JPH0247009Y2 - - Google Patents
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- JPH0247009Y2 JPH0247009Y2 JP19015284U JP19015284U JPH0247009Y2 JP H0247009 Y2 JPH0247009 Y2 JP H0247009Y2 JP 19015284 U JP19015284 U JP 19015284U JP 19015284 U JP19015284 U JP 19015284U JP H0247009 Y2 JPH0247009 Y2 JP H0247009Y2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案はポリアミド樹脂塗装布くわしくは耐水
性、耐洗たく性、耐ドライクリーニング性、印字
適性、寸法安定性に優れた表示ラベル、ブランド
ラベル、ポスター、POP用の素材に関する。
性、耐洗たく性、耐ドライクリーニング性、印字
適性、寸法安定性に優れた表示ラベル、ブランド
ラベル、ポスター、POP用の素材に関する。
近年、衣料用品には品質等を表示する表示ラベ
ルの取り付けが義務づけられたため柔軟で印刷適
性がよく、洗たく、ドライクリーニングにも耐え
る素材が要望されている。
ルの取り付けが義務づけられたため柔軟で印刷適
性がよく、洗たく、ドライクリーニングにも耐え
る素材が要望されている。
この要望に答えるものとして、織物上に多孔質
ポリアミド層を設けた印刷用素材が考案され、実
公昭53−46381等に開示されている。しかし該考
案等により製造、販売されているポリアミド樹脂
塗装布はナイロン織物を基布としている関係上外
気の湿度変化に対応して伸縮する性質を有してい
るため多色印刷の多いブランドラベル、ポスタ
ー、POP用の印刷素材には使用しづらい面をも
つている。湿度の変化に対応して伸縮が起るのは
基布のナイロン織物が吸湿又は放湿して伸縮する
からであり、この問題を解決するには外気の湿度
の影響を受けない繊維織物を基布に使用する以外
にはない。
ポリアミド層を設けた印刷用素材が考案され、実
公昭53−46381等に開示されている。しかし該考
案等により製造、販売されているポリアミド樹脂
塗装布はナイロン織物を基布としている関係上外
気の湿度変化に対応して伸縮する性質を有してい
るため多色印刷の多いブランドラベル、ポスタ
ー、POP用の印刷素材には使用しづらい面をも
つている。湿度の変化に対応して伸縮が起るのは
基布のナイロン織物が吸湿又は放湿して伸縮する
からであり、この問題を解決するには外気の湿度
の影響を受けない繊維織物を基布に使用する以外
にはない。
こうした考え方で外気の湿度が変化しても寸法
が安定している繊維織物例えばポリエステル繊維
織物を基布とするポリアミド布を製造する試みが
成されているがこの場合基布と多孔質ポリアミド
層との接着が悪く、ラベル用素材として十分なも
のができない。かかる問題を解決する方策として
本考案者等は単なるポリアミド樹脂組成物の塩化
カルシウム・メタノール溶液の基布への塗布でな
く、ポリアミド樹脂組成物の塩化カルシウム・メ
タノール溶液にポリアミド樹脂に対して5〜250
重量%のポリイソシアネートを添加してなる塗料
を基布に塗布して水中凝固する方法(特公昭52−
33283号公報)を提案している。しかしこの方法
は接着性の問題は解決したものの塗料の安定性が
悪いためコストアツプにつながるという欠点を持
つておりなお改良の余地がある。
が安定している繊維織物例えばポリエステル繊維
織物を基布とするポリアミド布を製造する試みが
成されているがこの場合基布と多孔質ポリアミド
層との接着が悪く、ラベル用素材として十分なも
のができない。かかる問題を解決する方策として
本考案者等は単なるポリアミド樹脂組成物の塩化
カルシウム・メタノール溶液の基布への塗布でな
く、ポリアミド樹脂組成物の塩化カルシウム・メ
タノール溶液にポリアミド樹脂に対して5〜250
重量%のポリイソシアネートを添加してなる塗料
を基布に塗布して水中凝固する方法(特公昭52−
33283号公報)を提案している。しかしこの方法
は接着性の問題は解決したものの塗料の安定性が
