JPH0237568B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0237568B2
JPH0237568B2 JP55189409A JP18940980A JPH0237568B2 JP H0237568 B2 JPH0237568 B2 JP H0237568B2 JP 55189409 A JP55189409 A JP 55189409A JP 18940980 A JP18940980 A JP 18940980A JP H0237568 B2 JPH0237568 B2 JP H0237568B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vacuum
belt
document
groove
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP55189409A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56104356A (en
Inventor
Shiruaabaagu Mooton
Daburyuu Supeearii Junia Chaarusu
Aaru Techu Ragurina
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Xerox Corp
Original Assignee
Xerox Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Xerox Corp filed Critical Xerox Corp
Publication of JPS56104356A publication Critical patent/JPS56104356A/ja
Publication of JPH0237568B2 publication Critical patent/JPH0237568B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B27/00Photographic printing apparatus
    • G03B27/32Projection printing apparatus, e.g. enlarger, copying camera
    • G03B27/52Details
    • G03B27/62Holders for the original
    • G03B27/64Holders for the original using a vacuum or fluid pressure

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、原稿を複写する複写機、詳しくいえ
ば原稿取扱装置に関する。 現在市販されている電子写真式その他の高速原
稿複写機では、さらに高い高速能力を利用するた
めに複写すべき原稿を自動的に取扱う技術を提供
することがますます要望されている。しかしなが
ら、この原稿のシート寸法、重量、厚さ、材質、
状態、湿度、使用年数及び価格は、様々にわたつ
ている。また、原稿にはカール状部分、しわ、裂
け目、隅の折れ、切欠き部分、上張り、印刷用の
り付け部分、テープ付着部分、ステープル部分、
接着部分その他の不規則部分がある。さらに、原
稿の紙詰り又は原稿の損傷を生じることなく、寸
法、種類及び状態の異なる原稿で構成された原稿
セツトを半自動的に又は自動的に複写できること
が好ましい。さらに、このような原稿を比較的コ
ンパクトでかつ安価な原稿取扱装置で取扱うこと
が望ましい。この原稿取扱装置は、複写機の現在
のすなわち従来の外部透明複写用プラテン上に位
置決めすることができ、しかも現在の又は従来の
光学系を利用できるものであることが好ましい。
すなわち、この自動原稿取扱装置は、従来のよう
に同じ複写プラテン上に本のような原稿を手操作
で配置して複写を行ないたい場合には、操作者に
よりプラテン領域から容易に取除かれることが望
ましい。 このような自動式又は半自動式原稿取扱装置へ
の要望を達成する上で重要かつ困難なことの1つ
は、原稿を複写のための適正な位置に正確に、信
頼性をもつてしかも安全に搬送かつ整合させるこ
とである。原稿は、通常複写プラテン上に(複写
機に応じて)正確に中心合せ又は隅合せが行なわ
なければならない。この整合の精度は一貫して1
mm以内であることが望ましい。原稿が適正に整合
されなかつたり、あるいは整合後すべりが生じた
りすれば、望ましくない黒い縁取りや縁の影が現
われたり、及び/又は原稿の縁部付近の情報が欠
落する。すなわちコピーシートの縁部を越えて像
が形成されたりされなかつたりする。 周知の原稿取扱装置は、プラテン上に沿つて原
稿を移動させる種々の原稿取扱装置から成つてい
る。これは、摩擦力又は静電気力を利用した単一
