JPH0242636Y2 - - Google Patents
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- JPH0242636Y2 JPH0242636Y2 JP4376986U JP4376986U JPH0242636Y2 JP H0242636 Y2 JPH0242636 Y2 JP H0242636Y2 JP 4376986 U JP4376986 U JP 4376986U JP 4376986 U JP4376986 U JP 4376986U JP H0242636 Y2 JPH0242636 Y2 JP H0242636Y2
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- pipe
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Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、底板から立ち上がつた位置にドレン
管が設けられている貯液タンクの改良に関する。
管が設けられている貯液タンクの改良に関する。
(背景技術)
石油系液体燃料、化学薬液等を貯える、特に、
大型の貯液タンクでは、タンク本体構造、基礎構
造、管取付構造あるいはレイアウト上の観点か
ら、底板から立ち上がつた位置にドレン管が設け
られているものが多い。すなわち、底板からその
下方に引き出すのでなく底板から立ち上がつた位
置で側板を貫通するドレン管(以下、床上式ドレ
ン管と仮称する。)が設けられている。
大型の貯液タンクでは、タンク本体構造、基礎構
造、管取付構造あるいはレイアウト上の観点か
ら、底板から立ち上がつた位置にドレン管が設け
られているものが多い。すなわち、底板からその
下方に引き出すのでなく底板から立ち上がつた位
置で側板を貫通するドレン管(以下、床上式ドレ
ン管と仮称する。)が設けられている。
従来、かかる床上式ドレン管の一般的構造は第
7図に示すよう、貯液タンク1の側板2に底板3
から立ち上げた高さHの位置にドレン管10を貫
通させ、取付板6をもつてドレン管10を側板2
に取り付けている。そして、ドレン管10はその
製作、取付作業便宜のために主管11とこの主管
11にフランジ7,7、ガスケツト8を介し連通
接続された短管12とから形成され、短管12は
直線部14と先端側16が底板3に向けられた曲
部15とから形成されていた。一方、ドレン管1
0の外側部は、ポンプ28、バルブ27,27を
介し排溝29に臨むものとされていた。
7図に示すよう、貯液タンク1の側板2に底板3
から立ち上げた高さHの位置にドレン管10を貫
通させ、取付板6をもつてドレン管10を側板2
に取り付けている。そして、ドレン管10はその
製作、取付作業便宜のために主管11とこの主管
11にフランジ7,7、ガスケツト8を介し連通
接続された短管12とから形成され、短管12は
直線部14と先端側16が底板3に向けられた曲
部15とから形成されていた。一方、ドレン管1
0の外側部は、ポンプ28、バルブ27,27を
介し排溝29に臨むものとされていた。
なお、貯液タンク1に貯えるべき液体(以下、
製品という。)を補給する補給管(図示省略)お
よび送出するための送出管(図示省略)はドレン
管10の高さHよりも高所に設けられていた。
製品という。)を補給する補給管(図示省略)お
よび送出するための送出管(図示省略)はドレン
管10の高さHよりも高所に設けられていた。
従つて、製品、例えば石油系液体燃料の場合、
不純物として沈下した過量の水(ドレン)を排出
したり、点検修理のために貯液タンク1を空とす
るときには、ポンプ28を運転することによつ
て、短管12の先端側16に設けられた吸込口2
3からドレンを吸い込み、ドレン管10を介し排
溝29に排出することができた。
不純物として沈下した過量の水(ドレン)を排出
したり、点検修理のために貯液タンク1を空とす
るときには、ポンプ28を運転することによつ
て、短管12の先端側16に設けられた吸込口2
3からドレンを吸い込み、ドレン管10を介し排
溝29に排出することができた。
しかしながら、従来の貯液タンク1のドレン管
10は銘名の通り、単にドレンを排出するために
のみ着目した単純な配管より形成されており、せ
いぜい排出時間の長短を考慮した管径を選定する
ぐらいで貯液タンク1の全体からの技術的配慮が
欠けているために次のような問題点を有してい
た。
10は銘名の通り、単にドレンを排出するために
のみ着目した単純な配管より形成されており、せ
