JPH0245681Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0245681Y2
JPH0245681Y2 JP9939984U JP9939984U JPH0245681Y2 JP H0245681 Y2 JPH0245681 Y2 JP H0245681Y2 JP 9939984 U JP9939984 U JP 9939984U JP 9939984 U JP9939984 U JP 9939984U JP H0245681 Y2 JPH0245681 Y2 JP H0245681Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
radiation
resistant glass
infrared rays
radiant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP9939984U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6115401U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP9939984U priority Critical patent/JPS6115401U/ja
Publication of JPS6115401U publication Critical patent/JPS6115401U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0245681Y2 publication Critical patent/JPH0245681Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Wick-Type Burners And Burners With Porous Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は人体に吸収されやすい遠赤外線のふく
射量が多いふく射式ヒータの構造に関する。
【従来の技術】
遠赤外線を多く含むふく射線は人体に対してよ
り暖く感じさせ効率の良いふく射効果が得られる
ところから、遠赤外線を多量に放射するふく射式
ヒータが普及してきており、その例が実開昭58−
169416号公報によつて開示されている。 この従来装置は赤熱部である燃焼筒の外側及び
天板に対してセラミツクを、デザインを施して塗
布することにより、遠赤外線を多く発生し放射せ
しめるようにしたものである。
【考案が解決しようとする問題点】 このように従来の装置は塗料が高熱源に接近し
ていることにより寿命が短かい問題があり、さら
に、これを耐熱性ガラスが介在されたふく射熱透
過窓を備えたヒータに適用した場合、燃焼筒から
折角放射された遠赤外線が前記耐熱性ガラスに殆
ど吸収されてしまい、ガラスの温度が上昇してこ
れからもふく射熱を出しはするものの、人体に吸
収されやすい遠赤外線の割合いが少なくて、所期
の目的を達成することはできなく、従つて耐熱性
ガラスを介してふく射暖房を行なう形式のものに
は適用できない制限がある。 かかる点から本考案は耐熱性ガラスを備えたふ
く射熱透過窓を介してふく射熱を放射する形式の
ふく射式ヒータにおいて、遠赤外線のふく射量の
増大化をはからせ得る新規な装置を提供すること
により、従来の装置が成し得なかつた問題点を解
消せしめようとするものであつて、前記耐熱性ガ
ラスに対し特定した塗料を塗布することにより、
この耐熱性ガラスからの遠赤外線放射量を大巾に
増加することができ、もつて人体に対してより暖
く感じさせて暖房の実効を挙げることを本考案は
目的とする。
【問題点を解決するための手段】
そこで本考案は、赤熱部からのふく射熱をふく
射熱透過窓を経て機体外に放射させ暖房を行なわ
せるふく射式ヒータにおいて、前記ふく射熱透過
窓に介在せしめた耐熱性ガラスの表面に、遠赤外
線のふく射率が高く、かつ耐熱性を有する無機質
塗料を塗布せしめて、この塗布された部分を、前
記耐熱性ガラスに対し30%乃至70%の占積率で、
しかも何の部分でも等しいパターンとなるように
全面に均散した模様に形成させてなることを特徴
とする。
