JPH0244998Y2 - - Google Patents

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JPH0244998Y2
JPH0244998Y2 JP1984130655U JP13065584U JPH0244998Y2 JP H0244998 Y2 JPH0244998 Y2 JP H0244998Y2 JP 1984130655 U JP1984130655 U JP 1984130655U JP 13065584 U JP13065584 U JP 13065584U JP H0244998 Y2 JPH0244998 Y2 JP H0244998Y2
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hose
mold
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thermoplastic elastomer
hoses
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JP1984130655U
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、食品や医薬品等の流体供給用軟質ホ
ースに関する。 (従来の技術) 現在、流体の食品や医薬品の工場内移送、自動
販売機、医療器具等の外に給水、給湯設備などに
おいて種々の軟質ホースが使用されている。この
ようなホースには、従来、ゴム系のものとして天
然ゴムやシリコンゴム等が使用されているが、耐
熱性、柔軟性、シール性、衛生性、着臭、味の変
化などの点からシリコンゴムが最も優れている。 また、最近では、シリコンゴムに代わるものと
して熱可塑性エラストマーをベースとしたものも
使用され始めるようになつた。 (考案が解決しようとする問題点) しかしながら、これらの軟質ホースは、前述の
用途、とりわけ自動販売機等のような場合は水
分、糖分の存在と適度な温度によりカビが発生し
易く、かつ、一旦発生したカビを除去(洗い落
す)することが困難であるという問題がある。 例えば、シリコンゴムホースの場合、夏場1〜
2ケ月でカビの発生が見られる場合もあり、ま
た、熱可塑性エラストマーホースでも同様で、か
つ、カビの除去ができなかつた。 本考案は、従来ホースのかかる欠点に着目して
為されたもので、その目的は、柔軟性、耐熱性、
シール性、衛生性、着臭、味の変化等に優れ、か
つ、カビの発生が少なく、さらに、少量発生した
カビでも容易に除去できる性能を有した軟質積層
ホースを提供するところにある。 (問題点を解決するための手段) 即ち、本考案は、「JIS−K6301−Aタイプによ
る硬度が80以下でかつ圧縮永久歪(JIS−K6301、
条件25%変形、70℃、22時間)が70%以下の熱可
塑性エラストマーからなる肉厚0.5〜10mmの外層
および熱可塑性樹脂からなる肉厚0.01〜2mmの内
層を積層してなることを特徴とする流体供給用軟
質ホース」である。 (作用) 本考案で用いる熱可塑性エラストマーは、スチ
レン系、α−オレフイン系、ポリアミド系、塩化
ビニル系、ウレタン系、ポリエステル系等通常の
エラストマーの内、JIS−K6301−Aタイプによ
る硬度が80以下、好ましくは70以下でかつ圧縮永
久歪(JIS−K6301、条件25%変形、70℃、22時
間)が70%以下、好ましくは60%以下のものが好
適である。特に、柔軟性、シール性の点からスチ
レン系、α−オレフイン系、塩化ビニル系のエラ
ストマーが好ましい。 硬度が80を越えるものは柔軟性、取付け作業性
に問題がある。また、圧縮永久歪が70%を超える
ものはシール性に問題がある。 この熱可塑性エラストマーの層の肉厚は、0.5
〜10mmの範囲にある必要がある。0.5mm未満では
シール性が劣り、10mm超過では柔軟性が劣るよう
になる。好ましい範囲は1〜5mmである。 一方、本考案で用いる熱可塑性樹脂は、高密度
ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレンと
エチレン以外のα−オレフインの1種または2種
以上との共重合体樹脂(線型低密度ポリエチレン
等)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−アクリル酸共重合体、ポリプロピレン、プロピ
レンとプロピレン以外のα−オレフインの1種ま
たは2種以上との共重合体樹脂(プロピレン−エ
チレンブロツクまたはランダム共重合体樹脂等)、
アイオノマー樹脂、硬または軟質ポリ塩化ビニ
ル、ポリアミド、ポリエステル、ポリフツ化ビニ
リデン等フツ素系樹脂が好適である。特に、柔軟
性およびシール性の点で低密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、エチレンと炭素数4〜6のα
−オレフインとのエチレン系共重合体樹脂が好ま
しい。これらは2種以上を併用してもよく、ま
た、架橋物としたものでもよい。 この熱可塑性樹脂の層の肉厚は、0.01〜2mmの
範囲にある必要がある。0.01未満では、ホース等
に応用したとき取付け作業に難があり、かつ、カ
ビを除去する際に破れやすいという問題がある。
2mm超過では柔軟性およびシール性が劣る。カビ
の発生が少なく、さらに、発生したカビでも容易
に除去できる性能を有し、かつ、良好な柔軟性、
シール性を有するという点から樹脂層は薄い方が
好ましく、先の熱可塑性エラストマーの層より薄
くすることが望ましい。 本考案の積層ホースは、上記両層をダイ内ラミ
ネートして共押出しする方法によるのが最も好ま
しい。その際、材料の組合せにより両層間に十分
な接着が得られない場合がある得るがそのときに
は、不飽和カルボン酸またはその酸無水物をグラ
フトまたはランダム共重合された熱可塑性樹脂、
例えば、無水マレイン酸グラフトポリエチレンや
エチレン−アクリル酸共重合体等やエポキシ基、
水酸基等を導入した熱可塑性樹脂等の接着性樹脂
を中間接着層として用いることもできる。また、
要すれば、補強糸(例えば、ポリアミド系、ポリ
エステル系、スパイラル状金属線等)を組み合わ
せることができる。 本考案のホースは、外層を熱可塑性エラストマ
ー、内層を熱可塑性樹脂として成形される。その
効果は以下の実施例のとおり顕著である。 (実施例) 実施例 1 スチレン−ブタジエン−スチレンブロツク共重