悪いためコストアツプにつながるという欠点を持
つておりなお改良の余地がある。
本考案者等は寸法安定性が良好で塗膜と基布の
剥離強度が良好なポリアミド樹脂塗装布について
更に研究を続けた結果、非多孔質のナイロン樹脂
組成物で処理された寸法安定性良好な基布例えば
ポリエステル繊維織物上に多孔質ポリアミド樹脂
組成物層を設けてなるポリアミド樹脂塗装布が良
好な結果をもたらすことを発見本考案を完成させ
るに至つた。
剥離強度が良好なポリアミド樹脂塗装布について
更に研究を続けた結果、非多孔質のナイロン樹脂
組成物で処理された寸法安定性良好な基布例えば
ポリエステル繊維織物上に多孔質ポリアミド樹脂
組成物層を設けてなるポリアミド樹脂塗装布が良
好な結果をもたらすことを発見本考案を完成させ
るに至つた。
すなわち本考案は基布の少くとも片面に多孔質
ポリアミド組成物層から成るポリアミド樹脂塗装
布において、基布と多孔質ポリアミド組成物層が
非多孔質ナイロンを介して接着されていることを
特徴とするポリアミド塗装布である。
ポリアミド組成物層から成るポリアミド樹脂塗装
布において、基布と多孔質ポリアミド組成物層が
非多孔質ナイロンを介して接着されていることを
特徴とするポリアミド塗装布である。
繊維と多孔質ポリアミド組成物層の間に非多孔
質のナイロンを介在させると剥離強度がアツプす
ることに対する学門的な解明は成されていないが
理由として下記のことが考えられる。
質のナイロンを介在させると剥離強度がアツプす
ることに対する学門的な解明は成されていないが
理由として下記のことが考えられる。
1 繊維と湿式ナイロン膜(多孔質ナイロン膜)
の接着は凝固浴(水)中で完了するのに対し繊
維と非多孔質膜の接着には余計な介在がないの
で接着力が向上する。
の接着は凝固浴(水)中で完了するのに対し繊
維と非多孔質膜の接着には余計な介在がないの
で接着力が向上する。
2 繊維と多孔質ナイロン膜の接着は網点接着で
あるのに対し非多孔質ナイロンとの接着は全面
接着強度がアツプする。
あるのに対し非多孔質ナイロンとの接着は全面
接着強度がアツプする。
3 非多孔質ナイロンと多孔質ナイロンの接着は
化学的な結合になるため、ナイロン以外の繊維
と多孔質ナイロンとの接着よりはるかに強いも
のとなる。
化学的な結合になるため、ナイロン以外の繊維
と多孔質ナイロンとの接着よりはるかに強いも
のとなる。
本考案の基布にはポリエステル繊維・アセテー
ト繊維、木綿繊維、レーヨン繊維、銅アンモニア
法レーヨン繊維、塩化ビニル繊維、ビニロン繊
維、ポリクロラール繊維、アクリルポリアミド繊
維等の単独繊維、混合繊維あるいは複合繊維が使
用できる。中でもポリエステル繊維は強度、寸法
安定性、等の点で最も好ましい繊維である。
ト繊維、木綿繊維、レーヨン繊維、銅アンモニア
法レーヨン繊維、塩化ビニル繊維、ビニロン繊
維、ポリクロラール繊維、アクリルポリアミド繊
維等の単独繊維、混合繊維あるいは複合繊維が使
用できる。中でもポリエステル繊維は強度、寸法
安定性、等の点で最も好ましい繊維である。
本考案の基布には織物、編物、不織布等が使用
できるが平滑性その他の面で織物であることが望
ましい。又、織物を構成する糸は捲縮糸、強撚
糸、異型断面糸、紡績糸等ポリアミド樹脂と物理
的に接着しやすい糸から成るか又は該糸を含むこ
とが望ましい。
できるが平滑性その他の面で織物であることが望
ましい。又、織物を構成する糸は捲縮糸、強撚
糸、異型断面糸、紡績糸等ポリアミド樹脂と物理
的に接着しやすい糸から成るか又は該糸を含むこ
とが望ましい。
本考案のポリアミド塗装布を構成する多孔質ポ
リアミド組成物層は例えば6ナイロン、66ナイロ
ン等を塩化カルシウム・メタノール溶液に溶解
し、要すればその他の添加物を加えて配合調整し
てなる多孔質ポリアミド組成物を、基体上に塗布
した後水中で凝固して生成する。
リアミド組成物層は例えば6ナイロン、66ナイロ
ン等を塩化カルシウム・メタノール溶液に溶解
し、要すればその他の添加物を加えて配合調整し
てなる多孔質ポリアミド組成物を、基体上に塗布
した後水中で凝固して生成する。
本考案における非多孔質ナイロンには共重合ナ
イロン、メトキシ化ナイロン、ダイマー酸ナイロ
ンの他6ナイロン11ナイロン等も使用できる。
イロン、メトキシ化ナイロン、ダイマー酸ナイロ