ベルト式又は複数ベルト式の搬送装置であつても
よい。しかしながら、米国特許第4043665号明細
書又は同第4008956号明細書に開示されているよ
うに、ベルトに設けた真空孔により原画にベルト
を真空留置すなわち保持し、制御できなかつた搬
送ベルトに対する原画のすべり又は斜め移動を避
けることが有効であることは周知である。他の真
空ベルト式原稿取扱装置に関する文献には、英
国、ハンプシヤー州、ヘイバントのインダストリ
アルオポチユニテイズ、リミテツド(Industrial
Opportunities,Ltd.)により出版されている
“リサーチデイスクロージヤ(Reserch
Disclosure)”1978年2月の第16659号、1978年10
月の第17427号及び1979年2月の第17809号があ
る。 また、特開昭53−52436号公報及び米国特許第
3245291号明細書に開示されているように移動搬
送ベルトを用いずにプレート又はカバーにより原
稿を真空保持することも周知である。 適当な光学的特性等を具備した複写機の原稿取
扱用としては設計されないが、シート用真空搬送
装置に、その真空孔のある面の実質的に上方に延
出するリブを設けて真空圧を搬送すべきシートの
下部に分配することは周知である。その例が米国
特許第3123354号明細書、同第3452982号明細書、
同第3477558号明細書及び第3583614号明細書に示
されている。真空圧をベルトとベルトの間の空間
に加える複数ベルト式コピーシート搬送装置も周
知であり、たとえば米国特許第3281144号明細書
及び同第3743403号明細書に開示されている。 ローラニツプ又は各種方式の引込式又は固定式
整合ゲートで原稿を整合させることも周知であ
る。原稿整合方法の1つには、上記米国特許明細
書に開示されているように前整合フインガ又はロ
ーラにより原稿を真空ベルトに前整合させ、該ベ
ルト上に前整合させた原稿を既知距離だけ移動さ
せてプラテン上に配置してそこにすべりが生じる
ことなく整合させる方法がある。別の方法として
は、米国特許第3910570号明細書又は米国特許第
4043665号明細書に引用された種々の初期関連文
献に開示されているように、プラテンの1縁部と
整列するとともに摩擦(非真空)ベルトと係合す
る引込式整合フインガ(又は固定ゲート若しくは
ストツプエツジ)を設けて、通常状態ではプラテ
ンを覆うベルトにより搬送される原稿の縁部を整
合位置に停止させる方法がある。この装置では、
原稿が1旦停止してしまうと、簡単に言えば少な
くともベルトが停止するまでベルトは、原稿を損
傷することなく原稿をすべらせなければならな
い。また、米国特許第3910570号明細書には、ゲ
ートフインガ29の各対の間にあるベルト17の
内側部分と係合してベルトの泡又は突出部分を分
散させるローラ32が開示されている。(たとえ
ばその明細書の第4図及び第4欄第43行を参照さ
れたい)。米国特許第3863912号には、原稿ベルト
の周囲にベルトの移動方向に延出した平行棟部を
設けたものが開示されている。周知のように、原
稿は前方へ送られて下流のプラテン縁部整合ゲー
トに進むか若しくはプラテン上で反転されて上流
のプラテン縁部整合ゲートにつかるように上方に
戻される。また、このようなゲートその他のスト
ツパを用いずに、原稿が整合位置の方へ移動する
際又は整合位置を通過する際、光検出器で原稿の
先端又は後端の通過を検出し、その後原稿が斜め
移動しないと仮定した場合、その原稿ベルト上で
原稿をすべらせることなく原稿ベルトを前方又は
後方へ駆動することにより原稿を整合することも
知られている。 原稿が移動ベルト搬送装置上にあつて、その原
稿を整合ゲートによりそのベルト又はある固定位
置に対して正確な場所に整合させなければならな
いこれらの上記装置では、特にある原稿の重量及
び状態(たとえば、縁部がカール状である)のた
めに整合ゲートフインガの先端と移動ベルトの先
端との間から原稿が外れたり又はすべつたりする
のを避けるにあたつて大きな困難がある。誤整合
に加えてこのようなすべり現象のために、原稿に
重大な損傷が生ずる。また、原稿が2つ若しくは
それ以上の隔置フインガの1つのみにより停止さ
れるならば、原稿が斜めに移動することがあり得
る。誤整合による像損失及びエツジ効果又は背景
効果に加えて、この斜め移動現象により、原稿の
搬送がさらに進むにつれて大きな問題を生じる。 原稿の搬送装置が、分離した複数の細い原稿ベ
ルトから成る場合には、整合フインガをベルトと
ベルトとの間に延出して確実に原稿の縁部を捕獲
する。しかしながら、前記第3910570号明細書に
記載されているように、このような分離ベルトで
は原稿の裏側に隣接しているベルト縁部の像又は
影のためにそのコピーに背景縞が生じることがあ
る。この現象は、ベルト縁部の汚れにより悪化す
る。 このようなコピーの“透き通り(原稿が薄いた
め像が裏に透けて見えること)”及び/又は“周
