JPH0241317Y2 - - Google Patents

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JPH0241317Y2
JPH0241317Y2 JP18804484U JP18804484U JPH0241317Y2 JP H0241317 Y2 JPH0241317 Y2 JP H0241317Y2 JP 18804484 U JP18804484 U JP 18804484U JP 18804484 U JP18804484 U JP 18804484U JP H0241317 Y2 JPH0241317 Y2 JP H0241317Y2
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engine
shoe
coupling
drum
rotating body
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  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はエンジン出力軸と従動軸間の動力伝達
に用いられる動力伝達用カツプリングに関する。
(従来技術) エンジンAの出力軸6から従動機Bの従動軸8
への動力の伝達は第1図に示すように一般にカツ
プリングCを介して行われる。そして、上記カツ
プリングの最も単純なものとして第2図a,bに
示すように両方の軸6,8にフランジ12をそれ
ぞれ固着し、該フランジ12間を螺着して構成さ
れるフランジ式等の直結式のものがある。しか
し、上記直結式のカツプリングは、エンジンを始
動する際従動機の負荷をも作用するため始動に大
きな駆動力を必要とする等の欠点がある。一方、
苅払機やチエンソー等には第3図に示すようなエ
ンジンの回転が一定回転以下では、シユー5に作
用する遠心力が小さいためバネ10の引張力によ
り該シユー5はドラム7を強く押圧することがで
きず、従つて該シユー5とドラム7との摩擦力が
小さいためエンジンAと従動機Bとは連結され
ず、一定回転以上になるとシユー5に作用する遠
心力が増加して、該シユー5はネジ11を中心と
して自由端側5bがドラム7側に回動(張出)し
てドラム7を強く押圧し、該シユー5とドラム7
との摩擦力が増加するため、エンジンAと従動機
Bの軸(図示せず)が連結されるような構成を有
する、遠心クラツチ式のカツプリングが専ら用い
られていた。
しかしながら、上記遠心クラツチ式のカツプリ
ングをオペレータから離れた場所で使用する作業
機、例えば上記チエンソーを具備した自動昇降式
の枝打ち機に用いた場合なんらかのトラブルによ
り従動機の作動(例えば、チエンソーの回転)が
停止すると、遠心クラツチ部分の摩擦力によりエ
ンジンの回転は、遠心クラツチ式カツプリングの
伝達トルクとエンジン出力軸の発生トルクが釣合
うところまで低下し、そこで回転が持続するた
め、遠心クラツチのシユー、ドラムの摺動部分が
著しく摩耗し、それらの使用寿命が極端に短くな
り、エンジンにも過負荷状態での運転を強いるこ
ととなる。また、上記直結式のカツプリングを用
いた場合は、上述の遠心クラツチ式のカツプリン
グを用いたような問題は生じないが、始動時大き
な駆動力を必要とするため、始動時の取扱が困難
となり、また運転時における従動機のロツク状態
の停止又は急激な負荷変動がエンジンに直接に伝
達されるため軸、軸受部分等に衝撃力が作用し、
それらを損傷する等の悪影響を及ぼす。
(考案の目的) そこで、本考案は従来の遠心クラツチ式のカツ
プリングを改良することにより、上記問題を解決
せんとする。
(考案の構成、効果) 即ち、シユーを、遠心力が作用すると半径方向
に張り出すように回転体に装着してカツプリング
の一方を構成し、上記シユー等を装着した回転体
をカツプリングのもう一方を構成するドラムの凹
部に挿置してなり、上記シユーとドラムとの接触
面での摩擦力によりエンジン出力軸と従動機入力
軸の二軸間の連結または解除を行う遠心クラツチ
式のカツプリングにおいて、上記シユーとドラム
との接触面での摩擦力による伝達トルクが、全回
転範囲にわたつて、エンジン出力軸の発生トルク
より大なるように設定することにより(第6図参
照)、エンジンの始動の際にはエンジンと従動機
の軸の連結を滑り可能な状態にし、エンジンが回
転している限りはエンジンと従動機を連結するよ
うに構成し、始動時小さな駆動力で容易に始動で
きるようにし、なんらかのトラブルにより従動機
の作動が停止した場合には従動機の負荷によりエ
ンジンの回転も停止させることにより、遠心クラ
ツチのシユー、ドラム等の摺動部分の摩耗を防止
し、遠心クラツチ部分の使用寿命を延長させんと
する。
以下、本考案の実施例について図面を参照して