ンの他6ナイロン11ナイロン等も使用できる。
そして、本考案での非多孔質ナイロン組成物と
しては例えば、共重合ナイロンをメチルアルコー
ルとトルエンの混合溶剤に溶解し、要すればその
他添加物を加えて配合調整してなるものである。
しては例えば、共重合ナイロンをメチルアルコー
ルとトルエンの混合溶剤に溶解し、要すればその
他添加物を加えて配合調整してなるものである。
本考案における基布への非多孔質ナイロン組成
物の適用は使用するナイロンの特性によつて異な
るが、ロールコーター、ドクター、グラビアコー
ター等でコーテイングの後乾燥する方法が最も簡
便である。又該非多孔質ナイロン組成物の付着量
は考案を限定するものではないが2g/m2〜8
g/m2位が適当である。
物の適用は使用するナイロンの特性によつて異な
るが、ロールコーター、ドクター、グラビアコー
ター等でコーテイングの後乾燥する方法が最も簡
便である。又該非多孔質ナイロン組成物の付着量
は考案を限定するものではないが2g/m2〜8
g/m2位が適当である。
本考案における非多孔質ナイロン処理済基布へ
の多孔質ポリアミド形成用塗料の塗布はドクター
コーテイング、リハースロールコーテイング、ロ
ールコーテイング、マングルコーテイング等公知
の方法で行うことができ水中凝固して多孔質ポリ
アミド層とする。
の多孔質ポリアミド形成用塗料の塗布はドクター
コーテイング、リハースロールコーテイング、ロ
ールコーテイング、マングルコーテイング等公知
の方法で行うことができ水中凝固して多孔質ポリ
アミド層とする。
以下実施例をあげてくわしく説明する。
実施例
ポリエステル捲縮織物(ポリエステルポンジ
ー)にグラビアコーテイング機(90メツシユ)に
て塗料1を両面に塗布し130℃で乾燥非多孔質ナ
イロン塗膜を有する基布を得た。ナイロン組成物
の付着量は4.2grであつた。次いで該基布の両面
に塗料2をドクターコーテイングし、水中凝固の
後メタノール、塩化カルシウムを抽出、乾燥して
多孔質ポリアミド組成物の付着量26g/m2の乳白
色シートを得た。第1図は本実施例のポリアミド
樹脂塗装布の構造を示しており基布3と多孔質ポ
リアミド組成物1が非多孔質ナイロン組成物2を
介して接着している。得られたシートは表1に示
すように湿気に対する寸法安定性がよく、塗膜の
剥離強度の目安となる表面強さ(JIS P8129)も
5で表示ラベル用として満足すべきものであつ
た。
ー)にグラビアコーテイング機(90メツシユ)に
て塗料1を両面に塗布し130℃で乾燥非多孔質ナ
イロン塗膜を有する基布を得た。ナイロン組成物
の付着量は4.2grであつた。次いで該基布の両面
に塗料2をドクターコーテイングし、水中凝固の
後メタノール、塩化カルシウムを抽出、乾燥して
多孔質ポリアミド組成物の付着量26g/m2の乳白
色シートを得た。第1図は本実施例のポリアミド
樹脂塗装布の構造を示しており基布3と多孔質ポ
リアミド組成物1が非多孔質ナイロン組成物2を
介して接着している。得られたシートは表1に示
すように湿気に対する寸法安定性がよく、塗膜の
剥離強度の目安となる表面強さ(JIS P8129)も
5で表示ラベル用として満足すべきものであつ
た。
塗料 1
共重合ナイロン(CM400 東レ(株)製100部
メタノール 650部
トルエン 54部
水 27部
塗料 2
ナイロン6 20部
メタノール 58部
塩化カルシウム 24部
炭酸カルシウム 7部
(湿度に対する寸法安定性の測定方法)
たて、よこ各30cmの試片をとり、たて、よこの
各方向に20cm間隔の印をつける。該試片を常温の
水に1分間浸漬の後水を拭き取り印間の距離を測
定、次式により収縮率を算出した。
各方向に20cm間隔の印をつける。該試片を常温の
水に1分間浸漬の後水を拭き取り印間の距離を測
定、次式により収縮率を算出した。
s=l0−l/l0×100
s:収縮率
l0:もとの長さ(20cm)
l:水に浸漬後の長さ
比較例 1
ポリエステルタフタ織物に塗料2をドクターコ
ーテイングし(水中凝固、水洗、乾燥の工程を経
て多孔質ポリアミド組成物の付着量が16g/m2の
乳白色シートを得た。得られたシートの湿度に対
する安定性は良好であつたが、塗膜の剥離強度の
目安となる表面強さは1で実用に耐え得るもので
はなかつた。
ーテイングし(水中凝固、水洗、乾燥の工程を経
