ
るBTL(balanced transformerless)回路を用い
たものと、通常の増幅回路(BTL回路では互に
逆相の出力がアースを基準としないつまりフロー
テイングされた状態で一対の出力端にあらわれる
のに対して、アースを基準としアースとホツト側
出力端との間に増幅出力があらわれるもの〜本明
細書ではこれを上記BTL回路と区別するため
「非BTL回路」と称する)を用いたものとがあ
る。
そして、上記パワーフエーダを上記4スピーカ
再生システムの前後のバランス調整に用いた場
合、メインアンプの出力段がBTL回路であるか
非BTL回路であるかということは、オーデイオ
装置本体のスピーカ出力端にスピーカを接続する
限りにおいては双方とも当然それを前提として設
計されるため何等問題は生じない。しかしなが
ら、スピーカ出力端とスピーカとの間に先に述べ
たようなパワーブースタを挿入する場合には、該
スピーカ出力端の出力インピーダンス(通常、4
Ω程度のスピーカを前提としているため数Ω〜数
十Ω程度のインピーダンスである)とパワーブー
スタの増幅回路の入力インピーダンス(通常、数
kΩ〜数十kΩ程度の高インピーダンスである)
のマツチングを取らねばならないことに加え、
BTL回路と非BTL回路との出力形式の相違、特
にパワーフエーダの回路の相違に関連したパワー
フエーダ出力側における信号状態の相違による影
響を考慮する必要がある。
ここで、BTL出力におけるパワーフエーダと、
非BTL出力におけるパワーフエーダについて詳
述する。
第3図にBTL回路にパワーフエーダを付設し
た場合の構成を示す。図示のように、前段のアン
プ1から正相(つまり非反転)出力と逆相(つま
り反転)出力が与えられる場合、正相出力は正相
用アンプ2で増幅され、逆相出力は逆相用アンプ
3で増幅される。これら両増幅器2,3の出力は
互に逆相で振幅の等しい出力であり、これら両出
力端間に負荷を接続するのが基本的なBTL回路
である。この場合は、その出力をさらにパワーフ
エーダ4で前後のチヤンネルに分岐するとともに
これら前後のチヤンネルのレベルバランスを調整
する。すなわち、この場合パワーフエーダ4は通
常の可変抵抗器で構成されており、正相用および
逆相用アンプ2および3の両出力端に該可変抵抗
の固定側抵抗部4aの両端がそれぞれ接続され、
該固定側抵抗部4aの一端すなわち正相用アンプ
2の出力端と該可変抵抗の可動子(摺動子)と
が、一方、例えば前方チヤンネルの一対の出力端
子5aと5bとにそれぞれ接続され、固定側抵抗
部4aの他端すなわち逆相用アンプ3の出力端と
該可変抵抗の可動子(摺動子)とが、他方、すな
わち後方チヤンネルの一対の出力端子6aと6b
とにそれぞれ接続される。
また、第4図には非BTLアンプにパワーフエ
ーダを付設した場合を示す。図示のように、非
BTLアンプ7の出力は、パワーフエーダ8に与
えられるが、この場合パワーフエーダ8は、一つ
の固定側抵抗部8aに対し相互に関連動作する2
個の可動子8b,8cを有しており、上記非
BTLアンプ7の出力は上記2個の可動子8b,
8cに与えられる。そして、該可変抵抗器の固定
側抵抗部8aの一端が、一方、例えば前方チヤン
ネルの一対の出力端子9a,9bの一方9aに接
続され、該固定側抵抗部8aの他端が、他方、す
なわち後方チヤンネルの一対の出力端子10a,
10bの一方10aに接続される。上記前方およ
び後方チヤンネルの各一対の出力端子9aと9b
および10aと10bのそれぞれの他方9bおよ
び10bはともにアースされる。なお、パワーフ
エーダ8の可変抵抗の2個の可動子8b,8c
は、調整の中央位置で両方が固定側抵抗8aの両
端に位置し、調整操作によりその調整方向の反対
側に対応する可動子が他方の可動子の位置へ向つ
て移動する。
なお、第3図および第4図に示したのは、左右
チヤンネルのいずれか一方についての構成であ
り、従つて実際にはこれと同様の構成がもう一組
設けられる。すなわち、例えば第3図がLチヤン
ネルについての構成であるとすれば、前方チヤン
ネルの出力端子5a,5bはLFチヤンネルの出
力端子となり、後方チヤンネルの出力端子6a,
6bはLRチヤンネルの出力端子となる。
したがつて、上記BTL回路のパワーフエーダ
出力としては、BTL回路の互に逆相の各出力電
位がパワーフエーダで分圧された信号がフローテ
