JPH0240403B2 - - Google Patents

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JPH0240403B2
JPH0240403B2 JP61200863A JP20086386A JPH0240403B2 JP H0240403 B2 JPH0240403 B2 JP H0240403B2 JP 61200863 A JP61200863 A JP 61200863A JP 20086386 A JP20086386 A JP 20086386A JP H0240403 B2 JPH0240403 B2 JP H0240403B2
Authority
JP
Japan
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ironing
seamless
thickness
flange
become
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP61200863A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6356318A (ja
Inventor
Hideo Ootsuka
Akira Nishimura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP61200863A priority Critical patent/JPS6356318A/ja
Publication of JPS6356318A publication Critical patent/JPS6356318A/ja
Publication of JPH0240403B2 publication Critical patent/JPH0240403B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はぶりきより成形された絞りカツプを再
絞り−しごき加工して、炭酸飲料缶やビール缶等
に用いられるシームレス缶体を製造する方法に関
する。
(従来の技術) 炭酸飲料缶やビール缶(202号缶:外径53mm、
又は211号缶:外径66mm等の)等に用いられるシ
ームレス缶体は、通常ぶりき(錫めつき鋼板)や
アルミニウム合金シート等の円形ブランクより成
形された絞りカツプを、再絞り−しごき成形機に
より再絞り加工、3段のしごき加工を行なつた
後、底部にドーム状の凹部を形成することによつ
て製造される。底部の厚さは、ブランクの厚さと
実質的に変らない。
ブランクがぶりきよりなる場合、この種のシー
ムレス缶体の素材として、従来調質度がT−1〜
T−2.5(JIS G3303−1984、5.調質度参照)の、
すなわちロツクウエルT硬さ(HR30T)が約46
〜58の比較的軟質のタイプのものが用いられてい
た。硬質のぶりきは、苛酷なしごき加工により胴
壁部が加工硬化して脆くなり、ネツキング成形や
フランジ成形のさいに、しわやクラツク等の欠陥
を発生し易いと考えられていたためである。
炭酸飲料缶などのように正内圧性飲料が収納さ
れる容器内のシームレス缶体の場合、その底部は
高い内圧によつてバツクリングを起さない程度の
耐圧強度を有する必要がある。そのため従来の比
較的軟質のぶりきよりなるシームレス缶体の場
合、比較的厚い、例えば厚さ約0.30mmのぶりきが
ブランク素材として用いられており、材料コスト
が高くなるという問題があつた。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、実用的に満足な、フランジ成形性お
よび底部の耐圧強度を有するぶりきよりなるシー
ムレス缶体の、比較的材料コストの低い製造方法
を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明のシームレス缶体の製造方法は、ぶりき
より成形された絞りカツプを再絞り−しごき加工
してシームレス缶体を製造する方法であつて、該
ぶりきはロツクウエルT硬さが約73〜80の2回冷
間圧延ぶりきであり、該しごき加工工程における
缶端のフランジ部となるべき部分の総しごき率が
45%以下であることを特徴とする。
ここにロツクウエルT硬さとはHR30T硬さを
いい、ロツクウエルT硬さが約73〜80の2回冷間
圧延ぶりきとは、JIS G3303−1984の表6におけ
る記号DR−8、DR−9、DR−10およびDR−
9Mで表示されるぶりきを称する。これらのぶり
きの圧延方向耐力は約56−70Kgf/mm2である。
缶端のフランジ部となるべき部分の総しごき率
は次式で定義される。
総しごき率(%)=ブランク厚さ−シームレス缶体缶端
のフランジ部となるべき部分の厚さ/ブランク厚さ×10
0 (作用) シームレス缶体の底部の耐圧強度、すなわち耐
バツクリング性は、その厚さの2乗と引張強度
(又は耐力)に比例する。従つてロツクウエルT
硬さが約73〜80で、高い耐力を有する2回冷間圧
延ぶりきを素材とした場合は、耐力が上昇した分
に対応して板厚を薄くしても、底部の耐圧強度を
損なうことがない。従つて比較的薄いぶりきを使
用できるので材料コストが低減する。
素材すなわちブランクの板厚を薄くできるの
で、缶端のフランジ部となるべき部分の総しごき
率を45%以下の適宜の小さい値に定めても、所定
の胴壁部厚さ、特にフランジ部厚さを確保でき
る。また缶端のフランジ部となるべき部分の総し
ごき率が45%以下と比較的小さいので、それに応
じてフランジ部となるべき部分の加工硬度も小さ
くなり、そのためフランジ成形のさいの、円周方
向の延びにもとづくクラツクの発生が起り難くな
る。第3図、第4図に示すように、ネツクライン
部10aとなるべき部分の総しごき率をフランジ
となるべき部分8aのそれと等しくする場合は、
ネツクイン成形のさいのしわ発生が起り難くな
る。
(実施例) 板厚0.26mm、錫めつき量2.8g/mm2(両面とも)
のDR−9(HR30T76、圧延方向耐力63Kgf/mm2
2回冷間圧延ぶりきより直径123mmの円形ブラン
クを打抜き、このブランクを絞り成形(絞り比
2.3)して、外径71mm、高さほぼ36mmの第1図に
示す絞りカツプ1を作製した。
この絞りカツプ1を、第2図に示すタイプの、
再絞りダイス2、第1しごきダイス3、第2しご
きダイス4、第3しごきダイス5、ドーミング工
具6およびポンチ7を備える再絞り−しごき成形
機により、再絞り−しごき成形および底部のドー
ミング加工を行なつて、第3図に示すシームレス
