JPH0242642Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は回転ドラムの投入口から回転ドラム内
へた投入しごみを同回転ドラム内に取付けた螺旋
状板により掻き上げて排出口の方向へ送る回転ド
ラム型ごみ貯留排出装置の改良に関するものであ
る。

（従来の技術） 従来のごみ真空輸送装置を第３図により説明す
ると、１がダストシユート、２がごみ投入口、３
が同ダストシユート１及びごみ投入口２の下方に
設置したごみ貯留排出装置で、このごみ貯留排出
装置３を第４，５図により説明すると、３ａが回
転ドラム、１３がビニール袋、１４がごみ投入口
２側の側板、１５が上記回転ドラム３ａ内に取付
けた螺旋状板、１６がモータ、１７が同モータ１
６の回転を上記回転ドラム３ａに伝えて同回転ド
ラム３ａを回転させる動力伝達機構、１８が上記
回転ドラム３ａの排出口側に設けた排出蓋、１９
が同排出蓋１８を開閉するためのリンク機構、２
０が排出弁、２１が輸送管、２２がごみ排出時に
ごみを飛散させないようにするホツパ及びカバ
ー、２３が架台、２４が上記回転ドラム３ａを回
転可能に支持するローラで、ごみ投入口２の付近
で収集作業員が大型のビニール袋１３を開袋し
て、ごみを少しづつごみ投入口２から回転ドラム
３ａへ投入し、またこの回転ドラム内へた投入ご
みを同回転ドラム３ａ内に取付けた螺旋状板１５
により掻き上げて排出口の方向へ送り、ごみ排出
時には、排出弁２０を開き、排出蓋１８をリンク
機構１９により開いて、回転している回転ドラム
３ａ内から輸送管２１へ排出するようになつてい
る。また第３図の４が上記輸送管２１に接続した
輸送管、５がごみ分離機、６がごみ圧縮機、７が
コンテナ、８が除塵装置、９がブロワ、１０がサ
イレンサ、１１が脱臭装置、１２が上記各機器５
〜１１の設置された収集センタで、ごみ投入口２
から投入されたごみがごみ貯留排出装置３に貯留
され、また同ごみ貯留排出装置３に貯留されたご
みが輸送管４を経て収集センタ１２に集められ、
また同収集センタ１２に集められたごみがごみ分
離機５によりごみと空気とに分離され、ごみから
分離された空気が除塵装置８とブロワ９とサイレ
ンサ１０と脱臭装置１１とを経て大気へ放出され
る。一方、空気から分離されたごみがごみ圧縮機
６によりコンテナ７へ詰め込まれる。なお収集セ
ンタ１２の各機器５〜１１は、収集センタ１２の
建設条件、ごみ質等により適宜設置され、ごみを
焼却場のピツトへ直接排出する場合等には、ごみ
圧縮機６やコンテナ７を使用しない。

（考案が解決しようとする問題点） 前記ごみ真空輸送装置では、ごみ投入口２に輸
送管４を閉塞させるような大きなごみが入らない
容量制限型のものが使用されていた。ところが商
業系施設や業務系施設では、施設内のごみを大き
なビニール袋に入れて回収することが多いが、こ
のビニール袋は直径が800mm近くもあり、このビ
ニール袋をごみ投入口２に入れることができなく
て、ごみ投入口２部で人手により開袋し、中のご
みを少しづつ投入していた。このため、ごみの輸
送に手間と時間がかかり、折角ごみ真空輸送装置
がありながらこれを使用せずにごみ収集車により
輸送する場合も生じていた。またごみ投入口２の
直径を800mm程度あるビニール袋に合わせて大き
くしても、輸送管４の直径は通常500mm程度なの
で、輸送管４に入る前に支えてしまう。また商業
系施設や業務系施設には、飲食店が多く、ここか
ら排出される厨芥類は、そのままではごみ真空輸
送装置を使用して輸送することが困難である。以
上のことが商業系施設や業務系施設でごみ真空輸
送装置を使用できない大きな理由になつている。

