JPH0243599Y2 - - Google Patents

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JPH0243599Y2
JPH0243599Y2 JP13131788U JP13131788U JPH0243599Y2 JP H0243599 Y2 JPH0243599 Y2 JP H0243599Y2 JP 13131788 U JP13131788 U JP 13131788U JP 13131788 U JP13131788 U JP 13131788U JP H0243599 Y2 JPH0243599 Y2 JP H0243599Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、下部フレーム上面に配置される成形
要素ユニツトの取付け構造を改良した回転式粉末
圧縮成形機に関する。
〔従来の技術〕
回転式粉末圧縮成形機の臼を取付けた回転盤の
下方には、下杵を上下動或は水平に移動させる各
種の成形要素、例えば、下杵を降下させる低下軌
道、下杵を上昇させる突上げ軌道、臼内の粉体の
秤量を行わせる動作を下杵に与える重量調節軌
道、その他各種の渡し軌道、および下杵を押し上
げて臼内の粉体を圧縮させる加圧ロール等が配設
されている。これらの成形要素は、ユニツト台に
取付けられてユニツト化されている。このユニツ
ト化されたものは成形要素ユニツトと称されてい
る。これら各種のユニツトは回転式粉末圧縮成形
機の下部フレーム上面に着脱可能に取付けられて
いて、その着脱により成形要素の保守点検および
洗浄が容易にできるように配慮されている。
そして、従来において、各種成形要素ユニツト
の下部フレームへの取付けは、実公53−47439号
公報に示されるように、ユニツト台の下部フレー
ム上面に載置される座部に上方からボルトを複数
本通し、これらのボルトを下部フレームに穿つた
ねじ孔に着脱可能に螺合して締付けることにより
なされていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、以上のようにボルトを用いて成形要素
ユニツトを下部フレーム上面に取付けるため、成
形要素ユニツトの着脱に際してレンチ等の工具を
使用してボルトを回す手作業を余儀無くされ、し
たがつて成形要素ユニツトの着脱に手間がかかる
という問題があつた。本考案の目的は、下部フレ
ームに対する各成形要素ユニツトの着脱の手間を
軽減できる回転式粉末圧縮成形機を提供すること
にある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案の回転式粉
末圧縮成形機においては、回転盤を支持した回転
軸を上記回転盤の下方で囲むユニツト固定体を下
部フレーム上面にボルト止めするとともに、上記
下部フレームには上記ユニツト固定体のまわりに
位置してピン係合孔を多数設け、上記ユニツト固
定体の上部フランジの周部下面に係合面を設け、
上記下部フレーム上面に配置される複数の成形要
素ユニツトが備えたユニツト本体の夫々を、上記
下部フレーム上面と上記係合面との間に挿脱可能
に嵌合し、これらユニツト本体に上記ピン係合孔
と対応して設けられた少なくとも一つのピン通孔
を通してノツクピンを上記ピン係合孔に着脱可能
に嵌合したものである。
〔作用〕
本考案において、ユニツト固定体の上部フラン
ジに設けた係合面は、上部フランジと下部フレー
ム上面との間に嵌合される成形要素ユニツトのユ
ニツト本体の上部に係合して、このユニツト本体
を上方へ動かないように拘束する。この拘束下に
おいてユニツト本体に設けたピン通孔は、下部フ
レームのピン係合孔に連通する。そして、ノツク
ピンはピン通孔を上方から挿通してピン係合孔に
嵌合し、ユニツト本体を下部フレームの上面に沿
つて動かないように拘束する。したがつて、成形
要素ユニツトを取付けるには、ユニツト本体を下
部フレーム上面に摺動させて、これと上部フラン
ジの係合面との間に押込んで嵌合させるととも
に、ピン通孔とピン係合孔とを位置合せした後、
これらの孔に上方からノツクピンを通せばよい。
