JPH0243354A - Ti板及びその製造方法 - Google Patents
Ti板及びその製造方法Info
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- JPH0243354A JPH0243354A JP19132488A JP19132488A JPH0243354A JP H0243354 A JPH0243354 A JP H0243354A JP 19132488 A JP19132488 A JP 19132488A JP 19132488 A JP19132488 A JP 19132488A JP H0243354 A JPH0243354 A JP H0243354A
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Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、耐焼付性に優れ、且つTi固有の金属光沢性
を保持したTi板及びその製造方法に関するものである
。
を保持したTi板及びその製造方法に関するものである
。
[従来の技術]
Tiは焼付ぎ易い金属である。この為Ti板をロール成
形、プレス成形、その他の成形加工に付す場合は、焼付
き防止の為の処理か必要となる。その処理方法の1つと
して、Ti板表面に硬化層を形成する方法かある。この
硬化層は耐摩耗性を向上させ溶着摩耗、即ち焼付きを防
止するものであって具体的には次の様な手段で形成され
る。
形、プレス成形、その他の成形加工に付す場合は、焼付
き防止の為の処理か必要となる。その処理方法の1つと
して、Ti板表面に硬化層を形成する方法かある。この
硬化層は耐摩耗性を向上させ溶着摩耗、即ち焼付きを防
止するものであって具体的には次の様な手段で形成され
る。
(イ)大気酸化や陽極酸化によって、Ti板表面に酸化
層を形成する。
層を形成する。
(0)Ti板を窒素カス中に高温で長時間保持し、表面
に窒化層を形成する。
に窒化層を形成する。
(ハ)Ti板を炭酸ガス中に高温で長時間保持し、表面
に炭化層を形成する。
に炭化層を形成する。
(ニ)Ti板表面に耐摩耗性硬質金属を溶射する。
[発明が解決しようとするi!題]
しかし上記の方法にはいずれも次の様な共通の問題があ
る。
る。
(a)工程に長時間を要する為、連続的にしかも高能率
で生産することが要求されるTi板の生産には適用し難
いこと。
で生産することが要求されるTi板の生産には適用し難
いこと。
(b)Ti板を高温・長時間保持しておく等の点で設備
上の困難性があること。
上の困難性があること。
(C)表面前処理を均一に行なって、均一な硬化層を形
成することが必要であるが、特に広幅、長尺のTi板に
おいては技術上の困難性があること。
成することが必要であるが、特に広幅、長尺のTi板に
おいては技術上の困難性があること。
(d)Ti板を酸化、窒化或は炭化すると着色が避けら
れず、Ti特有の金属光沢が失われるおそれがあること
。
れず、Ti特有の金属光沢が失われるおそれがあること
。
本発明はこの様な情況に鑑みてなされたものてあって、
耐焼付性及び金属光沢性に優れたTi板の提供及びこの
様なTi板を連続的に且つ能率的に製造する方法の提供
を目的とするものである。
耐焼付性及び金属光沢性に優れたTi板の提供及びこの
様なTi板を連続的に且つ能率的に製造する方法の提供
を目的とするものである。
[課題を解決する為の手段]
本発明はTi炭化物よりなる表面硬化層が形成されてい
るTi板であって、前記表面硬化層におけるCとTiの
組成比が原子構成比で 0.34≦C/ T i < 1 であることを要旨とするものであり、又この様な原子構
成比の表面硬化層を有するTi板を製造するに当たり、
冷間圧延後のTi板表面の油分付着量を7mg/m2以
上100 mg/ m2未満に調整した後、真空焼鈍を
行なう方法も本発明の重要な構成要素である。
るTi板であって、前記表面硬化層におけるCとTiの
組成比が原子構成比で 0.34≦C/ T i < 1 であることを要旨とするものであり、又この様な原子構
成比の表面硬化層を有するTi板を製造するに当たり、
冷間圧延後のTi板表面の油分付着量を7mg/m2以