いぜい排出時間の長短を考慮した管径を選定する
ぐらいで貯液タンク1の全体からの技術的配慮が
欠けているために次のような問題点を有してい
た。
ドレン管10は、その全長にわたり一定の大
径なものとされ、かつ全方向的均一吸い込みと
いう考え方から、その先端側16を貯液タンク
1の中央部近傍に位置させていた。このため貯
液タンク1内のドレン管10の自重等による大
きなモーメントを側板2に発生させていた。従
つて、ドレン管10の取付板6等の取付構造を
強靭としなければならず、また側板2に歪、変
形をもたらすという場合も多発させていた。
径なものとされ、かつ全方向的均一吸い込みと
いう考え方から、その先端側16を貯液タンク
1の中央部近傍に位置させていた。このため貯
液タンク1内のドレン管10の自重等による大
きなモーメントを側板2に発生させていた。従
つて、ドレン管10の取付板6等の取付構造を
強靭としなければならず、また側板2に歪、変
形をもたらすという場合も多発させていた。
製品を排除せずにドレンのみを排出できるよ
うする、いわゆる排出能力を高めるにはその先
端側16に設けられた吸込口23を可能な限り
底板3に接近させ、両者23,3間のクリアラ
ンスCを小さくする必要がある。しかし、ドレ
ン管10の撓み、底板3の側板2の機械的、熱
的変形が生じた場合や地震の場合のそれらの破
損あるいは吸込口23の閉塞という不都合を回
避する点から、そのクリアランスCを、例えば
30mm以下にすることができなかつた。従つて、
相当のドレンが残存してしまうので排出能力が
悪かつた。ドレン管10が大型の程大きく問題
視されてきた。
うする、いわゆる排出能力を高めるにはその先
端側16に設けられた吸込口23を可能な限り
底板3に接近させ、両者23,3間のクリアラ
ンスCを小さくする必要がある。しかし、ドレ
ン管10の撓み、底板3の側板2の機械的、熱
的変形が生じた場合や地震の場合のそれらの破
損あるいは吸込口23の閉塞という不都合を回
避する点から、そのクリアランスCを、例えば
30mm以下にすることができなかつた。従つて、
相当のドレンが残存してしまうので排出能力が
悪かつた。ドレン管10が大型の程大きく問題
視されてきた。
このように、ドレン管10の構造的制約から
貯液タンク1内に残存された相当量のドレンす
なわち不純物は、単に排出能力不足ということ
に止まらず貯液タンク1の本来的機能を妨げる
原因となつていることを出願入は多くの事例に
より突き止めた。すなわち、製品が石油系液体
燃料の場合、補給管を通し新規な油を貯液タン
ク1に補給するときに油(製品)および水(不
純物)が撹拌されてしまうので、残存する水が
油に混ざり込み、油は白濁し、ただちに油を送
出管から出荷するということができなかつた。
従つて、油と水の再分離、水の沈澱のために長
時間を費やすので結果として貯液タンク1の本
来的機能とその有効利用性を低下させた。この
ことは、一方において、新規な油を補給しつ
つ、他方において油を出荷するということが否
定され製品出荷や経剤性に不利をおよぼすもの
である。
貯液タンク1内に残存された相当量のドレンす
なわち不純物は、単に排出能力不足ということ
に止まらず貯液タンク1の本来的機能を妨げる
原因となつていることを出願入は多くの事例に
より突き止めた。すなわち、製品が石油系液体
燃料の場合、補給管を通し新規な油を貯液タン
ク1に補給するときに油(製品)および水(不
純物)が撹拌されてしまうので、残存する水が
油に混ざり込み、油は白濁し、ただちに油を送
出管から出荷するということができなかつた。
従つて、油と水の再分離、水の沈澱のために長
時間を費やすので結果として貯液タンク1の本
来的機能とその有効利用性を低下させた。この
ことは、一方において、新規な油を補給しつ
つ、他方において油を出荷するということが否
定され製品出荷や経剤性に不利をおよぼすもの
である。
さらに、ドレン管10が大径であるというこ
とは、今回の残水排出に際し、前回の残水(ド
レン)排出作業の完了時点にドレン管10に保
有された油を排出してしまうことになるので、
その排出した油の経済的損失が生じるばかり
か、排溝等へ多量の油が流れ込んでしまうので
不注意による火災等の虞れも内包していた。
とは、今回の残水排出に際し、前回の残水(ド
レン)排出作業の完了時点にドレン管10に保
有された油を排出してしまうことになるので、
その排出した油の経済的損失が生じるばかり
か、排溝等へ多量の油が流れ込んでしまうので
不注意による火災等の虞れも内包していた。
本考案は、上記問題点を除去し、残存する不純
物を激減させることによつてドレンの排出能力の
高いかつ本来的機能を十分に発揮させることので
