JPH0239992A - 感熱転写記録媒体 - Google Patents

感熱転写記録媒体

Info

Publication number
JPH0239992A
JPH0239992A JP63189672A JP18967288A JPH0239992A JP H0239992 A JPH0239992 A JP H0239992A JP 63189672 A JP63189672 A JP 63189672A JP 18967288 A JP18967288 A JP 18967288A JP H0239992 A JPH0239992 A JP H0239992A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink layer
resin
thermal transfer
layer
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP63189672A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsugihiro Fukuda
福田 次宏
Hiroshi Sato
博 佐藤
Yoshihisa Takizawa
吉久 滝沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP63189672A priority Critical patent/JPH0239992A/ja
Publication of JPH0239992A publication Critical patent/JPH0239992A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野〕 本発明は、感熱転写記録に用いられる感熱転写記録媒体
に関する。 [従来の技術] 感熱転写記録は、使用する装置が軽量かつコンパクトで
騒音がなく、操作性、保守性に優れるという感熱記録の
一般的特徴に加えて、発色型の加工紙が不要であり、ま
た記録像の耐久性にも優れるという特徴を有しており、
最近広く使用されている。 この感熱転写記録は一般に、シート状の支持体上に熱溶
融性材料中に着色材を分散させてなる熱転写性インク層
を塗設してなる感熱転写材を用い、この感熱転写材をそ
の熱転写性インク層が紙等の被記録体に接するように被
記録体に重畳し、感熱転写材の支持体側から熱ヘツドに
より熱を供給して溶融したインク層を被記録体に転写す
ることにより、被記録体上に熱供給形状に応じた転写記
録像を形成するものである。 ところでワックス系の熱溶融性材料を用いるワックス系
熱転写性インク層の場合には、熱印加によりインク層が
完全溶融するので熱転写性インク層の凝集力は非常に小
さく、字くずれを起こし易い、あるいは印字の耐擦過性
が悪く、さらには表面平滑性の低い被記録媒体の場合に
は、被記録媒体の表面凹凸の凹部まで熱転写性インク層
を接触させることが出来ず、表面凸部にのみしか熱転写
性インク層が転写せず(いわゆる、転写欠け)著しく印
字品位が低下する等の欠点を有している。 そこで、表面平滑性の低い被記録体に対しては、被記録
体表面の凸部と凸部間をインク層で丁度橋かけするよう
な状態にし、凹部を覆う様にして転写してやる方法が考
えられる。このためには、印字の際に印加される熱エネ
ルギーにより粘着性を示すが溶融して低粘度の液体にな
るような事がなく、高い凝集力と適度な柔軟性をもった
樹脂を主成分とする樹脂系の熱転写性インク層を設ける
必要がある。この様な樹脂系の熱溶融性材料を用いる熱
転写性インク層の場合は、字くずれ、耐擦過性において
は問題ない。 ところが、樹脂系の熱転写性インク層を用いた場合熱転
写性インク層の凝集力が非熱印加部の熱転写性インク層
と支持体との接着力よりも大きくなってしまい、熱転写
性インク層の熱印加部と非熱印加部の境界できれいに切
れなくなり(尾ひきゃ面転写の原因となり)、印字品位
が低下する。 そこで支持体と熱転写性インク層の間に支持体と熱転写
性インク層の密着力をコントロールする中間層を設ける
ことにより上記の問題点を解決する提案もなされている
。 しかしながら、かかる記録媒体も熱転写性インク層が熱
