JPH0242368Y2 - - Google Patents
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- JPH0242368Y2 JPH0242368Y2 JP1985029394U JP2939485U JPH0242368Y2 JP H0242368 Y2 JPH0242368 Y2 JP H0242368Y2 JP 1985029394 U JP1985029394 U JP 1985029394U JP 2939485 U JP2939485 U JP 2939485U JP H0242368 Y2 JPH0242368 Y2 JP H0242368Y2
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- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- inner cylinder
- injection sleeve
- molten metal
- heating means
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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Landscapes
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、ダイカスト機の射出スリーブに関
し、更に詳しくはコールドチヤンバ型ダイカスト
機における射出スリーブに関するものである。
し、更に詳しくはコールドチヤンバ型ダイカスト
機における射出スリーブに関するものである。
従来この種射出スリーブは鋳鉄、鋳銅またはタ
ングステン鋼やモリブデン鋼等を用いて構成する
か、或いは第２図に示す如く上記鉄系金属材より
なる外筒ａの内周にセラミツクス材よりなる内筒
ｂを焼ばめして構成していた。（特開昭59−33128
号公報参照） 前者の射出スリーブは、溶湯に対する耐蝕性や
耐摩耗性に乏しく寿命が短いと同時に、熱伝導性
が非常に良いため、注湯した溶湯が急速に凝固し
やすく鋳造品の品質を損う欠点があつた。
ングステン鋼やモリブデン鋼等を用いて構成する
か、或いは第２図に示す如く上記鉄系金属材より
なる外筒ａの内周にセラミツクス材よりなる内筒
ｂを焼ばめして構成していた。（特開昭59−33128
号公報参照） 前者の射出スリーブは、溶湯に対する耐蝕性や
耐摩耗性に乏しく寿命が短いと同時に、熱伝導性
が非常に良いため、注湯した溶湯が急速に凝固し
やすく鋳造品の品質を損う欠点があつた。
そこでこれら欠点を解消するべく、セラミツク
ス材よりなる内筒を焼ばめした後者の射出スリー
ブが提案された。しかし乍ら、後者の射出スリー
ブは注湯した溶湯の急速な凝固を防止できる反
面、断熱性あるセラミツクス材は一般的に熱膨張
係数が低く且つ衝撃応力に弱いため、鉄系金属材
よりなる外筒の内周にセラミツクス材よりなる内
筒を焼ばめしただけの射出スリーブでは、外筒の
熱膨張応力を受けて内筒が割れ易く実用に十分耐
うるとはいい難かつた。
ス材よりなる内筒を焼ばめした後者の射出スリー
ブが提案された。しかし乍ら、後者の射出スリー
ブは注湯した溶湯の急速な凝固を防止できる反
面、断熱性あるセラミツクス材は一般的に熱膨張
係数が低く且つ衝撃応力に弱いため、鉄系金属材
よりなる外筒の内周にセラミツクス材よりなる内
筒を焼ばめしただけの射出スリーブでは、外筒の
熱膨張応力を受けて内筒が割れ易く実用に十分耐
うるとはいい難かつた。
本考案はこの様な従来の欠点に鑑みてなされた
ものであり、その解決しようとする技術的課題
は、注湯した溶湯の急速な凝固を防止することは
勿論、熱膨張係数を異にする外筒の熱的変化に起
因する熱膨張差からセラミツクス製内筒を保護で
き、しかも圧縮応力に対して優れた強度を有する
セラミツクス製内筒全体を外側でもつて確実に支
え保持し得る実用に十分耐うる射出スリーブを提
供することにある。
ものであり、その解決しようとする技術的課題
は、注湯した溶湯の急速な凝固を防止することは
勿論、熱膨張係数を異にする外筒の熱的変化に起
因する熱膨張差からセラミツクス製内筒を保護で
き、しかも圧縮応力に対して優れた強度を有する
セラミツクス製内筒全体を外側でもつて確実に支
え保持し得る実用に十分耐うる射出スリーブを提
供することにある。
上記課題を達成するために本考案が講じる技術
的手段は、耐摩耗性に優れ且つ溶湯に対する耐蝕
性に優れたセラミツクスよりなる内筒と、この内
筒の外周に嵌着する加熱手段を内周面に臨ませて
具備する中筒と、この中筒の外周に嵌着する鉄系
金属材よりなる外筒から構成した事を特徴とす
る。
的手段は、耐摩耗性に優れ且つ溶湯に対する耐蝕
性に優れたセラミツクスよりなる内筒と、この内
筒の外周に嵌着する加熱手段を内周面に臨ませて
具備する中筒と、この中筒の外周に嵌着する鉄系
金属材よりなる外筒から構成した事を特徴とす
る。
而して、上記した本考案の技術的手段によれ
ば、加熱手段を具備する中筒でもつて熱膨張係数
を異にする鉄系金属材よりなる外筒の熱的変化に
