JPH0246452B2 - Kobukurohososaretayokitoyorikobukuronojidonukitorisochi - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、小袋包装された容器等より小袋の自
動抜き取り装置に関するものである。

（従来の技術） 一般にバター、マーガリン等の容器本体、蓋等
（以下製品という）は衛生面を考慮してある個数
又は枚数単位でスタツクされ、小袋包装されてダ
ンボール詰めにされている。このようなダンボー
ル詰めにされた包材は、包材メーカーから製品を
使用する側の工場に納入され、人手でダンボール
開封し、更に製品を小袋包装からの取り出して充
填機のマガジンラツクへ投入している。したがつ
て人手を多く要し、又製品の小袋包装からの取り
出しに多くの時間を要しているのが実状である。

そこで、先に本出願人は、小袋包装された製品
の小袋よりの取り出しが自動的に行われることを
目的とした小袋包装された製品の自動取り出し装
置を特願昭58−240749号として出願した。

（発明が解決しようとする課題） 以上のような出願のものにあつては、スタツク
された状態で小袋包装されダンボールに納入され
ている製品を人手にたよることなく自動的に充填
機のマガジンラツク等に向つて搬送できるという
特徴があるが、この装置は、小袋包装された容器
セツト溝を周辺に等間隔に複数形成した間歇回転
の回転ターレツト形であるため、工場における設
置スペースを大きくとるばかりでなく、小袋包装
をスタツクされた製品よりバキユウムノズルの往
復動により吸着して抜き取るものであるから、小
袋の抜き取りに時間がかかり、これが延いては製
品に対するバター、マーガリン、ジヤム等の充填
包装の生産性に影響を与えるものである。

本発明は以上の点に鑑みて創出されたものであ
つて、設置スペースを余りとらない簡単な構成の
装置でスタツク製品から包装小袋を迅速に抜きと
き、もつて製品に対する内容物の充填包装の生産
性に寄与することを目的とするものである。

（課題を解決するための手段） 上記の目的の達成するために、本発明にあつて
は、装置を縦形として、内側に向つて常に回転す
るローラの設置によつて問題点の解消を図つてい
る。

すなわち、容器又は蓋をスタツク状態で小袋包
装したまま搬送用チユーブ内をエアー圧にて縦方
向に搬送するものにおいて、容器又蓋を受止して
シリンダで昇降するフオーク状受部と、常時内側
に向つて回転する包装小袋の抜き取りローラとを
搬送チユーブの末端部に上下に相対して設け、か
つ前記ローラの包装小袋の抜き取り排出側をサク
シヨンホース内に開放した構成をとつている。

（実施例） 以下、図面に示す実施例について説明する。

１は図示しない搬送チユーブの末端部に配置さ
れた縦方向のガイドバーであつて、搬送チユーブ
内をエア圧で運ばれてきた小袋包装されたスタツ
ク状態の製品２をガイドする。図示の製品２は、
容器又は蓋のうち容器である。

３は次位製品受けストツパーシリンダであつ
て、そのピストンロツド４に装置されたフオーク
５が容器２の鍔部分を受止する。蓋の場合は、相
離れた両側の辺縁部をフオーク５をもつて支持す
ればよい。

したがつて最下段の容器２はその鍔部分がフオ
ーク５で受止され、小袋包装のスタツク状態の容
器２は下降しない。

ストツパーシリンダ３の下方はプツシヤーシリ
ンダ６があり、このピストンロツド７のプツシヤ
ー板８がガイド１，１間を往復動するようになつ
ている。

この往復動で包装小袋２ａが抜き取られた容器
２は充填機１１のマガジンラツク１２上に押きや
られ、マガジンラツク１２のガイド１３間に挿入
される。

１４はプツシヤーシリンダ６の下方に装置され
た容器受けシリンダで、そのピストンロツド１５
で、小袋包装された容器２の鍔部分を受止したフ
オーク１６を昇降せしめるものである。

１７は内側に向かつて回転する左右１対の袋抜
き取りローラである。

この袋抜き取りローラ１７，１７はサクシヨン
ホース１８のホツパー１８ａに臨んでおり、サク
シヨンホース１８はプレートフアン１９に連結さ
れている。

プレートフアン１９の排出側には、ホース２０
が連結され、その終端開放口に左右１対の押し込
みローラ２１，２１があり、このローラ２１，２
１にはスクレーパー２２，２２が当接している。

スクレーパー２２は台枠２３上に装置され、台
枠２３に内装されるプラスチツク容器２４内には
ごみ袋２５が装架されている。

２６は袋抜き取りローラ１７，１７の上方に配
設された製品センサー、２７はホツパー１８ａに
対峙した袋センサー、２８はマガジンラツク１２
の容器が下降したことを検知するレベルセンサー
である。