印加時に柔軟かつ伸びやすい為に、印字後印字端部で伸
びてしまい(いわゆる印字のひげ)、好ましくない。 これに対し熱転写性インク層に無機物を添加することに
より、インク層の伸びをおさえ切れ性を良くさせようと
する試みもなされている。しかしこの方法では切れを良
くするまで無機物を添加すると粘着力が低下し、転写性
が極端に低下してしまい、表面の粗い紙において十分な
印字濃度が得られず好ましくない。 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明は従来の問題点を解決し、諸々の熱転写性能を維
持しつつ、表面平滑性が良好な被記録体に対しては勿論
のこと、表面平滑性の低い被記録体に対しても濃度が高
く、かつ切れの良い感熱転写像を与えることが出来る感
熱転写材を提供すべくなされたものである。 [課題を解決するための手段] 本発明は支持体上に中間層、1以上の熱転写性インク層
を順に有する熱転写記録媒体において、該インク層の少
なくとも1つが、カップリング剤によって樹脂と無機物
が結合した変性樹脂組成物を含有することを特徴とする
感熱転写記録媒体である。 変性樹脂組成物として例えば特開昭59−71316に
示されたものを用いた場合、熱可塑性樹脂微粒子の表面
もしくは内部にシリカが付着している為に、熱印加時に
、熱可塑性樹脂微粒子同志が融着しにくくなる6その結
果熱転写性インク層の粘着力をそこなうことなく(凝集
力、柔軟性)伸びやすさをコントロールすることが可能
となり切れの非常に良い印字が得られることを見出し本
発明を完成した。 また、本発明においては無機物を単独で添加する場合に
比べて熱転写性インク層中の無機物の局所濃度が高くと
れる。すなわち、本発明に従えば無機物粒子が変性樹脂
組成物の周囲に集中する。 このため同じ数の無機物が入っていても、変性樹脂を用
いない場合に比べて、無機物の密度が粗の部分も大きく
、感熱転写材の熱転写性インク層の表層に露出する無機
物の確率を小さ(することが可能であり、その結果表面
接着力を著しく低下させることなく熱転写性インク層の
膜物性、切れ易さをコントロールすることが可能となっ
た。 以下、必要に応じて図面を参照しつつ本発明を更に詳細
に説明する。以下の記載において、量比を表わす「%」
および「部」は特に断りのない限り重量層重とする。 第1図は、本発明の記録方法に用いられる最も基本的な
態様における感熱転写材の厚さ方向の模式断面図である
。 即ち、感熱転写材!は、通常はシート状の支持体2上に
、中間層3、熱溶融性材料と変性樹脂組成物を含有する
熱転写性インク層4を順次積層して成る。本発明でいう
中間層とは、支持体側に最も近い層を言う、中間層3は
、非熱印加時には支持体2および熱転写性インク層4と
強い密着力を持っているが、熱印加時には熱転写性イン
クH4が支持体2から脱離し易くする。 熱転写性インク層4は、熱溶融性材料と変性樹脂組成物
に加えて、必要に応じて着色剤、その他分散剤、可塑剤
、油剤、充填剤などを成分として構成される。 支持体2としては、従来より公知のフィルムや紙をその
まま使用することができ、例えばポリエステル、ポリカ
ーボネート、トリアセチルセルロース、ポリアミド、ポ
リイミド等の比較的耐熱性の良いプラスチックのフィル
ム、セロハン、あるいは硫酸紙、コンデンサー紙などが
好適に使用できる。 また感熱転写材に熱を印加する手段として、熱ヘツドを
使用する場合に、熱ベツドと接触する支持体の表面にシ
リコーン樹脂、ふっ素樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ
樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ニトロセルロー
ス等からなる耐熱性保護層を設けることにより支持体の
耐熱性を向上することができ、あるいは従来用いること
のできなかった支持体材料を用いることも出来る。 支持体2の厚みは、熱転写に際しての熱源として熱ヘツ
ドを考慮する場合には1〜15μ程度であることが望ま
しいが、たとえばレーザー光等の熱転写性インク層を選
択的に加熱できる熱源を使用する場合には特に制限はな
い。 中間層3としては、非熱印加時には支持体2および熱転
写性インク層4と強い密着力を持っているが、熱印加時
