JPH0247213A - 鋳鉄用接種剤 - Google Patents
鋳鉄用接種剤Info
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Landscapes
- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は接種剤の種々の効果のうち特に黒鉛形状の改良
に関してすぐれた効果をもち、鋳造品の均質な健全性を
大幅に向上させることを図つだ鋳鉄用接種剤に関する。
に関してすぐれた効果をもち、鋳造品の均質な健全性を
大幅に向上させることを図つだ鋳鉄用接種剤に関する。
(従来技術)
鋳鉄の製造に際して、鋳鉄溶湯に接種剤を添加すること
は一般的に行なわれている。接種剤を添加する目的は、
鋳物のチル防止、共晶セル数の増加、黒鉛化の促進、機
械的性質の向上、黒鉛形状の改良、黒鉛の微細化、鋳物
の肉厚差の均一性の向上などさまざまであり、目的に応
じて種々の接種剤が使用されている。
は一般的に行なわれている。接種剤を添加する目的は、
鋳物のチル防止、共晶セル数の増加、黒鉛化の促進、機
械的性質の向上、黒鉛形状の改良、黒鉛の微細化、鋳物
の肉厚差の均一性の向上などさまざまであり、目的に応
じて種々の接種剤が使用されている。
接種剤の種類としては、Fe−5i (Si40〜80
重量%)、Ca−3i (Ca35〜40重量%)など
のシリコン系や黒鉛系など種々のものが知られている。
重量%)、Ca−3i (Ca35〜40重量%)など
のシリコン系や黒鉛系など種々のものが知られている。
Fe−5iは最も一般的な接種剤であるが、接種効果か
弱く、しかも不安定であるため比較的低級な品位の鋳鉄
に使用されている。Fe−5iの効果を高めるためにC
a。
弱く、しかも不安定であるため比較的低級な品位の鋳鉄
に使用されている。Fe−5iの効果を高めるためにC
a。
Ba、Sr、C,Zr、A1などを0.5〜3重量%程
度混合した接種剤も使用されているが、これらの接種剤
はチル防止の目的に主力がおかれており、特に冷却速度
の遅い中太物鋳物では方向性のある黒鉛形状しか得られ
ず、均質な黒鉛形状は得られない。Ca−3iは、Ca
35〜40重量%の物が用いられており、チル防止、組
織の改善、機械的性質の向上など優れた効果をもち、中
太物でも均質な黒鉛が得られる。しかしながら、この種
の接種剤は溶解性かきわめて悪いことや多量のスラグを
発生するといった使用上の問題点が多い。
度混合した接種剤も使用されているが、これらの接種剤
はチル防止の目的に主力がおかれており、特に冷却速度
の遅い中太物鋳物では方向性のある黒鉛形状しか得られ
ず、均質な黒鉛形状は得られない。Ca−3iは、Ca
35〜40重量%の物が用いられており、チル防止、組
織の改善、機械的性質の向上など優れた効果をもち、中
太物でも均質な黒鉛が得られる。しかしながら、この種
の接種剤は溶解性かきわめて悪いことや多量のスラグを
発生するといった使用上の問題点が多い。
一方、黒鉛系接種剤はチル防止には優れた効果をもつが
、接種剤中のCの割合が5重量%以上になると粗大黒鉛
を発生することが多い。また集合した黒鉛を形成しやす
く均一な黒鉛形状は得られない、逆にCの割合が5重量
%以下では接種剤としてのCの働きはほとんどなくなる
。
、接種剤中のCの割合が5重量%以上になると粗大黒鉛
を発生することが多い。また集合した黒鉛を形成しやす
く均一な黒鉛形状は得られない、逆にCの割合が5重量
%以下では接種剤としてのCの働きはほとんどなくなる
。
接種剤に関する研究と開発は今日まで主として小物量産
のチル防止と接種効果か時間の経過とともに刻々減衰す
るいわゆるフェーディング現象の防止を中心に行なわれ
ており(たとえば特開昭57−35607号)、冷却速
度の遅い中太物鋳物としての接種剤の研究はほとんど行
なわれていない、また、従来考え出されている接種剤で
は、中太物鋳物の黒鉛形状を均質化できなかったり、C
a−5iのように均質化できても操業上問題がある。
のチル防止と接種効果か時間の経過とともに刻々減衰す
るいわゆるフェーディング現象の防止を中心に行なわれ
ており(たとえば特開昭57−35607号)、冷却速
度の遅い中太物鋳物としての接種剤の研究はほとんど行
なわれていない、また、従来考え出されている接種剤で
は、中太物鋳物の黒鉛形状を均質化できなかったり、C
