JPH0238254A - ウェブの搬送案内ロール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気記録媒体、感熱転写記録媒体あるいは感
光材料等の製造設備におけるウェブの搬送案内ロールに
関する。

〔従来の技術〕

周知のように、磁気記録媒体、または感熱転写記録媒体
は、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）フィルム上
に強磁性粉を結合剤とともに、あるいは色材を熱溶融性
化合物とともに塗布したものである。

また感光材料においてはＰＥＴあるいはトリアゼテート
（ＴＡＣ）フィルム上にハロゲン化銀をゼラチンととも
に塗布したものである。

磁気記録媒体においては、まずＰＥＴフィルム上に磁性
液を塗布する工程、乾燥工程、カレンダー処理工程、必
要により設けられるバックコーティング層塗布工程およ
び第２の乾燥工程を経て巻取りがなされる。

この例を第２図によって説明すると、支持体１が巻戻機
２から繰り出され、第１乾燥装置３に至る前に、エクス
トルージョン第１コータヘツド４Ａから、支持体１の一
表面に磁性塗布液Ｌｍが塗布される。塗布された磁性液
Ｌｍは、第１乾燥装置３において乾燥され、磁性層とさ
れる。この磁性層は、カレンダーロール５において平滑
化処理される。次いで、支持体１の地表面にはバックコ
ーティング層用塗布液Ｌｂがエクストルージョン第２コ
ータヘツド４Ｂにより塗布され、その後、第２乾燥装置
６により乾燥され、バンクコーティング層とされ、巻取
機７に巻取られる。

上記例として、塗布にあたり押出型塗布装置が用いられ
ているが、ロールコートやグラビアコート等の方式も採
用される。

第１図にも一部示されているように、支持体および磁性
層が塗布された磁気記録媒体の搬送方向度えや走行の安
定のために多くの案内ロール群１０．１２が配設される
。この案内ロールとしては、磁性層を傷めないために少
くとも磁性層がわにあっては平滑な金属ロールが一般的
に用いられる。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、長時間運転を続ける過程で、金属ロール表面上
特に平滑性の良いロールに支持体の擦れなどによるいわ
ゆるベースクズや、塗布組成物（磁気記録媒体の場合は
磁性層形成材料）の一部が付着する汚れが堆積し、やが
てこの堆積した汚れが塗布層（磁気記録媒体の場合は磁
性層）表面に付着あるいは押し傷状の転写をしはじめる
。

この付着あるいは押し傷転写は磁気記録媒体においては
磁気記録媒体のドロップアウトの原因となるなどの点か
ら、付着あるいは転写が発生し始めたときは、磁気記録
媒体の搬送を一旦停止した後、金属ロール表面上の汚れ
を作業員が清浄し、再稼動するようにしているが、これ
では稼動率が低く、生産性の低下を招く。

また、かかる事態は、磁気記録媒体の製造設備において
のみ限られることではなく、他の設備、たとえば写真感
光体の製造設備などにおいてもみられ、さらにＰＥＴや
トリアセテート等の製膜設備などにも製膜済フィルムの
汚れなどとしてあられれる。

そこで、本発明の主たる目的は、製造ラインの停止回数
を少くし、稼動率を高めることができるウェブの搬送案
内ロールを提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題はウェブの搬送案内を行う金属ロールにおいて
； 前記金属ロールの表面にその摩擦係数を減少させるよう
な界面活性物質による被膜を形成したことで解決できる
。

〔作　用〕

本発明に従って、金属ロール表面に界面活性物質の被膜
を形成すると、その被膜が金属ロール表面の摩擦係数を
小さくし、ロール表面の滑り性を増す。この滑り性の向
上により、金属ロール表面への塵埃やウェブクズ等の付
着あるいは堆積の割合が少くなる。したがって、洗浄の
ために製造ラインを停止させる頻度が少くなり、生産性
が高まる。また、本発明に係る被膜形成に際しては、た
とえば界面活性物質を布きれなどに含浸させてそのまま
作業員が塗布すればよいなど、被膜形成作業がきわめて
容易などの利点もある。

〔発明の具体的構成〕

本発明にいうウェブとしては、前述のように、支持体上
に層を構成するために塗布する設備における支持体上ま
たは塗布後の支持体のほか、製膜設備における製膜済フ
ィルムなども含まれる。