説明する。第4図aは本考案にかかる遠心クラツ
チ式カツプリングの正面図、bはaの−面で
の断面図である。図において、1は回転体で、該
回転体1の外周面には半径方向に貫通孔2が形成
されている。上記貫通孔2には切り欠き部分4a
を有するピン4が挿入され、該ピン4の切り欠き
部分4aが位置する回転体の側面1aの一部がカ
シメられ(第4図b参照)、該ピン4は回転体1
に取着される。そして該ピン4に、扇状体のシユ
ー5は円周面中央に形成された貫通孔5a部分で
貫挿され、上記回転体1にシユー5が装着され
る。本実施例では、回転体1の周囲に3個のシユ
ー5を装着している。そして、該シユー5の外周
表面には摩擦を増加させるライニング9が取着さ
れている。上記シユー5を装着した回転体1はエ
ンジンA側の軸6に取着され、該回転体1に対応
するドラム7が回転体1をその凹部7aに挿置す
る様な状態で従動機B側の軸8に取着されてい
る。尚、本実施例ではシユーの出張しを規制する
バネは省いてあり、そのためシユー5の外周には
組立、運搬の便宜、即ちシユー5がドラム7に挿
着されるまで回転体1から外れるのを防止するた
め粘着テープ13を全周に貼りつけて仮止めして
ある。もちろん第4図a,bに図示するような上
記シユー5の側面に、円周方向に環状溝3を形成
してバネ定数の小さい(バネ力の弱い)環状のバ
ネ(図示せず)を挿着してもよい。また、本実施
例では、回転体1の周囲に3個のシユー5を装着
しているが、3個に限定されることはなく、シユ
ー5に取着されるライニング9を省略することも
できる。
しかして、上記構成よりなる本カツプリングC
をエンジンAと従動機Bの軸の連結に使用すれ
ば、始動の際回転体に装着されたシユー5には遠
心力が弱いためカツプリング部分でエンジンAと
従動機Bの軸は完全には連結されておらず、従つ
て従動機Bの全負荷はエンジンAに伝達されない
ため始動時大きな駆動力を必要としない。そし
て、エンジンAが回転するとシユー5は遠心力に
よりピン4の軸に沿つてドラム7側にスライド
(張出)してライニング9を取着したシユー5は
ドラム7を押圧してその接触面における摩擦によ
り、従動機BにエンジンAの回転が伝達される。
また、作業中になんらかの理由により従動機Bに
過負荷が作用しエンジンAの回転が極めて低下し
ても、エンジンAが回転している限り、従来の遠
心クラツチ式のカツプリングのようにシユー5の
遠心作用を規制する強いバネ等が設けられていな
いためカツプリングCの連結は解除されない。即
ち、回転による遠心力により回転体1に装着され
ているエンジンA側のライニング9を装着したシ
ユー5は従動機B側のドラム7に強く押圧されて
いるため、エンジンAの回転持続可能な最低回転
数以上では上記カツプリング部分でエンジンAと
従動機Bの軸の連結は解除されず、エンジンA自
体の回転も従動機Bとともに停止することとな
る。さらに、作業中になんらかのトラブルで従動
機Bに、ロツク状態の停止、又は急激な負荷変動
等の大きな衝激的負荷が作用する際には、該負荷
がライニング9とドラム7との摩擦接触面の摩擦
伝達力を上回るためスリツプを生じ、やわらげて
エンジンAに伝達されるため、直結式のカツプリ
ングのように、エンジンAの軸、軸受部分等を損
傷することが少ない。
尚、上記シユー5はピン4の軸半径方向の回転
に対して何等拘束されていないが、シユー5の内
周面が円弧に形成され、かつスライド量が少ない
ため、該シユー5の内周面と回転体1の外周面と
干渉してドラム凹部底面に接触するほど回転体1
の側面1a側に突出することはない。その可能性
を有する場合には回転体1に、該シユー5の、上
記回転を拘束するガイド金具(図示せず)を取着
すればよい。
次ぎに、本考案の他の実施例を第5図を参照し
て説明する。図において上述(第4図)の実施例
と同様の構成部品については同じ符号を用いる。
第5図は他の実施例の正面図で、1は回転体、5
はシユーで、該シユー5の外周面にはライニング
9が取着され、シユー5はネジ11により回動自
在に回転体1に装着されている。そして上記シユ
ー5を装着した回転体1はエンジンA側の軸6に
取着され、該回転体1に対応するドラム7が従動
機B側の軸(図示せず)に取着されている。尚、
上述の実施例同様、第5図に示すようにシユー5
の外周に粘着テープ13を貼り付けるか、バネ定
数の小さいバネ10を挿着してもよい。
しかして、上記構成よりなる本カツプリングは
上述の実施例と同様の作用をするが、その作動を
説明すれば、始動の際回転体1に装着されたシユ
ー5に作用する遠心力が弱いため、シユー5はド
ラム7を強く押圧せず、カツプリング部分でエン
ジンAと従動機Bの軸は完全に連結されていな
い。従つて従動機Bの全負荷はエンジンAに伝達
されないため始動時大きな駆動力を必要としな