a−5iのように均質化できても操業上問題がある。
(発明の目的および構成)
本発明は上記の点にかんがみてなされたもので、中太物
鋳物の組織を改善して均質化を図るとともに、溶解性を
改善してスラグの発生を減少することを目的とし、この
目的を達成するために、5i40〜80重量%、Ca5
〜15重量%、残部Feから成り、さらに好ましくは、
Ba、Sr、Cのうちからいずれか1〜3種を含み、そ
の合計が0.5〜5重量%である接種剤を用いることと
したものである。
鋳物の組織を改善して均質化を図るとともに、溶解性を
改善してスラグの発生を減少することを目的とし、この
目的を達成するために、5i40〜80重量%、Ca5
〜15重量%、残部Feから成り、さらに好ましくは、
Ba、Sr、Cのうちからいずれか1〜3種を含み、そ
の合計が0.5〜5重量%である接種剤を用いることと
したものである。
(実施例)
以下本発明を図面に基づいて説明する。
鋳鉄の接種機構についての定説はないが、以下のような
説が知られている。
説が知られている。
まず、−説によれば、鋳鉄溶湯にFe−5iなどを添加
するとFe−5iの粒が溶解する時点でSi濃度の勾配
が発生してSi濃度の高い部分が生じる。このような所
は過共晶組成になるために黒鉛の種が発生し、これが核
となって黒鉛が生長し、接種効果が得られるとするもの
である。別の説によれば、未溶解の黒鉛やMnS、Ca
C,などが黒鉛の核となって接種効果が得られるとする
説である。
するとFe−5iの粒が溶解する時点でSi濃度の勾配
が発生してSi濃度の高い部分が生じる。このような所
は過共晶組成になるために黒鉛の種が発生し、これが核
となって黒鉛が生長し、接種効果が得られるとするもの
である。別の説によれば、未溶解の黒鉛やMnS、Ca
C,などが黒鉛の核となって接種効果が得られるとする
説である。
本発明者らは、中太物鋳物の組織の改善と均質化を図る
上でFe−5t系にC,Sr、Ba。
上でFe−5t系にC,Sr、Ba。
Caなどを5重量%以内で変化させ種々の組合わせによ
りテストを行なワた結果、中太物鋳物に関してこの範囲
では安定した均質な黒鉛組織が得られないことがわかっ
た。これは、溶湯が凝固するまでの時間が非常に長い中
太物鋳物においては、Si濃度の勾配がFe−5i粒の
溶解時間と関連しているため溶湯の凝固以前にSi濃度
の勾配がなくなるであろうと考えた。そこで次にC1B
a、Sr、Caの量を増加させたところ、Cの量が増加
するにつれて粗大黒鉛は増し均質な黒鉛組織は得られな
かワた。また、Ba、Srをそれぞれ増加させたところ
Fe12 (引張り強度25K g / m m ”の
鋳鉄)などの溶湯ではフェライト化傾向がいちじるしく
、このため黒鉛の太さや長さに問題が生じることがわか
った。Caの量を増加させていくと、Caが5重量%程
度からほぼ均質な黒鉛形状が得られ、7重量%以上では
黒鉛に方向性は全く見られず、均質に分布した黒鉛形状
が得られることがわかった。
りテストを行なワた結果、中太物鋳物に関してこの範囲
では安定した均質な黒鉛組織が得られないことがわかっ
た。これは、溶湯が凝固するまでの時間が非常に長い中
太物鋳物においては、Si濃度の勾配がFe−5i粒の
溶解時間と関連しているため溶湯の凝固以前にSi濃度
の勾配がなくなるであろうと考えた。そこで次にC1B
a、Sr、Caの量を増加させたところ、Cの量が増加
するにつれて粗大黒鉛は増し均質な黒鉛組織は得られな
かワた。また、Ba、Srをそれぞれ増加させたところ
Fe12 (引張り強度25K g / m m ”の
鋳鉄)などの溶湯ではフェライト化傾向がいちじるしく
、このため黒鉛の太さや長さに問題が生じることがわか
った。Caの量を増加させていくと、Caが5重量%程
度からほぼ均質な黒鉛形状が得られ、7重量%以上では
黒鉛に方向性は全く見られず、均質に分布した黒鉛形状
が得られることがわかった。
ところか、Caの量が15重量%を越えると接種剤から
のスラグ発生が急激に多くなり、Caが40重量%では
接種剤の大半がスラグとなった。
のスラグ発生が急激に多くなり、Caが40重量%では
接種剤の大半がスラグとなった。
これは溶湯中に懸濁できるCaもしくはCaC。
の量に制限があ、るためと考えられる。
従来のCa−5i系接種剤は、Ca−5i状態図におけ
る液相線が最低温度(980℃)付近をねらっており、
Ca−5i合金の融点を下げて溶は込みを良くしている
