JPH02437Y2 - - Google Patents

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JPH02437Y2
JPH02437Y2 JP7913483U JP7913483U JPH02437Y2 JP H02437 Y2 JPH02437 Y2 JP H02437Y2 JP 7913483 U JP7913483 U JP 7913483U JP 7913483 U JP7913483 U JP 7913483U JP H02437 Y2 JPH02437 Y2 JP H02437Y2
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chain
quenching
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feeding
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【考案の詳細な説明】 本考案は、錨鎖等の大型長尺鎖を連続的に焼入
れ処理する大型長尺鎖の連続焼入れ装置に関する
ものである。
従来、錨鎖等の大型長尺鎖を連続焼入れする場
合には、第1図に示す如く堅型の加熱炉41を使
用し、該加熱炉41の上部に配置した鎖車付き鎖
送給装置42から吊り下げ状態で順次連続的に繰
り出される大型長尺鎖43を加熱炉41内で所定
温度に加熱して焼入液槽44内に投入して焼入れ
するようにしていた。
ところが、大型長尺鎖43の各鎖環45,45
…と鎖車46の受溝との間には寸法上のガタがあ
り、しかも該大型長尺鎖43が直線的な鎖環4
5,45…の連結体であるところから、鎖車46
から送り出される大型長尺鎖43の送り出し状態
は連続的でなく間欠的な送り出し状態となる。従
つて、上記した従来例の連続焼入装置の如く鎖車
46によつて吊り下げ状態で順次送り出される大
型長尺鎖43をそのまま加熱して焼入液槽44内
に投入するようにした場合には鎖車46による大
型長尺鎖43の送り出し速度の変動が直接該大型
長尺鎖43の焼入液槽44内への投入速度(即
ち、焼入れ速度)の変動として現われ、該大型長
尺鎖43に焼入れムラが生じて強度が低下し、製
品の信頼性が損なわれるという問題があつた。
又、上記の如き鎖車と大型長尺鎖の噛合いに起
因する該大型長尺鎖の送給速度の変動が直接大型
長尺鎖の焼入速度に反映されるのを改善するため
には、加熱炉を横型とするとともに該加熱炉内に
ローラコンベアをほぼ水平方向に配置し、該ロー
ラコンベアと鎖車との間において大型長尺鎖に若
干の弛みをもたせるようにすることも考えられる
が、この場合には該弛み部分によつて上記原因に
よる送給速度の変動は減少するものの、ローラコ
ンベア上を移動する大型長尺鎖には張力が作用し
ないため該大型長尺鎖の各鎖環相互間に係合上の
ガタが生じる。従つて、大型長尺鎖の送給方向が
水平方向から垂直方向に変化して該大型長尺鎖が
焼入液槽内に投入される時(即ち、大型長尺鎖に
張力が再負荷された時)にこのガタ分に相当する
送給距離だけ鎖送給送度が一時的に早くなり、前
記従来例の場合と同様に焼入速度に変動が生じる
ことになる。
本考案は、焼入れ速度の均一化に達成すること
より大型長尺鎖の均質焼入れを可能ならしめ、も
つて製品の信頼性の向上を図るようにした大型長
尺鎖の連続焼入装置を提供することを目的として
なされたものであつて、大型長尺鎖を連続的に送
給する送給装置を、加熱装置より鎖送給方向上手
側に位置する鎖送出し装置と、焼入液槽の直前に
まで達する長さをもつ適宜のコンベア装置とで構
成するとともに、該コンベア装置を、鎖送給方向
下手側に向つて適宜角度で下降傾斜する傾斜部
と、該傾斜部に連続し且つ該傾斜部から適宜曲率
で下方に向つて湾曲する湾曲部とで構成し、さら
に、鎖送出し装置とコンベア装置とをその両者間
で鎖に弛みが生じるような速度でしかも前記コン
ベア装置部分を通過する間に前記鎖が緊張状態と
なるような速度で相互に速度制御されるように構
成し、もつて、大型長尺鎖にコンベア装置部分に
おいて鎖送給方向下手側に移動するに従つて漸増
する張力を付与せしめることにより鎖送出し装置
部における鎖車と鎖環の噛合いに起因す鎖送給速
度の変動と鎖環相互間における係合上のガタを可
及的に吸収削減せしめ、もつて該大型長尺鎖の焼
入液槽への投入速度を均一化して、該大型長尺鎖
の均質焼入れを可能ならしめるようにしたことを
特徴とするものである。
以下、本考案の大型長尺鎖の連続焼入れ装置を
第2図及び第3図に示す実施例に基いて説明する
と、第2図及び第3図には本考案の実施例に係る
連続焼入れ装置Zが示されており、図中符号1は
大型長尺鎖(以下、単に鎖という)である。
