JPH0238087Y2 - - Google Patents

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JPH0238087Y2
JPH0238087Y2 JP1982099445U JP9944582U JPH0238087Y2 JP H0238087 Y2 JPH0238087 Y2 JP H0238087Y2 JP 1982099445 U JP1982099445 U JP 1982099445U JP 9944582 U JP9944582 U JP 9944582U JP H0238087 Y2 JPH0238087 Y2 JP H0238087Y2
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plate
core rod
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lock plate
nut
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車の車輪の盗難を防止するために
使用されるホイールロツクに関するものである。
ホイールロツクとしてはナツトを被覆する筒形
のケースにシリンダ錠を組み込み、デイスクとハ
ブを締結する数本のボルトのうちの1本にこのナ
ツトを螺合し、シリンダ錠を解錠しない限りケー
スがナツトから外れないようにしたものが使用さ
れている。しかしこのものはシリンダ錠のキー孔
から粉塵が侵入し、短期間のうちに使用不能とな
る欠点をもつている。そこでナツトのケースに電
子ロツクを組み込んでその端面を密閉するように
なし、これにより長期間の使用に耐える電子ロツ
ク(実公昭53−54011号)が開発された。この先
行のホイールロツクはナツトを被覆する筒形のケ
ースとこれに固定するロツク本体を別個に作り、
ロツク本体に電子ロツクを組み込んでその奥端部
に一対の爪片を直径方向に嵌挿し、ばねの突張り
で突出する爪先をナツトの内周面の突縁に引掛け
てケースを錠止し、ロツク本体の前面に添わせた
錠板に所定のキーを重ねて回すと爪先が引込んで
ケースがナツトからはずれるように構成してお
り、このものは多くの小さな部品を組み合わせて
構成しているため製作に手数を要するのである。
本考案はこれに鑑みてなしたものである。
第1図において、1はタイヤ2を装着したデイ
スクで、数組のボルト3とナツト4により車軸の
ハブ5に締結され、デイスクにキヤツプ6を嵌着
してナツト群を被覆し、キヤツプを取り除いてナ
ツト4をはずすことによりデイスク1をハブ5か
らはずして車輪を交換することは知られている。
本考案に係るホイールロツクRは数本の締結ボル
ト3のうち1本に使用するのである。
第2図以下に示す実施例において、7はホイー
ルロツク用のナツト(以下単にナツトという)
で、先端部をテーパ面8に削つて次第に小径とな
し、この部分の周面に環状溝9を切る。10はナ
ツト7にかぶせた円筒形のケースで、ナツトの6
角面を被覆して外方(左方)へ突出し、ナツト7
から突出する部分の中程に劃壁11を一体に設
け、このケース10を外さない限りナツト7にス
パナが掛からないようにする。12は丸い皿状の
錠板で、ケース内の劃壁11の前面に重ねて背面
の短い芯棒13を劃壁の芯孔に嵌挿し、劃壁11
の前面に6個の盲孔15……を60゜ずつの等分角
に穿ち、盲孔15の全部または一部に丸棒状の磁
石16とばね17を1個づつ装入してケース1に
内部に電子ロツクを組み込む。磁石16……はそ
の外端を錠板12の背面に設けた浅い凹み18に
突入させ、この磁石で錠板12をケース10と一
体の劃壁11に結合して錠板の回動を阻止し、磁
石の数及びN極とS極の方向を変えることにより
キー違いを作る。20は孔あきの掴み21を有す
る円形のキーで、錠板12に重ねてその皿形面に
嵌り込む大きさに作り、周縁部に小さな6個の磁
石22を60゜づつ等分角に埋め込み、この磁石2
2が錠板内に磁石16に対して同性の磁極が相対
するように配置し、キーを錠板12にかぶせたと
きキーの周縁の突起23を錠板の周縁の切欠き2
4に係合させてキーの使用位置を規制する。
錠板の芯棒13に短辺を丸く縁取つた断面長方
形の角形片14を連設し、この角形片14を劃壁
11の中央を貫通させ、該壁の後側へ突出させて
この角形片14の先端に突設した丸棒部14aに