。ところが、CaはFaに溶解しないために鋳鉄溶湯中
では、Ca。
る液相線が最低温度(980℃)付近をねらっており、
Ca−5i合金の融点を下げて溶は込みを良くしている
。ところが、CaはFaに溶解しないために鋳鉄溶湯中
では、Ca。
CaC,などの状態で懸濁するか浮上してノロとなるし
かない。
かない。
本発明は、Caの量を溶湯中に懸濁可能な範囲に制限し
、スラグの発生を少なくしたものである。従来のCa−
5i系と同等の均質な黒鉛形状が得られる。
、スラグの発生を少なくしたものである。従来のCa−
5i系と同等の均質な黒鉛形状が得られる。
接種剤の添加量は一般に溶湯に対して0.3重量%添加
されるのが常であるが、接種剤のコストは成分調整資材
に較べて高価である。そこて1本発明者らは、上記接種
剤の添加量を0.2重量%に下げて均質な黒鉛形状を得
る研究を行なった。
されるのが常であるが、接種剤のコストは成分調整資材
に較べて高価である。そこて1本発明者らは、上記接種
剤の添加量を0.2重量%に下げて均質な黒鉛形状を得
る研究を行なった。
接種量0.2重量%で上記Ca5〜15重量%の接種剤
にBa、Sr、Cを組合わせて研究を行なったところ、
各単体元素では0.5重量%以下では完全な均質形状が
得られず、5重量%以上ではBa、Srはフェライト率
が高くなりすぎ、Cでは粗大黒鉛の発生が見られた。ま
た2種以上の組合わせの場合もその合計が0.5重量%
以下の場合は完全に均質な黒鉛形状が得られず、5重量
%以上の場合はフェライト化傾向と粗大黒鉛の発生があ
った。またBa4重量%、02重量%の場合はBaのフ
ェライト化傾向が粗大黒鉛の生長を促進する傾向が見ら
れ、Ba、Sr、Cの合計は5重量%以下にすることが
必要であることがわかった。
にBa、Sr、Cを組合わせて研究を行なったところ、
各単体元素では0.5重量%以下では完全な均質形状が
得られず、5重量%以上ではBa、Srはフェライト率
が高くなりすぎ、Cでは粗大黒鉛の発生が見られた。ま
た2種以上の組合わせの場合もその合計が0.5重量%
以下の場合は完全に均質な黒鉛形状が得られず、5重量
%以上の場合はフェライト化傾向と粗大黒鉛の発生があ
った。またBa4重量%、02重量%の場合はBaのフ
ェライト化傾向が粗大黒鉛の生長を促進する傾向が見ら
れ、Ba、Sr、Cの合計は5重量%以下にすることが
必要であることがわかった。
つぎに本発明の詳細な説明する。
実施例1
中周波炉(周波数300Hz)により、C3,0重量%
、Si1.5重量%、S 0.04重量%の鋳鉄を溶解
した後、下の表に示す種類の接種剤を0.3重量%、6
ton処理にて出湯時に取鍋にて添加し。
、Si1.5重量%、S 0.04重量%の鋳鉄を溶解
した後、下の表に示す種類の接種剤を0.3重量%、6
ton処理にて出湯時に取鍋にて添加し。
4.5tonの鋳物に注湯した。
表1
上の接種剤を添加して製造した鋳鉄の組織の顕微鏡写真
を第1図から第5図として示す(なお、記号B−Eは従
来用いられている接種剤である)。
を第1図から第5図として示す(なお、記号B−Eは従
来用いられている接種剤である)。
第1図は記号Aで示した本発明による接種剤(Si68
重量%、Ca7重量%、残部Fe)を全溶湯量に対し0
.3重量%添加したときの鋳物肉厚部組織である。基地
のバー多イトも安定しており、黒鉛も均質であることが
わかる。
重量%、Ca7重量%、残部Fe)を全溶湯量に対し0
.3重量%添加したときの鋳物肉厚部組織である。基地
のバー多イトも安定しており、黒鉛も均質であることが
わかる。
第2図は上記記号Bで示した接種剤(Fe−Si系に5
重量%以下のCaを含む)を用いて製造した鋳鉄の肉厚
部組織である。黒鉛が集合しており均質でないことがわ
かる。このようにCa5重量%以下では均質な黒鉛は得
られない。
重量%以下のCaを含む)を用いて製造した鋳鉄の肉厚
部組織である。黒鉛が集合しており均質でないことがわ
かる。このようにCa5重量%以下では均質な黒鉛は得
られない。
第3図は記号Cで示した接種剤(Fe−5i系にCa、
An、Ba、Zr、C,Mnなとの種々の元素を混合し
たもの)を用いて製造した鋳鉄の肉厚部組織である。こ
の種の接種剤では黒鉛は均質であるが基地がフェライト
になってしまうことがわかる。
An、Ba、Zr、C,Mnなとの種々の元素を混合し
たもの)を用いて製造した鋳鉄の肉厚部組織である。こ