上100 mg/ m2未満に調整した後、真空焼鈍を
行なう方法も本発明の重要な構成要素である。
[作用]
本発明者等はTi板表面に非化学量論的組成のTi炭化
物(Ttxcy)からなる硬化層を形成したものについ
て、その組成比と焼付性の関係を調査した。
物(Ttxcy)からなる硬化層を形成したものについ
て、その組成比と焼付性の関係を調査した。
第1図は、Ti炭化物硬化層におけるTi原子濃度に対
するC原子濃度の割合と、焼付発生応力の関係を、オー
ジェ分析により解析した結果を示す図である。図中○、
・及び×は次のことを意味する。
するC原子濃度の割合と、焼付発生応力の関係を、オー
ジェ分析により解析した結果を示す図である。図中○、
・及び×は次のことを意味する。
○:焼付き発生せず、かじり疵も殆んど発生しない。万
一かじり疵が発生した場合であっても、疵の幅が5mm
未満で外観上目立たず、外観良好である。
一かじり疵が発生した場合であっても、疵の幅が5mm
未満で外観上目立たず、外観良好である。
・:着色を呈し金属光沢が失われる。
×・幅5mm以上のかじり疵或は焼付きが発生し外観上
目立つ。
目立つ。
第1図の結果から明らかな様に、耐焼付性が良好である
のは、焼付発生応力・0.075kg/mm2以上の場
合であって、この様なTi炭化層の原子濃度比C/ T
iは0.34以上であることがわかった。
のは、焼付発生応力・0.075kg/mm2以上の場
合であって、この様なTi炭化層の原子濃度比C/ T
iは0.34以上であることがわかった。
但し、C/ T iの値が1になるとTi炭化物層(T
i C)が黄金色を呈し、Ti材特有の金属光沢が失
われる。従ってC/ T iの値は1未満であることが
必要である。
i C)が黄金色を呈し、Ti材特有の金属光沢が失
われる。従ってC/ T iの値は1未満であることが
必要である。
ところでTi板表面に上記の様なTi炭化物層を形成す
る方法に関して検討した結果、Ti材を冷間圧延工程に
付した後圧延油を一部残存させたまま真空焼鈍を行なえ
ば、圧延油が炭素供給源となってTi板への浸炭が行な
われ、Ti炭化物層が形成されるのではないかとの着想
が得られた。
る方法に関して検討した結果、Ti材を冷間圧延工程に
付した後圧延油を一部残存させたまま真空焼鈍を行なえ
ば、圧延油が炭素供給源となってTi板への浸炭が行な
われ、Ti炭化物層が形成されるのではないかとの着想
が得られた。
第2図(八)及びCB)は、圧延油の付着量(残脂量)
をそれぞれ20 mg/m’及びOmg/m2として真
空焼鈍に付したTi板について、表面からの深さと、そ
の地点における硬さを測定した結果を示すものである。
をそれぞれ20 mg/m’及びOmg/m2として真
空焼鈍に付したTi板について、表面からの深さと、そ
の地点における硬さを測定した結果を示すものである。
図から、圧延油を残存させたまま真空焼鈍に付したTi
材は、表面から一定の深さの範囲[第2図(A)では表
面から10μmの範囲]に硬化層が形成されていること
がわかる。
材は、表面から一定の深さの範囲[第2図(A)では表
面から10μmの範囲]に硬化層が形成されていること
がわかる。
次に油分付着量を種々変化させて真空焼鈍に付したTi
板の耐焼付性について測定した結果を第3図に示す。図
中O1×の表わす意味は第1図の場合と同様であり、・
は残留油脂による表面汚れが生ずることを意味する。
板の耐焼付性について測定した結果を第3図に示す。図
中O1×の表わす意味は第1図の場合と同様であり、・
は残留油脂による表面汚れが生ずることを意味する。
第3図より明らかな様に、焼付きが発生せず、外観を損
なう程のかじり疵も生しないTi炭化物硬化層、つまり
焼付発生応カニ 0.075kgf/mm2以上のTi
炭化物硬化層を得る為には、油分付着量を7mg/m’
とすればよいことがわかった。尚油分付着量が100
mg/ m’を超えると油分か過剰に供給され、Ti板
表面か汚れるなど外観上好ましくない状態を生ずる為、
油分付着量は100 mg/ m2未満とすることか望
ましい。
なう程のかじり疵も生しないTi炭化物硬化層、つまり
焼付発生応カニ 0.075kgf/mm2以上のTi