連続焼入れ装置Zは、鎖1を所定速度で連続的
に送給する送給装置2と、鎖1を所定の焼入れ温
度に加熱する加熱装置3と、所定の焼入れ温度に
加熱された鎖1を急冷する水等の焼入液を貯溜し
焼入液槽4とを有している。
送給装置2は、後に詳述する加熱装置3より鎖
送給方向上手側に位置し且つ一対の鎖車即ち駆動
鎖車17と遊動鎖車18を有する鎖送出し装置2
5と、加熱装置3と鎖送給方向において重合し且
つ前記焼入液槽4の直前にまで達する長さをもつ
ローラコンベア装置14とから構成されている。
ローラコンベア装置14は、後述する加熱装置
3の炉体9内に、チエーン式のローラ駆動機構
(詳細図示省略)16によつて鎖送給速度に近い
周速度で同期回転せしめられるローラ15,15
…を鎖送給方向に多数配列して構成されている。
又、このローラコンベア装置14は、各ローラ1
5,15…の配列状態から区分される二つの部分
即ち、鎖送給方向上手側に位置し且つ該ローラ1
5,15…を鎖送給方向下手側に向つて適宜角度
で下向傾斜する如く直線的に配列してなる傾斜部
14aと、鎖送給方向下手側に位置し且つ、各ロ
ーラ15,15…を傾斜部14aに連続ししかも
該傾斜部14aから下方に向つて適宜曲率で湾曲
する如く曲線的に配列してなる湾曲部14bとか
ら構成されている。
尚、鎖1は、第3図に示す如く鎖送出し装置2
5によつて床面から所定高さまで引き上げられた
後ローラコンベア装置14によつて焼入液槽4側
に送給され、該焼入液槽4内に投入された後は駆
動鎖車19を有する鎖取出し装置26によつて該
焼入液槽4から取り出され調質工程等の次工程に
送られるが、鎖送出し装置25とローラコンベア
装置14の間及び該ローラコンベア装置14と鎖
取出し装置26間においては夫々適度の弛みをも
つている。従つて、鎖1のうちのローラコンベア
装置14上にある部分は各ローラ15,15…の
転送作用と鎖1の自重による引張力とによつて送
給され、鎖送出し装置25による鎖送出し力及び
鎖取出し装置26による鎖引き上げ力はほとんど
負荷されない。
加熱装置3は、第3図に示す如く前記鎖送給装
置2のローラコンベア装置14を内装した筒状の
炉体9の側部に多数個のバーナ装置10,10…
を取りつけるとともに、該炉体9の上側部に排気
装置11を取りつけて構成されている。この実施
例においては、この加熱装置3を三つの加熱ゾー
ン即ち、前記ローラコンベア装置14の傾斜部1
4aの前半部に対応する第1加熱ゾーンA1と傾
斜部14aの後半部に対応する第2加熱ゾーン
A2と湾曲部14bに対応する第3加熱ゾーンA3
に区画し、各加熱ゾーンA1,A2,A3の温度制御
を単独に行なうことにより鎖1をより効率的且つ
均等に加熱できるようにしている。即ち、第1加
熱ゾーンA1と第2加熱ゾーンA2を加熱昇温ゾー
ンとし、この間において鎖1を常温から約850℃
の焼入温度まで加熱昇温せしめる一方、第3加熱
ゾーンA3を均熱保温ゾーンとし、この第3加熱
ゾーンA3内において鎖1の各鎖環の加熱温度を
確実に所定の焼入温度に収束せしめ且つその焼入
温度を焼入液への投入時まで保持せしめる如く作
用する。従つて、焼入液槽4の焼入液中に投入さ
れる時点における鎖1の各鎖環の温度はほぼ一定
とされる(焼入温度の均一化)。尚、従来の焼入
装置においては、加熱炉内の雰囲気温度を被焼入
加熱物の加熱温度(焼入温度)として検出し、こ
れに基いてバーナ装置を制御するようにしていた
が、この実施例においては放射温度計によつて鎖
1の温度を直に側定し、これに基いて各加熱ゾー
ンA1,A2,A3のバーナ装置10,10…を制御
するようにしているため、焼入温度の誤差が少な
く、より高度の焼入温度制御を行なうことができ
る。
続いて、図示実施例の連続焼入装置Zの作用を
説明すると、鎖送出し装置25によつて連続的に
ローラコンベア装置14側に送給される鎖1は、
該ローラコンベア装置14上を移動する間に加熱
装置3によつて所定の焼入温度まで加熱昇温せし
められるとともに順次焼入液槽4内の焼入液中に
投入されて急冷され、所定の焼入れ処理が施され
る。
ところで、鎖1をその全長に亘つて均質に焼入
れするには、焼入温度と焼入速度を焼入れ作業の
全体を通して均等ならしめる必要があり、この実
施例においては焼入温度の均等化は前述の如く加
熱装置3によつて、また焼入速度の均等化は後述
する如くローラコンベア装置14の採用により実
現するようにしている。即ち、鎖送出し装置25
からローラコンベア装置14側に送給される鎖1
の送給速度は、前述の如く鎖送出し装置25の各
鎖車17,18と鎖1の噛み合に起因して周期的
に変動しているが、この実施例においては鎖送出
し装置25とローラコンベア装置14の間におい
て鎖1に適度の弛みをもたせているため、鎖送出