【作用】
叙上の手段を有する本考案は暖房運転の場合、
3μ以下の波長のふく射熱線は前記無機質塗料の
塗布部分が殆ど吸収するので耐熱性ガラス全体の
温度をより上昇させて遠赤外線のふく射率が向上
し、併せて前記塗布部分からの遠赤外線のふく射
率が高いために綜合的に遠赤外線のふく射割合が
増加する。 この場合における増加の程度は後述する比較結
果によつて明らかにされるが、塗布占積率が30%
末満であると、内部構造を見えにくくする機能が
低下するだけでなく遠赤外線ふく射率が低下する
ので好ましくなく、一方、塗布占積率が70%超過
であると、内部から透過するふく射量が極端に少
なくなるために、遠赤外線が割合としては増加す
るが全体のふく射量が減じてしまうことと、又視
覚的にもふく射熱透過窓が赤くならなくなること
の理由によつて好ましくない。 一方、暖房運転を停止した場合は内部の赤熱部
が見えにくくなるのと、塗料の色及び模様によつ
て意匠的な効果を挙げることが可能である。 なお、本明細書において無機質塗料とはセラミ
ツクス系その他の無機成分からなる塗料であつ
て、着色する場合には染料、顔料を調合して所要
の色を付せばよく黒、赤、緑、小豆各色が採用さ
れる。
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面にもとづいて
説明する。 第1図及び第2図に示したものは本考案の1例
に係る石油フアンヒータであり、1は機体であつ
て耐熱性ガラス5を掩わせて設けたふく射熱透過
窓2を前面上部に、温風吹出口3を前面下部に設
けていると共に、空気吸込口4を背面上部に設け
ている。 上記耐熱性ガラス5は例えば石英透明ガラスが
用いられて前記ふく射熱透過窓2の周枠に着脱可
能に取り付けている。 一方、温風吹出口3には、吹出方向を上向き、
下向きに調節可能なグリル6を配設せしめてい
る。 前記機体1内には、赤熱部7例えば燃焼筒、バ
ーナ口8、燃焼空気用フアン及びモータが内蔵さ
れてなるフアンモータ部9、燃料ポンプが内蔵さ
れてなるポンプ部10を一体に有する燃焼装置
と、対流用フアン11とを収納していて、赤熱部
7は縦形の段付筒に形成れて、小径側筒の側周壁
にガス抜用の小孔を多数穿設して有する構造であ
り、これをふく射熱透過窓2の後方で、かつ空気
吸込口4の前方となる位置に立設すると共に、下
方部の大径側筒をバーナ口8に掩わせている。 前記対流用フアン11は、空気吸込口4の直前
方に吹出方向を赤熱部7に向けた配置で設けてい
る。 しかして機体1内は横設せしめた仕切り12に
よつて上室と下室に区切らせていて、上室には赤
熱部7、対流用フアン11が収納されていると共
に、ふく射熱透過窓2、温風吹出口3及び空気吸
込口4が臨んでおり、一方、下室には前記フアン
モータ部9とポンプ部10とが収納されている。 なお、13は赤熱部7に対面せしめる内側面が
鏡面仕上げされたアルミニウム板、ステンレス鋼
板などからなる湾曲状反射板であつて、赤熱部7
を囲繞してふく射熱透過窓2の周枠に前縁部を取
着しており、底面前部には温風流通口14を設け
ている。 しかして、ふく射熱透過窓2に介在せしめた耐
熱性ガラス5はその表面に、無機質塗料15を塗
布せしめて、所定パターン
【第3図参照】を有す
る模様に形成せしめているが、この無機質塗料と
しては、遠赤外線のふく射率が高く、かつ耐熱性
及び前記耐熱性ガラス5とほゞ同じ熱膨脹率を有
する例えばセラミツクス系塗料が用いられる。 この無機質塗料15を第3図に例示する如く縦
縞,横縞,正格子縞,斜め縞,斜め格子縞又は千
鳥水玉などのどの部分をとつても等しいパターン
となる如く全面に均散した模様を形成せしめて塗
布するものである。 この塗布に際しては黒,赤,緑等各色から選ん
だ所望の色を有する顔料,染料を加えて、耐熱性
ガラス5の表面積に対する占積率が30%乃至70%
好ましくは40%乃至60%の範囲におさまり、しか
も塗布した部分のパターンが極力細く、かつ数多
いすなわちピツチが狭い線や点の集まりにした方
が好適であり、これは運転停止の際に内部の構造
を見えにくくする上で有効であるからである。 例えば耐熱性ガラス5が第4図々示の如く、内
面側が平面で外面側が波状面となる片面リブ付の
ガラスである場合には波状面における波底部分に
対して黒色のセラミツク塗料を、波のピツチが