炭化物硬化層を得る為には、油分付着量を7mg/m’
とすればよいことがわかった。尚油分付着量が100
mg/ m’を超えると油分か過剰に供給され、Ti板
表面か汚れるなど外観上好ましくない状態を生ずる為、
油分付着量は100 mg/ m2未満とすることか望
ましい。
ところて第4図に示す様に油分付着量(残脂量)は脱脂
液濃度に反比例的に変化する。従って残脂量の調整は脱
脂ti、濃度を変えることにより行なうことかできるか
、勿論その他の適宜の方法て調整してもよい。また脱脂
工程において残脂量を調整することなく、脱脂後真空焼
鈍前にTi板表面に必要量の油脂を塗布してもよい。尚
本発明における真空焼鈍は特別の条件を有するものでは
ないか、一般には600〜b 条件で行なえはよい。
液濃度に反比例的に変化する。従って残脂量の調整は脱
脂ti、濃度を変えることにより行なうことかできるか
、勿論その他の適宜の方法て調整してもよい。また脱脂
工程において残脂量を調整することなく、脱脂後真空焼
鈍前にTi板表面に必要量の油脂を塗布してもよい。尚
本発明における真空焼鈍は特別の条件を有するものでは
ないか、一般には600〜b 条件で行なえはよい。
以下実施例について説明するか、本発明は下記実施例に
限定されるものではなく、前・後記の趣旨に徴して適宜
設計・変更することは本発明の技術的範囲に属する。
限定されるものではなく、前・後記の趣旨に徴して適宜
設計・変更することは本発明の技術的範囲に属する。
[実施例]
冷間圧延後各種の脱脂条件を用いて残脂量を調整し、次
いて650℃×5時間の条件て真空焼鈍を施したJIS
2種のTi板を作成し、Cu合金ロールを用いて、潤滑
剤を使用することなく成形加工を行なった。脱脂工程に
おける残脂量(油分付着量)と成形加工における焼付き
疵・かじり疵の幅との関係を測定した。結果を第5図に
示す(図中の○及び×の表わす意味は、第1図の場合と
同し)。
いて650℃×5時間の条件て真空焼鈍を施したJIS
2種のTi板を作成し、Cu合金ロールを用いて、潤滑
剤を使用することなく成形加工を行なった。脱脂工程に
おける残脂量(油分付着量)と成形加工における焼付き
疵・かじり疵の幅との関係を測定した。結果を第5図に
示す(図中の○及び×の表わす意味は、第1図の場合と
同し)。
図より明らかな様に残脂量7mg/m’以上となる様に
脱脂処理したTi板を成形加工した場合は、万−疵が発
生しても底幅は5mm来満てあって、外観上格別の不都
合を生じなかった。しかし残脂量か7mg/m2未満の
ものは、底幅5mm以上の焼付き疵・かじり疵か発生し
、Ti成形部品としては美観・光沢か不十分て使用に耐
えないものであった。
脱脂処理したTi板を成形加工した場合は、万−疵が発
生しても底幅は5mm来満てあって、外観上格別の不都
合を生じなかった。しかし残脂量か7mg/m2未満の
ものは、底幅5mm以上の焼付き疵・かじり疵か発生し
、Ti成形部品としては美観・光沢か不十分て使用に耐
えないものであった。
[発明の効果]
本発明は以上の様に構成されているから下記の効果を有
する。
する。
(1)本発明に係るTi板は耐焼付性に優れ、しかもT
i固有の金属光沢を保持してい る。
i固有の金属光沢を保持してい る。
(2)本発明に係るTi板の製造方法によれは、圧延加
工々程−説脂工程−真空焼鈍工程という通常のTi板製
造工程でTi板の表面硬化処理が行なわれ、耐焼付性に
優れしかもTi固有の金属光沢を保持したTi板か連続
的に且つ能率的に製造される。
工々程−説脂工程−真空焼鈍工程という通常のTi板製
造工程でTi板の表面硬化処理が行なわれ、耐焼付性に
優れしかもTi固有の金属光沢を保持したTi板か連続
的に且つ能率的に製造される。
【図面の簡単な説明】
第1図はTi炭化物硬化層におけるc′ELびTiの原
子濃度比と焼付発生応力との関係を示す図、第2 図(
八)及びCB)は油分付着量をそれぞれ20mg/m2
及びOmg/m2として真空焼鈍に付したTi板におけ
る硬度の測定結果を示す図、第3図は成形加工時の焼付
発生応力と油分付着量の関係を示すグラフ、第4図は脱
脂液濃度と油分付着量(残脂量)の関係を示すグラフ、
第5図は成形加工時に発生する焼付き疵・かじり疵の幅
と油分付着量の関係を示す図である。 シ偽 工O
