JPH024460A - 微粉炭シール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、微粉炭シール装置に係り、特に微粉炭を製造
するミルのケーシングを貫通するロッドとケーシングの
間のシール構造に関する。

〔従来の技術〕

粉体を処理する加圧タイプの装置の摺動部は、粉体の流
出部となり易く、システムの安全運転の上からもその信
頼性を増すことが重要である。

第７図は、粉体を処理する装置の例として従来の竪形ミ
ルを備えた微粉炭焚きボイラシステムの概略系統図であ
る。同図において、１１は燃焼用空気Ａを供給する押込
通風機、１２．１３は燃焼用空気Ａを予熱する蒸気式空
気予熱機および排ガス利用の空気予熱機、１５は空気予
熱機１２．１３によって予熱された１次空気を加圧し、
竪形ミルに供給する１次空気通風機、１６は竪形ミルで
あり、そのケーシング下部から加圧された１次空気が導
入される。１８は、石炭Ｂを投入するバンカ、１９はバ
ンカ１８からミル１６に石炭Ｂを供給するための給炭機
、２０はボイラ、２１はボイラ２０に備えられたバーナ
である。

ミル１６内で粉砕され、１次空気によってボイラ２０内
に送られた石炭Ｂは、空気予熱機１３から送られた２次
空気とボイラ２０内で合流して燃焼する。燃焼したガス
は、ボイラ２０から集塵機２２、脱硝装置２３で窒素酸
化物が除去され、誘引通風機２５により吸引され、さら
に脱硫装置２６で硫黄酸化物を除去し、煙突２８から排
出される。このようなシステムにおける竪形ミル１６の
具体的な構造を第３図に示す。

第３図において、２９はミル１６のケーシング、３０は
１次空気入ロダクトであり、該１次空気入ロダクト３０
に導入された１次空気（熱空気）Ａ１は、均一にスロー
ト３１へ送られるようにチャンバ３２内を通っている。

一方、石炭Ｂは図示していない給炭機１９から給炭管３
３を通ってミル１６内に供給され、電動機３５によって
駆動される減速機３６に直結されたヨーク３８に取付け
られた粉砕輪３９とローラ４０との間で粉砕され、微わ
）炭Ｂ１となる。微粉炭Ｂ１は、スロート３１から噴射
する熱空気Ａ１　（通常２００〜３００℃）により分級
器４１に送られると同時に乾燥され、分級により細粒の
微粉炭のみがボイラ２０のバーナ２１に送られる。石炭
Ｂを粉砕するために、ローラ４０に粉砕荷重Ｃ！を加え
るが、これは通常、油圧または高圧ガスを用いたシリン
ダで行なわれる。加圧シリンダ４２に油圧をかけること
により、ロッド４３を介し、加圧装置４４を経て粉砕荷
重Ｃ１をローラ４０に加える。この際、ロッド４３はケ
ーシング２９を貫通する。一方、ローラ４０は粉砕時、
ヨーク３８の回転に伴い回転すると同時に石炭粉砕によ
り上下、左右に任意に動くため、ロッド４３も同様の運
動をする。したがって、ロッド４３とケーシング２９と
の貫通部は、ミル１６内部の微粉炭Ｂ１と、１次空気の
混合物をシールする必要があり、従来第４図に示すよう
にグランドパツキン５３によるシール方式が採用されて
きたが、ロッド４３が上下、左右任意に連動するとと同
時に、ローラ４０および粉砕輪３９の摩耗により上下方
向にゆっくり変位する。

第５図は竪形ミルではあるが、前述のミル１６とは粉砕
部のローラ４０の代わりにボール４６を有するところに
違いがある。本ミル１６においては、ロッド４３とケー
シング２９の貫通部は、第６図のように非金属へロー４
７によってシールされている。本ベロー４７は、前述し
たミル１６と同様、上下、左右の動きのみでなく、粉砕
部の粉砕輪３９およびボール４６（ローラ２０）の摩耗
に伴い、上下方向に大きく　（約１００〜２００　ｕ＋
）ゆっくり変位する。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術において、ロッド４３の貫通部にはグラン
ドパツキン５３または非金属ベロー４７が用いられてい
るが、前者においては石炭粉砕による上下、左右の運動
による摩耗によりシール性が悪くなり、その場合、ボル
ト５２の増締めによりグランドパツキン５３をロッド４
３の方向に押さえ付け、シール性を確保しているが、こ
のようにするとロッド４３との摩擦力が大きく、粉砕荷
重が正しく垂直方向にかからない。さらに、粉砕部の上
下運動を拘束し、減速機３６に過大な反力を及ぼし、機
器の寿命を短くする問題があった。