きる優れた貯液タンクを提供することを目的とす
る。
物を激減させることによつてドレンの排出能力の
高いかつ本来的機能を十分に発揮させることので
きる優れた貯液タンクを提供することを目的とす
る。
(手段)
本考案は、上記従来問題点が全長にわたり一率
的な大径のドレン管を設置するということに起因
しているとの確認事実に基づいて、ドレン管を大
内径の主管と小内径の枝管とから形成するととも
に、吸込口を小内径の枝管側に形成することによ
つてその問題点を解決しようとするものである。
的な大径のドレン管を設置するということに起因
しているとの確認事実に基づいて、ドレン管を大
内径の主管と小内径の枝管とから形成するととも
に、吸込口を小内径の枝管側に形成することによ
つてその問題点を解決しようとするものである。
これがため、本考案は、底板から立ち上がつた
位置で側板を貫通させたドレン管を有する貯液タ
ンクにおいて、 前記ドレン管を、前記側板を貫通させるととも
にタンク内側を閉塞された主管と、基端側が主管
に連通接続されかつ先端側が前記底板に接近配設
された枝管とから形成し、該枝管の先端側に吸込
口を形成するとともに該枝管の内径を該主管の内
径より小さく構成し前記目的を達成しようとする
ものである。
位置で側板を貫通させたドレン管を有する貯液タ
ンクにおいて、 前記ドレン管を、前記側板を貫通させるととも
にタンク内側を閉塞された主管と、基端側が主管
に連通接続されかつ先端側が前記底板に接近配設
された枝管とから形成し、該枝管の先端側に吸込
口を形成するとともに該枝管の内径を該主管の内
径より小さく構成し前記目的を達成しようとする
ものである。
(作用)
この考案は、上記の構成としているから、貯液
タンクの底板上に残存した過量の不純物を確認し
たときに、ポンプ等を起動させて、ドレン管を通
じてドレン排出する場合、内径の大きい主管のタ
ンク内側は閉塞されており、一方、内径の小さい
枝管の先端側に形成された吸込口は、底板に接近
させて設けているから製品を吸い込むことなく不
純物のみをドレンとして排出できる、とともにほ
ぼ完全にドレンの排出ができ貯液タンク内の不純
物を一掃できる。また、枝管は主管より内径が小
さいのでその先端側を底板に接近させることによ
つて枝管に外力が加わつてもそれを枝管自体の変
形により吸収でき側板等に過大歪や変形を生じさ
せない。もとより、枝管内流速が主管の流速より
高速となるので一定の排出能力を保持できる。さ
らに、主管と枝管とは、ドレン排出作業完了後に
貯液タンク内に保有される油を少量とするよう作
用させることも可能であるから経済的な点からも
有利である。
タンクの底板上に残存した過量の不純物を確認し
たときに、ポンプ等を起動させて、ドレン管を通
じてドレン排出する場合、内径の大きい主管のタ
ンク内側は閉塞されており、一方、内径の小さい
枝管の先端側に形成された吸込口は、底板に接近
させて設けているから製品を吸い込むことなく不
純物のみをドレンとして排出できる、とともにほ
ぼ完全にドレンの排出ができ貯液タンク内の不純
物を一掃できる。また、枝管は主管より内径が小
さいのでその先端側を底板に接近させることによ
つて枝管に外力が加わつてもそれを枝管自体の変
形により吸収でき側板等に過大歪や変形を生じさ
せない。もとより、枝管内流速が主管の流速より
高速となるので一定の排出能力を保持できる。さ
らに、主管と枝管とは、ドレン排出作業完了後に
貯液タンク内に保有される油を少量とするよう作
用させることも可能であるから経済的な点からも
有利である。
この考案に係る貯液タンクの実施例を図面を参
照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施例
は貯液タンク内に製品としての石油系液体燃料で
ある油を貯える場合である。従つて、ドレンとし
て排出すべき対象は不純物としての水となる。
照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施例
は貯液タンク内に製品としての石油系液体燃料で
ある油を貯える場合である。従つて、ドレンとし
て排出すべき対象は不純物としての水となる。
(第1実施例)
第1実施例は第1図ないし第3図に示され、ド
レン管10は、短管12を含む主管11と枝管2
0,20とから形成されている。貯液タンク1の
外方の先端側にバルブ27,27、ポンプ28を
介し排溝29に臨ませた主管11は、側板2を貫
通させて取付板6により側板2に固着されてい
る。この主管11の貯液タンク1内に突出された
基端側には、管継手を形成するフランジ7,7、
ガスケツト8を介し主管11と同径の短管12が
