JPH0239069Y2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0239069Y2
JPH0239069Y2 JP7622684U JP7622684U JPH0239069Y2 JP H0239069 Y2 JPH0239069 Y2 JP H0239069Y2 JP 7622684 U JP7622684 U JP 7622684U JP 7622684 U JP7622684 U JP 7622684U JP H0239069 Y2 JPH0239069 Y2 JP H0239069Y2
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JP
Japan
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vibration
vibrating
weight
frequency
liquid
Prior art date
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JP7622684U
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JPS60188243U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は構造物の振動を吸収するための動的吸
振器に関するものである。
従来例の構成とその問題点 従来、構造物の動的吸振器においては、その構
造物の吸収される振動周波数が一種類であると共
に、その吸振器の固有振動数を構造物に働く振動
の周波数に一致させるのに非常に手間がかかると
いう欠点があつた(例えば特開昭55−107143号公
報)。
考案の目的 本考案は上記欠点を解消し得る動的吸振器を提
供することを目的とする。
考案の構成 上記目的を達成するため、本考案の動的吸振器
は、液体が入れられた容器の液体上方位置におい
て、該容器両側壁間に、複数本の振動索を緊張手
段を介して取付け、上記振動索に、複数個のウエ
イトを移動自在に保持させると共に、これらウエ
イトに、液体中に位置して振動索の振動を減衰さ
せる減衰付加部材を取付けたものである。
実施例と作用 以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明す
る。第1図〜第3図において、1は長方形状の箱
型容器で、この中には減衰用の液体が入れられて
いる。2は液体上方位置において容器1の幅方向
に沿う両側壁1a,1a間に亘つて4本(なお、
この数に限定されない。)平行に張設された振動
索で、その張力が調整できるようにされている。
即ち、両側壁1a,1aの上部には、一定間隔置
きで4個のねじ穴3が形成されると共に、これら
ねじ穴3には調整ボルト(緊張手段)4が螺着さ
れると共に各対向する一対の調整ボルト4,4に
よつて振動索2がそれぞれ保持されている。従つ
て、この調整ボルト4を回転させて調整ボルト4
を出退させることにより、振動索2の帳力を調整
することができる。なお、調整ボルト4が回転し
た時に、振動索2が回転しないように、調整ボル
ト4と振動索2との間には、回転継手5が介在さ
れている。6は上記各振動索2に2個又は3個
(なお、この数に限定されない。)づつ移動自在に
保持されたウエイトで、振動索2の振動を減衰さ
せるためのものである。そして、上記ウエイト6
には、更に振動索2の振動を減衰させるために、
液中において抵抗体となるような減衰付加部材7
が取付けられている。即ち、この減衰付加部材7
は、上端がウエイト6に固着されると共に下端が
液中に位置する垂直板7aと、この垂直板7a下
端に固着された水平板7bとから構成されてい
る。従つて、振動索2の振動により、ウエイト6
が振動すると、減衰付加部材7も一緒に振動する
が、この時減衰付加部材7の水平板7bに液体に
よる抵抗力が働き、より一層振動索2の振動が減
衰されることになる。なお、8は容器1の両側部
に設けられた構造体aへの取付座で、取付ボルト
9により固定される。
次に作用について説明する。
まず、第4図に示すように、上記の吸振器b
を、所定の振動数で振動している構造物aに、取
付ボルト9を介して固定する。次に、調整ボルト
4を調整して振動索2の張力を調整すると共にウ
エイト6の重量を調整して(例えば薄い小片を取
付けたり、取外したりして行なう。)、振動索2、
ウエイト6及び減衰付加部材7から成る振動系の
固有振動数を、ある程度構造物aに作用する振動
数に近づけておく。この時、構造物aの振動が単
一周波数であれば、すべての振動系を同じように
調整すればよく、またその振動が複数個の周波数
を持つている場合には、それぞれの周波数に応じ
て各振動系を調整すればよい。すると、ウエイト
6は自然に移動して、各振動系の固有振動数が構
造物aに作用する振動数に一致する。なお、この
位置でウエイト6は自然に停止する。このよう
に、構造物に作用する振動に複数個の周波数成分
が含まれている場合でも、各振動系の固有振動数
を、各周波数成分に一致させることができ、従つ
てその吸振効果が非常に優れている。また、各振
動系の固有振動数を所定の振動数に一致させるの
に、振動索の張力及びウエイトの重量をある程度
調整しておけば、ウエイトが自然に振動数が一致
する位置に移動してくれるので、その調整作業が
極めて容易となる。更に、粘性の異なる液体を適
当に選ぶことによつて、振動系全体の固有振動数
を高めたり、低くしたりすることができ、極めて
広範囲な振動周波数に対処し得る。
なお、構造物として、一般建築構造物、船舶内
に設置される装置、地上に設置される一般機器な
どが考えられる。
また、上記の吸振器は、振動方向が水平方向又
は上下方向のどちらの場合であつても、対処し得
るものである。
考案の効果 上記本考案の構成によると、振動索の張力及び
ウエイトの重量を調整することにより、振動索、
ウエイト及び減衰付加部材からなる各振動系の固
有振動数を、構造体に作用する振動の各振動周波
数に一致させれば、各振動周波数に応じて減衰効
果を発揮でき、従つて構造物に対する吸振効果が
非常に優れている。また、各振動系の固有振動数
を所定の振動数に一致させるのに、振動索の張力
及びウエイトの重量をある程度調整しておけば、
ウエイトが自然に振動数が一致する位置に移動し
てくれるので、その調整作業が極めて容易とな
る。更に、粘性の異なる液体を適当に選ぶことに
よつて、振動系全体の固有振動数を高めたり、低
くしたりすることができ、極めて広範囲な振動周
波数に対処し得る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は全体平面図、第2図は第1図の−矢視図、
第3図は第2図のA部拡大図、第4図は作用説明
図である。 1……容器、1a……側壁、2……振動索、4
……調整ボルト(緊張手段)、6……ウエイト、
7……減衰付加部材、7a……垂直板、7b……
水平板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 液体が入れられた容器の液体上方位置におい
    て、該容器両側壁間に、複数本の振動索を緊張手
    段を介して取付け、上記振動索に、複数個のウエ
    イトを移動自在に保持させると共に、これらウエ
    イトに、液体中に位置して振動索の振動を減衰さ
    せる減衰付加部材を取付けたことを特徴とする動
    的吸振器。
JP7622684U 1984-05-23 1984-05-23 動的吸振器 Granted JPS60188243U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7622684U JPS60188243U (ja) 1984-05-23 1984-05-23 動的吸振器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7622684U JPS60188243U (ja) 1984-05-23 1984-05-23 動的吸振器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60188243U JPS60188243U (ja) 1985-12-13
JPH0239069Y2 true JPH0239069Y2 (ja) 1990-10-19

Family

ID=30618176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7622684U Granted JPS60188243U (ja) 1984-05-23 1984-05-23 動的吸振器

Country Status (1)

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JP (1) JPS60188243U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60188243U (ja) 1985-12-13

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