辺部映り”による背景部映像は、それぞれ各種原
稿搬送ベルトにともなう一般的な問題である。す
なわち、原稿が複写のため1つのベルトに押圧さ
れながら像形成されるとき、ベルト表面の光学的
に重要な不規則部分も複写され、コピーに望まし
くない黒の背景領域として現われる。この問題を
避けるために、複写すべき最大の原稿よりも大き
く、滑らかで、連続的でかつ光学的に一様な1つ
の光反射性原稿ベトル面が好ましい。露光領域で
はベルトの縁部、転移部又は真空孔が複写すべき
半透明原稿を“透き通して映つた”及び/又は誤
整合原稿又は寸法の小さな原稿の“周辺部が映つ
た”影を形成する。ベルト面の不規則性による通
常の汚れがこれらの背景問題を悪化させる。 周辺部映り問題及び整合問題は、原画の像をわ
ずかに拡大してコピーシート領域から“あふれさ
せる”か、又は原稿の画像を像領域を越えた所で
整合させることにより軽減される。しかしなが
ら、これらの方法はいずれも原稿の縁部に近い非
像領域を犠牲にしており、その損失がそのコピー
のコピーを作成するごとに増加する。さらに、原
稿の縮小複写を行なう(すなわち、1:1以下の
光学複写を行なうとき、又は原稿がコピーシート
よりも小さい場合には、コピーシートに複写され
た像には、拡大された原稿像領域内にある、従つ
て原稿を越えた領域(原稿の領域外)にあるベル
トの大部分の領域の像が含まれる。従つて、この
“周辺部映り”問題の領域がさらに拡大される。 “周辺部映り”問題の1つの部分的な解決法
は、米国特許第4047812号明細書に開示されてい
るように、原稿の通常の縁部位置に対応する細い
帯状部分では真空ベルトに穴を設けないことであ
る。しかしながら、前記特許明細書に記載されて
いるように、この結果としてその原稿の領域には
真空圧抑制力が加わらない。また、このようにし
なければ真空孔のパターンが連続しているので、
その真空孔は原画の先端及び後端に隣接して像形
成される。また、この特許明細書及び前記特許第
4043665号明細書は、小径の真空孔を用いること
により前記“透き通り映り”問題を解決しようと
している。しかしながら、それらの特許明細書に
記載されているように、微小な真空孔には、紙く
ずその他の汚れが詰まりやすい。これらの紙くず
その他の汚れにより空気抵抗が増大し有効真空圧
領域が小さくなる。そのため、所望の真空圧及び
原稿保持力を維持するために必要な真空圧源のパ
ワーを増大させる。別の方法としては、米国特許
第4120579号明細書に開示されているように真空
圧搬送ベルトの裏側に光反射器を設けたものを利
用する方法がある。しかしながら、ベルトの引つ
かき傷又はゴミ等により、背景部映像映り現象が
生じる。米国特許第3677643号明細書では、真空
圧オリフイスを反射性円すい凹部内に設けた真空
原稿露光ドラムを開示しており、これにより載置
式(直接焼付け式)複写機においてそのオリフイ
スが複写されるのを防止する。 本発明は、いずれかの型式の原稿照射装置に限
定されるものではなく、たとえば原稿固定・ラン
プ走査式複写方法又は原稿移動・光学系固定式複
写方法(スリツト走査方法)のいずれにも適用で
きるものである。しかしながら、本発明は、光を
あらゆる角度で原稿及び原稿ベルトに当てて反射
する全面瞬間照射装置に特に適している。という
のは、このことが縁部の影の消去を助ける。この
ような照射装置の1つが1979年2月26日出願の米
国特許出願第15558号明細書及びその明細書に引
用された技術文献に開示されている。 本発明は、可動ベルト面上の連続する個々の原
稿シートを複写機の像形成ステーシヨンにおいて
像形成を行なうために整合位置に移動させる原稿
取扱装置における上記問題を、複写機の光学系に
対して光学的に滑らかなように構成され、原稿真
空保持特性を改善し、さらに透し通り映り現象及
び周辺部映り現象のいずれの現象も最小にするよ
うな真空溝を原稿搬送装置に設けることにより克
服するか又は最小にする。 次の説明に開示された原稿取扱装置では、原稿
は真空ベルトとともに複写機の像形成ステーシヨ
ンの方へ移動され、前記真空ベルトの第1側にあ
る光反射性主原稿像形成表面上に像形成され、さ
らにその原稿は前記真空ベルトの第2側にある真
空マニホールドから該真空ベルトを貫通して延び
て前記第1の側に開口している多数の真空開口を
介して空気流を加えることにより前記ベルトの第
1側に押圧されるように保持され、前記真空ベル
トの前記第1側の前記主光反射性原稿像形成面の
下方には多数の狭い真空溝が設けられている。こ
の真空溝は、前記像形成ステーシヨンにおいてそ
の影が像形成されるのを避けるために十分に緩や
かに傾斜した壁を有し、前記原稿像形成面に実質
的に等しいか若しくはそれよりも良好な光反射特
性を有する。これらの真空溝は、圧縮空気で前記
真空開口に接続されているが、前記真空ベルトの
前記原稿像形成面に沿つてその真空開口よりも外
方に延びている。この真空孔の穴は、原稿像形成