裏板25とワツシヤ26を順次嵌め、丸棒部14
aの突出端27をかしめ、裏板25を止めてぬけ
止めとし、錠板12を回動自由に保持し、かつ裏
板25を劃壁11に対して若干の間隙をへだてる
位置に固定する。
30は断面L字形をした爪板で、この爪板30
を2枚用い、平坦な基片30aを互いに重ね、こ
の基片30aに穿孔した角孔32に錠板の角形片
14を貫通し、これに裏板25、ワツシヤ26を
重ね、突出端27をかしめてワツシヤ、裏板25
を介して2枚の爪板30,30を錠板の芯棒角形
片に支持すると共に、この爪板30の基片30a
の先端部をほぼ直角に折り曲げ、かつその先端が
少し内側に傾斜するようにして端片30bを連設
し、この端片30bの先端をさらに折り曲げ、内
側に向かうようにして爪先31を形成する。従つ
て2枚の爪板30,30を錠板の角形片に嵌合支
持したとき、端片30b,30bは裏板25の切
欠き33に挿通された後、端片30b,30b及
び爪先31,31は互いに対向するようになす。
そしてこの端片30b,30bはナツト7のテー
パ面8に沿うようにし、爪先31,31はナツト
の環状溝9に嵌合係止されるようになす。
またこの爪板の基片30a,30aには突起3
4,34を突設し、この突起間にばね35を配
し、このばね圧にて爪先31,31間を常時近接
するように作用させ、そして爪板の基片に穿設し
た角孔32は第4図示すように角形片14の幅
(短辺)よりも少し大きくし、これにより爪板は
角孔32内に装入された角形片が角孔32の対向
する内側面に当接するまですなわち爪板は放射方
向に対してのみ揺動(摺動)可能とする。即ちこ
の角形片と角孔との関係は角孔32,32の一方
の長辺を芯棒の角形片14に当接させて他方の長
辺との間に余裕を残す。これにより爪板の爪先3
1,31はナツトの環状溝9に引掛かつてケース
10がナツト7からはずれるのを阻止する。そし
てキーを用いて磁石16,22の吸着力を利用
し、キーの回動にて錠板12を回動させると芯棒
の角形片14の対角部が爪板の角孔32,32の
内側面に当接し、かつこれをこじるようにする。
角形片の回動にて対向する爪板間を拡げると爪先
31,31も拡がり、爪先はナツトの環状溝9か
らはずれるようになる。この際芯棒の角形片に対
する爪板の角孔32,32の余裕が錠板12の回
動角度を規制するが、この余裕を錠板の回動角度
が磁石16の間隔60゜よりももつと少ない角度例
えば40゜以下になるように定め、錠板を回したと
き磁石16が1つずつ隣の凹み18に落ち込んで
使用不能となるのを防止する。
本考案の一実施例は以上の構成からなり、車輪
のデイスク1とハブ5を数本のボルト3とナツト
4で締結し、そのうちの1本のボルトにナツト7
を固く螺合させる。次に電子ロツクを組み込んだ
ケース10をナツト7にかぶせ、ケースの劃壁1
1から突出する爪先31,31をナツトのテーパ
面8に当て、指先でケース10を押し込むと爪先
はナツトのテーパ面をすべりつつばね35に抗し
て拡がり、爪先がナツトの環状溝9に向かうとば
ね35により環状溝に引掛かり、この引掛かりで
ケース10がナツト7からはずれるのを阻止す
る。ここに錠板内の磁石16がケースの凹み18
に突入して錠板12をケース10に結合してお
り、以上によりホイールロツクは錠止状態となつ
てケース10がナツト7の6角面を被覆し、ナツ
トにスパナを掛けることができないから車輪の盗
難が防止される。
車輪を交換する場合は、キーの突起23を切欠
き24を嵌めてキー20を錠板12に重ねると錠
板内の磁石16……がキーの磁石22に反発さ
れ、錠板内の磁石はばね17に抗して錠板の凹み
18から抜けるので錠板12は回動可能となる。
そこでキー20を回すとキーの突起23が錠板1
2とその芯棒13を回し、芯棒と一体の角形片1
4が爪板の角孔32,32をこじて爪先31,3
1を拡げる。この結果爪先がナツトの環状溝から
はずれるので、ケース10をナツトから抜取つて
ナツトの6角面を露出させることができ、これに
スパナを掛けてナツト7をはずす。
なお、電子ロツクは錠板12の回動角度を磁石
16の角度以下に規定し、錠板を回したとき磁石
が1つずつ隣の凹み18に落ち込んで使用不能と
なるのを防止する必要があり、従来の電子ロツク
は錠板の突起をケースの規制溝に嵌めて錠板の回
動角度を規制している。本実施例においては芯棒
の角形片14と爪板の角孔32,32の余裕によ