て多孔質ポリアミド組成物の付着量が16g/m2の
乳白色シートを得た。得られたシートの湿度に対
する安定性は良好であつたが、塗膜の剥離強度の
目安となる表面強さは1で実用に耐え得るもので
はなかつた。
比較例 2
ナイロンタフタ織物を比較例1と同じ塗料同じ
工程で処理し多孔質ポリアミド組成物の付着量が
18g/m2の乳白色シートを得た。得られたシート
の表面強度は満足すべきものであつたが湿度に対
する安定性が悪かつた。
工程で処理し多孔質ポリアミド組成物の付着量が
18g/m2の乳白色シートを得た。得られたシート
の表面強度は満足すべきものであつたが湿度に対
する安定性が悪かつた。
表 1
収縮率(湿度) 表面強度
実施例1 たて 0.0 5
よこ 0.0
比較例1 たて 0.0 1
よこ 0.1
比較例2 たて 1.5 5
よこ 1.3
第1図は実施例を示す断面模式図である。
1……多孔質ポリアミド組成物、2……非多孔
質ナイロン組成物、3……基布。
質ナイロン組成物、3……基布。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 基布の少なくとも片面が、ナイロンを塩化カ
ルシウム・メタノール溶液に溶解し、要すれば
その他添加物を加えて調整した組成物の塗布塗
膜化により形成された多孔質ポリアミド樹脂層
を有する塗装布において、基布と多孔質ポリア
ミド樹脂層とが、ナイロンあるいは共重合ナイ
ロンをメタノールまたはエタノールあるいはそ
の他の溶剤に溶解し、要すればその他の添加物
を加えて調整された組成物を接着剤組成物とし
て用いて接合されていることを特徴とするポリ
アミド樹脂塗装布。 (2) 基布がポリエステル繊維から成ることを特徴
とする実用新案登録請求の範囲第1項記載のポ
リアミド樹脂塗装布。 (3) 接着剤組成物のナイロンが共重合ナイロンで
あることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
第1項または第2項記載のポリアミド樹脂塗装
布。 (4) 基布を構成する糸が、捲縮糸、強撚糸、異型
断面糸、紡績糸から成る糸群の中の少なくとも
1種を含むことを特徴とする実用新案登録請求
の範囲第1項または、第2項または、第3項記
載のポリアミド樹脂塗装布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19015284U JPH0247009Y2 (ja) | 1984-12-17 | 1984-12-17 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19015284U JPH0247009Y2 (ja) | 1984-12-17 | 1984-12-17 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61105138U JPS61105138U (ja) | 1986-07-04 |
JPH0247009Y2 true JPH0247009Y2 (ja) | 1990-12-11 |
Family
ID=30747602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19015284U Expired JPH0247009Y2 (ja) | 1984-12-17 | 1984-12-17 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0247009Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2619404B2 (ja) * | 1987-08-20 | 1997-06-11 | 旭化成工業株式会社 | 印刷適性にすぐれた不織布塗工物 |
-
1984
- 1984-12-17 JP JP19015284U patent/JPH0247009Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61105138U (ja) | 1986-07-04 |
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