には熱転写性インク層4が支持体2から脱離し易くする
様なものであればよい。 中間層3として使用できる材料として、例えば、低分子
量酸化ポリエチレンとポリオキシエチレンアルキルアリ
ルエーテル、脂肪酸、樹脂酸、アミン、硫酸エステル塩
のうち少なくとも1つとの混合物や、低分子量酸化ポリ
エチレンに例えばアクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂などの
極性材料やワックスエマルジョンを中間層3に対し50
%以下、より好ましくは30%以下添加したもの等が用
いられる。 熱転写性インク層4に用いる熱溶融性材料としては、7
0%以上を樹脂系の熱溶融性材料とすることにより、転
写性の改良が顕著となり、しかも字〈ずれのない、印字
の耐擦過性に優れた転写記録像が得られる。 変性樹脂組成物の含有量は、熱転写性インク層の全層に
対して3〜30%が好ましく、より好ましくは6〜20
%である。含有量が3%より少ないと(δll機微粒子
間融着なおさえることが出来ず、30%より多いと熱転
写性インク層の粘着力を低下させるので好ましくない。 また、熱転写性インク層の示差走査熱量計(DSC)に
よる溶融温度は特に制限されないが、50℃以上200
℃以下であることが望ましい。溶融温度に関しては20
0℃を越えると、支持体に対する耐熱性問題から、支持
体の種類が著しく制限されたり、サーマルヘッドの耐久
性を悪化させたりする為好ましくなく、50℃以下であ
ると、樹脂系の熱溶融性材料を用いても汚れ等不都合が
生じ易いため余り好ましくない。 熱転写性インクN4に含有する熱溶融性材料としては、
樹脂としてポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、
ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、セ
ルロース系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、石油系
樹脂、フェノール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、酢酸ビ
ニル系樹脂、天然ゴム、スチレンブタジェンゴム、イソ
プレンゴム、クロロブレンゴムなどのエラストマー類、
ポリイソブチレン、ボリブデンなどが用いられる。 第3図に変性樹脂組成物10の模式的概念図を示す。変
性樹脂組成物10は樹脂7、カップリング剤8、無機物
9からなり、樹脂7と無機物9をカップリング剤8を用
いて結合させたものである。 ここで使用可能な樹脂7としてはポリオレフィン、ポリ
スチレン、ポリビニルクロライド、ナイロン、ポリフェ
ニレンオキサイド、ポリフェニレンサルファイド、アク
リル樹脂、アルキド樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂
、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂
、ウレタン樹脂、BR(ブタジェンゴム)、IR(イソ
プレンゴム)、エピクロルヒドリン等の熱可塑性樹脂お
よびエラストマー類があげられる。 カップリング剤8とは、無機材料と有機材料、もしくは
異種の有機材料複合系において、化学的に両者を結びつ
ける、あるいは化学的反応を伴って親和性を向上させ複
合系材料の機能を高める試剤であり、樹脂と無機物を結
合させるものであれば何でもよいが、例えばシラン系カ
ップリング剤、チタネート系カップリング剤、アルミニ
ウム系カップリング剤等が用いられる。 シラン系カップリング剤としては、ビニルトリエトキシ
シラン、ビニルトリス(β−メトキシ−エトキシ)シラ
ン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)−エチル
トリーメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロ
ピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ
−アミノプロピルトリーメトキシシラン、γ−メルカプ
トプロピルトリメトキシシラン等が用いられる。 チタネート系カップリング剤は親水基の種類で分類され