り錠板12の回動角度を規制しており、従来の突
起と規制溝が不要となるから、その分だけ製作が
簡単となる。
本考案によるときは、ナツトにかぶせる筒形ケ
ースの内部に劃壁を一体に設け、劃壁とその前面
に重ねた錠板に電子ロツクを組み込み、ナツトの
先端部をテーパ面に作つて環状溝を切り、錠板の
芯棒に連設した角形片を断面L字形をなす爪板の
角孔に緩るく嵌め、爪板の端片を裏板の切欠きに
通してばねで爪先をナツトの環状溝に引掛け、錠
板の回動により芯棒の角形片で爪板の角孔をこじ
て爪先を環状溝からはずすように構成したから、
ナツトに引掛ける爪板機構が従来のホイールロツ
クに比較して著しく簡単となり、従つて組立が容
易で故障も無くなり、性能の良いホイールロツク
を安価に製作しうる効果がある。又芯棒の角形片
と爪板の角孔の余裕を錠板の回動角度以下に規制
したものは、従来の突起と規制溝が不要であるか
ら、その分だけ製作の手数を省略できる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係るホイールロツクの一実施例
を示すもので、第1図はホイールロツクを使用し
た車輪の正面図、第2図は施錠時の実施例の縦断
面図、第3図は第2図のA−A断面図、第4図は
第2図のB−B断面図、第5図はキーの正面図で
ある。 なお、1はデイスク、3はボルト、4はナツ
ト、5はハブ、7はナツト、8はテーパ面、9は
環状溝、10はケース、11は劃壁、12は錠
板、13は芯棒、14は角形片、15は放射溝、
16は磁石、17はばね、18は凹み、20はキ
ー、22は磁石、25は裏板、30は爪板、31
は爪先、32は角孔、33は切欠き、35はばね
である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車輪のデイスク1とハブ5を締結する数本のボ
    ルト3のうちの1本に螺合するナツト7の先端部
    をテーパ面8に作つて環状溝9を切り、ナツト7
    にかぶせる筒形ケース10の内部に劃壁11を一
    体に設け、劃壁の前面に錠板12を重ねてその芯
    棒13を劃壁の芯孔に嵌挿し、劃壁の前面に数個
    の盲孔15を円周方向に等分角に穿つて磁石16
    とばね17を装入し、この磁石16の外端を錠板
    12の背面に設けた凹み18に突入させて錠板1
    2をケース10と一体の劃壁に結合し、錠板内の
    磁石16を反発する磁石22を埋め込んだキー2
    0を備え、錠板の芯棒13に角形片14を連設し
    て劃壁の後側へ突出させ、劃壁に対して若干の間
    隙をへだてて裏板25を固定してこの間隙に断面
    L字形をなし、2枚重ねた爪板30の基片30a
    を夫々納め、この基片30aに長方形の角孔32
    を穿つて芯棒の角形片14を緩るく嵌めるととも
    に、この角孔32を錠板の回動角度が磁石の間隔
    以下とし、かつ錠板の回動により芯棒の角形片で
    爪板の角孔を動かした際に該爪板が芯棒と共に回
    動せず放射方向にのみ移動するように芯棒の角形
    片よりも爪板の角孔の大きさを角形片の短辺より
    も余裕をもつて大きく設定し、爪板の端片30b
    を裏板25の切欠き33に通して爪先31を、2
    枚の爪板30,30の突起34,34間に介在さ
    せた突張りばね35でナツト7の環状溝9に引掛
    け、錠板の回動により芯棒の角形片14で爪板の
    角孔32をこじて爪板を放射方向に移動させて爪
    先をナツトの環状溝からはずすように構成したこ
    とを特徴とするホイールロツク。
JP1982099445U 1982-06-30 1982-06-30 ホイ−ルロツク Granted JPS594301U (ja)

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JPS594301U JPS594301U (ja) 1984-01-12
JPH0238087Y2 true JPH0238087Y2 (ja) 1990-10-15

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JPS594301U (ja) 1984-01-12

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