起因する熱膨張応力からセラミツクスよりなる内
筒を保護し且つ該内筒を外側から常時支え保持す
ると共に、内筒を積極的（優先的）に加熱せしめ
て該内筒内に注湯される溶湯を効果的に保温す
る。
ば、加熱手段を具備する中筒でもつて熱膨張係数
を異にする鉄系金属材よりなる外筒の熱的変化に
起因する熱膨張応力からセラミツクスよりなる内
筒を保護し且つ該内筒を外側から常時支え保持す
ると共に、内筒を積極的（優先的）に加熱せしめ
て該内筒内に注湯される溶湯を効果的に保温す
る。
本考案の実施の一例を図面に基づいて以下説明
すると、図中１は内筒、２は外筒、３は加熱手段
４を具備する中筒である。
すると、図中１は内筒、２は外筒、３は加熱手段
４を具備する中筒である。
内筒１は耐摩耗性に優れ且つ溶湯に対する耐蝕
性に優れたセラミツクスを用いて所定の内径、肉
厚、長さを持つた円筒形状に成形される。この内
筒１を構成するセラミツクスとしては、窒化ケイ
素（Si3，N4）や炭化ケイ素（SiC）を主成分と
したもの、或いはサイアロンと呼ばれる化合物又
はホウ素化合物や酸化物化合物を主成分としたも
のなどを用いることができる。
性に優れたセラミツクスを用いて所定の内径、肉
厚、長さを持つた円筒形状に成形される。この内
筒１を構成するセラミツクスとしては、窒化ケイ
素（Si3，N4）や炭化ケイ素（SiC）を主成分と
したもの、或いはサイアロンと呼ばれる化合物又
はホウ素化合物や酸化物化合物を主成分としたも
のなどを用いることができる。
外筒２は鋳鉄、鋳銅またはタングステン鋼やモ
リブデン鋼等の鉄系金属材を用いて所定の形状、
長さを持つた円筒形状に成形される。
リブデン鋼等の鉄系金属材を用いて所定の形状、
長さを持つた円筒形状に成形される。
中筒３は内筒１の外周に嵌着し得る内径で且つ
外筒２の内周に嵌着し得る所定の肉厚を持ち且つ
内筒１の長さと同じ長さの円筒形状に形成され、
その内周面には電熱ヒータやオイルヒータなどを
の加熱手段４、図面にあつては電熱ヒータ５を用
いて該電熱ヒータ５を全長に亘つて螺旋状に設置
する螺旋凹溝６を形成すると共に、該凹溝６内に
電熱ヒータ５を設置することによつて加熱手段４
を中筒３の内周面に臨ませ、内筒１を積極的（優
先的）に加熱する様に構成してなる。
外筒２の内周に嵌着し得る所定の肉厚を持ち且つ
内筒１の長さと同じ長さの円筒形状に形成され、
その内周面には電熱ヒータやオイルヒータなどを
の加熱手段４、図面にあつては電熱ヒータ５を用
いて該電熱ヒータ５を全長に亘つて螺旋状に設置
する螺旋凹溝６を形成すると共に、該凹溝６内に
電熱ヒータ５を設置することによつて加熱手段４
を中筒３の内周面に臨ませ、内筒１を積極的（優
先的）に加熱する様に構成してなる。
尚、上記螺旋凹溝６内に加熱オイルを循環供給
せしめてオイルヒータとするも勿論自由である。
せしめてオイルヒータとするも勿論自由である。
而して、本実施例の射出スリーブＡによれば、
セラミツクス製内筒１の外周に加熱手段４を具備
する中筒３が焼ばめ嵌着され、該中筒３の外周に
鉄系金属材よりなる外筒２が焼ばめ嵌着されて三
重筒構造に構成される。
セラミツクス製内筒１の外周に加熱手段４を具備
する中筒３が焼ばめ嵌着され、該中筒３の外周に
鉄系金属材よりなる外筒２が焼ばめ嵌着されて三
重筒構造に構成される。
然るに、中筒３に具備した加熱手段４は直接的
に接する円筒１を積極的に加熱せしめて該内筒１
内に注湯される溶湯を効果的に加温すると共に、
熱膨張係数を異にする外筒２の熱的変化に起因す
る該外筒２との熱膨張差によつて生じる隙間は内
筒１の外周に発生することなく該内筒１は中筒３
によつて保護され且つ内筒１は中筒３に密着状態
で支え保持される。詳しくは内筒１の外周は圧縮
応力が掛けられた状態で常時支え保持される。
に接する円筒１を積極的に加熱せしめて該内筒１
内に注湯される溶湯を効果的に加温すると共に、
熱膨張係数を異にする外筒２の熱的変化に起因す
る該外筒２との熱膨張差によつて生じる隙間は内
筒１の外周に発生することなく該内筒１は中筒３
によつて保護され且つ内筒１は中筒３に密着状態
で支え保持される。詳しくは内筒１の外周は圧縮
応力が掛けられた状態で常時支え保持される。
従つて、内筒１は熱膨張係数を異にする外筒２
の熱膨張応力を受けることなく常時に加熱手段４
を具備する中筒３によつて加熱、保護されること
から、割れる虞れはない。尚、鉄系金属材よりな
る外筒２の金型側内周面２′は内筒１の内周面
１′と面一状に形成する。このように構成すれば、
外筒２の金型側内周面２′部分でビスケツト（押
湯部分）が形成され、そのビスケツトを速やかに
凝固させて鋳鉄サイクルのアツプを図ることが出
来るようになると同時に、内筒１と中筒３の端面
１ａ，３ａを保護し得、射出スリーブＡの寿命を
一層長くすることが出来るようになる。
の熱膨張応力を受けることなく常時に加熱手段４
を具備する中筒３によつて加熱、保護されること
から、割れる虞れはない。尚、鉄系金属材よりな
る外筒２の金型側内周面２′は内筒１の内周面
１′と面一状に形成する。このように構成すれば、
外筒２の金型側内周面２′部分でビスケツト（押
湯部分）が形成され、そのビスケツトを速やかに