、モノアルコキシ系では、例えばイソプロピルトリイソ
ステアロイルチタネート、イソプロピルトリデシルベン
ゼンスルホニルチタネート、コーデイネート系では例え
ばテトライソプロピルビス(ジオクチルホスファイト)
チタネート、テトラ(2,2−ジアリルオキシメチル−
1−ブチル)ビス(ジ−トリデシル)ホスファイトチタ
ネート、キレート系では例えばビス(ジオクチルパイロ
ホスフェート)オキシアセテートチタネート、ビス(ジ
オクチルパイロホスフェート)エチレンチタネート等が
用いられる。 アルミニウム系カップリング剤としてはアセトアルコキ
シアルミニウムジイソプロピレートが代表としてあげら
れる。 無機物9としては、シリカ、ガラス、タルク、鉄粉、ア
ルミナ、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、硫酸バ
リウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化カルシウ
ム、マイカ、カーボンブラック、酸化鉄、アスベスト、
亜鉛華等を用いることが出来る。無機物9の平均粒径と
しては10mμ〜1μmが好ましい。粒径が10mμ以
下に小さくなれば無機物表面の活性化エネルギーが大き
くなり凝集しやすくなり分散しにくくなる。また1μm
以上のものであれば感熱転写材として塗工した時に面質
劣化やすし引きの問題が起こり好ましくない。 これらの無機物9とカップリング剤8、樹脂7を乾式法
、溶剤スラリー法、湿式法等により処理し結合させるこ
とによって変性樹脂組成物lOを得る。 変性樹脂組成物lO中の無機物9と樹脂7の比率は樹脂
100部に対して無機物9が15〜500部が好ましく
、より好ましくは30〜300部である。無機物9が5
00部より多いと樹脂とカップリング出来ない無機物が
多くなり溶液の経時安定性を悪くするし、15部より少
ないと十分な伸びを押さえる効果が得られないので好ま
しくない。 この変性樹脂組成物lOは熱転写性インク14全層に対
して無機物の含有量が1〜30%になるように添加して
凝集力、柔軟性、伸びやすさをコントロールし、切れの
良い印字を得ることが出来る。 含有量が多すぎると、記録体への接着力が低下し好まし
くない。 熱転写性インク層の中には、その他、場合により樹脂以
外の鯨ロウ、ミツロウ、ラノリン、カルナバワックス、
キャンデリラワックス、モンタンワックス、セレシンワ
ックスなどの天然ワックス、パラフィンワックス、マイ
クロクリスタリンワックスなどの石油ワックス、酸化ワ
ックス、エステルワックス、フィッシャートロプシュワ
ックスなどの合成ワックス、ラウリン酸、ミリスチン酸
、バルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸などの高級
脂肪酸、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールな
どの高級アルコール、ショ糖の脂肪酸エステル、ソルビ
タンの脂肪酸エステルなどのエステル類、オレイルアミ
ドなどのアミド類、あるいは可塑剤、鉱油植物油などの
油剤を適宜混合させ、熱転写性インク層4の溶融温度を
50℃以上200℃未満に調製して用いることが好まし
い。 着色剤としては印刷記録の分野で広く用いられている各
種の染料、顔料が使用される。着色剤の含有量は熱転写
性インク層4及び中間層3の全体に対し3〜60%の範
囲が適当である。又、熱転写性インク層4には必要によ
り更に分散剤あるいは金属微粉末、無機微粉末、金属酸
化物等からなる充填剤などの添加剤を適宜加えても良い
。 また熱転写性インク層4の層構成は、前述した変性樹脂
組成物、熱溶融材料、着色剤、分散剤、可塑剤、充填剤
などを含有する単層構成に特に限定するものではなく、
サーマルヘッドにより加熱されたときの被記録体への接
着力を発現する機能をもつ層と着色機能をもつ層の2屡
に機能分離してもよいし、さらに機能を付加するならば
3層以上の層構成となってもよい。 このとき変性樹脂組成物は少なくとも1層に入っていれ
ばどの層に入れてもかまわない。 本発明の記録媒体に使用する着色剤を具体的に示すと、
例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、ランプ黒
