JPH0243355Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 利用分野 この考案は住宅のベランダ等で、主として洗濯
もの、ふとん等を干す場合に、雨が降つてきたと
きに自動的にシートをもつて雨を防ぐ装置に係る
ものである。

従来の方法 例えばベランダに洗濯ものを干して、留守にし
たとき、雨が降ると濡れることは防止できる、留
守にするときには屋内に干すしかなく、これによ
つて室内が湿気をもち非衛生的であることが注目
されてきた。本考案は留守にしていても濡れるこ
とのないための装置であると共に、陽よけ、目か
くしをも兼ねるもので、とくにコンクリート製の
張出しのベランダ及びひさしを傷つけることな
く、簡単に取付けできるものである。

本考案の実施例 第１図において、張り出しの床１及びひさし２
の外側、すなわち干場の外側に左右に案内柱４，
５を固定する。このとき案内柱は床１、ひさし２
及び手摺６によつて安定して支持される。すなわ
ち第２図に示すように、案内柱は上下に弾性のパ
ツキング７，８をもつてコンクリートの面に接
し、柱の下端にはめねじの駒９を柱に対して上下
の位置可変に取り付け、これをアジヤスターねじ
１０をもつて微調整できるようにする。なお１１
はアジヤスターねじ１０の受け座の板で、１２は
手摺と支持柱とを連結する取付け金具である。

なお二つの支持柱を平行に立てる必要があるの
で、第３図に示すように、柱に振り下げを吊すた
めのフツク３０と、振り下げの先端位置を示す表
示板３２を柱に取り付けておくと、取付、補修、
管理に便利である。

ここで支持柱４，５の取り付けの際、及び使用
中にその位置方向に狂いが出ると、具合よくシー
ト１３が上昇、下降出来なくなる。そこで柱の直
立姿勢を常に示す振り下げを上記のように柱に設
ける。

そして案内柱４，５の上部にはシート１３を巻
き取るためのローラ１４を設ける。そして第３図
に示すように、ローラ１４の中心軸１５は柱４，
５に支えられるモータ１７、減速器１８によつて
ゆつくりと回転して、シート１３の巻き取り及び
巻き戻しができる。ここでシートは防水テント地
もしくは合成樹脂フイルム、アルミニユーム交織
布等で作られる。

柱４，５には縦に案内溝１５が設けられ、この
溝にシートの末端を保持して下降、上昇する下部
案内棒１６を設ける。ここで下部案内棒１６は適
当な重量を有し、自重によつて下降可能とする。
そして屋外には降雨検出器１９を設ける。

なおモータは巻き取りローラ１３の中にビルド
インすることも出来る。

また下部案内棒１６が下降したときは、その下
限に設けたリミツトスイツチが働いて、モータの
回転を停止させる。そして別にに手動スイツチを
設けて、これによつてモータの巻き上げ回転を行
なうが、下部案内棒１６が上限にきたときに回転
を停止させるためのリミツトスイツチ２１を設け
る。そして下部案内棒１６が下端にまで降下して
きたたとき、その位置で安定させるため、第４図
にその一例を示すようにロツク２２を設けて、風
にあおられてもシートが舞うことのないようにす
る。

以上の構造において、普段はモータを手動スイ
ツチによつて回転してシート１３を巻き上げてお
けば何の支障をきたすこともない。そしてシート
をおろしておけば陽よけ、目かくしとして使用す
ることができる。

次に雨が降ると、降雨検出器１９がこれを検知
し、この電気信号によつてモータ１７がシートを
送り出す方向に回転し、シート１３は下部案内棒
１６の自重によつて下降して、所定の長さシート
を出したとこのでリミツトスイツチ２０を切つて
モータは停止する。このときシート１３は干しも
のの外側を覆つて、下案内棒はロツクされる。

また天候回復の検出機能をも有る検出器を使用
すれば、雨が止んだときシートを自動的に巻き上
げて、全自動の無人乾燥が可能である。

なお降雨検出器は、二つの電極を狭い間隔で平
面上に配置し、雨滴がこれに接することにより電
極間が通電して、降雨状態を検出するものであつ
て、公開公報実昭55−179693号（実願昭54−
79132号）にも示されているが、市販品を使用す
ることもできる。なおこの電極の間が乾燥するこ
とによつて通電が遮断されるので、通電遮断の信
号を以つて天候回復の検出信号とすることもでき
る。

なお案内柱４，５は以上においては垂直のもの
を示したが、これを適宜湾曲させた案内２３，２
４とし、張り出し形とすることもできる。このと
きには第５図に示すようにシートを湾曲させるた
め、中間に案内バー２５，２６を設ける。なおこ
のときには案内溝の向を第６図に示すように外向
きに付けるとよい。ここで案内溝の向き及び柱内
を移動するローラーの形状は、平滑に上下動がで
きるものを適宜選択する。

なお案内柱はパツキング板を上下に有して、長
さ調節のアジヤスタが付いているので、ひさしと
床とがあれば誰でも簡単に取り付け、調整するこ
とができる特徴がある。なおこのようなシートの
末端の棒が案内溝に沿つて自動下降する方式では
案内が常に正確に取り付けられて、これに沿つて
シートの末端が軽く下降可能であることが必要
で、そのために案内柱が常に簡単に正しく取り付
けられ、調整が可能であることは絶対に必要な事
項である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の構成を示す説明図、第２図は
案内柱固定機構を示す側面図、第３図は駆動部の
説明図。第４図は下部支持棒のロツクの一例を示
す側面図、第５図は支持柱を湾曲させた場合の構
造説明図。第６図は案内柱を湾曲させたときの下
部案内棒の取付状態の一例を示す説明図。 １……床、２……ひさし、４，５……案内柱、
６……手摺、７，８……弾性パツキング、１３…
…シート、１４……巻き取りローラ、１５……
溝、１６……下部案内棒、１７……モータ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ベランダの床、ひさし及び手摺によつて左右に
   固定されて直立姿勢の状態を示す振り下げを有す
   る案内柱と、この案内柱の間の上部に設けられ、
   降雨検出の信号によつてシートの巻き戻しを行う
   シート巻き上げ部と、案内柱の縦の案内溝に沿つ
   てシートの下端を案内する下部案内棒とから構成
   される雨よけ装置。