子濃度比と焼付発生応力との関係を示す図、第2 図(
八)及びCB)は油分付着量をそれぞれ20mg/m2
及びOmg/m2として真空焼鈍に付したTi板におけ
る硬度の測定結果を示す図、第3図は成形加工時の焼付
発生応力と油分付着量の関係を示すグラフ、第4図は脱
脂液濃度と油分付着量(残脂量)の関係を示すグラフ、
第5図は成形加工時に発生する焼付き疵・かじり疵の幅
と油分付着量の関係を示す図である。 シ偽 工O
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)Ti炭化物よりなる表面硬化層が形成されている
Ti板であって、前記表面硬化層におけるCとTiの組
成比が原子構成比で 0.34≦C/Ti<1 であることを特徴とするTi板。 (2)Ti板を製造するに当たり、冷間圧延後のTi板
表面の油分付着量を7mg/m^2以上100mg/m
^2未満に調整した後、真空焼鈍を行なうことによって
Ti板表面に、CとTiの組成比が原子構成比で 0.34≦C/Ti<1 である表面硬化層を形成することを特徴とするTi板の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19132488A JPH0243354A (ja) | 1988-07-30 | 1988-07-30 | Ti板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19132488A JPH0243354A (ja) | 1988-07-30 | 1988-07-30 | Ti板及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0243354A true JPH0243354A (ja) | 1990-02-13 |
Family
ID=16272663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19132488A Pending JPH0243354A (ja) | 1988-07-30 | 1988-07-30 | Ti板及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0243354A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02173256A (ja) * | 1988-12-24 | 1990-07-04 | Nippon Mining Co Ltd | 耐食性に優れたチタン材の製造方法 |
JP2006291362A (ja) * | 2006-08-04 | 2006-10-26 | Kobe Steel Ltd | プレス成形性及び表面光沢に優れたチタン板 |
US8211495B2 (en) * | 2006-04-14 | 2012-07-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Noble metal plating of titanium components |
-
1988
- 1988-07-30 JP JP19132488A patent/JPH0243354A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02173256A (ja) * | 1988-12-24 | 1990-07-04 | Nippon Mining Co Ltd | 耐食性に優れたチタン材の製造方法 |
US8211495B2 (en) * | 2006-04-14 | 2012-07-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Noble metal plating of titanium components |
JP2006291362A (ja) * | 2006-08-04 | 2006-10-26 | Kobe Steel Ltd | プレス成形性及び表面光沢に優れたチタン板 |
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