凝固させて鋳鉄サイクルのアツプを図ることが出
来るようになると同時に、内筒１と中筒３の端面
１ａ，３ａを保護し得、射出スリーブＡの寿命を
一層長くすることが出来るようになる。
本考案の射出スリーブは叙上の如く構成してな
るから、下記の作用効果を奏する。
るから、下記の作用効果を奏する。
セラミツクスよりなる内筒は外周に接する中
筒に具備された加熱手段によつて積極的に加熱
されて圧縮応力が掛けられた状態で中筒に支え
支持されるから、熱膨張係数を異にする外筒の
熱的変化に起因する熱膨張差を受けることな
く、外筒を含む中筒に密着状態で支え支持され
て保護される。
筒に具備された加熱手段によつて積極的に加熱
されて圧縮応力が掛けられた状態で中筒に支え
支持されるから、熱膨張係数を異にする外筒の
熱的変化に起因する熱膨張差を受けることな
く、外筒を含む中筒に密着状態で支え支持され
て保護される。
従つて、圧縮応力に優れた強度を有するセラ
ミツクスよりなる内筒を割れ難い構造にて保護
できるから、実用に十分耐うる射出スリーブを
提供することが出来る。
ミツクスよりなる内筒を割れ難い構造にて保護
できるから、実用に十分耐うる射出スリーブを
提供することが出来る。
中筒に具備した加熱手段をもつて内筒を積極
的に加熱せしめて該内筒内に注湯される溶湯を
より一層効果的に加温することができることか
ら、溶湯の急速な温度降下を防止し、健全な製
品を鋳造し得る温度条件にて溶湯を連続注湯す
ることが出来る。
的に加熱せしめて該内筒内に注湯される溶湯を
より一層効果的に加温することができることか
ら、溶湯の急速な温度降下を防止し、健全な製
品を鋳造し得る温度条件にて溶湯を連続注湯す
ることが出来る。
依つて、所期の目的を達成し得た。
第１図は本考案射出スリーブの実施の一例を示
す断面図、第２図は従来例を示す断面図である。 尚図中、Ａ：射出スリーブ、１：内筒、２：外
筒、３：中筒、４：加熱手段。
す断面図、第２図は従来例を示す断面図である。 尚図中、Ａ：射出スリーブ、１：内筒、２：外
筒、３：中筒、４：加熱手段。
Claims (1)
- 耐摩耗性に優れ且つ溶湯に対する耐蝕性に優れ
たセラミツクスよりなる内筒と、この内筒の外周
に嵌着する加熱手段を内周面に臨ませて具備する
中筒と、この中筒の外周に嵌着する鉄系金属材よ
りなる外筒から構成したことを特徴とするダイカ
スト機の射出スリーブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985029394U JPH0242368Y2 (ja) | 1985-02-28 | 1985-02-28 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985029394U JPH0242368Y2 (ja) | 1985-02-28 | 1985-02-28 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61148455U JPS61148455U (ja) | 1986-09-12 |
| JPH0242368Y2 true JPH0242368Y2 (ja) | 1990-11-13 |
Family
ID=30528160
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1985029394U Expired JPH0242368Y2 (ja) | 1985-02-28 | 1985-02-28 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0242368Y2 (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5716252B2 (ja) * | 1976-03-24 | 1982-04-03 | ||
| JPS5933128A (ja) * | 1982-08-19 | 1984-02-22 | Hitachi Metals Ltd | 射出・押出成形機用シリンダ |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5716252U (ja) * | 1980-07-02 | 1982-01-27 |
-
1985
- 1985-02-28 JP JP1985029394U patent/JPH0242368Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5716252B2 (ja) * | 1976-03-24 | 1982-04-03 | ||
| JPS5933128A (ja) * | 1982-08-19 | 1984-02-22 | Hitachi Metals Ltd | 射出・押出成形機用シリンダ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61148455U (ja) | 1986-09-12 |
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