このノツクピンはねじ込んだりするものではない
から、ボルトで取付ける場合のように締付ける工
具を使用する必要がない。また、成形要素ユニツ
トを取外す場合には、まず、ノツクピンを工具を
使用することなく上方に引抜いてから、ユニツト
全体を下部フレーム上面に沿わせて手前に引出せ
ばよい。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。
図中符号1は上面が平坦に形成された下部フレ
ームで、その上面四隅に夫々立設された柱2a〜
2dを介して図示しない上部フレームが下部フレ
ーム1の上方に支持されている。また、符号4は
下部フレーム1の中央部に取付けられたユニツト
固定体である。この固定体4は、その下部外面に
一体に設けられて下部フレーム1上面に重ねられ
た環状の下部フランジ5に、上方から挿通した複
数のボルト6を下部フレーム1にねじ込むことに
より、下部フレーム1上面に固定されている。
ユニツト固定体4は本実施例の場合回転軸支え
を兼ねており、その内側に軸受7を介して回転軸
8を回転自在に支持している。回転軸8はユニツ
ト固定体4を上下方向に貫通し、その下端は図示
しない回転駆動装置に接続されているとともに、
上端部は図示しない上部フレームに回転自在に支
持されている。ユニツト固定体4の上方において
回転軸8には、これと一体に回転される回転盤9
が支持されている。回転盤9には、複数の臼10
が同一円周上において固定されているとともに、
これら各臼10の底をなす複数の下杵11、およ
び各臼10にその上方から挿脱される複数(第1
図に一つのみ図示)の上杵12が上下動自在に取
付けられている。なお、第1図中13は臼10内
に粉末を供給する粉末供給器、14は粉末を粉末
供給器13に補給するホツパーである。
回転盤8の下方に配置されたユニツト固定体4
の上部外面には、環状をなす上部フランジ15が
一体に設けられている。このフランジ15の周部
下面には下部フレーム1上面に対向する係合面1
6が形成されている。この係合面16は、上部フ
ランジ15の周方向に沿つて連続しているととも
に、下部フレーム1上面と平行な面で形成されて
いる。しかも、本実施例の場合、上部フランジ1
5には係合面16の一部に直角に連なる垂直面1
7が設けられ、この面17と係合面16の一部と
は段部18をなしている。なお、第1図中19は
ユニツト固定体4の強度を確保するために、上下
両フランジ5,15間にわたつて必要に応じて設
けられるリブである。
下部フレーム1上面には、上記ユニツト固定体
4のまわりに位置してピン係合孔20が多数(第
1図において2箇所のみ代表して図示)が設けら
れている。さらに、第2図に示すように下部フレ
ーム1の上面には、下杵11を上下動あるいは平
行に移動させる複数の成形要素ユニツト21〜2
5が夫々着脱可能に配置されている。成形要素ユ
ニツト21は下杵11を平行に移動させた後に降
下させるもので、第2図において上記ユニツト2
1の反時計まわり方向側の端部に連なる成形要素
ユニツト22は、下杵11を上昇させた後に平行
に移動させて臼10内の粉末充填量を決める重量
調節用のものである。同第2図において上記ユニ
ツト22の反時計まわり方向側の端部に連なる成
形要素ユニツト23は、下杵11を押下げて予備
的に圧縮成形を行わせる予備成形用のもので、ま
た、同第2図において成形要素ユニツト23の左
側に隣接する成形要素ユニツト24は、下杵11
を押上げ最終的な圧縮成形を行わせる本成形用の
ものである。さらに、同第2図において上記ユニ
ツト21の時計まわり方向の端部に連なる成形要
素ユニツト25は、下杵11を押下げて成形され
た製品を臼10から回転盤9の臼取付け部上面に
押し出すための突上げ用のものである。
成形要素ユニツト21の取付け構造は第1図中
に右側部分に示されている。すなわち、成形要素
ユニツト21は、下部フレーム1上面に載置され
る座部26aを有したユニツト本体としてのユニ
ツト台26の上面に下杵案内軌道27を取付けて
なり、ユニツト台26の上部には上記段部18、
したがつて係合面16に係合する係合部28が設