、スーダンブラックSM、ファースト・二ローG、ベン
ジジン・二〇−、ピグメント・エロー、インドファース
ト・オレンジ、イルガジン・レッド、バラニトロアニリ
ン・レッド、トルイジン・レッド、カーミンFB、パー
マネント・ボルドーFRR、ピグメント・オレンジR1
リソール・レッド2G、 レーキ・レッドC10−ダミ
ンFB、ローダミンBレーキ、メチル・バイオレッドB
レーキ、フタロシニンブルー、ピグメントブルー、ブリ
リアント・グリーンB、フタロシアニングリーン、オイ
ルイエローGG、ザポン・ファーストエローCGG 、
カヤセットY963、カヤセットYG、スミブラスト・
エローGG、ザポン・ファーストオレンジRR,オイル
・スカーレット、スミブラストオレンジ05オラゾール
・ブラウンG1ザボンファーストスカーレットCG、ア
イゼンスビロン・レッド・BE)! 、オイルピンクO
P、ビクトリアブルーF4R、ファーストゲンブルー5
007、スーダンブルー、オイルピーコックブルーなど
の公知の染・顔料の1種又は2種以上を使用することが
できる。 第2図に示すように熱転写性インク層4が2N構成の場
合、着色剤は第1インク層5に含有させるのが好ましい
が、中間層3あるいは第2インクN6に含有されていて
もかまわない。 2層構成の場合着色剤の含有率は熱転写性インク層全体
及び中間層3に対して3〜60%の範、囲が好ましい。 3%よりも少ないと濃度が低く、60%よりも多いと転
写性が劣化する。 第1インク層5は熱溶融性材料、着色剤からなり、必要
に応じて変性樹脂組成物分散剤、可塑剤、充填剤などが
含有され、先に揚げた1層構成の熱転写性インク層4の
材料がそのまま使用できる。 第2インク層6には被記録体との接着力が大きな材料、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体等
のオレフィンの単独または共重合体あるいはこれらの誘
導体や、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタンある
いはアクリル系の感熱接着剤、またスチレン−イソブチ
レン、スチレン−ブタジェン、スチレン−エチレン−ブ
チレン等のスチレン系ブロック共重合体などの単独また
は二種以上の物質を適宜混合したものから成り、必要に
応じて変性樹脂組成物を添加してもよい、また、脂環族
炭化水素、テルペン、ロジン等の粘着付与剤やタルク、
炭酸カルシウム等の充填剤、酸化防止剤等の安定剤を配
合してもよい。 熱転写性インク層4の厚さとしては、0.5〜20μm
の範囲であるのが好ましく、更に好ましくは1.5〜8
μmが良い。熱転写性インク層4が2層以上の構成の場
合も、全インク層の厚さは上記範囲が好ましい、この場
合、各層の厚さは0.1〜10μ、さらには0.2〜4
μが好ましい。 本発明の感熱転写材1を得るには、たとえば、最初に基
材2上に前述の酸化ポリエチレンのエマルジョンを塗布
することにより中間層を形成させる。 次に上記した熱溶融性材料と着色剤、変性樹脂組成物、
必要に応じて添加材を加えて、アトライター等の分散装
置を用いて溶融混線するか、あるいはそれぞれのエマル
ジョン溶液として攪拌混合し熱溶融性溶液ないしは分散
液状のインクを得る。 次に該インクをアプリケーター等を用いて中間N3上に
塗工し必要に応じて乾燥させ感熱転写材1を完成する。 本発明の感熱転写材1の平面形状は、特に限定されるも
のではないが、一般にタイプライタ−リボン状あるいは
ラインプリンター等に用いられる巾広のテープ状などの
形態で使用される。またカラー記録のために何種類かの
色調の熱溶融性インクをストライプ状あるいはブロック
状に塗り分けた感熱転写材とすることも出来る。 〔実施例〕 本発明を更に具体的に説明する。 実施例1.2 処】コ。 酸化ポリエチレン          40部(数平均
分子量1450、m、p、+00℃)ロジン酸    
          10部アミン(トリエタノールア
ミン)    5部水               
        160部加圧加熱のもとて乳化した上
記処方1の酸化ポリエチレンエマルジョンの25%溶液
を、厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