イング状態で出力され、非BTL回路のパワーフ
エーダ出力としては、アースに対するホツト側信
号ラインにパワーフエーダによる抵抗が介挿さ
れ、該抵抗値がパワーフエーダの調整により変化
する形となる。
このため、このような出力にスピーカが接続さ
れるときは問題はないが、パワーブースタを接続
するときは、インピーダンスのマツチングの問題
のみならず、パワーブースタの入力がフローテイ
ングか非フローテイングかという問題、およびパ
ワーフエーダによる調整の影響がパワーブースタ
の出力側でどういう形であらわれるかという問題
など多くの問題を解決しなければならない。
したがつて、通常は、上記パワーフエーダを用
いたときは、カーカシーバ等のオーデイオ装置本
体の出力段がBTL回路であるか、非BTL回路で
あるかによつて異なる入力回路を有するパワーブ
ースタが必要となる。
一方、仮に単一の構成のパワーブースタで上記
BTL回路と非BTL回路との両方のパワーフエー
ダ出力を増幅できれば、回路の共通化が図れ、結
果的に製造の容易化ならびにコストダウンや回路
構成の簡単化にも寄与すると考えられる。
[考案の目的] 本考案の目的とするところは、簡単な構成で、
上記BTL回路と非BTL回路のいずれかのパワー
フエーダ出力をも適正に増幅し得る車載用パワー
ブースタを提供することにある。
[考案の概要] 本考案は、左右チヤンネルの各出力をそれぞれ
前後2系統に振分けるとともに該前後チヤンネル
のレベル関係を調整するパワーフエーダ回路を出
力段に備え、各出力をそれぞれ再生用のスピーカ
に接続し得るように構成されたBTL出力または
非BTL出力のオーデイオ機器本体と上記スピー
カとの間に必要に応じて挿入され、上記オーデイ
オ機器本体から出力される再生信号を増幅してス
ピーカに供給するためのパワーブースタにおい
て、上記オーデイオ機器本体の出力チヤンネル毎
の各出力を各別に受けるインピーダンス整合用の
マツチング回路の入力端から該マツチング回路の
出力を増幅する増幅回路の出力端までの間の回路
の少なくとも一部を切換えてBTL出力または非
BTL出力に適合させるための切換え手段を設け、
且つ上記オーデイオ機器本体の出力の直流レベル
を弁別してBTL出力か非BTL出力かを判定する
判定回路を設けこの判定回路により該判定に応じ
て上記切換え手段を駆動する構成としたことを特
徴としている。
[考案の実施例] 第1図に本考案によるパワーブースタの一実施
例をBTL回路のパワーフエーダ出力に接続した
構成を示す。なお、第1図では、第3図と同様の
部分には同符号を付して示している。
第1図において、11aおよび11bはパワー
ブースタの前方チヤンネルの一対の入力端子であ
り、それぞれ図示のようにパワーフエーダの前方
チヤンネルのスピーカ出力端に接続される。12
aおよび12bはパワーブースタの後方チヤンネ
ルの一対の入力端子であり、それぞれ図示のよう
にパワーフエーダの後方チヤンネルのスピーカ出
力端に接続される。13は入力端子11a−11
b間に接続されたインピーダンス整合用のダミー
負荷としての抵抗であり、14は入力端子12a
−12b間に接続されたやはりインピーダンス整
合用のダミー負荷としての抵抗である。15およ
び16は抵抗13の両端子間を分圧する抵抗であ
り、これら抵抗15および16の直列回路が抵抗
13に対して並列に設けられている。同様に17
および18は抵抗14の両端子間を分圧する抵抗
であり、これら抵抗17および18の直列回路が
抵抗14に対して並列に設けられている。19は
抵抗17と18との接続点から得られる信号の位
相を反転する位相反転回路である。20は切換え
接点20aを有する第1のリレーであり、この第
1のリレー20の切換え接点20aは、一方の被
切換え固定端が位相反転回路19の出力端に接続
され、また、他方の被切換え固定端が抵抗17と
18との接続点に接続されて、これらのいずれか
一方から得た信号を可動端に導くようになつてい
る。21は抵抗15と16の接続点とアースとの
間にあらわれる信号を増幅する第1のブースタア
ンプである。22は第1のリレー20の切換え接
点20aの可動端とアースとの間にあらわれる信
号を増幅する第2のブースタアンプである。23
は第1の切換え接点23aおよび第2の切換え接
点23bを有する第2のリレーである。この第2
のリレー23の第1の切換え接点23aは、一方の