（問題点を解決するための手段） 本考案は前記の問題点に対処するもので、回転
ドラムの投入口から回転ドラム内へ投入したごみ
を同回転ドラム内に取付けた螺旋状板により掻き
上げて、排出口の方向へ送る回転ドラム型ごみ貯
留排出装置において、前記投入口側の側面に一般
雑芥等を入れたビニール袋の投入口と厨芥類の投
入口とを設け、ごみ掻き上げ動作時に一般雑芥等
を入れたビニール袋を引つ掛けて開袋する固定爪
を具えた固定爪支持板を投入口側の側板内面から
回転ドラム内へ突設し、同固定爪支持板の螺旋状
板側内端部に仕切板を取付けるとともに、同仕切
板に厨芥類投入筒を貫通状態に取付けて、上記厨
芥類投入口と上記螺旋状板側の回転ドラム内とを
同厨芥類投入筒により接続したことを特徴とする
回転ドラム型ごみ貯留排出装置に係り、その目的
とする処は、細長い廃材等の一般雑芥及び厨芥類
を真空輸送装置へ真空輸送可能な状態で排出でき
る。また厨芥類が固定爪等に付着して発生する臭
気、腐食、清掃等の問題を回避できる。さらに細
長い廃材等の一般雑芥等の入つた大形ビニール袋
でも容易の開袋できる回転ドラム型ごみ貯留排出
装置を提供しようとする点にある。

（実施例） 次に本考案の回転ドラム型ごみ貯留排出装置を
第１，２図に示す一実施例により説明すると、３
ａが回転ドラム、１３が大形のビニール袋、１４
がごみ投入口側の固定側板、１５が上記回転ドラ
ム３ａ内に取付けた螺旋状板、１６がモータ、１
７が同モータ１６の回転を上記回転ドラム３ａに
伝えて同回転ドラム３ａを回転させる動力伝達機
構、１８が上記回転ドラム３ａの排出口側に設け
た排出蓋、１９が同排出蓋１８を開閉するための
リンク機構、２０が排出弁、２１が輸送管、２２
がごみ排出時にごみを飛散させないようにするホ
ツパ及びカバー、２３が架台、２４が上記回転ド
ラム３ａを回転可能に支持するローラ、２５が上
記固定側板１４に設けた大形のビニール袋投入
口、２６が同固定側板１４の内面から回転ドラム
３ａ内へ突設した固定爪支持板、２７がごみ掻き
上げ動作時に大型ビニール袋１３を引つ掛けて開
袋する固定爪で、同固定爪２７が上記固定爪支持
板２６に取付けられている。また２８が上記回転
ドラム３ａの投入口側内周面に取付けた複数の掻
き上げ板、２９が上記固定爪支持板２６の上端部
に接続し且つ回転ドラム３ａ内に向い低くなるよ
うに傾斜した滑り板で、同滑り板２８が上記固定
側板１４の内面に取付けられている。また３０が
同滑り板２９の内側端縁と上記固定爪支持板２６
の内側端縁とに取付けて同滑り板２９及び同固定
爪支持板２６の内方を回転ドラム３ａ内に対して
仕切る仕切板、３１，３２，３３が上記回転ドラ
ム３ａ内の大形ビニール袋、３４が上記回転ドラ
ム３ａの回転方向、３５が上記滑り板２９及び固
定爪支持板２６の内方に形成された懐部、３６が
上記固定側板１４に設けた厨芥類投入口、３７が
同厨芥類投入口３６から上記懐部３５内を通つて
上記仕切板３０から上記回転ドラム３ａ内に開口
した厨芥類投入筒で、同厨芥類投入筒３７内に付
着した厨芥類は人力により押し込んでも、機械力
により押し込んでもよい。また大形のビニール袋
投入口２５はダストシユートに接続してもよい。