い。そして、エンジンAが回転するとシユー5は
ネジ11を中心に自由端側5bがドラム7側に回
動(張出)して、ライニング9が取着されたシユ
ー5はドラム7を押圧してその接触面における摩
擦により、従動機BにエンジンAの回転が伝達さ
れる等、上述(第4図)の実施例と同様の機能、
効果を有する。尚、本考案の遠心クラツチ式カツ
プリングの伝達トルク特性を従来のものと比較し
て第6図に示す。第6図は、縦軸にトルクT、横
軸に回転数Nをとり、図においてAは本考案にか
かる遠心クラツチ式カツプリングの伝達トルク特
性を表した線図、Bは従来の遠心クラツチ式カツ
プリングの同様の線図、Cはエンジン出力軸の最
大発生トルク特性を表した線図を示し、Naは本
考案にかかる遠心クラツチ式カツプリングの伝達
が始まる回転数、Nbはエンジンの回転持続可能
最低回転数、Ncは従来の遠心クラツチ式のカツ
プリングの伝達が始まる回転数を示し、Xは従来
のカツプリングの伝達トルクとエンジンの発生ト
ルクが釣合うところを示す。この図の示すよう
に、従来の遠心クラツチ式カツプリングではXの
位置になるまでエンジンと従動機は完全に連結さ
れず、ドラムとライニングとの間で滑りが生じて
いる。このため、上記接触部分に摩耗が生じる。
しかし、本考案にかかる遠心クラツチ式カツプリ
ングにおいては、エンジンの回転状態では常にカ
ツプリングの伝達トルクがエンジンの出力軸の最
大発生トルクを上回つているため、運転状態にお
いてエンジンと従動機は完全に(滑りがない)連
結されることとなる。
以上、説明のように本考案は構成は簡単ではあ
るが、上述のようなオペレータから離れた場所で
使用する作業機、自動昇降式の枝打ち機等に用い
られた場合、従来の遠心クラツチ式のカツプリン
グにない機能、技術的効果を有する、新たなカツ
プリング手段を提供するものとして大きな意義を
有する優れた考案である。
【図面の簡単な説明】
第1図はカツプリングの使用状態を示す全体
図、第2図aは従来の直結式のカツプリングの一
部断面を有する側面図、同bは同カツプリングの
右側半分を表した正面図、第3図は従来の遠心ク
ラツチ式のカツプリング正面図、第4図aは本考
案にかかるカツプリングの正面図、同bはaのX
−X面での断面図、第5図は本考案にかかる他の
実施例を示すカツプリングの正面図、第6図は遠
心クラツチ式カツプリングの伝達トルク特性図で
ある。 A……エンジン、B……従動機、C……カツプ
リング、1……回転体、2……貫通孔、3……環
状溝、4……ピン、5……シユー、6……軸、7
……ドラム、8……軸、9……ライニング、10
……バネ、11……ネジ、12……フランジ、1
3……粘着テープ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シユーを遠心力が作用すると半径方向に張り出
    すように回転体に装着してカツプリングの一方を
    構成し、上記シユー等を装着した回転体をカツプ
    リングのもう一方を構成するドラムの凹部に挿置
    してなり、上記シユーとドラムとの接触面での摩
    擦力により二軸間の連結または解除を行うエンジ
    ン用遠心クラツチ式のカツプリングにおいて、上
    記シユーとドラムとの接触面での摩擦力による伝
    達トルクが、全回転範囲にわたつて、エンジン出
    力軸の発生トルクより大なるように設定されてい
    ることを特徴とする遠心クラツチ式カツプリン
    グ。
JP18804484U 1984-12-10 1984-12-10 Expired JPH0241317Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP18804484U JPH0241317Y2 (ja) 1984-12-10 1984-12-10

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JP18804484U JPH0241317Y2 (ja) 1984-12-10 1984-12-10

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Publication Number Publication Date
JPS61101131U JPS61101131U (ja) 1986-06-27
JPH0241317Y2 true JPH0241317Y2 (ja) 1990-11-02

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JPS61101131U (ja) 1986-06-27

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