JPH0247053Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、凍結防止、断熱を目的とした自動
車のフロントガラスカバーに関するものである。

（従来の技術） 自動車のフロントガラスは厳寒期には表面が凍
結するため出勤時にお湯をかけたり、ガソリンス
タンド、カーシヨツプなどで広く市販されている
氷結削り取り器を使つて削り取るなどのたいへん
煩わしい手間のかかる作業を強いられることにな
るし、また夏期には、太陽の輻射熱などによつて
車内のハンドル、座席などが熱くて触れられなく
なるものであつた。

そこでフロントガラスの凍結防止、断熱を目的
とした断熱材料シートでなる自動車のフロントガ
ラスカバーが一部に知られている。

そして従来一部知られているものには、例えば
外国製品でカバーをフロントガラスの外面上部に
仮止めするために２個、フロントガラスの内面に
なる部分にカバーをセツトするための２個の吸盤
が夫々取付けられた吸盤着用のもの、及び磁石を
利用してカバーをフロントガラスの左右支柱にセ
ツトする磁石吸着用のものなどが開発または提案
されている。

（考案が解決しようとする問題点） しかるにこれら従来のものは、吸盤、磁石など
の付属部品点数が多く、商品としてコスト高を余
儀なくされ、そして特に車種限定（特別注文）以
外のカバーでは、フロントガラスに適合した形状
サイズのカバーは無く、上下左右各部に隙間だら
けの中心部分的カバーとなるを避けられなく充分
なカバー効果があげられないと共に外観体栽、商
品価値が劣るなどの欠点があり、ユーザーの購買
意欲がそがれ、ほとんどかえりみられなくなつて
いる現状にある。

（問題点を解決するための手段） この考案は上記問題点を解決するためになされ
たもので、次のように構成されている。

この考案の自動車のフロントガラスカバーを以
下図面実施例について詳しく説明すると、先ず１
は、両側にフツクの止具５付きのまち添え部１ａ
を夫々有する車幅が規格サイズの基本とされたそ
れに相当する横幅寸法のほぼ横長方形の断熱材料
でなるカバーシート本体であり、該カバーシート
本体１としては、熱反射の高いアルミ蒸着シート
と、ポリエチレン発泡シートのラミネートされた
断熱材料が春夏秋冬全シーズンに使用できる材質
として使用されている。そこでこの考案では、上
記カバーシート本体１の片面（表面）上下両縁部
に、車種ごとのサイズに応じた車種指名弯曲カツ
ト線２ａ，２ｂ，２ｃ，…，３ａ，３ｂ，３ｃ
…，が印刷表示された短冊形の上下カツト線入り
粘着シート２，３が、夫々粘着剤４で剥離可能に
接着されてなるものである。

（使用状態） 先ず自動車は大、中、小型、軽四輪と車幅、長
さで規制されているため、この考案カバーを着用
しようとするマイカー（例えばトヨタクラウンと
する）の車幅サイズを基本にした適応するサイズ
のフロントガラスカバーを選び、それからそのカ
バーシート本体１の上下両縁部を、マイカー（ク
ラウン）の車種指名弯曲カツト線２ｂ，３ｂ（ク
ラウンの場合）にてカツトして切除し、残りの上
下カツト線入り粘着シート２，３部を夫々剥離し
て仕上げる。即ち第２図において、マイカーのカ
ツト線Ｃ，C′でカバーシート本体１の上下切除部
Ｋ，K′を切除すると共にカツト線入り粘着シー
ト２，３の残余剥離部Ｐ，P′を剥離する。すると
第２図実線のような輪郭、大きさのマイカー（ク
ラウン）に適合するカバーができあがる。

そこでこのカバーを、第３図に示すように両側
ドア７，７をあけた自動車６のフロントガラス８
表面にカバーシート本体１部を適合させて両側の
まち添え部１ａ，１ａを夫々フロントガラス８の
裏面側に両側支柱を巻くように折り曲げ、両側止
具５，５間にゴムバンド９をかけ張装して装着使
用するものである。

なおまた、カバーシート全体に外国車、国産車
の車種指名カツト線が記載されていない車種で
は、上面左右コーナーを合わせフロントガラス上
下にペンで線引きしカツトすれば車種指名カツト
線入りと同じピツタリ適合したカバーができる。

（考案の効果） この考案カバーは上述の構成であるから、使用
するマイカーの車幅規格のカバーを選び、そのカ
バーシート本体１の上下縁部を各マイカーのカツ
ト線にてカツト切除し、残りの粘着シート部を剥
離するだけで、各マイカーのフロントガラスにぴ
つたりと適合するカバーを迅速容易に作りだすこ
とができ、ゴムバンド９掛け装着によつてフロン
トガラス８全周に常に隙間を生ぜしめないフロン
トガラス８の完全遮閉が行え、冬期のフロントガ
ラス凍結の防止と夏期の太陽輻射熱のカツトが有
効に行え従来の諸欠点を解消できる優れた効果が
ある。

またカバーシート本体１をフロントガラス８に
適合させることができるから外観体栽も良く商品
価値を向上でき、かつ両側にまち添え部１ａを設
けてあるから、多少の車幅のずれも関係なく使用
できるなどの効果がある。それに構造簡潔で安価
に提供できると共に出勤時のお湯をかけたり凍結
の削り取りをする煩わしさがないため、心のゆと
りができ、延いては安全運転に寄与できるもので
ある。

なお断熱材料としてアルミ蒸着シートとポリエ
チレン発泡シートのラミネート品を使用すれば春
夏秋冬全シーズンに効果的に使用できる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案フロントガラスカバーの実施例
を示すもので、第１図は一部を欠截した表面図、
第２図は所要のサイズ形状にカツトした状態の表
面図、第３図は自動車のフロントガラスに装着セ
ツトした状態の説明図である。 １……カバーシート本体、１ａ……まち添え
部、２，３……カツト線入り粘着シート、２ａ，
２ｂ，２ｃ，３ａ，３ｂ，３ｃ……車種指名弯曲
カツト線、４……粘着剤、５……止具、６……自
動車、７……ドア、８……フロントガラス、９…
…ゴムバンンド、Ｃ，C′……カツト線、Ｋ，
K′……切除部、Ｐ，P′……残余剥離部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 両側に止具５付きのまち添え部１ａを夫々有
   する車幅が規格サイズの基本とされたそれに相
   当する横幅寸法のほぼ横長方形の断熱材料でな
   るカバーシート本体１と、該カバーシート本体
   １の片面上下両縁部に夫々剥離可能に接着した
   車種ごとのサイズに応じた車種指名弯曲カツト
   線２ａ，２ｂ，…，３ａ，３ｂ，…が表示され
   た短冊形の上下カツト線入り粘着シート２，３
   とからなる自動車のフロントガラスカバー。 ２ 断熱材料がアルミ蒸着シートとポリエチレン
   発泡シートのラミネート品である実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の自動車のフロントガラ
   スカバー。