4.25mmのときに塗布部分の平面に対する投影巾が
2mmとなるような縦縞の模様で塗布せしめること
によつて、遠赤外線のふく射量を増加し得て、し
かも全面からスリツト状に赤熱部7の赤熱状態が
視認できる一方、消火時は内部の構造物は殆ど見
えなく耐熱性ガラス5全体が黒つぼ感じとなるも
のが得られた。 次に、前記無機質塗料15を約50%占積率で耐
熱性ガラス5の表面に塗布した際のふく射強度を
実測したところ下記の結果が得られ、遠赤外線の
割合が大巾に増加したことが実証された。 なお、使用した耐熱ガラスは、日本電気硝子
【株】製、ネオセラムN−0,t
【厚さ】=3mmで
波長に対する透過率は第7図に示した通りであ
り、また、無機質塗料15は、三重油脂
【株】
製、おきつもクリスタルH,黒色
【セラミツクス
系塗料】を使用して第4図に示した模様に準じて
占積率約50%で塗布印刷した。 また、赤熱部7には燃焼筒を使用した第1図々
示構造の石油フアンヒータによつて実験を行ない
燃焼筒の温度が1076゜K
【ε=1.0】の条件で測定し
たところ、第5図に示す如きふく射強度割合
【%】の実測値が得られ、同じ条件、試料で無機
質塗料15を塗布していない耐熱性ガラスを用い
た場合の比較装置の実測値を示す第6図と比較す
れば明らかなように、実質ふく射強度を示す実線
曲線によると、3μ以下の近赤外線に対してはふ
く射強度割合が下つていて、これは耐熱性ガラス
に吸収されて、熱エネルギーに変換されたことを
意味しており、一方、3μ超過の遠赤外線では、
特に5μ前後から8μ前後の領域で増加傾向が顕著
であつて、遠赤外線のふく射率が高いことを明示
している。 第5図及び第6図において、前述する如く実線
は実質ふく射強度であり、また、破線は耐熱性ガ
ラスを透過する前の燃焼筒から出るふく射強度、
一点鎖線は耐熱性ガラスを透過するふく射強度、
二点鎖線は耐熱性ガラス本体から出るふく射強度
を夫々示しており、第6図々示のものでは耐熱性
ガラスの温度が676゜Kであつたのが、第5図々示
のもの
【無機質塗料15を占積率約50%で表面に
塗布したもの】では、塗料のないガラス本体の面
の温度が726゜K、塗料を付した部分の面の温度は
756゜Kで夫々温度が上昇していることが明らかで
ある。 なお、第1図々示石油フアンヒータの運転態様
を概要説明すると下記の通りである。 前記燃焼装置の燃焼運転と対流用フアン11の
付勢とを行なわせることによつて、バーナ口8か
らふき出す燃焼ガスは赤熱部7の小径筒部に穿設
した多数の穴を通つて赤熱部7の筒外に放出さ
れ、その際に高温燃焼ガスによつて、赤熱部7の
周壁は赤熱する結果、多量のふく射熱線を放射し
てふく射熱透過窓2の耐熱性ガラス5から透過に
より前方に放射する。 このふく射熱の放射と共に、対流用フアン11
から送られる空気は反射板13及び赤熱部7の大
径筒部に接して流動する間に加熱されて温風とな
り、前記温風流通口14から放出される燃焼後の
高温ガスと合流した後、温風吹出口3から吹出し
て温風による室内暖房が成される。 かくして、ふく射暖房と温風暖房との併行運転
が成されて、室内を対流により平均的に温度上昇
させると共に、遠赤外線の割合が多いふく射熱に
よる局所暖房が行なわれる。
【考案の効果】
本考案はふく射熱透過窓2に介在せしめた耐熱
性ガラス5の表面に遠赤外線のふく射率が高く、
かつ耐熱性を有する無機質塗料15を塗布し、全
面に均散した模様の塗布部分を有せしめたから、
ふく射率の中で人体に吸収されやすい遠赤外線の
割合が増したふく射熱が放射されることになり、
同等のふく射量であつても採暖感が増大して効率
的なふく射効果が奏される。 また、前述した塗布部分を30%乃至70%の占積
率で、しかもどの部分をとつても等しいパターン
となるよう全面に均散した模様に形成したことに
より、運転時は赤熱部7の赤熱状態が塗料を付し
ていない耐熱性ガラス5の部分から確実に透視し
得ると共に、運転停止時にはふく射熱透過窓2の
内側の内部構造が見えにくくなるので、外観的、
意匠的に整容されたヒータを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の1例に係る構造概
要示側面図及び要部横断面、第3図イ〜ヘは本考
案の各例に係る耐熱性ガラスの正面図、第4図は
