JPH0238731A - アイソレータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は免震構造物のアイソレータに関し、特に保守点
検や取り替えに便利な構成を具備したアイソレータに関
する。

（従来の技術） 積層ゴム支承を免震装置のアイソレータとする場合、老
朽化したアイソレータの点検・回収の必要によってアイ
ソレータを交換する必要性が起る。

このようなとき、上部構造体と下部構造体との間にジヤ
ツキを設け、ジヤツキによって上部構造体を支持してい
た。

すなわち、従来のアイソレータは上下の各構造体に連結
固定するための上下二枚のプレート間に綱板とゴムとを
交互に積層したものが一般的であった。

（発明が解決しようとする課題） 従来の免震構造に使用しているアイソレータは交換作業
について重視しておらず、ジヤツキアップ中に地震力を
受けたならば極めて危険であり、また一部のアイソレー
タを交換する場合にはそのアイソレータを壊すか、構造
物側を若干破壊せねばならなかった。

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その
目的はアイソレータの保守２点検、取り替えに際して上
部構造体をジヤツキアップしたりする必要のないアイソ
レータを提供するにある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明のアイソレータは膨
縮自在な与圧チューブと、該与圧チューブの側面に添え
てその膨縮方向を垂直方向に案内する枠体とを、構造物
の上部構造体と下部構造体との間に介装する免Ｍ積層ゴ
ム支承の上下またはその何れか一面に一体的に装着して
なるのである。

（作　用） 取り替え、あるいは点検修理を特徴とする特定アイソレ
ータの周辺のアイソレータの与圧チューブを膨らませる
。その時、与圧チューブの膨出方向は枠体で垂直方向へ
案内抑制され、上部構造体と下部構造体との間隔が広げ
られる。

したがって、被交換アイソレータに対する鉛直荷重が除
去される。

（実　施　例） 以下、本発明の好適な実施例について図面を参照にして
詳細に説明する。

第１図にアイソレータ１の平面、第２，３図に側面を示
す。このアイソレータｌは免震構造物の固有周期を長周
期化するためのものであって、鉄板とゴム板とを交互に
積層した積層ゴム２を上下から夫々上部プレート３と下
部プレート４とで挟着し、上部プレート３の上面中央に
支持板５を載せ、その外周囲に環状に形成した与圧チュ
ーブ６と与圧チューブ６の内外周面に添えたリング状の
枠体７−７を配し、最外周に支持リング８を設けている
。

上下の各プレート３．４の同−半径上には構造物にボル
ト９で固定するためのボルト孔１０が設けられている。

そして更に、最上層に上部プレート３と同一の固定プレ
ート１１がカラー１２を介して設けられている。

支持板５と支持リング８の厚さ及びカラー１２の高さは
同じである。これらの高さは与圧チューブ６が退縮した
ときに、これに構造物の鉛直荷重を全く負担させずに支
持板５の外周と支持リング８の内周との間に収め得る程
度である。

また、与圧チューブ６は圧縮空気を送気して膨らませる
もので、その側面に送排気弁を具え、与圧チューブ６を
使用するときには、この弁にパイプ１３を接続する。

更に、枠体７は断面矩形状のリングであって、固定プレ
ート１１に垂下固定しである。

然して、下部構造体１４と一体に構成した設置台にアイ
ソレータ１を載せ、下部プレート４を下部構造体１４側
にボルト９で固定するとともに、上部プレート３側はカ
ラー１２を挾んで固定プレート１１側へ通したボルト９
ａで上部構造体１５に固定している。

以上の構成によるアイソレータ１は地震力を受けたとき
上部構造体１５と下部構造体１４との間で、即ち上下の
各プレート３．４間に一定の弾粘性係数による積層ゴム
２部分の水平変位を生じることにより、地盤の水平変位
に対する上部構造体１５の長周期化を可能にしている（
第２図）。

他方、特定箇所のアイソレータを取り替える場合には、
その周囲のアイソレータをジヤツキとして使用する。第
３図の如くジヤツキ機能を活かす場合には、先ず上部プ
レート３側の締付ボルト９ａを外し、カラー１２も除去
する。次に、与圧チューブ６に送気用のバイブ１３を接
続し、圧縮空気を送る。

与圧チューブ６が膨らむとき、その内周面と外周面が枠
体７で押えられているので、上下方向に膨らむ。それ故
、与圧チューブ６の膨出に伴って上部構造体１５は上昇
し、枠体７もせり上る。枠体７の両側は支持板５及び支
持リング８に接して上方へ摺動移動するから、与圧チュ
ーブ６の膨出方向は側面に膨らむことなく垂直方向に案
内限定され、上部構造体１５と下部構造体１４の間隔を
拡げる。

なお、与圧チューブ６を膨らませるには空気圧に限らず
、油圧、ガス、発泡等がある。

（効　果） 以上詳しく説明したように、本発明のアイソレータは膨
縮方向を枠体で垂直方向に案内限定した与圧チューブを
積層ゴムの上下または少なくとも何れかの一面に設けて
いるので、与圧チューブ６を膨縮してジヤツキの代わり
に使用できる。

したがって、アイソレータ取り替え時の支保工やジヤツ
キの設置を行う必要がなく、取り替えるアイソレータを
残す他のアイソレータをジャッキとして用いるので、取
り替え作業が簡潔になると同時に、ジヤツキアップ時の
局部応力や偏心の対策も極めて簡易になる。

アイソレータの設置位置がそのままジヤツキアップの芯
点になるからである。

更に、与圧チューブは合成繊維織布でも構成できるので
、取扱いや重量の面でも有利である。

【図面の簡単な説明】

図は何れも本発明に係るアイソレータの実施例を示すも
ので、第１図は平面図、第２図は設置したときの斜視図
、第３図は与圧チューブを膨らませたときの側面図であ
る。 ５・・・上部構造体

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）膨縮自在な与圧チューブと、該与圧チューブの側
   面に添えてその膨縮方向を垂直方向に案内する枠体とを
   、構造物の上部構造体と下部構造体との間に介装する免
   震積層ゴム支承の上下またはその何れか一面に一体的に
   装着してなることを特徴とするアイソレータ。