連通接続されている。短管12は、管長がlであ
り、盲板13により密閉状態とされている。
レン管10は、短管12を含む主管11と枝管2
0,20とから形成されている。貯液タンク1の
外方の先端側にバルブ27,27、ポンプ28を
介し排溝29に臨ませた主管11は、側板2を貫
通させて取付板6により側板2に固着されてい
る。この主管11の貯液タンク1内に突出された
基端側には、管継手を形成するフランジ7,7、
ガスケツト8を介し主管11と同径の短管12が
連通接続されている。短管12は、管長がlであ
り、盲板13により密閉状態とされている。
そして、短管12には、主管11の直径Dより
小径の直径dなる一対の枝管20,20が基端部
21をもつて連通接続されている。枝管20は、
直線部24、これを挟む位置の曲部25,25お
よび底板3と平行とされた水平部26とから形成
され、水平部26の底板3に対面する位置にクリ
アランスCを形成するよう接近させて吸込口23
が設けられている。すなわち、各吸込口23,2
3は各水平部26,26の底板3に面した部分を
くり抜いて形成されている。なお、各水平部2
6,26の先端側は盲ぶた35,35でふさがれ
ている。先端側22つまり吸込口23は第1図に
見る通り貯液タンク1の中央部4よりやや低位の
周縁部5に位置されている。
小径の直径dなる一対の枝管20,20が基端部
21をもつて連通接続されている。枝管20は、
直線部24、これを挟む位置の曲部25,25お
よび底板3と平行とされた水平部26とから形成
され、水平部26の底板3に対面する位置にクリ
アランスCを形成するよう接近させて吸込口23
が設けられている。すなわち、各吸込口23,2
3は各水平部26,26の底板3に面した部分を
くり抜いて形成されている。なお、各水平部2
6,26の先端側は盲ぶた35,35でふさがれ
ている。先端側22つまり吸込口23は第1図に
見る通り貯液タンク1の中央部4よりやや低位の
周縁部5に位置されている。
なお、曲部25,25は、双方とも図示しない
ネジ結合方式で直管部24等に接続されている。
これらは底板3、側板2から外力が加えられた場
合にネジ部の回転を利用して枝管20自体で吸収
してしまおうとするものである。なお、一方の曲
部25だけをネジ結合方式としてもよい。
ネジ結合方式で直管部24等に接続されている。
これらは底板3、側板2から外力が加えられた場
合にネジ部の回転を利用して枝管20自体で吸収
してしまおうとするものである。なお、一方の曲
部25だけをネジ結合方式としてもよい。
ここに、枝管20の直線部24の軸線Qと主管
11の軸線Rとのなす角度αは45度とされ、先端
側22に軸線Rと平行の方向(図でX方向)また
は垂直の方向(図でY方向)から外力が加わつた
ときに基端側21を固定端とした片持梁として撓
み変形できる形状とされている。また、主管11
及び枝管20の肉厚をそれぞれt11,t20とし、内
径(D−2t11),(d−2t20)が(D−2t11)>(d−
2t20)としているので、主管11の通路断面積 〔π(D−2t11)2/4〕 をF11とし、枝管20の通路断面積 〔π(d−2t20)2/4〕F20 との比は、10:2.5とされている。従つて、一
対の枝管20の通路断面積(F20×2)は主管1
1の通路断面積F11の50%となる。なお、主管1
1の底板3からの高さHは300mmとされている。
11の軸線Rとのなす角度αは45度とされ、先端
側22に軸線Rと平行の方向(図でX方向)また
は垂直の方向(図でY方向)から外力が加わつた
ときに基端側21を固定端とした片持梁として撓
み変形できる形状とされている。また、主管11
及び枝管20の肉厚をそれぞれt11,t20とし、内
径(D−2t11),(d−2t20)が(D−2t11)>(d−
2t20)としているので、主管11の通路断面積 〔π(D−2t11)2/4〕 をF11とし、枝管20の通路断面積 〔π(d−2t20)2/4〕F20 との比は、10:2.5とされている。従つて、一
対の枝管20の通路断面積(F20×2)は主管1
1の通路断面積F11の50%となる。なお、主管1
1の底板3からの高さHは300mmとされている。
また、クリアランスCは前出第7図に示した従
来の30mmに対し2mmとされている。
来の30mmに対し2mmとされている。
次に、このように構成された第1実施例の作用
を説明する。
を説明する。
貯液タンク1の底板3上すなわちタンク底に多
量の水が確認したときにバルブ27,27を開
き、ポンプ28を起動させてドレン排出作業を行
うと、水は枝管20の先端側22に開口された吸