（作用） 次に前記回転ドラム型ごみ貯留排出装置の作用
を説明する。大形のビニール袋投入口２５から滑
り板２９及び固定爪支持板２６の内方の懐部３５
へ大形のビニール袋１３が開袋されないまま投入
される（３１参照）。このビニール袋１３は、掻
き上げ板２８の回転移動により矢印３４方向へ持
ち上げられて、固定爪支持板２６と回転ドラム３
ａとの間の狭い隙間へ入り、ここで同支持板２６
の固定爪２７により引つ掛けられて、開袋され
（３２参照）、さらに上昇すると、滑り板２９の上
に乗り、開袋されたビニール袋３２及び同ビニー
ル袋３２から出たごみは、滑り板２９の上を滑つ
て、回転ドラム３ａ内へ落下してゆく。このとき
のビニール袋を３３により示した。また厨芥類が
厨芥類投入口３６から厨芥類投入筒３７へ投入さ
れ、仕切板３０に設けた開口部から回転ドラム３
ａ内へ落下してゆき、それからは上記ビニール袋
内から出たごみを合流して、回転ドラム３ａ内に
取付けた螺旋状板１５により掻き上げられながら
排出口の方向へ送られて、同厨芥類がごみ真空輸
送装置で輸送できる状態になり、ごみ排出時に
は、排出弁２０を開き、排出蓋１８をリンク機構
１９により開いて、回転している回転ドラム３ａ
内から輸送管２１へ排出する。なお掻き上げ板２
８は、ごみを回転ドラム３ａ内へ落下させるよう
に傾斜させてもよい。また螺旋状板１５を延長し
て同掻き上げ板２８を形成してもよい。またビニ
ール袋投入口２５は、ダストシユートと接続して
もよい。またビニール袋投入口２５には、ビニー
ル袋以外のばらのごみを投入してもよい。

（考案の効果） 本考案の回転ドラム型ごみ貯留排出装置は前記
のように回転ドラムの回転時、厨芥類を厨芥類投
入口→厨芥類投入筒→回転ドラム内へ投入する一
方、細長い廃材等の一般雑芥等の入つたビニール
袋をビニール袋投入口へ投入し、回転ドラムの回
転力を利用して、この細長い廃材等の一般雑芥等
の入つたビニール袋とその中の一般雑芥とを固定
爪へ引つ掛けて、ビニール袋を開袋したり、細長
い廃材等を折損したりし、次いでこのビニール袋
と一般雑芥とを回転ドラム内へ供給し、この一般
雑芥及び開袋したビニール袋と、上記厨芥類とを
回転ドラム内の螺旋状板部へ導いて、混合するの
で、細長い廃材等の一般雑芥及び厨芥類を含むご
みを真空輸送装置へ真空輸送可能な状態で排出で
きる。

また厨芥類を厨芥類投入口→厨芥類投入筒→回
転ドラム内へ投入するので、厨芥類が固定爪等に
付着して発生する臭気、腐食、清掃等の問題を回
避できる。

また細長い一般雑芥等を固定爪に引つ掛けて、
折損することにより、この部分を鋭利な形状にす
るので、一般雑芥等を入れたビニール袋をこの折
損部分と固定爪とにより開袋させることになつ
て、大形なビニール袋でも容易に開袋できる効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係わる回転ドラム型ごみ貯留
排出装置の一実施例を示す縦断側面図、第２図は
第１図の矢視−線に沿う縦断正面図、第３図
は従来のごみ真空輸送装置を示す説明図、第４図
は従来の回転ドラム型ごみ貯留排出装置の縦断側
面図、第５図は第４図の矢視−線に沿う縦断
正面図である。 ３……回転ドラム型ごみ貯留排出装置、３ａ…
…回転ドラム、１４……側板、１５……螺旋状
板、２５……ビニール袋投入口、２６……固定爪
支持板、２７……固定爪、１３，３１，３２，３
３……ビニール袋、３６……厨芥類投入口、３７
……厨芥類投入筒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転ドラムの投入口から回転ドラム内へ投入し
   たごみを同回転ドラム内に取付けた螺旋状板によ
   り掻き上げて、排出口の方向へ送る回転ドラム型
   ごみ貯留排出装置において、前記投入口側の側面
   に一般雑芥等を入れたビニール袋の投入口と厨芥
   類の投入口とを設け、ごみ掻き上げ動作時に一般
   雑芥等を入れたビニール袋を引つ掛けて開袋する
   固定爪を具えた固定爪支持板を投入口側の側板内
   面から回転ドラム内へ突設し、同固定爪支持板の
   螺旋状板側内端部に仕切板を取付けるとともに、
   同仕切板に厨芥類投入筒を貫通状態に取付けて、
   上記厨芥類投入口と上記螺旋状板側の回転ドラム
   内とを同厨芥類投入筒により接続したことを特徴
   とする回転ドラム型ごみ貯留排出装置。