けられている。そして、このユニツト21は、そ
のユニツト台26を下部フレーム1上面と係合面
16との間に挿脱可能に嵌合し、その挿入位置を
垂直面17および下部フランジ5の端面5aで位
置決めした状態で、上記座部26aに上記ピン係
合孔20と対応して設けた少なくとも一つのピン
通孔29を通して、ノツクピン30をピン係合孔
20に着脱自在に嵌合することによつて取付けら
れている。ノツクピン30は丸棒の上端に頭部を
設けてなり、手で簡単に摘まんで着脱ができるも
のであるが、単なる丸棒を使用してもよい。なお
図中矢印A,Bは成形要素ユニツト21の挿脱方
向を示しているとともに、本実施例の場合座部2
6aの幅は上記柱2a,2bの対向面間の寸法L
と略同じで、これら柱2a,2bの対向面に案内
されて挿脱されるようになつている。
成形要素ユニツト22,25の取付け構造は上
記成形要素ユニツト21の取付け構造と同様であ
るので、その説明を省略するが、第2図中31は
ユニツト本体としてのユニツト台、31aは座
部、33は下杵案内軌道、34はノツクピンであ
り、また35は重量調節用の駆動機構が内蔵され
たユニツト本体としてのユニツトケース、35a
は座部、36は下杵案内軌道、37はノツクピン
である。ただし、成形要素ユニツト23のユニツ
トケース35はその一側を2bの一面に沿わせて
挿脱されるようになつている。
さらに、他の成形要素ユニツト23は、予備圧
縮用の予圧ロール38が回転自在に取付けられる
とともに、このロールの高さ位置を調節する図示
しない機構を内蔵したユニツト本体としてのユニ
ツトケース39を備えている。ユニツトケース3
9の挿入側先端部上面には、上記係合面16に係
合する係合部40が設けられている。そして、こ
のユニツト23は、そのユニツトケース39を上
部フレーム1上面と係合面16との間に挿脱可能
に嵌合し、このケース39の座部39aに設けら
れた少なくとも一つのピン通孔41にノツクピン
42を通して、このピン42をピン通孔41に連
通した下部フレーム1のピン係合孔20に着脱可
能に嵌合することによつて、下部フレーム1上面
に取付けられている。
また、成形要素ユニツト24の取付け構造は上
記成形要素ユニツト23の取付け構造と同様であ
るので、その説明を省略するが、第2図中43は
ユニツト本体としてのユニツトケース、43aは
座部、44は最終圧縮用の本圧ロール、45はノ
ツクピンである。しかも、成形要素ユニツト2
3,24は互いに隣接して柱2c,2d間に取付
けられている。
そして、成形要素ユニツト21を取付けるに
は、まず、そのユニツト台26を下部フレーム1
上面に載せて矢印A方向に摺動させて、これとユ
ニツト固定体4の上部フランジ15の係合面16
との間に押込んで嵌合させる。この成形要素ユニ
ツト21の挿入は、そのユニツト台26の係合部
28が上部フランジ15の垂直面17に当接する
までなされる。そうすると、柱2a,2bによつ
て左右方向の位置が決められている成形要素ユニ
ツト21のピン通孔29と、下部フレーム1のピ
ン係合孔20とが自然に位置合せされる。つぎ
に、この状態で、ノツクピン30をピン通孔29
に通して、ピン係合孔20に嵌合させる。ところ
で、ノツクピン30はねじ込んだりするものでは
ないから、以上の取付け作業に際してノツクピン
30を締付ける工具を使用する必要がない。
そして、以上のようにして取付けられた成形要
素ユニツト21は、ユニツト固定体4の上部フラ
ンジ15の係合面16と下部フレーム1上面とに
挟まれるので、上下方向に動かないように拘束さ
れる。これとともに上記ユニツト21は、下部フ
レーム1のピン係合孔20に嵌合されたノツクピ
ン30とピン通孔29との係合により、ノツクピ
ン30がストツパとなつて下部フレーム1の上面
に沿つて動かないように拘束される。
また、成形要素ユニツト21を取外す場合に
は、まず、ノツクピン30を手で掴んで工具を使
用することなく上方に引抜いてから、ユニツト2
1全体を下部フレーム1上面に沿わせて手前(矢
印B方向)に引出せばよい。
その他の成形要素ユニツト22〜25の着脱作
業も上記ユニツト21の着脱作業と同様であるの