込口23から枝管20内に入り、主管11を通じ
ドレン管10から排溝29へ排出される。
量の水が確認したときにバルブ27,27を開
き、ポンプ28を起動させてドレン排出作業を行
うと、水は枝管20の先端側22に開口された吸
込口23から枝管20内に入り、主管11を通じ
ドレン管10から排溝29へ排出される。
この実施例によれば、クリアランスCは2mmと
されているから従来のクリアランスCが30mmであ
るに対し、仮に水の完全排出をしなかつた場合を
考えても28mmに相当する従来のような過量の水が
タンク内に残存することがなくなる。このことは
油と水の混合を生じさせ難いので図示しない補給
管からの油の補給と図示しない送出管からの油の
出荷を同時に行えるから貯液タンク1の本来的機
能を十分発揮させることができる。貯液タンク1
の直径が大きい大型タンク程有効である。
されているから従来のクリアランスCが30mmであ
るに対し、仮に水の完全排出をしなかつた場合を
考えても28mmに相当する従来のような過量の水が
タンク内に残存することがなくなる。このことは
油と水の混合を生じさせ難いので図示しない補給
管からの油の補給と図示しない送出管からの油の
出荷を同時に行えるから貯液タンク1の本来的機
能を十分発揮させることができる。貯液タンク1
の直径が大きい大型タンク程有効である。
このように、クリアランスCを極小としても、
枝管20は主管11に対し傾斜配設されかつ小径
とされているので図でX方向またはY方向からの
外力が加わつても枝管20自体の撓み変形により
側板2等へ過大な応力を生じさせず構成機器の破
損を招くことなく安定した運転が保障される。地
震等により枝管20と底板3などとの衝突の場合
の破損も防止できる。
枝管20は主管11に対し傾斜配設されかつ小径
とされているので図でX方向またはY方向からの
外力が加わつても枝管20自体の撓み変形により
側板2等へ過大な応力を生じさせず構成機器の破
損を招くことなく安定した運転が保障される。地
震等により枝管20と底板3などとの衝突の場合
の破損も防止できる。
さらに、曲部25,25の双方とも直線部24
等にネジ結合方式で接続されているから、上記X
方向およびY方向からの外力が加わつたときにネ
ジの回転を利用して枝管20自体でその外力を吸
収することができるので基端側21に集中する応
力を激減することができる。この点からも構成機
器の破損を確実に防止し安定運転が保障される。
等にネジ結合方式で接続されているから、上記X
方向およびY方向からの外力が加わつたときにネ
ジの回転を利用して枝管20自体でその外力を吸
収することができるので基端側21に集中する応
力を激減することができる。この点からも構成機
器の破損を確実に防止し安定運転が保障される。
また、枝管20,20が一対とされているか
ら、クリアランスCを小さくしても両方の吸込口
23,23が同時に閉塞してしまうということが
ない、しかも、各吸込口23は、水平部26の底
板3に面した部分をくり抜いて形成されているか
ら吸込口23が底板3に接触してしまうことがあ
つたとしてもその横方向の隙間により吸収可能ゆ
え吸込口23が完全閉塞されてしまうことがな
い。さらに、水平部26の先端側は盲ぶた35で
密閉されているので油水界面が水平部26に達し
ても油が排出されてしまうことはない。
ら、クリアランスCを小さくしても両方の吸込口
23,23が同時に閉塞してしまうということが
ない、しかも、各吸込口23は、水平部26の底
板3に面した部分をくり抜いて形成されているか
ら吸込口23が底板3に接触してしまうことがあ
つたとしてもその横方向の隙間により吸収可能ゆ
え吸込口23が完全閉塞されてしまうことがな
い。さらに、水平部26の先端側は盲ぶた35で
密閉されているので油水界面が水平部26に達し
ても油が排出されてしまうことはない。
この点からも安定確実な運転ができる。
また、底板3は中央部4から周辺部5にやや傾
斜され周縁部5を低位としているのでドレン排出
作業完了後に残存する水を一層少なくすることが
できる。
斜され周縁部5を低位としているのでドレン排出
作業完了後に残存する水を一層少なくすることが
できる。
また、構造が簡単であるから既存のタンクにも
適用することが容易である。
適用することが容易である。
さらにまた、枝管20,20の通路断面積F20,
F20の総計が主管11の通路断面積F11の50%とさ
れており、かつ短管12の長さlは従来の場合
(第1図の長さl)に比べ5分の1程度に短小化
できるので今回のドレン排出作業中にドレン管1
0内に保有される油の量を少量化できるから、次
のドレン排出作業の際に多量の油を排溝29に流