上にアプリケーターを用いて塗工し、60’Cで3分間
乾燥させて層厚1.0μmの中間層3を設けた。 第1表に示した配合比により各成分を混合、加熱し、変
性樹脂組成物A、B、C,Dを合成した。 炒方ユ エチレンー酢酸ビニル 共重合体エマルジョン  30部 (ベースレジンMI 6、 酢酸ビニル含有fi28%、不揮発分25%)カーボン
ブラック水分散体      70部吸左旦 エチレン−酢酸ビニル 共重合体エマルジョン  45部 (ベースレジンMl 15、 酢酸ビニル含有量28%、不揮発分25%)エチレン−
メタクリル酸−スチレン 共重合体エマルジョン  20部 (エチレン含有量88%、不揮発分25%)酢酸ビニル
−エチレン 共重合体エマルジョン  25部 (ベースレジン酢酸ビニル含有量86%、不揮発分25
%) 変性樹脂組成物エマルジョンA     10部(無機
物含有ff150%、不揮発分25%)瓜友A エチレン−酢酸ビニル 共重合体エマルジョン  40部 (ベースレジンMl 15、 酢酸ビニル含有量28%、不揮発分25%)エチレン−
メタクリル酸−スチレン 共重合体エマルジョン  40部 (エチレン含有量80%、不揮発分25%)変性樹脂組
成物エマルジョンA     10部(無機物含有量5
0%、不揮発分25%)カーボンブラック水分散体  
    lO部上記処方2,3.4の配合物をそれぞれ
プロペラ式攪拌機により均一混合し、塗工液2.3.4
を得た。塗工液2を上記中間層の上にアプリケーターを
用いて塗工し、60℃1分間の熱風乾燥を行い、層厚0
.9μmの第1の熱転写性インク層を得た。その上に塗
工液3をアプリケーターを用いて塗工し、60℃1分間
の熱風乾燥により層厚2.9μmの第2の熱転写性イン
ク層を設は本発明実施例1の感熱転写材を得た。 また、上記中間層の上に実施例1と同様の方法で塗工液
4を塗工し、60℃1分間の熱風乾燥を行い、層厚5.
0μmの熱転写性インク層を設け、本発明実施例2の感
熱転写材を得た。実施例2のみ3層構造にした。 実施例3.4.5 肛方1 エチレン−酢酸ビニル 共重合体エマルジョン  50部 (ベースレジンMI 15、 酢酸ビニル含有量28%、不揮発分25%)エチレン−
メタクリル酸−スチレン 共重合体エマルジョン  20部 (エチレン含有量80%、不揮発分25%)酢酸ビニル
−エチレン 共重合体エマルジョン  15部 (ベースレジン酢酸ビニル含有量86%、不揮発分25
%) 変性樹脂組成物エマルジョン8    15部(無機物
含有量15%、不揮発分25%)処方亙 エチレン−酢酸ビニル 共重合体エマルジョン  45部 (ベースレジンMl 6、 酢酸ビニル含有量28%、不揮発分25%)エチレン−
メタクリル酸−スチレン 共重合体エマルジョン  20部 (エチレン含有fi88%、不揮発分25%)変性樹脂
組成物エマルジョンC35部 (無機物含有量30%、不揮発分25%)炒友l エチレン−酢酸ビニル 共重合体エマルジョン  50部 (ベースレジンMl 6、 酢酸ビニル含有量28%、不揮発分25%)エチレン−
メタクリル酸−スチレン 共重合体エマルジョン  20部 (エチレン含有量80%、不揮発分25%)変性樹脂組
成物エマルジョンD     30部(無機物含有fi
75%、不揮発分25%)上記処方5.6.7の配合物
をプロペラ式攪拌機によりそれぞれ均一混合し、塗工液
5,6.7を得た。実施例1と同様にして厚さ6μmポ
リエチレンテレフタレートのフィルム支持体上に中間層
および第1の熱転写性インク層を設けた。 その第1のインク層の上に実施例1と同様の方法で、塗
工液5,6.7をそれぞれ塗工して第2のインク層を設
け、実施例3,4゜5の3種類の感熱転写材を得た。 比較例1,2.3 A友互 エチレン−酢酸ビニル 共重合体エマルジョン  45部 (ベースレジンMl 15、 酢酸ビニル含有量28%、不揮発分25%)エチレン−
メタクリル酸−スチレン 共重合体エマルジョン  25部 (エチレン含有f!188%、不揮発分25%)酢酸ビ
ニル−エチレン 共重合体エマルジョン  30部 (ベースレジン酢酸ビニル含有量86%、不揮発分25
%) 瓜方旦 エチレン−酢酸ビニル 共重合体エマルジョン  45部 (ベースレジンMl +5、 酢酸ビニル含有量28%、不揮発分25%)エチレン−