し装置25側に発生する鎖送給速度の変動がロー
ラコンベア装置14側に伝達されるのが可及的に
抑制されローラコンベア装置14側の鎖1の送給
速度の変動は可及的に小ならしめられる。
一方、鎖送出し装置25側からローラコンベア
装置14側に移送された鎖1のしかもローラコン
ベア装置14入口側付近の各鎖環相互間には、鎖
送出し装置25とコンベア装置14間に位置する
鎖1には弛みがあり、従つてこの間の鎖1にはさ
ほど大きな張力が作用していないため、係合上の
ガタ(ガタツキ寸法)が発生する。
この各鎖環相互間の係合上のガタと前記鎖車と
鎖環の噛合いに起因する送給送度の変動(残存
分)は、ローラコンベア装置14を傾斜部14a
と湾曲部14bで構成したことによつて吸収消滅
せしめられる。即ち、傾斜部14aに位置する鎖
1には、湾曲部14bからさらに焼入液槽4内に
垂下せしめられた鎖1の自垂による張力が一様に
負荷されるとともに、該傾斜部14aに位置する
各鎖環の自重による張力が負荷せしめられる。従
つて、傾斜部14aに位置する鎖1の各鎖環に負
荷される張力は、鎖環が送給方向下手側に移動す
るに従つて漸増することになる。この送給方向前
方側に移動するに従つて漸増する張力によつてロ
ーラコンベア装置14の入口部分において発生し
ていた送給速度の変動と係合上のガタが次第に吸
収消滅せしめられ、各鎖環が傾斜部14aの終端
部即ち湾曲部14bの入口部付近まで移動した時
には、鎖1は緊張状態とされて連続的にほぼ一定
の送給速度で送給されることになる。従つて、湾
曲部14bから垂下状態で焼入液槽内に投入せし
められる鎖1の投入速度、即ち焼入速度が鎖1の
全長を通じてほぼ一定とされる(焼入速度の均一
化)。
次に、本考案の効果を説明すると、本考案の大
型長尺鎖の連続焼入れ装置は、大型長尺鎖を連続
的に送給する鎖送給装置中に、鎖送給方向下手側
に向つて適宜角度で傾斜する傾斜部と該傾斜部に
連続し且つ該傾斜部から下方に向つて適宜曲率で
湾曲する湾曲部よりなるローラコンベア装置を設
け、さらに、該コンベア装置の入口部分では鎖に
弛みを与え、又該コンベア装置部分を通過する間
にはその鎖が緊張状態となる如くすることによ
り、鎖送給速度の均一化を図るようにしているた
め、大型長尺鎖の各鎖環の焼入速度が焼入れ作業
全体を通して均一化され、これによつて大型長尺
鎖の均質焼入れが可能となり強度アツプによつて
製品の信頼性が向上するという実用的効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の大型長尺鎖の連続焼入れ装置の
システム図、第2図は本考案実施例に係る大型長
尺鎖の連続焼入れ装置の平面図、第3図は第2図
の−縦断面図である。 1……大型長尺鎖、2……送給装置、3……加
熱装置、4…焼入液槽、14……コンベア装置、
14a……傾斜部、14b……湾曲部、25……
鎖送出し装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 大型長尺鎖1を連続的に送給する送給装置2
    と、該送給装置2によつて連続的に送給される前
    記大型長尺鎖1を所定温度に加熱する加熱装置3
    と、該加熱装置3より鎖送給方向下手側に位置す
    る焼入液槽とを有する大型長尺鎖の連続焼入れ装
    置であつて、前記送給装置2が、前記加熱装置3
    より鎖送給方向上手側に位置する鎖送出し装置2
    5と、前記焼入液槽4の直前位置にまで達する長
    さをもつコンベア装置14とで構成されていると
    ともに、該コンベア装置14が、鎖送給方向下手
    側に向つて適宜角度で下向傾斜する傾斜部14a
    と、該傾斜部14aに連続し且つ該傾斜部14a
    から適宜曲率で下方に向つて湾曲する湾曲部14
    bとで構成されており、さらに、前記鎖送出し装
    置25と前記コンベア装置14が、該鎖送出し装
    置25とコンベア装置14の間で鎖1に弛みが生
    じるような速度でしかも前記コンベア装置14部
    分を通過する間に前記鎖1が緊張状態となるよう
    な速度で相互に速度制御されるように構成されて
    いることを特徴とする大型長尺鎖の連続焼入れ装
    置。
JP7913483U 1983-05-25 1983-05-25 大型長尺鎖の連続焼入れ装置 Granted JPS59185263U (ja)

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JPS59185263U JPS59185263U (ja) 1984-12-08
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