し込むことがないので不用意な火災を招くことな
く、経済性も向上させることができる。
F20の総計が主管11の通路断面積F11の50%とさ
れており、かつ短管12の長さlは従来の場合
(第1図の長さl)に比べ5分の1程度に短小化
できるので今回のドレン排出作業中にドレン管1
0内に保有される油の量を少量化できるから、次
のドレン排出作業の際に多量の油を排溝29に流
し込むことがないので不用意な火災を招くことな
く、経済性も向上させることができる。
(第2実施例)
第2実施例は第4図に示され、底板3の周縁部
5を第1実施例の場合に比べ一層の積極的段差Δ
を設けることによつて、低位とさせ、かつ枝管2
0の吸込口23を水の流れ込んでくる方向に設け
た場合である。また、枝管20は主管10の軸線
Rに傾斜させることなく、枝管20の撓み変形が
できるようにしている。
5を第1実施例の場合に比べ一層の積極的段差Δ
を設けることによつて、低位とさせ、かつ枝管2
0の吸込口23を水の流れ込んでくる方向に設け
た場合である。また、枝管20は主管10の軸線
Rに傾斜させることなく、枝管20の撓み変形が
できるようにしている。
従つて、この実施例によれば、第1実施例の場
合と同様の作用効果を得ることができるとともに
より完全的なドレン排出ができる。
合と同様の作用効果を得ることができるとともに
より完全的なドレン排出ができる。
(第3実施例)
第3実施例は第5図に示され、枝管20に吸込
口23を有するノズル30を付設した場合であ
る。この実施例によれば、第1実施例の場合と同
様の作用効果を得ることができるとともに、第2
実施例に対し、吸込口23をより低位な貯液タン
ク1の側板2側に設けられるので一層のドレン排
出能力を促進することができる。
口23を有するノズル30を付設した場合であ
る。この実施例によれば、第1実施例の場合と同
様の作用効果を得ることができるとともに、第2
実施例に対し、吸込口23をより低位な貯液タン
ク1の側板2側に設けられるので一層のドレン排
出能力を促進することができる。
(第4実施例)
この第4実施例は第6図に示され、枝管20の
先端側23に側板2に沿いかつ底板3に対面する
吸込口23を有する吸込ボツクス31を設けてい
る。これは、クリアランスCを小さくする程に吸
込口23の開口面と直交する方向から見た有効な
吸込面積が減少することになるので、その吸込面
積を拡大するに設けられたものである。
先端側23に側板2に沿いかつ底板3に対面する
吸込口23を有する吸込ボツクス31を設けてい
る。これは、クリアランスCを小さくする程に吸
込口23の開口面と直交する方向から見た有効な
吸込面積が減少することになるので、その吸込面
積を拡大するに設けられたものである。
この実施例によれば、前出各実施例のそれに比
べ、一層のクリアランスCの極小化が可能とな
る。
べ、一層のクリアランスCの極小化が可能とな
る。
以上の実施例によれば、クリアランスCを小さ
くするために枝管を主管より小内径として撓み変
形できるようにすればよいからその形状は各実施
例に示されたものに限定されない。また、通路断
面積F11:F20xnが1:1であつてもよい。ただ
しF11>F20xnならドレンとして排出する油の量
を軽減できる。枝管の本数nについても同様であ
る。
くするために枝管を主管より小内径として撓み変
形できるようにすればよいからその形状は各実施
例に示されたものに限定されない。また、通路断
面積F11:F20xnが1:1であつてもよい。ただ
しF11>F20xnならドレンとして排出する油の量
を軽減できる。枝管の本数nについても同様であ
る。
また、製品を石油系液体燃料としたがこの場の
油と水のように製品と不純物とが分離するような
液体に拡く適用されること明らかであるから薬液
とスラツジの如く分離する化学薬液等を製品とす
るものであつてもよい。
油と水のように製品と不純物とが分離するような
液体に拡く適用されること明らかであるから薬液
とスラツジの如く分離する化学薬液等を製品とす
るものであつてもよい。
更に、枝管に設けられる吸込口は、必ずしも底
板に対向されている必要はなく、その先端側に設
けられていれば足りる。しかし、底板に対向され
ていれば、水等の不純物をより下層まで排出でき
る利点がある。
板に対向されている必要はなく、その先端側に設
けられていれば足りる。しかし、底板に対向され
ていれば、水等の不純物をより下層まで排出でき
る利点がある。
本考案は、排出能力の高く安定確実なドレン排
出ができ迅速な出荷等本来的機能の発揮を保障で
きる優れた効果を有する。
出ができ迅速な出荷等本来的機能の発揮を保障で