で、その説明は省略する。なお、成形要素ユニツ
ト23,24に対しては位置決め用の段部がない
ので、ピン通孔とピン係合孔との位置合せは手作
業で行うが、この作業は、上部フランジ15に段
部を設けることにより、或は下部フランジ5の凹
み端面5bにユニツトケースを当接させる設計と
することによつて、省略してもよい。
なお、本考案の実施に当つてはユニツト固定体
3と回転軸支えとを別々に設けてもよいととも
に、上部フランジ15の垂直面17は省略しても
差支えない。また、ユニツト本体の動きは柱で拘
束しなくてもよく、ノツクピンのみで行つてもよ
い。
〔考案の効果〕
以上説明した本考案の回転式粉末圧縮成形機に
よれば、成形要素ユニツトが備えたユニツト本体
の上下動を、下部フレームとユニツト固定体の上
部フランジとで拘束するとともに、ユニツト本体
の下部フレーム上面に沿う動きを、ユニツト本体
に設けたピン通孔を通つて下部フレームのピン係
合孔に嵌合する着脱可能なノツクピンで拘束した
から、ボルトを使用することなく各種の成形要素
ユニツトを下部フレーム上面に着脱可能に配置す
ることができ、したがつて、成形要素ユニツトの
着脱作業を簡単かつ短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は第2
図中−線に沿う回転式粉末圧縮成形機の一部
を示す断面図、第2図は第1図中−線に沿う
略断面図である。 9……回転盤、8……回転軸、4……ユニツト
固定体、1……下部フレーム、6……ボルト、2
0……ピン係合孔、15……上部フランジ、16
……係合面、21〜25……成形要素ユニツト、
26,31……ユニツト本体(ユニツト台)、3
5,39,43……ユニツト本体(ユニツトケー
ス)、29,41……ピン通孔、30,34,3
7,42,45……ノツクピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転盤を支持した回転軸を上記回転盤の下方で
    囲むユニツト固定体を下部フレーム上面にボルト
    止めするとともに、上記下部フレームには上記ユ
    ニツト固定体のまわりに位置してピン係合孔を多
    数設け、上記ユニツト固定体の上部フランジの周
    部下面に係合面を設け、上記下部フレーム上面に
    配置される複数の成形要素ユニツトが備えたユニ
    ツト本体の夫々を、上記下部フレーム上面と上記
    係合面との間に挿脱可能に嵌合し、これらユニツ
    ト本体に上記ピン係合孔と対応して設けられた少
    なくとも一つのピン通孔を通してノツクピンを上
    記ピン係合孔に着脱可能に嵌合したことを特徴と
    する回転式粉末圧縮成形機。
JP13131788U 1988-10-06 1988-10-06 Expired JPH0243599Y2 (ja)

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JP13131788U JPH0243599Y2 (ja) 1988-10-06 1988-10-06

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JP13131788U JPH0243599Y2 (ja) 1988-10-06 1988-10-06

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JPH0253895U JPH0253895U (ja) 1990-04-18
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JP13131788U Expired JPH0243599Y2 (ja) 1988-10-06 1988-10-06

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JPH0253895U (ja) 1990-04-18

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