JPH0243477Y2 - - Google Patents

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JPH0243477Y2
JPH0243477Y2 JP1983113079U JP11307983U JPH0243477Y2 JP H0243477 Y2 JPH0243477 Y2 JP H0243477Y2 JP 1983113079 U JP1983113079 U JP 1983113079U JP 11307983 U JP11307983 U JP 11307983U JP H0243477 Y2 JPH0243477 Y2 JP H0243477Y2
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JP1983113079U
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は水、溶剤などの液体あるいは各種の
気体中に含まれる微粒子などを処理流体から除去
するための精密フイルタに関するもので、過面
積の増大を図ると共に使用の準備のための空気抜
きとバブルテストを容易、円滑に行えるようにす
ることを目的とする。
ICやLSIなどの半導体素子の製造工程では、各
種の薬液、ガスおよび超純水が用いられ、より純
度が高く微粒子の少ないものが要求されており、
医薬品、遺伝子工学あるいは食品、飲料の分野に
おいても同様で、0.5μ以下と云つた微粒子や細菌
でも容易に捕捉できる精密フイルタが望まれてい
る。
従来のこの種のフイルタは、弗素樹脂、ポリプ
ロピレンまたはナイロンなどの樹脂成形品からな
り、板面および中央ボス部に流体通路を形成した
厚目のデスクの上下面に、同質の合成樹脂からな
る多孔質の薄膜材を貼り付けたデスクをセンター
パイプに所要段数取付けて、容器中に収容した構
成になつている。
しかし、このものでは過エレメントの主要部
品として硬くて厚目なデスクを用いているため
に、容器内径より大きなものを使用することがで
きず、そして、一定容積の容器中に占めるデスク
の容積が大きく、材(薄膜)の収納効率が悪く
過面積が小さい。
そこで、本出願人はこの点を改良し過エレメ
ントを柔軟な構造のものとして過面積を大きく
できるようにフイルタを先に提案した。その概略
を示せば第1図イないしニのとおりで、すべての
部材を合成樹脂とし、縦孔を有するボス部1aと
縦孔に通じる横通孔1cを設けた水平片1bとか
らなるスペーサ1の水平片1bの上下の面に、環
状の多孔質な薄膜材2aの両面または片面に網体
などの透過性で柔軟な環状の補強用当て材2bを
添設した二つの材2の中心孔の部分をそれぞれ
気密に取付け、かつ周縁部を密封して容器内径よ
り大きな過エレメントeとなし、この過エレ
メントeをハ図のようにセンターパイプ3に複数
段取付け、センターパイプ3の上端をカバー5に
固定し、この状態で容器6中に過エレメントe
を上向きに折り曲げて収容し、カバー5の周縁部
を容器6に溶着してある。そして、容器の取入口
6aから導入した処理流体は第1図ニのように各
過エレメントeの波打つた周囲部と容器内面と
の間に形成された多数の通路7を通つて容器6中
に充満し、その間に各材2を通り抜けて浄化さ
れ各エレメントe中に入り、スペーサ1の横通孔
1cを通つてセンターパイプ3中に流出するよう
になされている。
ところで、この種のフイルタでは組立終了後に
おいて材2のピンホールの有無および溶着部の
シール性の良し悪しを確認するため、バブルテス
トを行うと共に使用前には空気抜きを行うのが普
通である。
空気抜きはカバー5に設けた抜き口8のキヤツ
プを取外しておき、取入口6aから処理流体を容
器6中に導入し、中の空気をエレメントeの周面
に沿わせて上昇させることにより行われ、また、
バブルテストは容器6中に先ずアルコール等のテ
スト液を入れて各過エレメントeを濡らしてお
き、抜き口8にキヤツプを施した状態で取入口6
aから所定圧力(例えば材の孔径1μのもので
は0.25Kg/cm2、0.2μのものなら1Kg/cm2)の窒素
ガスまたは空気を送り込み、カバーの取出口5a
に気泡が表われるか否かを見て、ピンホール等の
欠陥の有無を判定する。
この点につき、上記のものは第1図ハの実線の
ように流体取出口5aが上で取入口6aが下にな
つており、抜き口8が流体取入口6aに対向して
上方に設けられ、かつ過エレメントeは外上向
きに開かれていてるので、使用初めの空気抜きに
ついては問題はないが、バブルテスト時には或る
エレメントに液膜でおおわれたピンホールまたは