時に前記開口の周辺部透し露光をさけるために真
空ベルトに押圧されて像形成されるべき最小原稿
により覆うことのできるそのベルトの第1側の領
域に制限される。前記ベルトの前記第1側にある
前記真空孔の穴は、前記原稿像形成面下において
実質的に隔置されるように前記真空溝内に設けら
れている。また、前記真空溝は、前記真空孔の穴
に真空圧により直接押圧されることにより薄い原
稿紙が変形されるのを防止するのに十分な程狭
く、さらに前記真空ベルトの第1側にある前記真
空孔の穴は、そこを通過する空気流が前記真空溝
の横断面積に対して低インピーダンスの比較的制
限を受けない空気流となるように十分に大きく、
その結果空気流を発生する原稿保持力は、原稿の
縁部の方向からその原稿下の前記真空溝を介して
前記真空孔の穴にもたらされるとともに前記原稿
縁部と前記真空孔との間の前記溝に真空が発生
し、また前記真空溝又は前記真空孔はいずれも原
稿が前記像形成ステーシヨンにおいて前記原稿像
形成表面上に像形成されるときに実質的に像形成
されない。 開示された付加的な特徴は、前記真空孔の穴と
通気的に連結されたその各真空溝の最小横断面積
よりも前記真空孔の穴の最小領域の方が大きく、
そのため前記空気流からの真空圧降下が主に前記
真空孔内よりも原稿下の前記溝内において生じ、
また前記真空溝は、前記真空ベルト上で像形成す
べき最大原稿の少なくとも1辺の寸法よりも長く
てそれにより真空縁部保持力を与えていることで
ある。 本発明の別の特徴及び利点は、本発明の上記特
徴を得ることができる特定の装置に付属のもので
ある。従つて、図面とともに下記説明を参照する
ことにより本発明についてさらに深く理解された
い。 まず、第1図ないし第4図には、本発明の1実
施例が示されている。しかしながら、本発明は他
の種々の構造又は配向を有してもよく、また種々
のゼログラフイーその他の複写装置と組合せたも
のであつてもよい。第5図ないし第8図及び上記
その他の特許明細書には、別の装置の例が記載さ
れている。 まず、第1図には、原稿取扱装置10が示され
ている。この図は、一定の割合いになつておら
ず、図面上わかりやすいようにあたかも横方向に
遠見に描かれている。すなわち、図示した原稿ベ
ルト12は、その端部支持駆動ローラ14及び1
6の間に比較的もつと長く載架されているのが好
ましい。さらに、簡単のためこの図には複写機用
半自動原稿取扱装置を示しているが、本発明は、
前丁合複写のための種々の再循環原稿取扱装置に
十分に適用できるものであることは理解された
い。 第1図の装置10には、開孔プレート20を有
する真空マニホールド18が設けられており、こ
の真空プレート20は、ブロワ22により供給さ
れる真空圧を穴付真空原稿ベルト12の裏面に加
える。原稿ベルト12と開口プレート20は、原
稿が、複写機の搬送プラテン24に極めて近い一
様な間隔(たとえば約0.5mm)を保つて原稿ベル
ト12上を搬送され、プラテン24を介して複写
機の光学装置の焦点深度内にくるよう取付けられ
ている。 図面では、原稿23は、ベルト12の上流端付
近の原稿入力領域又は装入ステーシヨン26から
ベルト搬送装置内へ手操作により自動的に挿入さ
れている。次に、原稿はベルトとプラテンンの下
流端にある出力領域28から排出されている。こ
れとは別に、ベルト駆動装置を逆転させて入力領
域26から原稿を放出してもよい。入力領域26
に図示するように、種々の周知のシートガイド又
はバツフル、及び/又はベルト12と係合するア
イドラローラを用いて入力領域又は出力領域のい
ずれかにおいて原稿通路を補助するようになつて
いる。上流前整合ゲート又はローラを設けてもよ
い。 プラテン24の所望の複写位置に原稿23を整
合させることを考えると、第1図には、2つの整
合ゲート装置、すなわち上流整合ゲート30と下
流整合ゲート32が示されている。これらのゲー
ト0及び32は、それぞれ整合フインガ31及び
33を有し、この整合フインガは、原稿整合のた
め原稿移動路内へ移動したり又は原稿移動路から
遠ざかるように移動する、すなわちベルト12と
係合する方向に又は係合状態から外れる方向に移
動する。 前述したように、ベルト12の面上にある個々
の原稿シートを複写機の像形成ステーシヨン又は
露光ステーシヨンにおいて複写するために整合位
置に連続的に整合させる整合装置には、種々の型
式のものがある。たとえば、図示する整合ゲート
30及び32のうちの1つだけ若しくは両方を用
いたもの、又はいずれも用いないもの、また、そ
れらのゲートの構造が異なるもの又は使用方法が
異なるもの等がある。 図示する整合ゲート30及び32並びにベルト
駆動装置“M”は、従来のようにタイミング制御
回路34で制御される。制御回路34は、通常の
従来のプログラム可能な複写機用中央マイクロプ
ロセツサ制御回路に組込まれている。その例が米
国特許第4062061号明細書、同第4076408号明細