合体の水素添加物系熱可塑性エラストマー(三菱
油化社製ラバロンSE5400B、硬度55、圧縮永久
歪42%)の2mm厚を外層とし、高密度ポリエチレ
ン(三菱油化社製ユカロンハードEY40H)の0.5
mm厚を内層としたホースを共押出しにて成形し
た。外径は15mmおよび内径は10mmであつた(ホー
スA)。 また、α−オレフイン系熱可塑性エラストマー
(三菱油化社製サーモラン3620B、硬度65、圧縮
永久歪43%)の3.2mm層を外層とし、低密度ポリ
エチレン(三菱油化社製ユカロンYF30)の0.3mm
を内層としたホースを共押しにて成形した(ホー
スB)。 さらに、スチレン−ブタジエン−スチレンブロ
ツク共重合体の水素添加物系熱可塑性エラストマ
ー(三菱油化社製ラバロンME5302C、硬度50、
圧縮永久歪45%)の2mm厚を外層とし、エチレン
−4−メチルペンテン−1共重合体樹脂(三井石
油化学工業社製ウルトゼツクス3021F)の0.2mm厚
を内層としたホースを共押出しにて成形した。外
径は14mmおよび内径は9.6mmであり、透明性を有
するものであつた(ホースC)。 これらのホースおよび市販のシリコンゴムホー
ス、スチレン系熱可塑性エラストマーホースにつ
いて、カビのテストを行なつた。 テスト法は、10%の砂糖水にてホース内面を流
した後、40℃、湿度80%の恒温恒湿槽内でカビを
発生させた。テスト結果は次表の通りである。
【表】 (注) * 比較例に較ベカビ発生量が格段に少
なかつた。
また、実施例の3つのホースについては実際の
配管取付けテストを実施したが柔軟性、シール
性、耐熱性、衛生性、着臭等問題なく使用出来る
ものであつた。 実施例 2 上記ラバロンME5302Cの2mm厚を外層とし、
上記ウルトゼツクス3021Fの0.4mm厚を内層とした
外径30mmのパリソンを押出ブロー成形に付し外径
50mm、高さ150mmの円筒状ボトルを成形した(ボ
トルA)。 また、ラバロンME5302Cのみからなる、2mm
厚および外径30mmのパリソンを同様に押出し、同
じ形のボトルを成形した(ボトルB)。 これらのボトルについて、実施例1と同様にし
てカビのテストを行なつた。テスト結果は次表の
通りである。
【表】 (注) * 比較例に比べカビ発生量が格段に少
なく、柔軟性、耐熱性、衛生性、着臭の点
で実用上良好であつた。
実施例 3 スチレン−ブタジエン−スチレンブロツク共重
合体の水素添加物系熱可塑性エラストマー(三菱
油化社製ラバロンME6301C、硬度60、圧縮永久
歪38%)の2mm厚を外層とし、内層としてはポリ
フツ化ビニリデン(ペンウオルト社製カイナー
710)の0.1mm厚を用い、中間の接着層として外層
側に0.02mm厚の無水マレイン酸変性ポリプロピレ
ンおよび内層側に0.03mm厚のエポキシ基を有する
改質ポリフツ化ビニリデンをそれぞれ共押出成形
してホースを得た。 このホースは前記例のホースA,BおよびCと
同等以上の性能(カビ、臭い、味等)を有するも
のであつた。 (考案の効果) 本考案による軟質積層体は、柔軟性、耐熱性、
シール性、衛生性、臭い等に優れたカビの発生が
少なく、かつ、少量発生したカビもブラシ等によ
る水洗いで容易に除去できると言つた利点を有す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例におけるホースAの断
面図である。aは熱可塑性エラストマー層であ
り、bは熱可塑性樹脂層である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. JIS−K6301−Aタイプによる硬度が80以下で
    かつ圧縮永久歪が70%以下の熱可塑性エラストマ
    ーからなる肉厚0.5〜10mmの外層および熱可塑性
    樹脂からなる肉厚0.01〜2mmの内層を積層してな
    ることを特徴とする流体供給用軟質積層ホース。
JP13065584U 1984-08-29 1984-08-29 流体供給用軟質積層ホース Granted JPS6145126U (ja)

Priority Applications (1)

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JP13065584U JPS6145126U (ja) 1984-08-29 1984-08-29 流体供給用軟質積層ホース

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JP13065584U JPS6145126U (ja) 1984-08-29 1984-08-29 流体供給用軟質積層ホース

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Publication Number Publication Date
JPS6145126U JPS6145126U (ja) 1986-03-25
JPH0244998Y2 true JPH0244998Y2 (ja) 1990-11-29

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ID=30689254

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JP13065584U Granted JPS6145126U (ja) 1984-08-29 1984-08-29 流体供給用軟質積層ホース

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JPH07115434B2 (ja) * 1986-11-05 1995-12-13 旭化成工業株式会社 多層チユ−ブ状成形品
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JPS525400A (en) * 1975-06-30 1977-01-17 Allied Chem Modification of fiber by fluorocarbon
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JPS6145126U (ja) 1986-03-25

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