の種の接種剤では黒鉛は均質であるが基地がフェライト
になってしまうことがわかる。
第4図は記号りで示した接種剤(Ca−5i系接種剤)
を用いて製造した鋳鉄の肉厚部組織である。黒鉛は均質
であり、基地も安定したパーライトであり、本発明の接
種剤と同等の効果があることがわかる。ただしスラグの
発生が非常に多いために操業上問題がある。
を用いて製造した鋳鉄の肉厚部組織である。黒鉛は均質
であり、基地も安定したパーライトであり、本発明の接
種剤と同等の効果があることがわかる。ただしスラグの
発生が非常に多いために操業上問題がある。
第5図は記号Eで示した接種剤(Fe−3t系接種剤に
電極粉7重量%を混合したもの)を用いて製造した鋳鉄
の肉厚部組織である。黒鉛が粗大化しており、接種剤中
のC重量%を5重量%以上にすると、問題があることが
わかる。
電極粉7重量%を混合したもの)を用いて製造した鋳鉄
の肉厚部組織である。黒鉛が粗大化しており、接種剤中
のC重量%を5重量%以上にすると、問題があることが
わかる。
第1図〜第5図の組織写真から明らかなように1本発明
の接種剤は黒鉛形状の改善と均質化に極めて効果が高く
スラグの発生も少ないことがわかる。
の接種剤は黒鉛形状の改善と均質化に極めて効果が高く
スラグの発生も少ないことがわかる。
実施例2
実施例1と同様の方法で接種量0.2重量%にて下の表
の接種剤を用いて実施した。
の接種剤を用いて実施した。
表2
上の各接種剤を添加して製造した鋳鉄の肉厚部の組織の
am鏡写真を第6図から第11図として示す(なお、記
号I、J、には従来用いられている接種剤である)。
am鏡写真を第6図から第11図として示す(なお、記
号I、J、には従来用いられている接種剤である)。
第6図は記号Fで示した本発明による接種剤(Si68
重量%、CalO重量%、残部Fe)を全溶湯量に対し
て0.2重量%添加したときの鋳物肉厚部組縁である。
重量%、CalO重量%、残部Fe)を全溶湯量に対し
て0.2重量%添加したときの鋳物肉厚部組縁である。
0.2重量%添加では0.3重量%添加に較べて多少方
向性が残っているのがわかる。
向性が残っているのがわかる。
第7図は記号Gで示した本発明による接種剤(S i
68重量%、Ca7重量%、Ba2重量%、全部Fe)
を0.2重量%添加したときの鋳物肉厚部組縁であるが
、Baを加えることにより0.2重量%添加でも完全に
均質な黒鉛形状が得られていることがわかる。またここ
では記述しなかったが、BaのかわりにSrを2重量%
入れたものも同様の結果であった。
68重量%、Ca7重量%、Ba2重量%、全部Fe)
を0.2重量%添加したときの鋳物肉厚部組縁であるが
、Baを加えることにより0.2重量%添加でも完全に
均質な黒鉛形状が得られていることがわかる。またここ
では記述しなかったが、BaのかわりにSrを2重量%
入れたものも同様の結果であった。
第8図は記号Hで示した本発明による接種剤(Si68
重量%、Ca7重量%、Ba1重量%、C1重量%、残
部Fe)を0.2重量%添加して製造した鋳物肉厚部組
縁である。接種剤Gと同様に均質な黒鉛形状を示してい
る。
重量%、Ca7重量%、Ba1重量%、C1重量%、残
部Fe)を0.2重量%添加して製造した鋳物肉厚部組
縁である。接種剤Gと同様に均質な黒鉛形状を示してい
る。
第9図は記号Iで示した従来のFe−5i系接種剤(S
i 75重量%、Ca1.5重量%、A12重量%、
残部Fe)を添加して製造した鋳物肉厚部組縁である。
i 75重量%、Ca1.5重量%、A12重量%、
残部Fe)を添加して製造した鋳物肉厚部組縁である。
この写真かられかるように扇状の黒鉛か発生しており、
黒鉛の分布が均一でない。
黒鉛の分布が均一でない。
第1θ図は記号Jで示した従来のCa−5i系接種剤(
Ca35重量%、残部Si)を0.2重量%添加したと
きの鋳物肉厚部の組織であるが、黒鉛の分布に方向性が
あり、 0.2重量%の接種で均一性をもたせるには、
B a + S r ! Cのいずれか1種〜3種を含
むことが必要であることがわかる。
Ca35重量%、残部Si)を0.2重量%添加したと
きの鋳物肉厚部の組織であるが、黒鉛の分布に方向性が
あり、 0.2重量%の接種で均一性をもたせるには、
B a + S r ! Cのいずれか1種〜3種を含
むことが必要であることがわかる。