書、同第4078787号明細書、同第4099150号明細
書、同第4125325号明細書、同第4144550号明細書
に開示されている。しかしながら、タイミング及
び制御は、市販のタイミング回路のような所望の
従来の論理回路、タイミングシヤフトに多数の突
出カムを設けたもの、又は所望の動作シーケンス
を与えるその他の適当なタイミング装置により行
なわれる。 本発明は、特定の整合位置に制限されるもので
はなく、主としてむしろ以下に述べる原稿ベルト
12の独特の構成及び動作に関係している。しか
しながら、実現可能な整合装置の動作例について
簡単に述べる。1つのモードでは、上流整合ゲー
ト30が、プラテンの上流にあるベルト12の選
択した固定位置に原稿を前整合させ、その後その
原稿がプラテン上をすべることなくそのゲート3
0から周知の固定距離だけ下流へ送られる。米国
特許第4043665号明細書に記載されているように、
整合位置に周知距離だけ送られた後複写動作が行
なわれる。このような装置では、下流整合ゲート
32は、必要とされないことに注目されたい。し
かしながら、所望ならば、その下流整合ゲートを
最終整合又は再整合のために付加的に設けてもよ
い。 これとは別に、下流整合ゲートだけを用いても
よい。すなわち、原稿を前丁合いさせなくてもよ
い。この例では、原稿は、その先端がプラテン2
4の下流の(斜めに切られた)縁部に直接位置決
めされた、上昇整合フインガ33に接触するまで
プラテン上方をベルト12により送られる。原稿
を斜め移動させることなく、整合フインガ33の
すべてに対して完全に整合させるように、ベルト
12と原稿との間に相対的に摩擦すべりを行なわ
せる。この目的のため、原稿ベルトは、下流整合
ゲート32によりその整合が達成された後、少な
くともわずかな間だけ移動する。 この整合モードのために、さらに間欠作動式真
空制御バルブ35が付加的に設けられている。こ
れは、図示するように、前記整合装置の1方又は
両方と協同してタイミング制御回路34により制
御されるソレノイド付勢式フラツパバルブであつ
てもよい。バルブ35が開放されると、マニホー
ルド18内の真空圧が急速に減少し、それにより
原稿ベルト12を通過して加えられる真空圧が減
少して整合時に原稿とベルトとの間にすべりを起
こさせる。バルブ35が閉じられると、真空圧が
急速に回復する。このバルブ動作は、入力領域2
6からベルト12上に原稿を配置する初期装入時
又は前丁合時に行なわれてもよい。所望ならば、
このような調節した真空圧を加える領域は、ベル
トの別の部分であつてもよく、すなわち別の真空
マニホールドチヤンバ若しくは部分であつてもよ
い。 下流整合ゲート32は、従来のように原稿移動
路外に整合フインガ33を直線的に引出すソレノ
イドその他の付勢装置により開放される。原稿を
複写した後、その原稿は、ベルト駆動装置により
プラテンからいずれかの方向に放出される。上流
整合ゲート30は、クラツチ駆動装置、カム又は
ソレノイドで原稿移動路内へ及びその原稿移動路
から外れるように回転することにより、従来のよ
うに破線矢印により示すように動作する。 第2図、第3図及び第4図、特に第3図の拡大
横断面図を参照しながら、ベルト12の独特の形
状について説明する。 第2図に示すように、ベルト12はその小さな
隔置した原稿像形成領域に狭くて細長くて浅い複
数の溝36を有する。図示した実施例ではこれら
の溝36は、ベルトの移動方向に対して横方向に
直線的に延びている。これらの溝は、ベルトの外
面37を搬送する平坦な原稿の下方にある。これ
らの溝36の幅(第3図の横方向長さ)は、それ
ぞれ溝と溝との間に狭まれたベルト面37の間隔
よりも狭く、通気的分離を行なうように相互に接
続されていない。溝36は、滑らかでかつゆるや
かな傾斜側壁36aを有し、かつ複写機の像形成
ステーシヨンにおいて溝の影が再生されるのを避
けるような形状に作られている。すなわち、この
側壁36aは、原稿搬送面37に対してゆるやか
な鋭角(約20゜よりも小さいことが望ましい)を
成し、その結果溝の両側面による“縁部撮像現
象”が生じない。改善した光学空胴照射方式で
は、溝の壁の傾斜は20゜よりもいくらか大きくて
もよい。また、転移点すなわち縁部は鋭くない。
溝の底面36bの前記ベルト面37から下方への
深さは、約1mmよりも深くないのが好ましく、ま
た約0.2mmよりも浅くないのが好ましい。このよ
うに、好ましい溝は、ベルト面に浅くかつゆるや
かな軽い起伏を形成するのが効果的である。溝の
面は、ベルト面37と実質的に同じか又はそれよ
りも良好な反射特性を有するのが好ましい。これ
により、溝36の全体、すなわち両側面36a及
び底面すなわち下面36bは、複写機の照射装置
により一様に照射される。このようにして、透き
通り映り現象及び周辺部映り現象によるコピーの
欠点が、通常避けられ、従来の原稿に対してはほ
ぼ全面的に排除される。 溝36の幅(約5mmよりも小さいことが好まし
