JPH0245694Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、地中配電線路の洞道や地下孔など
の換気孔に設けてある、グレーチングと呼ばれる
格子状の蓋体の下部に設置するゴミ受装置のゴミ
受部材に関するものである。

（従来の技術） 換気孔に設けてあるグレーチングの下部には、
グレーチングを通過した上方からのゴミを受取す
るゴミ受装置が設置してあるが、従来のこの種の
ゴミ受装置に使用するゴミ受部材は、グレーチン
グと平行行になる平板状の枠体に金網、ネツト等
を張つていた。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながらかかる如き従来のゴミ受部材では
以下の如き問題点が存する。

すなわち、ゴミを直接受取する金網、ネツト等
が水平に位置しているために、受取したゴミが溜
まり易く、た目づまりも起こりやすい。ゴミが溜
まつたり、目づまりを起こすと、通気面積が減少
し、換気効果に支障をきたすのは必至である。

しかも金網、ネツト等のゴミ受材は水平に張ら
れていることから、その表面積、すなわち通気面
積も限られており、換気効果を高めることは困難
でもあつたのである。

（問題点を解決するための手段） この考案はかかる点に鑑みてなされたものであ
り、パンチングメタル、金網、ネツト等の通気性
を有するゴミ受取材を、その縦断面が略山形とな
る如く形成せしめたゴミ受部材を提供して問題の
解決を図るものである。

（作用） パンチングメタル、金網、ネツト等の通気性を
有するゴミ受取材を、縦断面略山形にすることに
より、両側には斜面を有することになり、受取し
たゴミはその場に溜まることなく該斜面をすべり
落ち、両側へと移動していく。

またゴミ受取材は斜めに位置するので限られた
場所においては、水平状のものに比してその表面
積、すなわち通気面積は大きい。

（実施例） 以下、この考案の一実施例を図について説明す
る。第１図は一部断面側面図、第２図は第１図に
おけるＡ−Ａ線断面図であり、１，２は夫々ホー
クカツトアンカー３によつて側壁４，４′に固着
した断面逆Ｌ字形の受部材で、この受部材１，２
の長手方向一側の下方にはさらに、縦断面Ｌ字形
のレール受５，６が設置してある。このレール受
５，６の上には超高分子量ポリエチレンからなる
レール体７，８が各々設けてある。

而して上記受部材１，２の上にはゴミ受部材
９，１０，１１を載置させてある。各ゴミ受部
材、９，１０，１１は夫々同形同大であり、ゴミ
受部材９について説明するなら、第２図に示した
ように、中央縦断面が略山形となるように長手方
向中央を盛り上げる如く構成したフレーム９ａの
上面に、パンチングメタル９ｂを張付けたもので
ある。ゴミ受部材９の長手方向両側には水平部９
ｃも構成してあり、この水平部９ｃにもパンチン
グメタル９ｄを張付けてある。なお９ｅ，９ｆは
フレーム９ａの両側端に固着した把手である。

レール体７，８の上面には前出ゴミ受部材９と
相似形のスライドゴミ受体１２がスライド自在に
設置してある。このスライドゴミ受体１２にも斜
面部１２ａ、水平部１２ｂに夫々ゴミ受取材であ
るパンチングメタル１２ｃ，１２ｄを張付けてあ
る。１２ｅ，１２ｆは把手である。

実施例を組みこんだゴミ受装置は以上の如き構
造であり、第１図に示したようにグレーチング１
３，１４，１５の下部に設置して使用するもので
ある。

而して本実施例によればグレーチング１３，１
４，１５を通過した上方からのゴミはゴミ受部材
９の斜面部のパンチングメタル９ｂ及び水平部９
ｃのパンチングメタル９ｄにて受取される。この
場合、斜面部のパンチングメタル９ｂで受取され
たゴミは溜まることなくすべり落ちて水平部９ｃ
へと移動するので斜面部にはゴミは溜まらず、ま
たパンチングメタル９ｂは目づまりをおこさな
い。従つて、良好な通気状態すなわち換気機能を
維持できる。

しかも縦断面略山形にパンチングメタル９ｂを
形成せしめてあるから、従来の平板状のものに比
して表面積が大きく、それだけ通気面積、すなわ
ち換気機能が大きい。

また真上からみれば、斜めに張られているパン
チングメタル９ｂの「目」は小さくなり、従つて
上方からのゴミは、より細かいものまで受取出来
ることになる。

（考案の効果） この考案によれば、まず第１に受取したゴミは
その場に溜まることはなく両側へすべり落ち、良
好な換気機能を維持出来る。第２に平板状のもの
に比して換気面積が広く、より良好な換気効果が
得られる。第３に、上方からのゴミはより細かい
ものまで受取出来る等のすぐれた効果が得られ、
その実用的効果は高いものである。

【図面の簡単な説明】

各図はいずれも実施例に関する図であつて、第
１図は実施例を組込んだゴミ受装置の一部断面側
面図、第２図は第１図におけるＡ−Ａ線断面図で
ある。 なお図中、９，１０，１１は夫々ゴミ受部材、
９ａはフレーム、９ｂ，９ｄは夫々パンチングメ
タルである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パンチングメタル、金網、ネツト等の通気性を
   有するゴミ受取材を、その縦断面が略山形になる
   如く形成せしめたことを特徴とする、換気孔用ゴ
   ミ受部材。