隙間があつて、そこに圧力ガスが入り込むことに
よつて気泡が生じたとしても、これが直ちにセン
ターパイプ3側に出ることなく、第1図イに示す
ようにエレメント内に溜まり、行き場がなくなつ
て初めてセンターパイプ3中に出ることになり、
ピンホールや隙間のある位置または大きさによつ
て気泡の現われ方が異なり検査し難く、欠陥を見
落す恐れがある。
これを改めるべく第1図ハ点線のように過エ
レメントeを単に下向きに開くようにしたので
は、テストに当たつての気泡の出方は良くなる
が、反面空気抜きの際、各エレメントeの下側に
空気が溜り上方に抜け難くなつてしまう。
そこで、この考案は上記の不具合を解消すべく
工夫されたもので、過面積の増大を図ると共に
欠陥の有無の判定や使用の準備をやり易くしたフ
イルタを提供するものであり、すべての部材が合
成樹脂からなり、縦孔を有する中央ボス部とその
縦孔に通じる横通孔を設けた水平片とからなるス
ペーサの上下の面に、多孔質環状の薄膜材の両面
または片面に柔軟で透過性の環状の補強用当て材
を添設した二つの材の中心孔の部分を気密に取
付け、かつそれら材の周縁部を密封して容器の
内径より大きな過エレメントを形成し、該過
エレメントを上記スペーサを介してセンターパイ
プに複数段取付け、センターパイプの一端をカバ
ーの取出口に固定し、上記過エレメントを容器
中に収容したフイルタとして、空気の抜き口を取
出口に対向させて上方に設け、各過エレメント
を抜き口に対向して周縁部が外上向きに開くよう
に折り曲げて収容したことを特徴としている。
第2図はこの考案の一実施例を示すものであ
り、11は弗素系の樹脂、ポリプロピレン、ナイ
ロンのような耐薬品性と耐熱性を有する合成樹脂
製のスペーサであつて、縦孔を有する中央ボス部
11aとその縦孔に通じる複数の横通孔11cを
持つた水平片11bからなる水平片11bの上下
の面には、合成樹脂からなる多孔質環状の薄膜材
12aの両面または片面に網体などの透過性で柔
軟な環状の補強用当て材12bを添設した二つの
材12の中心孔の部分を気密に取付け、かつそ
れらの材12の周縁部を密封して容器の内径よ
り大きな過エレメントEを形成し、この過エ
レメントEを合成樹脂製のセンターパイプ13に
複数段取付け、そのセンターパイプ13の一端を
合成樹脂からなるカバー15の取出口15aに固
定し、上記の過エレメントEを折り曲げてセン
ターパイプ13と共に合成樹脂製コツプ状の容器
16中に収容した点の構成は上記のものと変りな
い。
ところで、この考案の第1の実施例では、カバ
ー15と容器16の位置を上下逆になし、流体の
取入口16aを上方に、取出口15aを下方に配
設し、空気抜き口18を取入口16aに隣接させ
て取出口15aに対向するように設け、そして、
センターパイプ13に固着された容器16の内径
より大きな複数段の過エレメントEは抜き口1
8に対向して周縁部が外上向きに開くように折り
曲げられて収容されている。
そこで、使用準備の空気抜きに当たり、取出口
15aを所定の位置に取付けると同時に抜き口1
8のキヤツプを外し、取入口16aから目的とす
る処理流体を流入させれば、その流体の増加につ
れて、容器内部の空気は処理流体と入れ換えに
過エレメントEの表面に沿いかつエレメントEの
周縁に形成され前記の通路7を通つて順次に上昇
し、抜き口18から支障なく外部に出ていく、 かくて、抜き口18から流体が流出する状態に
なつた時点で、抜き口18にキヤツプを被着すれ
ば、容器内の液は通常のように各エレメントEの
材2で過されてエレメント中に入り、スペー
サ11の横通孔11cを経てセンターパイプ13
内に出て、取出口15aからタンクに戻される。
一方、組立後のバブルテスト時には第3図のよ
うに取入口16aと取出口15aとを上下逆に
し、センターパイプ13に固定された各エレメン
トEのスペーサ11の部分がそれぞれ周縁部より
上方位置にあるようにし、この状態で容器16中
にアルコール等のテスト液を入れて各エレメント
Eの材12を濡らし、次いで取入口16aから
前記のように材12の種類によつて定まつた所
要圧の不活性ガスを送り込む。
その際、各材12が仕様のとおりに作られ、
溶着部のシールが良好であれば、上になつた取出
口15aに気泡は現われない。これに対し、いず
れかのエレメントEの材12および溶着部にピ
ンホールや隙間があれば、供給ガスがその欠陥部
分を通り抜け、そこに付着した液膜を連行し気泡
となつて取出口15aに現われる、その場合、エ
レメントEのセンターパイプ13に連通している
中央のスペーサ11の部分が周囲部より上方にな
