JPH0247450Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は測量作業に使用するピンポール等を支
持するための小型の測量用三脚に関する。

（従来の技術） 従来、ピンポール等を用いた測量作業において
は、ピンポール等を作業者が手で支持していた。

（考案が解決しようとする問題点） 上記した従来にあつては、作業者がピンポール
等を手で支持しなければならず、望遠鏡を操作す
る作業者の外にピンポール等を支持する作業者を
必要としていた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記の問題点を解決するために、測量
用三脚の各脚片をほぼＬ字状に曲折形成し、各脚
片の水平片の一部をそれぞれ開動可能に結合する
とともに、該結合部に前記ピンポール等を支持す
る空所を形成し、一つの脚片上に他の脚片を重合
して収能可納となした構成である。

（作用） 測量用三脚の各脚片をほぼ均等に開き、各脚片
の結合部の空所にてピンポール等を支持し、そし
て、使用後においては、一つの脚片に他の脚片を
重合して、収納するものである。

（実施例） 以下、本考案を具体化した実施例を図面にした
がつて詳細に説明する。

測量用三脚１はほぼＬ字状に曲折形成された板
状の脚片２Ａ〜２Ｃからなり、各脚片２Ａ〜２Ｃ
はその水平状の台部３ａ〜３ｃの端部が上下に重
合されていて鳩目４により各脚片２Ａ〜２Ｃがそ
れぞれ開動可能に結合され、この結合部における
鳩目４の中心には測量用のピンポールＰを支持す
る空所５が形成されている。そして、各脚片２Ａ
〜２Ｃの脚部６ａ〜６ｃはそれぞれ外方へ若干拡
開されて先端（下端）に至るにしたがつて若干細
く形成されており、また収納時にあつて、各脚片
２Ａ〜２Ｃは一つの脚片２Ａに他の脚片２Ｂ，２
ｃが重合するように寸法設計されている。

本例の測量用三脚１は上述のように構成したも
のであり、その作用について説明する。

例えば、測量用鋲Ｙの十文字に刻設されて溝の
交点にピンポールＰを立てる場合には、まず各脚
片２Ａ〜２Ｃをほぼ均等間隔に開いた測量用三脚
を前記測量用鋲Ｙの上方に設置するとともに、各
脚片２Ａ〜２Ｃの結合部における空所５内にピン
ポールＰを通し、これにより測量用鋲Ｙの交点に
ピンポールＰを立設した状態で支持するものであ
り、所定の測量作業に対応するものである。

そして、測量後においては、ピンポールＰを取
り除き、各脚片２Ａ〜２Ｃをその結合部である鳩
目４を中心としてそれぞれ回して、例えば、一つ
の脚片２Ａ上に他の脚片２Ｂ，２Ｃを重合し、外
見上一つの脚片として収納するもので、この状態
で携帯するものである。

なお、各脚片２Ａ〜２Ｃの形状及び結合手段は
前述の実施例のものに限定するものではない。

（考案の効果） 本考案は、測量用三脚の各脚片をほぼＬ字状に
曲折形成し、各脚片の水平片の一部をそれぞれ開
動可能に結合するとともに、該結合部に前記ピン
ポール等を支持する空所を形成し、一つの脚片上
に他の脚片を重合して収納可能となしたものであ
るから測量用三脚の各脚片の結合部における空所
にピンポール等を挿入するのみで支持することが
でき、従来のようにピンポール等を支持する作業
者を必要とせず、また、各脚片にあつては一つの
脚片に他の脚片すべてを重合できるので、その携
帯が非常に簡便となる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は測量用
三脚を示す斜視図、第２図は測量用三脚の収納状
態を示す平面図、第３図は第２図のＡ−Ａ線断面
図である。 １……測量用三脚、２Ａ〜２Ｃ……脚片、５…
…空所、Ｐ……ピンポール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 測点に位置する測量用鋲等の上面にピンポール
   等を支持するための測量用三脚であつて、その測
   量用三脚の各脚片をほぼＬ字状に曲折形成し、各
   脚片の水平片の一部をそれぞれ開動可能に結合す
   るとともに、該結合部に前記ピンポール等を支持
   する空所を形成し、一つの脚片上に他の脚片を重
   合して収納可能となしたことを特徴とする測量用
   三脚。