一方、後者においては粉砕部の摩耗に伴い、非金属ベロ
ー４７は圧縮された状態で上下、左右の動きを吸収する
ため、しばしばピンホールができ、微粉炭Ｂ１がこのピ
ンホールから漏洩するという問題があった。

本発明は、上記のような摺動部分のシール部の寿命を延
長し、粉体処理装置の安全な運転を確保することにある
。

〔課題を解決するための手段〕

上記した従来技術の課題は、微粉炭粉砕機のケーシング
と、ケーシングを貫通する加圧ロッド間のシール用パツ
キンを備えた微粉炭シール装置において、ロッドがケー
シングを貫通するケーシング貫通部に、上下方向に所定
間隔を隔てて設けられた２つのシールパツキンホルダと
、この２つのパツキンホルダ内にそれぞれ収められたシ
ール用リップを有するシールパツキンと、このシールパ
ツキンのリップが開く方向にミル内圧よりも高い圧力を
有するシール用空気を供給する送気装置とを設けたこと
を特徴とする微粉炭シール装置によって解決される。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。

第１図は、本発明の実施例に係り、第３図に示すものと
同一の構成要素には同一の符号を付して説明する。

ミル１６の内部から外部にケーシング２９を貫通してい
るロッド４３は、粉砕部のローラ４０が石炭の粉砕時に
上下、左右に動くため、それに伴い上下動する。また、
粉砕部であるローラ４０の摩耗に伴い、ロッド４３は下
方向へゆっくり移動する。動く側であるロッド４３と固
定側であるケーシング２９の間に、シールパツキンホル
ダ５６に保持されたシールパツキン５５を取付ける。シ
ールパツキン５５のリップ５４は、ロッド４３の外径よ
りわずかに小さくできており、シールパツキン５５の弾
性により面圧を発生させ、ロッド４３の貫通部をシール
する。

ここでは、シールパツキン５５を二重化しており、各々
のシールパツキン５５の間にミル１６内圧よりも圧力の
高いシールエアＤを、供給管５７により供給する構造に
したものである。シールパツキン５５を二重化すること
により、ミル１６内側に近いほうから微粉炭が洩れたと
しても、２番目のシールパツキン５５でシールできると
同時に、これら２つのシールパツキン５５間にシールエ
アＤを流すことにより、ミル１６内部からの微粉の洩れ
およびシールパツキン５５とロッド４３間に微粉炭がか
み込み、シールパツキン５５の寿命が短くなることを防
止することができる。

第２図は、本発明に係る他の実施例を示す。本構造は、
シールパツキン５５を保持しているシールパツキンホル
ダ５６が水平方向に移動できるようにしたものである。

水平方向に移動できるため、例えばロッド４３が粉砕部
の回転開始時に大きく変位した場合においても、シール
パツキン５５にロッド４３が片当たりすることがないた
め、シール性を確保できると同時に偏摩耗を防止でき、
さらに寿命を延ばすことができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、小さい摺動抵抗にてロッドにシールパ
ツキンが接触しており、シール性が保持でき、かつロッ
ドへの押し付は力が比較的小さく、摩耗によるシール性
の低下を防ぐことができ、そのため微粉等の流出がなく
、ボイラの安定した運転に寄与できる。また、構造が簡
単であり、かつ寿命が長く　（従来のグランドパツキン
構造の２倍）、コストを低減させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の詳細な説明図、第２図は、本発明の
他の実施例図、第３図は、従来の竪形ローラミルの概略
構成図、第４図は、従来技術におけるケーシングと加圧
ロッド間のシール構造図、第５図は、従来の竪形ボール
ミルの構造図、第６図は、従来技術に係るケーシングと
ロッド間のシール構造図、第７図は、微粉焚きボイラ装
置の系統図である。 １６・・・微粉炭粉砕機、２９・・・ケーシング、４３
・・・加圧ロッド、５４・・・シールパツキンリップ、
５５・・・シールパツキン、５６・・・シールパツキン
ホルダ、５７・・・シールエア供給管。 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）微粉炭粉砕機のケーシングと、ケーシングを貫通
   する加圧ロッド間のシール用パッキンを備えた微粉炭シ
   ール装置において、ロッドがケーシングを貫通するケー
   シング貫通部に、上下方向に所定間隔を隔てて設けられ
   た２つのシールパッキンホルダと、この２つのパッキン
   ホルダ内にそれぞれ収められたシール用リップを有する
   シールパッキンと、このシールパッキンのリップが開く
   方向にミル内圧よりも高い圧力を有するシール用空気を
   供給する送気装置とを設けたことを特徴とする微粉炭シ
   ール装置。