被切換え固定端が第2のブースタアンプ22の出
力端に接続され、また、他方の被切換え固定端が
第1のブースタアンプ21の出力端に接続され
て、これらのいずれか一方から得た信号を可動端
に導くようになつている。第2のリレー23の第
2の切換え接点23bは、一方の被切換え固定端
が第1のブースタアンプ21の出力端に接続さ
れ、また、他方の被切換え固定端が第2のブース
タアンプ22の出力端に接続されて、これらのい
ずれか一方から得た信号を可動端に導くようにな
つている。第1の切換え接点23aの可動端の出
力は前側出力端子のホツト側24aに接続され、
この端子24aとアースに接続された前側出力端
子のアース側24bとの間に前側スピーカSPFが
接続される。第2の切換え接点23bの可動端の
出力は後側出力端子のホツト側25aに接続さ
れ、この端子25aとアースに接続された後側出
力端子のアース側25bとの間に後側スピーカ
SPRが接続される。抵抗14と抵抗18との接
続点は抵抗26を介して演算増幅器等で構成した
コンパレータ27のマイナス側(非反転側)入力
端に接続され、コンパレータ27のマイナス側入
力端とアースとの間にはコンデンサ28が接続さ
れている。電源Vccとアースとの間にはコンパレ
ータの比較基準電圧設定用の抵抗29,30の直
列回路が設けられ、電源電圧Vccが分圧されたこ
れら抵抗29と30の接続点の電圧がコンパレー
タ27のプラス側(反転側)入力端に与えられ
る。コンパレータ27の出力側には第1および第
2のリレー20および23の各駆動コイル20c
および23cがそれぞれアースとの間に接続さ
れ、該コンパレータ27の出力によりこれら第1
および第2のリレー20および23が付勢され
る。
次に、このような構成における作用について説
明する。
本考案は、この種の車載用オーデイオ装置にお
ける非BTL回路の出力段には、一般に第4図に
示すように直流阻止用のコンデンサCが設けられ
ており、パワーフエーダを介して得られる出力
(ホツト側)の直流電位はほぼアース電位となる
のに対し、BTL回路の場合にパワーフエーダを
介して得られる出力の対アース直流電位は電源電
圧Vccのほぼ1/2すなわち約Vcc/2となること
に着目したもので、この電圧を検出して入力側の
回路がBTLか非BTLかを判別しそれに応じてパ
ワーブースタの回路を自動的に切換える。ここ
で、BTL回路の出力にあらわれるVcc/2を検
出するのはパワーフエーダの可変抵抗4における
固定側抵抗部4aの両端に対応する図示A点およ
びB点のいずれでもよいが、この場合はB点すな
わち端子12bの電位を検出している。
図示B点の電圧は、抵抗26とコンデンサ28
からなる交流カツトフイルタで直流分だけが取出
され、コンパレータ27に入力される。また、コ
ンパレータ27には電源電圧Vccが抵抗29と3
0で分圧された比較基準電圧も与えられている。
このため、コンパレータ27では、上記フイルタ
によつて取出されたB点電圧の直流分が上記基準
電圧と比較され、コンパレータ27の出力は、上
記直流分が該基準電圧以上となるとほぼ電源電圧
Vccとなり、該基準電圧未満であればほぼアース
電位となる。上記比較基準電圧は、この場合、
Vcc/2か0かを弁別するのであるから、これら
の中間の適宜なる値にすればよいが、コンパレー
タ27に入力されるレベル検出信号には音声信号
の低域成分が混入するおそれがあるので、この点
を見込んだ値に設定する。
したがつて、上記B点の直流分がVcc/2と判
定されたとき、つまりBTL回路が接続されたと
きに、リレー20および23が付勢され、これらリレ
ー20および23の切換え接点20a,23a,
23bは図示の状態が選択される。すなわち、抵
抗17,18と第2のブースタアンプ22との間
に位相反転回路19が介挿され、第1のブースタ
アンプ21の出力が後側スピーカSPRに接続さ
れ、そして第2のブースタアンプ22の出力が前
側スピーカSPFに接続される。
また、上記B点の直流分が零電位と判定された
とき、つまり非BTL回路が接続されたときには、
リレー20および23が付勢されず、これらリレ
ー20および23の切換え接点20a,23a,
23bは図示とは逆のの状態が選択される。すな
わち、抵抗17,18と第2のブースタアンプ2
2との間は直結され、第1のブースタアンプ21
の出力が前側スピーカSPFに接続され、そして第
