JPS5811868Y2 - ミツペイガタダストシユ−ト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は密閉型ダストシュートにおいて、貯留したごみ
をごみ回収車等の受入口に送込むごみ排出装置に関する
ものである。

最近、高層建物にダストシュートが採用されなくなった
主な理由は、ごみの廃棄がてがるにできるという便利が
ある反面、以下にのべるような欠点があったからである
。

（イ）ダストシュート下部のごみ貯留部がら、ごみを排
出して回収車等に積込む作業には、多くの人手と時間を
要するために、ダストシュートからのごみの回収業務を
拒絶されることが多いこと。

（ロ）ごみをごみ貯留部から排出するとき、ごみが附近
に散乱し、特にごみ汁の流出などで不衛生であること。

（ハ）ダストシュート内のごみの臭気が建物内に流出し
て不快であること。

（ニ）ごみ貯留部で、ごみが燃え出した場合、投下筒が
煙突になり、消火が困難であること。

本考案はこれら従来の欠点を取り除くために、ダストシ
ュートの貯留部とごみ回収車の受入口とを排出シュート
で連結し、貯留部の下部に傾斜を設けごみの排出側が高
くなるように設置したスクリュー型排出装置で、上面に
貯留されたごみの送出をす′るもので、ごみ汁による汚
染発生のない衛生的でかつ人手と時間を減少させたごみ
の排出装置を提供することを主目的とするものである。

以下、図によって本考案の実施例について説明する。

図は本考案によるダストシュートの縦断面を示すもので
、ダストシュートのごみ貯留部２の上部に複数個の投入
口５を有する投下筒１の下端部を、またごみ貯留部２の
下部にごみ回収車１４のごみ受入口１５と連絡できる排
出シュート１２を連設する。

ごみの貯留部２の下部底面にごみの排出側が高くなるよ
うに傾斜を設け、ごみ貯留部２の下部に貯留されたごみ
から流れでるごみ汁を保留できるようにする。

この傾斜面に沿って設けたスクリュー型排出装置３は基
部で片持状に軸架し排出側先端を前記排出シュート１２
内で遊離させ、傾斜状態を保持しごみ排出時にごみと共
に保留されているごみ汁も排出できるように設置する。

また、ごみ貯留部２の下部に連設された排出シュート１
２はその先端に密閉蓋６を設け、ごみ回収車１４のごみ
受入口１５に連結するときのみ密閉蓋６を開口される。

なお、この排出シュート１２の先端はごみ回収車１４の
ごみ受入口１５と同レベルの高さにする。

実際に、ごみが投入口５から投入された場合は、ごみは
投下筒１内を通りごみ貯留部２の下部に設けられたスク
リュー型排出装置の上面に貯留される。

この貯留部２よりごみを排出するときは、排出シュート
１２の先端に設けられた密閉蓋６を開き、ごみ回収車１
４のごみ受入口１５と連結させた後に、スクリュー型排
出装置３のスクリュー９を排出用電動機１１によって減
速機１０を経て回転させ、初めてごみを排出側先端に連
続的に導出し、排出シュート１２内を落下せしめ、ごみ
回収車１４のごみ受入口１５に導びくものである。

排出装置３のスクリュー９の回転により連続的にごみを
送出する際に、ごみ貯留部２の下部底面に保留されてい
るごみ汁を乾燥したごみに吸収せしめてごみと共に排出
すると同時に上記底面をごみにぬぐいとらせてから同じ
くごみを排出する。

また、ごみ注排出の際に生ずる臭気は投下筒１の上端部
に設けた排気ファン４によって常時ダストシュート内の
空気を吸収してその内部を負圧に保っているので、投入
口５からの臭気の流出を防止でき、また排出シュート１
２とごみ回収車１４のごみ受入口１５との連結を完全に
したので、排出シュート１２から排出されるごみおよび
汚汁による周囲の汚染も防止できる。

また、ごみ貯留部２の下部には架橋現象防止のためごみ
を揺り落す、揺落装置をつけることもできる。

以上の如くで本考案によるダストシュートの排出装置を
採用した場合のメリットは次のとおりである。

（い）ダストシュート下部のごみ貯留部２から人手を要
せず、すみやかにごみを積込むことができる。

（ろ）ごみ貯留部２から直接ごみ回収車１４のごみ受入
口１５に投入でき、排出シュート１２と受入口１５の連
結が完全なので、回収車１４附近をよごすことがない。

（は）スクリュー型排出装置３の排出シュート１２に設
けられた密閉蓋６によってダストシュートの下部が密閉
されるので、投下筒１の内部を排気ファン４で負圧に保
つことができ、ごみを投入口５に投入するときも、投入
口５から臭気が流出することがない。

（に）もし、ごみ貯留部２でごみが燃え出すような事が
あっても、新しい空気が流入しないので、ごみが激しく
燃え上ることがない。

またごみ貯留部２に図示外の煙感知警報器、消火用スプ
リンクラ−を設置すれば、警報、消火も簡単に行うこと
ができる。

本考案によれば、前述のごとく排出側先端を高くシ、傾
斜状態に保ったスクリュー型排出装置の底部にごみ汁を
保留し、ごみ排出時には、スクリューの回転に伴いごみ
がごみ汁をぬぐい取りながらごみ自体も攪拌されごみ汁
を吸収し排出されるので、外部へごみ汁がもれることな
く、悪臭の発生、附近の汚染を防止することができる。

また、回収車にごみを積込む作業に要する人手と時間を
大巾に減少できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に成る密閉型ダストシュートの縦断面であ
る。 図中、１は投下筒、２はごみ貯留部、３は排出装置、４
は排気ファン、５は投入口、６は密閉蓋、７は排気用電
動機、８は排気口、９はスクリュー、１０は減速機、１
１は排出用電動機、１２は排出シュート、１３はごみ、
１４はごみ回収車、１５はごみ受入口を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部に投下筒１を、下部に排出シュート１２を連設し、
   下部近傍にテーパ一部分を設け、かつ下部底面のごみの
   排出側が高くなるように傾斜させたごみ貯留部２と、基
   部で片持状に軸架し排出側先端を前記排出シュート１２
   内で遊離させ、傾斜状態を保持するようにごみ貯留部２
   の底面に沿って設けたスクリュー型排出装置３と、排出
   装置３の排出側先端より送出されるごみをごみ回収車１
   ４のごみ受入口１５に密閉蓋６を介して導びくように設
   けた排出シュート１２とから戊る密閉型ダストシュート
   のごみ排出装置。