いま、たとえば磁気記録媒体の製造設備の例にあっては
、本発明に従うと、磁性層１４が塗布された後、巻取り
までの間における、第２図において符号１０で示されて
る搬送案内用金属ロール表面上に、物理吸着または化学
吸着などにより金属ロール表面に付着してその表面の摩
擦係数を減少させるような界面活性物質による被膜を形
成したものである。

この被膜の膜厚としては単分子層から５００分子層程度
が好ましい。

前記、界面活性物質の例としては脂肪酸、金属せっけん
等があるが、これに限られるものではない。しかしなが
ら、長い炭化水素鎖の末端に極性団、とくに金属ロール
表面と化学吸着しうるような−ＣＯＯ）１基養もつもの
がのぞましい。

このような例として、飽和脂肪酸Ｃ，Ｈｚｆｉ−＋Ｃ０
０Ｈ１（ｎ＝１０以上のものが好ましい）を好適に挙げ
ることができる。最適な脂肪酸例としては、次のものを
挙げることができる。

ミリスチン酸（５３，９）　、パルミチン酸（６３，１
）、ステアリン酸（６９，６）、アラキン酸（７５，３
’Ｉ　、ベヘン酸（７９，９）、リグノセリン酸（８４
，２）　、セロチン酸（８７，７）　、モンタン酸（９
０，５）、メリシン酸（９３，６）。

なお（）内の数字は各脂肪酸の融点である。

被膜の形成に際しては、界面活性物質を有機溶剤に溶解
した溶解液を含浸させた布等により金属ロールの清掃を
行いながら被膜を形成するほか、新品時または清掃後、
熱溶解させた材料を含浸させた布等により金属ロールを
軽くこする等により行うことができる。

〔実施例〕

次に実施例を示す。

（実施例１） ステアリン酸を熱溶解させこれを含浸させた布で、第２
図に符号１０Ａとして示されている金属ロール表面を軽
くこすった。その後、２０分間放置してロール表面上の
余分なステアリン酸をアセトンを使用し拭き取った。

なお、ライン速度は２００１１ノｌｌｌ１ｎ、磁性層乾
燥膜厚は３μｍとしカレンダー装置のロール清浄は９０
００　ｍ毎に人手により行なった。

（実施例２） ステアリン酸に変え、パルミチン酸を用いたほかは実施
例と同一とした。

（結果） 上記各側および界面活性物質の吸着被膜のない金属ロー
ルによるそれぞれの場合における処理長および各処理長
における磁気記録媒体の汚れの付着あるいは転写による
ドロップアウト数の結果を第３図に示し′た。

ドロップアウトは各処理メーターで得られたビデオテー
プに所定の信号を記録再生して、再生出力の１６ｄＢ落
ちが５μｓｅｃ以上続くものの個数を１０分間測定し１
分あたりに平均して表わした。

〔発明の効果〕

以上の通り、本発明によれば、金属ロール清浄のための
製造ライン停止の頻度が少なく、生産性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は搬送案内金属ロールの要部拡大図、第２図は磁
気記録媒体の製造設備の概要図、第３図は処理長ごとの
ドロップアウト数を示すグラフである。 ■・・・支持体、ＩＡ・・・磁性層、１０・・・案内金
属ロール、１１・・・被膜、１２・・・案内用弾性ロー
ル。 第１図 第２図 手続補 正置 （自発） 第 図 ■。 ２゜ ４゜ 事件の表示 昭和６３年　特許願　第１８６２５３号発明の名称 ウェブの搬送案内ロール １市正をする者 ＩＳ件との関係　　　　特許出願人 住所 名称　　　（１２７） コニカ株式会社 代 理 人 ■　１０１ 処理展 ５゜ 補正命令の日付 自発補正 ７、補正の内容 （１）明細書、発明の詳細な説明の欄について以下の通
り補正する。 ■３頁７行目ｒｌＯ，Ｊの後にｒｌＯＡ、Ｊを挿入する
。 ■５頁１６行目「支持体上または」を「支持体または」
と訂正する。 ■５頁１９行目「磁性層１４が」を「磁性層ＩＡが」と
訂正する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ウェブの搬送案内を行う金属ロールにおいて； 前記金属ロールの表面にその摩擦係数を減少させるよう
   な界面活性物質による被膜を形成したことを特徴とする
   ウェブの搬送案内ロール。