2のブースタアンプ22の出力が後側スピーカ
SPRに接続される。
このパワーブースタの入力側に第4図のような
非BTL回路が接続された場合、入力端子11a
−11b間と入力端子12a−12b間とにはパ
ワーフエーダ8でレベル調整されたそれぞれ前方
と後方チヤンネルの信号が同位相で入力される。
入力端子11a−11bから入力された信号は抵
抗15および16で分圧され、減衰されて第1の
ブースタアンプ21に入力される。また、入力端
子12a−12bから入力された信号は抵抗17
および18で分圧され、減衰され、このとき上述
したようにリレー20の接点20aは第1図とは
逆の状態であり、位相反転回路19は挿入されて
いないので、そのまま第2のブースタアンプ22
に入力される。そして、このときリレー23の接
点23aも第1図とは逆の状態であるので、第1
のブースタアンプ21の出力は出力端子24aを
介して前側スピーカSPFに供給され、第2のブー
スタアンプ22の出力は出力端子25aを介して
後側スピーカSPRに供給される。
なお、基本的には、上記抵抗15および16は
互いに等しい値に選定され、同様に抵抗17およ
び18も等しい値に選定され、共に分圧による減
衰量は−6dBとなるが、もちろん、これら抵抗値
を適宜設定して所要の減衰量を得るようにするこ
ともできる。
一方、第1図のように、BTL回路が接続され
ているときは、入力端子11a−11bから入力
される信号は入力端子12a−12bから入力さ
れる信号とは逆位相となる。入力端子11a−1
1bから入力された信号は抵抗15および16で
分圧され、減衰されて第1のブースタアンプ21
に入力される。また、入力端子12a−12bか
ら入力された信号は抵抗17および18で分圧さ
れ、減衰された後、位相反転回路19で反転され
て位相が揃えられて第2のブースタアンプ22に
入力される。また、このとき、抵抗13,15,
16および抵抗14,17,18の影響により、
パワーフエーダ4の出力に直接スピーカを接続し
た場合に図示A点側のスピーカの音量の方が他方
より大きくなるような、パワーフエーダ4の操作
方向と、第1のブースタアンプ21の出力の方が
他方より大きくなるようなな、パワーフエーダ4
の操作方向とが逆の方向となるので、リレー23
の切換え接点23a,23bにより、第1、第2
のブースタアンプ21,22の出力を入替えて、
それぞれ後側、前側の各スピーカSPR,SPFに
与えるようにしている。
このようにして、入力端子11a−11bおよ
び12a−12bにBTL回路が接続されたか、
非BTL回路が接続されたかを、入力端より弁別
してリレー20,23を作動させ、自動的に回路
を切換えることができ、BTL回路にも非BTL回
路にも共通に使用することができる。
なお、本考案は上述し且つ図面に示す実施例に
のみ限定されることなく、その要旨を変更しない
範囲内で種々変形して実施することができる。
例えば、第2図は、本考案のその他の実施例の
構成を示すもので、第1図と同様の部分には同符
号を付して示している。
この場合、ダミー抵抗13の両端の電位は、そ
れぞれ抵抗31および32を介して第1の差動増
幅器33の非反転および反転入力端に与えられ
る。この第1の差動増幅器33は帰還抵抗34を
備えている。また、ダミー抵抗14の両端の電位
は、それぞれ抵抗35および36を介して第2の
差動増幅器37の非反転および反転入力端に与え
られる。この第1の差動増幅器37は互いに直列
接続された抵抗38,39からなる帰還系を備え
ている。これら直列帰還抵抗の一方38に並列に
リレー40の接点40aが接続されている。この
リレー40は、駆動コイル40cがコンパレータ
27の出力に接続されていて、第1図のリレー2
0,23と同様にBTL回路と判定されたときに
付勢され、第2図に示すように接点40aを開路
する。この場合、第1の差動増幅器21の出力は
出力端子24a,24bを介して前側スピーカ
SPFに供給され、第2の差動増幅器22の出力は
出力端子25a,25bを介して後側スピーカ
SPRに供給される。
すなわち、この場合、第4図のような非BTL
回路の出力を受けるときは、差動増幅器33,3
7は共に正相(非反転)増幅器として動作し、抵
抗38はリレー40により短絡されるので、抵抗
31,32,35,36の抵抗値をいずれもR1
