JPH0238643Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、髭剃り用のシエーバーと、スプレー
式その他のシエービングリーム缶等を保持する髭
剃り用具ホルダーに関するものである。

〈従来の技術〉 従来から背板を底板一端をスプレーを抱持する
ようアームを前方へ突設して成るスプレー缶取付
具は、実開昭60−31359号公報等に種々提案され
ている。

〈考案が解決しようとする問題点〉 しかし、従来のものはスプレー缶のみを底板上
に載置し、柱、壁等の所定箇所に保持する構成で
あり、背板による壁、柱面との取り付け構造に重
点がおかれ構成部材を多く要し、重量がかかり取
り付け用の釘や手間も多く要していた。

本考案は上記の問題点を除去したものであり、
幅広い背板を細い支軸とし、底板を取り除き、且
つ１本の把持杆の上端に髭剃り用の刃を片側或は
両面に有する、いわゆる安全かみそりと称される
シエーバーを取り付け可能に構成し、持ち運び自
由な髭剃り用具ホルダーを提供する事を目的す
る。

〈問題点を解決する為の手段〉 本考案の髭剃り用具ホルダーは、一本の支軸の
一側面上部と下部にシエービングリーム缶抱持用
の断面、Ｃ字状その他の開口を有する環部を夫々
一体に延設するとともに、この支軸の反対側面の
上部と下部にシエーバーの把持杆を保持するシエ
ーバー保持部を付設し、該シエーバー保持部のう
ち少なくとも上部のシエーバー保持部を後端部が
開放された切欠環状部として成る。

〈作用〉 支軸上下の各左右一対のアームに円筒、角筒そ
の他の筒状のシエービングリーム缶を該上下の左
右アーム前端開口部から強制嵌合すると、この押
し広げに伴うアームの復元力によつてシエービン
グリーム缶は支軸の上下２箇所のアーム垂直状態
に把持される。

一方、支軸反対側のシエーバー保持部は上部又
は上・下部に設けたシエーバー把持用の切欠環状
部に開口部を押し広げてシエーバーの把持杆を嵌
入すると切欠環状部の復元力で弾性的に保持す
る。

〈実施例〉 以下、図面に示す実施例により、本考案の髭剃
り用具ホルダーを詳細に説明する。

第１図は本考案の髭剃り用具ホルダーの斜視図
で、主としてプラスチツクで成形され、１は支
軸、２，３はＣ字状または反円弧状の弾性力を有
するアームでアーム２を支軸１の上部に、アーム
３を支軸１の下端に夫々左右均等に張り出す様に
設けて成り、且つ支軸１の底面と下部アーム３と
の底面は一致するものである。

又、このアーム２，３の両先端内側にはリブ２
ａ，２ａ，３ａ，３ａを突設し、シエービングリ
ーム缶４の強制嵌着時、アーム２，３を外側に押
し広げ嵌着後は強固に缶体を保持する役目をす
る。

第２図及び第３図において、５は切欠溝でアー
ム３の内周面の下部を切欠し、シエービングリー
ム缶４の底部外周の突縁６を保持するようにし、
ホルダーのシエービングリーム缶下方への抜け落
ちを防止すると共に、アーム３とシエービングリ
ーム缶の底面を面一とし、シエービングリーム缶
を倒れないように安定保持する。

７，８は開口部９，１０を有するＣ字状の切欠
環状部でアーム２，３を対向突設した支軸１の反
対面の上部適所に、或は対応する上部と下部に一
体に突設して成る。該切欠環状部７，８は夫々の
開口部９，１０を押し広げられて棒状の髭剃り用
の安全かみそり、シエーバーの把持杆１１を嵌入
し、ほぼ輪状に包み込んで保持する。

従つて、支軸１の片面に設けた上下一対のアー
ム２，３で、シエービングリーム缶４を把持し、
支軸１の他面に設けた上下の切欠環状部７，８
で、髭剃り用安全かみそり、シエーバーを保持す
る。且つ、切欠溝５により棚、洗面台、浴槽の縁
部等に置いた際アームの底面とシエービングリー
ム缶との底面が一致して同一水平面となり、シエ
ービングリーム缶が倒れにくく、またホルダーが
抜け落ちない構成である。

尚、本実施例では支軸の上下に切欠環状部７，
８を設けた例を示したが、下方の切欠環状部８は
シエーバーの端部を位置決め保持するだけの凹所
としても良い。また支軸上端を延長して吊下環を
形成して使用時の移動や使用後の保管、吊下げに
便利なようにすることもできる。

〈考案の効果〉 以上のように本考案の髭剃り用具ホルダーは、
上下のアームでシエービングリーム缶を正面開口
部から強制嵌入して垂直に容易に弾性把持出来、
髭剃り使用時に必要とするシエービングリーム缶
とシエーバーを常に１セツトとして保持できる。
又、髭剃り中、仮置きすることも容易であるから
紛失の恐れがなく安全である。特に後片付けを苦
手とする多くの男性にとつて、洗面所、風呂場等
で髭剃りを行つた後、放置されては危険なシエー
バーを安全容易にシエービングクリーム缶に取り
付け保管できる。また構造上、杆状の切欠環状
部、アーム、支軸のみで成るから材料が少なく軽
量で安価で、持ち運び、任意箇所への載置も容易
である。

又、シエーバー保持面を壁面側にして保管すれ
ば一層安全である。片刃の場合は支軸側に向ける
と安全である。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本考案の髭剃り用具ホルダ
ーの一実施例を示し、第１図は全体斜視図、第２
図は要部斜視図、第３図は嵌着状態を示す要部縦
断面図である。 １……支軸、２，３……アーム、２ａ，３ａ…
…リブ、５……切欠溝、７，８……切欠環状部、
９，１０……開口部、１１……シエーバー把持
杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 支軸片面の上部と下端に夫々シエービングリー
   ム等を収容した缶体を抱持可能なＣ字状、反円弧
   状等の弾性を有するアームを水平方向に突設する
   とともに該支軸の他面、上部と下部にシエーバー
   の把持杆を保持する保持部を突設形成し、該保持
   部のうち少なくとも上部の保持部を端部開放状の
   切欠環状部としたことを特徴とする髭剃り用具ホ
   ルダー。