JPH0245145Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はゴルフ或いはテニス用等のボールを収納
するケースに係る。

例えば予備のゴルフボール等は、数箇のボール
をスリーブ状ケース内に直列に入れて携帯すると
便利である。

本案はそのように用いることが出来て、かつボ
ールを取出す際は、ボール１箇分宛ケースを短か
く出来るよう設け、ボールの携帯が容易であるよ
う設けたものである。

以下図面について説明すると、１は合成樹脂製
の筒体である。該筒体は下端を底壁２で閉塞させ
ており、上端は開口させている。底壁は筒体３と
一体成形させてもよく、又図示のように別成形さ
せた底壁を筒部下端に接合させてもよい。筒部に
は突条４と破断線５とを設けるが、これ等につい
ては後述する。該筒体は透視可能に透明にすると
よい。

上記筒体内には複数のゴルフ用等のボール６が
嵌合させてある。該ボール外径は上記筒部内径と
ほゞ同径であり、最下位のボール６ａの下面は底
壁２により支持させ、ボールは上面と下面とを互
いに接して積上げ状態に嵌合させる。ボールの中
間部外面は筒部内壁面に接する。既述突条４は、
ボールの中間部外面と筒部内壁面とが接する位置
７のやゝ上方内壁面に周設させる。該突条は強制
押込みによりボールの通過が可能であると共に、
ボールの自重だけでは通過できない程度に設けて
おく。又破断線５は、各突条と突条との間に設
け、その破断線のすぐ下方の突条との間に後述蓋
体嵌合用壁部が残る位置に周設させる。該破断線
はミシン目状でもよいが、その破断を容易にする
ため第２図が示すように筒部外面からの切込み線
５ａの周設によつて形成させるとよい。

筒体１の上端部には蓋体８を着脱自在に嵌合さ
せる。該蓋体は、最上位のボール上面に接する頂
壁９を有し、該頂壁周縁から筒部内壁面への嵌合
用壁部１０を突出させている。図示例で頂壁はボ
ール上面へ嵌合できる球面状とされ、その周縁か
ら嵌合用壁部１０を起立させて該嵌合用壁部を筒
部内壁面に嵌合させているが、図示例のものに限
らず、筒部外壁面に嵌合させるようにしてもよ
い。

上記構成において、ボールを取出す際は、例え
ば図示例のものであれば、筒部中間部と上端部と
を両手で持ち、破断線が切断される方向に力を加
える。すると最上位の破断線が切断されて上方筒
部は分離されるから、該上方筒部内のボールを取
出し、又蓋体８を外して新らしく筒体上端部とな
つた筒壁部分へ嵌合させればよい。分離された従
来の上方筒部は放棄すればよい。

本案は上記構成とするもので、ボールを筒体内
径とほゞ同外径とし、筒体筒部の内壁面にボール
外径より小内径の複数のリング状突条４を、各ボ
ールと筒部内壁面とが接する位置のやゝ上方にそ
れぞれ周設させ、各突条間の筒壁部分にそれぞれ
破断線５を周設させたから、最上位の破断線切断
によつて最上位のボールを取出し、ボール数が少
くなるに従つて順次ケースを短かく出来て便利で
あり、又破断線切断の際、下方のボールは、すぐ
上方の突条によつて抜出しが防止させてあるから
破断線切断の際の衝激によつて下方ボールがケー
ス外方へ飛び出し紛失するようなことがない。破
断線と該破断線すぐ下方の突条との間には蓋体嵌
合用壁部が残るよう設けたから、ケースが短かく
なつても蓋体を移動させることで常にケース筒体
の上端部に蓋体を嵌合させることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案ケースの半断面図、第２図はその
要部の拡大断面図である。 １……筒体、６……ボール、８……蓋体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下端面を底壁２で閉塞させると共に上端面を開
   口させた合成樹脂製筒体１と、該筒体内に上面と
   下面とを互いに接して積上げ状態に嵌合させた複
   数のボール６と、上記筒体上端に着脱自在に嵌合
   させた蓋体８とからなり、上記ボールは筒体内径
   とほゞ同外径とし、筒体筒部３の内壁面にボール
   外径より小内径の複数のリング状突条４を、上記
   各ボールと筒部内壁面とが接する位置７のやゝ上
   方にそれぞれ周設させて設け、上記各突条４間の
   筒壁部分にそれぞれ破断線５を、該破断線と該破
   断線のすぐ下方の突条との間に蓋体嵌合用壁部を
   残して周設させたことを特徴とするボール収納ケ
   ース。