とし、抵抗34,39の抵抗値をいずれもR2と
すれば、上記増幅器33,34の利得は共に、 Vg=(R1+R2)/R1 =1+(R2/R1)
……(1) となる。
一方、BTL回路の場合には、第1の差動増幅
器33は正相増幅器として動作するので利得は上
記(1)式となる。このとき、第2の差動増幅器37
は逆相増幅器として動作するので、仮に抵抗38
が存在しない(短絡されている)とすれば、その
利得は次式であらわされる。
Vg=R2/R1 ……(2) ここで、もしも(R2/R1)が1よりも充分に
大きいならば(1)式=(2)式となるが、一般的にはそ
うではないので、抵抗38をBTL回路接続時に
のみ挿入するようにしている。
したがつて、この場合の第2の差動増幅器37
の利得は、抵抗38の抵抗値をR3として次式で
あらわされる。
Vg=(R2+R3)/R1 ……(3) ここで、R3=R1とすれば、(1)式=(3)式とな
る。
また、上記各実施例ではいずれも回路の切換え
にリレーを用いる構成としたが、通常のリレーに
限らず、いわゆるソリツドステートリレーや半導
体スイツチ素子等を用いることができることはも
ちろんである。
〔考案の効果〕
本考案によれば、簡単な構成で、上記BTL回
路と非BTL回路のいずれかのパワーフエーダ出
力をも適正に増幅し得る車載用パワーブースタを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の構成を示す回路構
成図、第2図は本考案のその他の実施例の構成を
示す回路構成図、第3図および第4図はそれぞれ
BTL回路におけるパワーフエーダ出力および非
BTL回路におけるパワーフエーダ出力を説明す
るための図である。 13〜18,26,29,30〜32,34〜
36,38,39……抵抗、19……位相反転回
路、20,23,40……リレー、21,22…
…ブースタアンプ、27……コンパレータ、28
……コンデンサ、33,37……差動増幅器。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 左右チヤンネルの各出力をそれぞれ前後2系
    統に振分けるとともに該前後チヤンネルのレベ
    ル関係を調整するパワーフエーダ回路を出力段
    に設けて各出力をそれぞれ再生用のスピーカに
    接続し得るように構成されたBTL出力または
    非BTL出力のオーデイオ機器本体と上記スピ
    ーカとの間に挿入され、上記オーデイオ機器本
    体から出力される再生信号を増幅してスピーカ
    に供給するための増設増幅器において、上記オ
    ーデイオ機器本体の出力チヤンネル毎に設けら
    れ各出力を各別に受けるインピーダンス整合用
    のマツチング回路と、該マツチング回路の出力
    を増幅する増幅回路と、上記マツチング回路入
    力端から増幅回路出力端までの間の回路の少な
    くとも一部を切換えてBTL出力または非BTL
    出力に適合させるための切換え手段と、上記オ
    ーデイオ機器本体の出力の直流レベルを弁別し
    てBTL出力か非BTL出力かを判定し該判定に
    応じて上記切換え手段を作動させる判定回路と
    を具備したことを特徴とする車載用増設増幅
    器。 (2) マツチング回路は対アース間信号を出力する
    抵抗網からなるアツテネータで、且つ増幅回路
    は上記アツテネータから出力された対アース間
    信号を増幅する増幅器であり、そして切換え手
    段は前後のいずれか一方のチヤンネルの上記増
    幅器出力の極性および入出力チヤンネルの前後
    関係を切換えることを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の車載用増設増幅器。 (3) マツチング回路は入力信号をスピーカ負荷に
    ほぼ対応するインピーダンスで受けるダミー抵
    抗で、且つ増幅回路は上記ダミー抵抗の両端の
    電圧を差動増幅する差動増幅器であり、そして
    切換え手段は上記差動増幅器のゲインを切換え
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の車載用増設増幅器。
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