メタクリル酸−スチレン 共重合体エマルジョン  20部 (エチレン含有1188%、不揮発分25%)酢酸ビニ
ル−エチレン 共重合体エマルジョン  30部 (ベースレジン酢酸ビニル含有量86%、不揮発分25
%) コロイダルシリカ水分散体      5部(不揮発分
25%) 処ノL四 エチレン−酢酸ビニル 共重合体エマルジョン  45部 (ベースレジンMl 15、 酢酸ビニル含有量28%、不揮発分25%)エチレン−
メタクリル酸−スチレン 共重合体エマルジョン  20部 (エチレン含有量88%、不揮発分25%)酢酸ビニル
−エチレン 共重合体エマルジョン  25部 (ベースレジン酢酸ビニル含有量86%、不揮発分25
%) コロイダルシリカ水分散体      10部(不揮発
分25%) 上記処方8.9.10の配合物を実施例1と同様の方法
でそれぞれ攪拌・均一混合し、塗工液8゜9、lOを得
た。実施例1の第2の熱転写性インク層の塗工液として
、それぞれ塗工液8.9.10を用い、その他は実施例
1と全く同じにして比較例1.2.3の3種類の感熱転
写材を得た。 次に上記実施例および比較例で得た8種類の感熱転写材
を8mm巾に裁断し、第4図に示すサーマルプリンター
を用いてベック平滑度2秒および1[10秒の記録紙に
印字を行った。 第4図に示す記録装置について説明する。 11は被記録体である記録紙、1は感熱転写材である。 13は発熱素子13bを備えた熱ヘツドである。発熱素
子13bは基板+3aに設けられている。 又、16は熱ヘツド13の基板+3aの温度を検出する
温度検出素子であり、17は熱ヘツド13を加熱するヒ
ータである。感熱転写材lの両端は、送り出しローラ4
1及び巻き取りローラ42に巻かれ、順次矢印aの方向
に送り出される。 熱ヘツド13は、キャリッジ46に取り付けられ、記録
紙!l及び感熱転写材1を挾んでバックプラテン43を
所定の圧力で押す、キャリッジ46はレール45に沿っ
て矢印す方向に移動し、移動に従って熱ヘツド13によ
り記録紙11に記録が行われる。 記録動作に先立ちヒータ17に通電し、温度検出素子1
6で基板13aの温度をモニターしながら熱転写性イン
ク層を所定の温度T0に制御する。温度T0は、インク
層4の被記録体11に転写を開始する温度(転写開始温
度)T+より低い条件を満足する様に制御する0通常T
。は35℃〜60℃の範囲で設定することが好ましい。 記録媒体1は、熱ヘツド13に沿って走行する間に温度
Toに加熱される。 この様に記録動作に先立ち熱転写インク層を所定温度T
。に加熱しておくことにより、インクの温度分布がなめ
らかになり、記録紙に対して過度に浸透しない記録像を
得ることが可能である。 尚、ヒータ17は必ずしも必要としない、つまり、To
は室温でもかまわないが、上記8種類の感熱転写材の印
字にあたってはToは(50±3)℃とした。 さて、サーマルヘッド13の240dat/Inchの
密度で配列された発熱素子13bに、0.8m sec
、の巾で0、36w/dotの電力を印加し、ヘッドを
20cpsの速度で走査してベック平滑度2秒及び10
0秒の用紙に印字した。印字結果は第2表に示した。 実施例1による記録媒体は、第2のインク層に変性樹脂
組成物Aを含み、実施例2ではインク層に同Aを含む。 実施例3,4.5ではそれぞれ同B、C,Dを第2のイ
ンク層に含む。 比較例1,2.3は変性樹脂組成物を含まず、比較例2
.3ではそのかわりにシリカを第2のインク層に含む。 第2表かられかるように、本発明による記録媒体は良好
な転写性を示すことが確かめられた。 第2表 X 悪い
【発明の効果】
以上説明したように樹脂と無機物をカップリング剤を用
いて結合させた変性樹脂組成物を熱転写性インク層の少
なくとも一層以上に含有させることによって平滑な紙は
もとより、ラフ紙に対して濃度が高く、転写性が良く、
切れの良い鮮明な印字を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明にかかる感熱転写材の模式断面
図。第3図は本発明にかかる変性樹脂組成物の模式的概
念図である。第4図は本発明の感熱転写材を用いて印字