い)は、十分に狭く、そのため原稿23が薄く
て、また真空を溝36に加えたとしても原稿23
のビーム強度によりその原稿がたわみ又は溝36
に引込まれてその底面36bに接触するのが防止
される。光学的解像度の損失その他の像歪みが生
じなければ、軽量シートの一部分が溝に入つてわ
ずかに波状を形成することが望ましい。これによ
つてこれらの薄いシートの剛性すなわちビーム強
度を増大させ、特にシートが直交軸について湾曲
するのを防止する。またシートの整合も補助す
る。溝はベルトの全幅にわたつて設ける必要はな
いことに注目されたい。この溝は、搬送される最
大幅の原稿の輻よりもわずかに小さいか、又は別
の実施例ではわずかに大きい(第2図参照)のが
よい。 ローラ14及び16の軸に沿つてベルト12を
横方向に整合すること及びベルトの駆動は周知の
方法で、ベルト12の少なくとも1縁部に沿つた
スプロケツト孔又は溝と係合するスプロケツト又
は“V”字形溝をローラ14及び16に設けるこ
とにより達成されてもよい。これとは別の周知の
整合若しくは再整合装置又はベルトガイドを用い
てもよい。 ベルト12については、各種製造材料及び整造
方法を用いてもよい。ベルト12は、表面弾性エ
ネルギーの小さな、可撓性プラスチツク又はゴム
材料であつて、静電気の発生を防止するために十
分な導電性を有するものから製造されるのが好ま
しい。ベルトの厚さは、約0.4mmないし1.5mmであ
つてもよい。溝36を一体に成形したベルトを連
続的に整造し、それを適当なベルト長に切断した
後縫合して無端ループを形成してもよい。これと
は別に、溝を機械加工により形成してもよいし、
注入成形によりベルト全体に溝を一体成形しても
よい。所望ならば、ベルトは、“マイラー(商標
名”のような非弾性プラスチツク基板に白い(す
なわち光反射性を有する)摩擦性の高い弾性材料
その他の原稿搬送外面37となる材料を被覆した
もののような2つ若しくはそれ以上の異種材料で
作られてもよい。 真空ベルト12及びその真空圧供給装置が、ベ
ルト12の真空孔の透き通り映り像又は周辺部映
り像がコピーシートに複写されるのを防止するよ
うに原稿をベルトに保持する真空保持力を与え
る。しかしながら、これはまたコピーシートの真
空保持力を低パワーで行なえるように改良してい
る。すなわち、この装置によつて1方の特徴が他
方の特徴を犠牲にすることなく両方の特徴が高め
られる。第2図に示すように、ベルト12を貫通
して溝36の底面36bにのみ開口する多数の真
空孔40が設けられている。すなわち、ベルトの
真空孔は、ベルトの像側に開口しているが、比較
的大きな溝36内のベルトの最も薄い部分に形成
されている。 溝の谷すなわち底面36bに真空供給孔40を
設けることにより、上記底面36bが搬送すべき
原稿と実質的に接触せずに移動する。これによ
り、原稿が適正な光拡散特性を有する限り、透き
通り映り現象が防止される。しかしながら、これ
には同じように重要な目的もある。原稿は、真空
孔を直接覆いかつ塞いでいないので、溝36は、
後述するように真空孔から原稿下の溝に沿つてそ
の縁部の方へ真空を分配する。さらに、各溝は分
離した独立の真空領域を形成する。 真空孔40は、個々に隔置した群38の形状で
ベルト周辺部のまわりに配置され、そこに原稿が
整合されるようになつており、その結果、真空孔
が像形成時に常に原稿により十分に覆われて真空
孔の周辺部映り現象が避けられる。たとえば、ベ
ルトの長さ並びにベルトに沿つた穴の群すなわち
パターンの大きさ及び間隔を選択することによ
り、ベルト1回転当り送られる原稿枚数に応じて
個々の穴と溝の領域の数を2つ、3つその他の別
の整数にしてもよい。たとえば、ベルト移動方向
の長さが30cmのプラテンを用いるとすれば、37cm
ピツチの隔置した穴領域パターン38が3つ設け
られ、ベルトの周長は111cmとなる。すなわち、
ベルトの周囲には3つの穴の群が等間隔に設けら
れる。 捕獲すべき原稿の先端下の領域のみに穴を形成
するだけでよい。このように、ベルト周辺部に設
けた溝について、そのベルト移動方向における各
孔群の長さは、5cmのオーダにすぎず、また直径
約1.6mmの穴をその中心と中心との間隔を約3mm
にして16個設けるのが好ましい。第2図の横溝装
置では、各溝について穴40が10個だけ設けら
れ、この穴のうち5つの穴で成る1方の穴の群は
整合側付近に、残りの5つの穴で成る他方の穴の
群はベルトのほぼ中央部分にそれぞれ5mmの穴間
隔でもつて設けられており、これらの穴は取扱う
べき最も狭い原稿で覆われている。このように穴
40は、周方向に2つの穴バンドを形成する。し
かしながら、たとえばたつた25個の横溝で成る制
限領域38のみに穴が形成され、その結果その穴
40のバンドを構成する領域38のベルト移動方
向への周長は、103.5cmのベルトに対してたつた
168mmにすぎない。 穴と溝のパターン38のピツチ(間隔)及び寸
法を、ベルト39の穴のない部分の長さがプラテ