つているので、エレメントE中に生じた気泡は停
滞することなくセンターパイプ13を介して直ち
に取出口15aに現われることになる。
また、第4図は流体の取入口16aと取出口1
5aを下方に並設した変更例を示すものである
が、使用前の空気抜きのやり方および組立後のバ
ブルテストのやり方は上記のものと変りなく、そ
の機能も変りない。
以上のようにこの考案によれば、過エレメン
トを折り曲げ易い柔軟な構造としたので、容器の
内径に制限されることなく大きなものを使用する
ことができ、デスクタイプのものに比べ段数を少
なくして過面積を大きくすることができ、そし
て空気の抜き口を流体の取出口に対向させて上方
に設け、かつ各過エレメントを抜き口に対向し
て周縁部が外上向きに開くように折り曲げて収容
したので、使用に当たつての空気抜きとバブルテ
ストを容易、円滑に行うことができ、製品の欠陥
の有無を確実に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図イは先に提案した過エレメントの断面
図。同図ロはその材の一部の斜視図。同図ハの
左半部はエレメントを上向きに収容した状態の判
断図で右半部は下向きに収容したときの説明図。
同図ニはハ図A−A線に沿つた半断面図。第2図
はこの考案の一実施例の断面図。第3図は上下を
逆にしたバブルテスト時の断面図。第4図は変更
例の断面図。 図中、1,11……スペーサ、1a,11a…
…ボス部、1b,11b……水平片、1c,11
c……横通孔、2,12……材、2a,12a
……薄膜材、2b,12b……補強用当て材、
3,13……センターパイプ、5,15……カバ
ー、5a,15a……取出口、6,16……容
器、6a,16a……取入口、8,18……抜き
口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. すべての部材が合成樹脂からなり、縦孔を有す
    る中央ボス部11aとその縦孔に通じる横通孔1
    1cを設けた水平片11bとからなるスペーサ1
    1の水平片11bの上下の面に、多孔質環状の薄
    膜材12aの両面または片面に柔軟で透過性の環
    状の補強用当て材12bを添設した二つの材1
    2の中心孔の部分を気密に取付け、かつそれら
    材12の周縁部を密封して容器16の内径より大
    きな過エレメントEを形成し、該過エレメン
    トEを上記スペーサ11を介してセンターパイプ
    13に複数段取付け、センターパイプ13の一端
    をカバー15の取出口15aに固定し、上記過
    エレメントEを容器16中に収容したフイルタに
    おいて、空気の抜き口18を取出口15aに対向
    させて上方に設け、各過エレメントの材12
    を抜き口18に対向して周縁部が外上向きに開く
    ように折り曲げて収容したことを特徴とする流体
    処理用の精密フイルタ。
JP11307983U 1983-07-22 1983-07-22 流体処理用の精密フイルタ Granted JPS6021304U (ja)

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JP11307983U JPS6021304U (ja) 1983-07-22 1983-07-22 流体処理用の精密フイルタ

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JPS6021304U JPS6021304U (ja) 1985-02-14
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JP11307983U Granted JPS6021304U (ja) 1983-07-22 1983-07-22 流体処理用の精密フイルタ

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JPH044815Y2 (ja) * 1985-03-28 1992-02-12
JPH0628174Y2 (ja) * 1987-09-30 1994-08-03 株式会社土屋製作所 精密フイルタの▲ろ▼過エレメント

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5876110A (ja) * 1981-10-31 1983-05-09 Yozo Marue 葉状型エレメント

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