を行うための装置の一例を示す平面図である。 1・・・・感熱転写材 2・・・・支持体 3・・・・中間層 4・・・・熱転写性インク層 5・・・・第1のインク層 6・・・・第2のインク層 7・・・・樹脂 8・・・・カップリング剤 9・・・・無機物 IO・・・・変性樹脂組成物 11・・・・被記録体 13・・・・サーマルヘッド +3a・・・基板 13b・・・発熱体 16・・・・温度検出素子 17・・・・ヒーター 41・・・・送り出しローラ 42・・・・巻き取りローラ 43・・・・バックプラテン 45・・・・レール 46・・・・キャリッジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 支持体上に中間層、1以上の熱転写性インク層を順に有
    する熱転写記録媒体において、該インク層の少なくとも
    1つが、カップリング剤によって樹脂と無機物が結合し
    た変性樹脂組成物を含有することを特徴とする感熱転写
    記録媒体。
JP63189672A 1988-07-30 1988-07-30 感熱転写記録媒体 Pending JPH0239992A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63189672A JPH0239992A (ja) 1988-07-30 1988-07-30 感熱転写記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63189672A JPH0239992A (ja) 1988-07-30 1988-07-30 感熱転写記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0239992A true JPH0239992A (ja) 1990-02-08

Family

ID=16245245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63189672A Pending JPH0239992A (ja) 1988-07-30 1988-07-30 感熱転写記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0239992A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007076137A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007076137A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0723029B2 (ja) 感熱転写材
JPS6277987A (ja) 感熱転写記録媒体
JP3667448B2 (ja) 一体型熱転写シートおよび熱転写用受像紙
JPS63293086A (ja) 感熱転写材
JPS6381087A (ja) 感熱転写材
JPH0239992A (ja) 感熱転写記録媒体
JPH0422156B2 (ja)
JPS61177290A (ja) 感熱転写材
JPS61295079A (ja) 感熱転写材
JP2001322360A (ja) 溶融型熱転写インクリボン、印刷物、印刷装置
JP2686610B2 (ja) 熱転写シートの製造方法
JPH05286263A (ja) 感熱転写記録用受像シートおよびその製造方法と、それを用いた画像形成方法
JPS61268485A (ja) 感熱転写材
JPH01171886A (ja) 感熱転写記録媒体
JP2957196B2 (ja) 感熱転写材
JPS62249789A (ja) 感熱転写材
JPH0313391A (ja) 感熱転写材
JPS6221582A (ja) 感熱転写材及びその製造法
JPH03178457A (ja) 感熱転写記録法
JPH01290497A (ja) 感熱転写材
JPS6221583A (ja) 感熱転写材及びその製造法
JPH01228887A (ja) ワックス組成物及び熱転写シート
JPH0323992A (ja) 熱転写記録材およびその製造方法
JPS6221581A (ja) 感熱転写材及びその製造法
JPS62189190A (ja) 感熱転写材