ンの長さよりも長くなるように選択することによ
り、手操作複写時においてベルトの穴も溝もない
領域がプラテン上に自動的に位置決めされる。こ
れにより、手操作複写する原稿の大きさがどのよ
うな大きさであつてもそれがプラテン全体を覆う
ものであれば連続した、完全に滑らかな孔のない
平坦な背景が得られる。これについては後述す
る。 ベルトの“オーバハング”すなわち、プラテン
の上流縁部及び下流縁部を越えた延長部分は、原
稿入力領域26及び原稿出力領域28のために用
いられる。さらに、複写動作の前後において上記
原稿取扱装置による原稿搬送方法を用いてこの原
稿取扱装置を入力シート給送装置及び出力積層装
置その他の搬送装置と一体化させることが望まし
い。たとえば、前述の3ピツチベルトと30cmのプ
ラテンと直径が3.8cmのプーリを用いた場合、プ
ラテンの両側にベルトの約9cmないし10cmのオー
バハング又は延長部分が設けられる。 第2図ないし第4図に示す好ましい実施例のよ
うに、大きな標準原稿をプラテンが全面像形成で
きるために、直径が25.4cmの2つのプーリの間に
設けられた長さ103.5cmの無端ベルトには、2つ
の隔置した像形成領域、すなわちパターンが形成
された2つのベルト面領域38が設けられ、この
パターン38はたとえば約25個の平行な真空溝3
6から成り、この真空溝はその中心線と中心線と
の間に約7mmの間隔を置いてベルト移動方向に対
して横方向にベルト面37にわたつて約366mmだ
け直線的に延びており、この全溝のうち搬送され
るべき最小原稿により覆われる2つの小さな領域
にのみ真空孔が設けられている。ベルトを貫通す
る真空孔40は、ベルト面に垂直な直径約2.8mm
の丸い穴であつてもよい。この穴は、前記2つの
バンド内の溝の底面(及び中心線)に沿つて約
9.4mmの等しい間隔で設けられてもよい。ベルト
像形成面における溝の幅は約4.6mmであり、深さ
は0.2mmであつてもよい。ベルトの全厚さは約
0.45mmにすぎない。溝の形状は、その半径がはる
かに大きくなる、たとえば約13.3mmとなるように
滑らかな円筒形状をしており、縁部の影写り現象
を生ずるような角転移を避けている。これによつ
て、溝の側壁と像形成表面との間の角度が所望の
小さな傾斜角(20゜よりも小さく、好ましくは10゜
よりも小さい)にされる。このように侵入角が小
さいことは、重要な特徴である。溝の縁部と像形
成表面との間の転移線は、丸くすなわち滑らかに
なつて、滑らかに交り合うすなわち転移するのが
好ましい。 比較的パワーが小さくかつ圧力の小さな真空装
置22を用いることができる。たとえば、マニホ
ールドの真空圧レベルが2.45×102N/m2(25mm
H2O)よりもそれほど大きくなく、空気流の速
度がほんの1.8×10-3m3/secよりもわずかに大き
いだけで十分である。 個々の真空孔群が原稿で完全に覆われるように
なつているような上記装置では、原稿は原稿入力
領域26において特定のベルト位置に整合される
ことは理解されたい。これは、ベルトカーソル
(ベルト縁部に沿つて穴その他のしるしであつて
もよい)がタイミング制御回路34に接続された
フオトセンサその他のセンサ52を付勢する。こ
れにより、原稿はその先端が真空孔パターンを覆
うのに適する時間に動作解除され、ベルトにより
プラテン上をすべることなく整合位置に送られ
る。プラテン上に整合させることは不必要であ
る。ベルトをその整合位置に停止させて(原稿を
プラテン上に位置決めする)ために、前記ベルト
カーソル及びセンサと同一の又は他の基準位置5
0及びセンサ52を用いてもよい。 前記整合装置では、原稿はベルト12の個々の
小さな真空孔パターン領域38の1つを完全に覆
うように原稿ベルトに整合される。次にこのベル
トは、ベルト駆動ローラ14又は16と接続され
た、又は一体になつた従来のサーボモータ“M”、
ステツプモータ、調時制動モータ、ジエネバ
(geneva)駆動装置等により駆動される。そこで
ベルトの真空孔パターン領域38は、その領域3
8が原稿で覆われている最初の装入ステーシヨン
から複写機の露光ステーシヨン内へ送られる。こ
の真空孔パターン領域38が露光ステーシヨンに
送られるときは、1つの真空孔パターン38全体
の真空孔48のすべてを覆う(すべてをかくす)
原稿の初期整合状態又は初期装入状態が維持され
る。これは、通常真空孔パターン38の先端が複
写機の露光プラテン24の下流縁部又は整合縁部
に隣接する位置にくる。この真空孔領域38は、
ベルトの少なくとも2つの個々の小さな領域内に
あり、この2つの領域はベルトの移動方向にベル
ト面に沿つて周辺部に実質的に隔置されている。
このベルトの隔置された真空孔領域38の間には
孔は形成されておらず光学的に滑らかな連続形状
としている。真空孔パターン領域38と真空孔パ
ターン領域38との間隔は、十分大きいので、1
つの真空孔パターン領域38が原稿を露光ステー