同じく耐熱性ガラスの拡大部分示断面図、第5図
は本考案の例に係るふく射熱線波長とふく射強度
割合の関係を示す特性線図、第6図は本考案と比
較する従来装置に係る特性線図、第7図は耐熱性
ガラスのふく射熱線波長と透過率の関係を示す線
図である。 2…ふく射熱透過窓、5…耐熱性ガラス、7…
赤熱部、15…無機質塗料。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 赤熱部7からのふく射熱をふく射熱透過窓2を
    経て機体外に放射させ暖房を行なわせるふく射式
    ヒータにおいて、前記ふく射熱透過窓2に介在せ
    しめた耐熱性ガラス5の表面に、遠赤外線のふく
    射率が高く、かつ耐熱性を有する無機質塗料15
    を塗布せしめて、この塗布された部分を、前記耐
    熱性ガラス5に対し30%乃至70%の点積率で、し
    かもどの部分をとつても等しいパターンとなるよ
    うに全面に均散した模様に形成させてなることを
    特徴とするふく射式ヒータ。
JP9939984U 1984-06-29 1984-06-29 ふく射式ヒ−タ Granted JPS6115401U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9939984U JPS6115401U (ja) 1984-06-29 1984-06-29 ふく射式ヒ−タ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9939984U JPS6115401U (ja) 1984-06-29 1984-06-29 ふく射式ヒ−タ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6115401U JPS6115401U (ja) 1986-01-29
JPH0245681Y2 true JPH0245681Y2 (ja) 1990-12-04

Family

ID=30658906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9939984U Granted JPS6115401U (ja) 1984-06-29 1984-06-29 ふく射式ヒ−タ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6115401U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6115401U (ja) 1986-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN205818781U (zh) 一种红外电热画
US4392038A (en) Self-cleaning microwave convection oven
US2439038A (en) Overhead gas-fired radiator and reflector
JP2009287915A (ja) オーブン隔壁
CA1138049A (en) Self-cleaning microwave convection oven
JPH0245681Y2 (ja)
JP3680344B2 (ja) 電熱加熱装置
JPH06134040A (ja) 遠赤外線放射電熱ヒータ
JPH0752530Y2 (ja) 暖房器具のガード
JPH0278834A (ja) 輻射機能付空気調和機
JPH0212481Y2 (ja)
JPS6347781Y2 (ja)
JPS6311548Y2 (ja)
US2754815A (en) Space heating apparatus
JPS6231761Y2 (ja)
JPS6240279Y2 (ja)
JPH0238183Y2 (ja)
KR20090107628A (ko) 복사 및 대류 열전달을 이용한 가열장치
JPH02562Y2 (ja)
JPH01142341A (ja) 暖房器用輻射パネル
JP2003262399A (ja) 温風輻射暖房機
JPS642123Y2 (ja)
JPH0145015Y2 (ja)
JPH0740894Y2 (ja) 暖房機
JPH03160217A (ja) 輻射式暖房器