きる優れた効果を有する。
第1図は、本考案に係る貯液タンクの第1実施
例を示す側面図、第2図は同じく第1図の−
切断線による平面図、第3図は同じく第1図の
−切断線による正面図、第4図は同じく第2実
施例を示す側面図、第5図は同じく第3実施例を
示す側面図、第6図は同じく第4実施例を示しA
は側面図、BはAのB−B切断線による平面図で
ある。また第7図は従来のドレン管を備えた貯液
タンクの側面図である。 1……貯液タンク、2……側板、3……底板、
10……ドレン管、11……主管、12……短
管、20……枝管。
例を示す側面図、第2図は同じく第1図の−
切断線による平面図、第3図は同じく第1図の
−切断線による正面図、第4図は同じく第2実
施例を示す側面図、第5図は同じく第3実施例を
示す側面図、第6図は同じく第4実施例を示しA
は側面図、BはAのB−B切断線による平面図で
ある。また第7図は従来のドレン管を備えた貯液
タンクの側面図である。 1……貯液タンク、2……側板、3……底板、
10……ドレン管、11……主管、12……短
管、20……枝管。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 底板から立ち上がつた位置で側板を貫通させ
たドレン管を有する貯液タンクにおいて、 前記ドレン管を、前記側板を貫通させるとと
もにタンク内側を閉塞された主管と、基端側が
主管に連通接続されかつ先端側が前記底板に接
近配設された枝管とから形成し、該枝管の先端
側に吸込口を形成するとともに該枝管の内径を
該主管の内径より小さく構成したことを特徴と
する貯液タンク。 (2) 前記実用新案登録請求の範囲第1項におい
て、前記枝管が、前記先端側に前記主管の軸線
と平行または直交する軸線の方向から外力が加
わつたときに前記基端側を固定端として撓み変
形できる形状とされていることを特徴とする貯
液タンク。 (3) 前記実用新案登録請求の範囲第1項または第
2項において、前記枝管がネジ結合方式の曲部
を含み形成されていることを特徴とした貯液タ
ンク。 (4) 前記実用新案登録請求の範囲第1項ないし第
3項のいずれかにおいて、前記枝管の吸込口
は、前記底板と対面する位置に形成されている
ことを特徴とした貯液タンク。 (5) 前記実用新案登録請求の範囲第1項ないし第
4項のいずれかにおいて、前記底板を中央部か
ら周縁部に向けて傾斜させておき、前記枝管の
先端部をその最下位とされた周縁部に位置付け
したことを特徴とする貯液タンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4376986U JPH0242636Y2 (ja) | 1986-03-25 | 1986-03-25 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4376986U JPH0242636Y2 (ja) | 1986-03-25 | 1986-03-25 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62159394U JPS62159394U (ja) | 1987-10-09 |
JPH0242636Y2 true JPH0242636Y2 (ja) | 1990-11-14 |
Family
ID=30860944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4376986U Expired JPH0242636Y2 (ja) | 1986-03-25 | 1986-03-25 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0242636Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006023026A (ja) * | 2004-07-08 | 2006-01-26 | Aichi Mach Ind Co Ltd | フランジ構造物 |
JP6306405B2 (ja) * | 2014-04-10 | 2018-04-04 | 三甲株式会社 | 液体排出構造 |
-
1986
- 1986-03-25 JP JP4376986U patent/JPH0242636Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62159394U (ja) | 1987-10-09 |
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