缶体8を作製した。なお第2図における8′は、
第1しごきダイス3でしごき加工中の缶体を示
す。
再絞り後のカツプ外径は53mm、第1しごきダイ
ス3でのしごき率(缶端のフランジ部となるべき
部分に対応する部分における;以下同じ)は10
%、第2しごきダイス4でのしごき率は25%、第
3しごきダイス5でのしごき率は15%で、総しご
き率42%であつた。得られたシームレス缶体8の
開口端部を第3図の2点鎖線に沿つて切断して、
耳部9を切落した後の缶高は133mm、缶外径は53
mm、缶上端のフランジ部となるべき部分8aおよ
びその直下のネツクイン部となるべき部分8eの
厚さは0.15mm、胴部主部8cの厚さは0.10mm底部
8bの厚さは0.25mmであつた。なお部分8aの
HR30T硬さは78であつた。
胴部主部8cの厚さを、フランジ部となるべき
部分8aの厚さより薄くするのは次の理由によ
る。炭酸飲料のような正内圧性飲料が収納される
場合、胴部主部8cが0.10mm程度に薄くても正内
圧のため、外力によつて凹むおそれがなく、一方
フランジ部となるべき部分8aを0.10mm程度に薄
くすると、しごき成形直後にストリツパー(図示
されない;第3しごきダイス5とドーミング工具
6の間に設けられる、例えば特開昭60−133号公
報参照)によつてポンチ7から缶体8を抜取るさ
いに、開口端部がストリツパーのフインガーに係
合し難くなつて抜取りが困難になる。従つて前記
のような厚さ構成にすることによつて、胴壁部の
凹みや抜取り困難等のトラブルを生ずることなく
材料コストの低減を実現することができるからで
ある。
このシームレス缶体8を、常法によりネツクイ
ン成形およびフランジ成形して、第4図に示すネ
ツクイン部10aおよびフランジ部10bを有す
るフランジ部付シームレス缶体10を作製した
が、ネツクイン部10aおよびフランジ部10b
にしわやクラツクの発生は見られなかつた。上記
缶体10を水圧式バツクリングテスターにより耐
圧試験を行なつた所、底部10cの耐圧強度は10
Kgf/cm2であつた。
比較のため、2回冷間圧延ぶりきの板厚が0.30
mmである点、および第1しごきダイス3でのしご
き率が20%で、総しごき率が50%である点を除い
ては、前記と同様にしてシームレス缶体8を作製
し、耳部9を切落した後、ネツクイン成形および
フランジ成形を行なつた。この場合はフランジ部
10bに沿つて数箇所にクラツクの発生が見られ
た。
(発明の効果) 本発明のシームレス缶体の製造方法は、次の効
果を奏する。
(イ) 素材板厚を比較的薄くしても底部の耐圧強度
が損なわれず、従つて材料コストが低減され
る。
(ロ) 缶体のフランジ成形のさいクラツクの発生が
起り難い。
【図面の簡単な説明】
第1図はシームレス缶体を製造するのに用いら
れる絞りカツプの例の1部切断縦断面図、第2図
は再絞り−しごき成形機の例の要部縦断面図、第
3図は第2図の再絞り−しごき成形機から出た直
後のシームレス缶体の例の1部切断縦断面図、第
4図は第3図のシームレス缶体をネツクイン成形
およびフラング成形してなるフランジ部付シーム
レス缶体の例の1部切断縦断面図である。 1……絞りカツプ、8……シームレス缶体、8
a……フランジ部となるべき部分。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ぶりきより成形された絞りカツプを再絞り−
    しごき加工してシームレス缶体を製造する方法に
    おいて、該ぶりきはロツクウエルT硬さが約73〜
    80の2回冷間圧延ぶりきであり、該しごき加工工
    程における缶端のフランジ部となるべき部分の総
    しごき率が45%以下であることを特徴とするシー
    ムレス缶体の製造方法。
JP61200863A 1986-08-27 1986-08-27 シ−ムレス缶体の製造方法 Granted JPS6356318A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61200863A JPS6356318A (ja) 1986-08-27 1986-08-27 シ−ムレス缶体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

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JP61200863A JPS6356318A (ja) 1986-08-27 1986-08-27 シ−ムレス缶体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6356318A JPS6356318A (ja) 1988-03-10
JPH0240403B2 true JPH0240403B2 (ja) 1990-09-11

Family

ID=16431477

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JP61200863A Granted JPS6356318A (ja) 1986-08-27 1986-08-27 シ−ムレス缶体の製造方法

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5358962A (en) * 1976-11-09 1978-05-27 Nippon Steel Corp Metal plate for twoopiece can
JPS6036478A (ja) * 1983-08-10 1985-02-25 Nippon Tokushu Noyaku Seizo Kk クマリン酸エステル、その製法及び農園芸用殺菌剤
JPS60168643A (ja) * 1984-02-14 1985-09-02 東洋製罐株式会社 絞りしごき罐用被覆鋼板

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS6036478A (ja) * 1983-08-10 1985-02-25 Nippon Tokushu Noyaku Seizo Kk クマリン酸エステル、その製法及び農園芸用殺菌剤
JPS60168643A (ja) * 1984-02-14 1985-09-02 東洋製罐株式会社 絞りしごき罐用被覆鋼板

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JPS6356318A (ja) 1988-03-10

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