第11図は記号にで示した従来の接種剤(Si68重量
%、Ca5重量%、Ba7重量%、残部Fe)を添加し
たときの鋳物肉厚部の組織であるか、フェライトがかな
り現われており、Ba。
%、Ca5重量%、Ba7重量%、残部Fe)を添加し
たときの鋳物肉厚部の組織であるか、フェライトがかな
り現われており、Ba。
S「等の量は5重量%以下にしなければならないことが
わかる。
わかる。
本発明者らは上記以外の成分でも種々の実験を行なった
結果、0.2重量%接種にて均質な黒鉛を得るためには
、Caを5重量%以上含まなければならないか、他にB
a、Sr、Cのいずれか1〜3種を0.5〜5重量%含
まなけらばならないことかわかった。
結果、0.2重量%接種にて均質な黒鉛を得るためには
、Caを5重量%以上含まなければならないか、他にB
a、Sr、Cのいずれか1〜3種を0.5〜5重量%含
まなけらばならないことかわかった。
従来接種剤は0.3重量%添加しなければその効果は少
ないとされていたが、本接種剤のrJiI発により 0
.2重量%でも十分性なえることとなった。また接種よ
り注湯までの時間が5分以内の場合は0.1重量%の接
種量でもよいことがわかった。
ないとされていたが、本接種剤のrJiI発により 0
.2重量%でも十分性なえることとなった。また接種よ
り注湯までの時間が5分以内の場合は0.1重量%の接
種量でもよいことがわかった。
Ba、Sr、Cが0.5重量%以下では接種効果がなく
5重量%以上ではフェライトが析出しやすくなることも
わがつった。
5重量%以上ではフェライトが析出しやすくなることも
わがつった。
(発明の効果)
以上説明したように、5i40〜80重量%。
Ca5〜15重量%、残部Feから成る本発明による接
種剤を用いることにより、中太物鋳物の黒鉛形状を均質
化でき、溶解性がよくてスラグの発生を少なくできると
いう効果が得られる。さらに、Si、Ca、残部Feか
ら成る接種剤にBa、Si、Cのいずれかを加え、その
合計が0.5〜5重量%であるようにすることにより方
向性のない均質な黒鉛形状が得られる。また本発明によ
る接種剤を用いれば、 0.2重量%程度の少量、さら
には接種から注湯までの時間か5分以内という短い時間
であれば0.1重量%の接種量でも黒鉛形状の均質化と
いう効果が得られる。接種剤は成分調整資材に比べて高
価であることを考えると、この点では経済性が高い。
種剤を用いることにより、中太物鋳物の黒鉛形状を均質
化でき、溶解性がよくてスラグの発生を少なくできると
いう効果が得られる。さらに、Si、Ca、残部Feか
ら成る接種剤にBa、Si、Cのいずれかを加え、その
合計が0.5〜5重量%であるようにすることにより方
向性のない均質な黒鉛形状が得られる。また本発明によ
る接種剤を用いれば、 0.2重量%程度の少量、さら
には接種から注湯までの時間か5分以内という短い時間
であれば0.1重量%の接種量でも黒鉛形状の均質化と
いう効果が得られる。接種剤は成分調整資材に比べて高
価であることを考えると、この点では経済性が高い。
本発明の接種剤の上記の効果に加えて別の効果を付与さ
せることを目的として、たとえば希土類元素、Cu、M
n、An、Zr、Tiなどを合金化せしめたり混ぜ合わ
せることも可能である。また1本発明の接種剤は特に中
太物鋳物に有効であるか、小物にもその接種効果は十分
にある。
せることを目的として、たとえば希土類元素、Cu、M
n、An、Zr、Tiなどを合金化せしめたり混ぜ合わ
せることも可能である。また1本発明の接種剤は特に中
太物鋳物に有効であるか、小物にもその接種効果は十分
にある。
第1図から第6図は本発明による接種剤を0.3重量%
添加して製造した鋳鉄の肉厚部組織および従来の接種剤
を添加して製造した鋳鉄の肉厚部組織の顕微鏡写真、第
7図から第11図は本発明による接種剤を0.2重量%
添加して製造した鋳鉄の肉厚部組織および従来の接種剤
を添加して製造した鋳鉄の肉厚部組織の顕*鏡写真であ
る。 特許出願人 株式会社木村鋳造所 代理人 弁理士 鈴 木 弘 男
添加して製造した鋳鉄の肉厚部組織および従来の接種剤
を添加して製造した鋳鉄の肉厚部組織の顕微鏡写真、第
7図から第11図は本発明による接種剤を0.2重量%
添加して製造した鋳鉄の肉厚部組織および従来の接種剤
を添加して製造した鋳鉄の肉厚部組織の顕*鏡写真であ
る。 特許出願人 株式会社木村鋳造所 代理人 弁理士 鈴 木 弘 男