さて、スタツクされた状態で小袋包装された容
器２は、搬送用チユーブ内をエア圧で運ばれて、
搬送用チユーブの末端部では容器２の底を潰さな
いために鍔の部分をフオーク１６で左右から受取
り、製品センサー２６で確認の後に製品受けシリ
ンダ１４の作動によりフオーク１６が下降して袋
抜き取りローラー１７，１７上に乗せる。

袋抜き取りローラ１７，１７は軟質でしかも表
面に溝を設け、摩擦力を大きくしたゴムローラ
で、常時内側に向かつて回転している。

同ローラの摩擦によつて繰り出すようにして小
袋２ａは抜き取られ、抜き取られた小袋２ａはプ
レートフアン１９によるサクシヨン圧によりサク
シヨンホース１８内を搬送される。

プレートフアン１９を経た小袋２ａは、更にホ
ース２０で、硬質クロームメツキ処理された押し
込みローラ２１，２１上に放出される。この押し
込みローラ２１，２１は常時内側に向かつて回転
しているから、小袋２ａは下方に向かつて圧縮状
態で押し込まれ、プラスチツク容器２４内に装架
されたごみ袋２５内に投入される。

プラスチツク容器２４内のごみ袋２５が抜きと
られた小袋２ａで一杯になると、プラスチツク容
器２４からごみ袋２５を取り外して口元を封じた
後捨てる。取り外した袋の後に新しいごみ袋２５
を入れ替えておく。

しかして小袋２ａが抜き取られた後、容器２は
はシリンダ１４に装置されたフオーク１６によつ
て底部がガイドローラ２９より若干高い位置まで
上昇し、充填機１１内のレベルセンサー２８まで
マガジンラツク内の容器２が下方より内容物の充
填のために抜き取られてなくなると、プツシヤー
シリンダ６が作動してプツシヤー板８で容器２を
マガジンラツク１２上に押しやる。その際容器２
の鍔はフオーク１６上をスライドし、マガジンラ
ツク１２のガイド１３に沿つて降下する。

図示のものでは、プツシヤー板８で押しやられ
る容器２をマガジンラツク１２上において正しく
降下させるため、プツシヤーの進行方向の前方に
位置する一方のガイド１３は長く形成されてスト
ツパーの用をなしている。又、ガイドローラ２９
を具えて、マガジンラツク１２への移行が円滑に
行われるようにしてある。

容器２をマガジンラツク１２に押しやつたプツ
シヤー板８が復帰と同時に、すでに搬送されてい
る次位の小袋２ａで包装された容器２をストツパ
ーシリンダ３の作動でフオーク５が後退し、製品
受けシリンダ１４のフオーク１６上へ下降させ
る。

なお、完全に袋を抜き取つた確認は袋センサー
２７で行い、もし規定時間内に袋を抜き取らなか
つたら、警報ブザーと共にプツシヤー板８が動か
ない安全装置を設けるものである。

その他、サクシヨンホース１８のホツパー１８
ａは第１図のような漏斗形の他、第２図のような
逆漏斗形でもよい。又３０，３１はプツシヤー板
のガイド棒とガイド金具を示す。

（考案の効果） 本発明の装置は、縦形でああるため、すでに出
願されている横形の回転ターレツト式のものに比
して構成が簡単で設置スペースをとらず、搬送チ
ユーブの末端部に設けられた常に内方向に回転す
るローラによつて包装小袋は抜き取られるもので
あるから、その作動はきわめて迅速であり、これ
が延いては包装小袋から取り出された容器に対す
る内容物の充填包装の生産性に寄与することにな
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の概略図、第２図はサクシ
ヨンホースにおけるホツパーの変形例を示す図、
第３図はプツシヤー板部分の横断面図である。 ２……容器、２ａ……小袋、３……ストツパー
シリンダ、５……ストツパーシリンダのフオー
ク、６……プツシヤーシリンダ、８……プツシヤ
ー板、１１……充填機、１２……マガジンラツ
ク、１４……製品受けシリンダ、１６……フオー
ク、１７……袋抜き取りローラー、１８……サク
シヨンホース。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 容器又は蓋をスタツク状態で小袋包装したま
   ま搬送用チユーブ内をエアー圧にて縦方向に搬送
   するものにおいて、容器又は蓋を受止してシリン
   ダで昇降するフオーク状受部と、常時内側に向つ
   て回転する包装小袋の抜き取りローラとを搬送チ
   ユーブの末端部に上下に相対して設け、かつ前記
   ローラの包装小袋の抜き取り排出側をサクシヨン
   ホース内に開放してなることを特徴とする小袋包
   装された容器等より小袋の自動抜き取り装置。