Claims (2)
- (1)Si40〜80重量%、Ca5〜15重量%、残
部Feから成る鋳鉄用接種剤。 - (2)Ba、Sr、Cのいずれか1種または2種以上を
含み且つその合計含有量が0.5〜5重量%である請求
項1に記載の鋳鉄用接種剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19719988A JPH0247213A (ja) | 1988-08-09 | 1988-08-09 | 鋳鉄用接種剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19719988A JPH0247213A (ja) | 1988-08-09 | 1988-08-09 | 鋳鉄用接種剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0247213A true JPH0247213A (ja) | 1990-02-16 |
Family
ID=16370464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19719988A Pending JPH0247213A (ja) | 1988-08-09 | 1988-08-09 | 鋳鉄用接種剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0247213A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007506000A (ja) * | 2003-05-20 | 2007-03-15 | プシニー・エレクトロムタルージー | ビスマス及び希土類元素を含む接種剤 |
CN102728794A (zh) * | 2012-06-20 | 2012-10-17 | 内蒙古包钢钢联股份有限公司 | 大断面球铁轧辊专用球化剂和孕育剂 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS586945A (ja) * | 1981-07-06 | 1983-01-14 | Aikoo Kk | 溶金属の処理方法 |
JPS5956944A (ja) * | 1982-09-27 | 1984-04-02 | Iwate Seitetsu Kk | 鋳鉄鋳物の製造方法 |
JPS62180010A (ja) * | 1986-01-21 | 1987-08-07 | エルケム・メタルズ・カンパニ− | 鋳鉄用フエロシリコン接種剤 |
-
1988
- 1988-08-09 JP JP19719988A patent/JPH0247213A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS586945A (ja) * | 1981-07-06 | 1983-01-14 | Aikoo Kk | 溶金属の処理方法 |
JPS5956944A (ja) * | 1982-09-27 | 1984-04-02 | Iwate Seitetsu Kk | 鋳鉄鋳物の製造方法 |
JPS62180010A (ja) * | 1986-01-21 | 1987-08-07 | エルケム・メタルズ・カンパニ− | 鋳鉄用フエロシリコン接種剤 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007506000A (ja) * | 2003-05-20 | 2007-03-15 | プシニー・エレクトロムタルージー | ビスマス及び希土類元素を含む接種剤 |
JP4680913B2 (ja) * | 2003-05-20 | 2011-05-11 | プシニー・エレクトロムタルージー | ビスマス及び希土類元素を含む接種剤 |
CN102728794A (zh) * | 2012-06-20 | 2012-10-17 | 内蒙古包钢钢联股份有限公司 | 大断面球铁轧辊专用球化剂和孕育剂 |
CN102728794B (zh) * | 2012-06-20 | 2014-06-18 | 内蒙古包钢钢联股份有限公司 | 一种大断面球铁轧辊专用球化剂和孕育剂的组合 |
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