シヨンに搬送してしまつたとき、他の真空孔パタ
ーン領域が複写時に複写機の光学系に対して露出
されない。すなわち、原稿を複写している間はい
つでも真空孔パターン領域38が1つだけプラテ
ンを覆つているのが好ましい。これは、真空孔パ
ターンと真空孔パターンとの間の周辺部における
間隔をプラテンの長さよりも大きくすることによ
り達成することができる。しかしながら、光学縮
小機能を有するような複写機では、プラテンの長
さは、通常複写の際の露光領域又は露光ステーシ
ヨンの実際の大きさよりも大きい。このような複
写機のベルトの真空孔領域38と真空孔領域38
との間の間隔は、通常複写時には、実際の露光ス
テーシヨンの長さに等しいかそれよりも大きけれ
ばよい。 さらに、無端ベルト12の周辺部にある真空孔
領域38の間隔を適当に選定することにより、真
空孔領域38の一方が原稿装入ステーシヨンにあ
るようにし、他方の真空孔領域38が露光ステー
シヨンにあるようにすることができることがわか
つている。このように、(真空孔の透き通り現象
又は周辺部映り現象を生じない)1枚の原稿の複
写は、次の原稿を次の真空孔パターン領域38に
整合装入するのと同時に行なわれる。これは、原
稿を露光位置に減速又は停止させる原稿取扱装置
にとつて特に望ましい。というのは、これによつ
て前の原稿を複写している同じ時間遅れの間にお
いて、ベルトを停止又は減速させることにより次
の原稿を覆つて斜め移動させないようにすること
ができるからである。次に、このベルトは急速に
加速及び減速されて次の原稿を露光ステーシヨン
に配置し、一方前の原稿は、原稿取扱装置から排
出されるか又は、再循環式原稿取扱装置の場合
は、原稿積層装置に再び積層される。 原稿の真空ベルトへの装入動作を整合する手段
については、種々の周知の適当な装置が用いられ
てもよい。本書に開示した装置は、真空孔領域3
8の1つが原稿の送入に適する位置にあること
を、ベルトの光学像形成ステーシヨンの露光領域
外のベルトの少なくとも1縁部に沿つた所定位置
に設けられた孔のような永久表示印によつて検出
する。次に、原稿の整合動作は、原稿給送ローラ
又はベルトを開始させ及び/又は図示するような
原稿の先端を保持する整合ゲートその他の手段を
解除することにより、ベルトの検出位置と整合し
てベルト上に原稿を送ることから成る。しかしな
がら、原稿をベルト上に連続して送り、原稿の先
端が真空孔パターン38の下流真空孔の大部分を
わずかに通過したことを原稿先端検出器が決定し
て原稿をベルトに押えつけ、真空を加えることに
より原稿を捕獲した後ベルトを移動し始める装入
整合装置を提供している。 本書で説明するベルト形状のもの、すなわち真
空孔パターン領域38の最大寸法が原稿ベルト上
に搬送されて複写される最小の従来の原稿よりも
小さく、ベルト面が、前記真空孔40を除くすべ
ての場合において複写機の光学系に対して光学的
に絶えず一様であるようなものの場合には、真空
孔パターン領域38のうちの1つを全体的に完全
に覆うように原稿をベルト上にだけ配置し、前記
真空孔パターン領域38の間隔は前述のようにな
つている前記装入整合装置により、周辺部映り現
象が完全に排除されることは理解されたい。とい
うのは、真空孔は複写機の光学系に対して露出さ
れることはないので複写すべき原稿がどんな寸法
であるとしても、コピーに真空孔の像が形成され
ることはないからである。しかしながら、他で述
べるように、効果を十分に上げるために、開示し
た装置は、原稿取扱装置が広範囲の寸法にわたる
原稿を取扱う能力を有するものであるならば、さ
らに大きな原稿のさらに大きな領域の下に小さな
真空孔パターン領域38から真空保持力を搬送す
るためにも用いられている。大きな原稿の裏面に
作用する有効真空領域は、前記真空溝装置により
小さな原稿に対して大きな周辺部映り問題を生じ
ることなく横方向に拡大される。というのは、溝
の真空孔のない領域は、像形成ステーシヨンにお
いて複写機に対して光学的に不可視状態にあるか
らである。この真空孔が形成されていない溝は、
溝が形成されていないベルトの主領域(真空孔パ
ターン38の間)と同じ光反射性背景特性を有す
るのが有効である。 前述のような付加的な特徴としては、小さな穴
と溝のパターン領域38の間の間隔を適当に選択
することにより、ベルト12の完全に穴と溝のな
い領域39をプラテン24の全領域よりも大きく
することができる。自動原稿給送動作又は半自動
給送動作のために原稿ベルトを用いていない場合
には、プラテン上に完全に滑らかで連続的な光反
射性背景部分を自動的に位置決めすることによ
り、原稿取扱装置を有しない電子写真複写機の可
撓性の白いゴムシートのプラテンカバーにより従
来与えられていたものと同じ手操作複写のための
背景領域のない光学的一様性を有するプラテンカ
バーが設けられてもよい。 原稿取扱装置10を従来のようにプラテンの上
に枢動可能に取付けることにより、装置10全体
を持ち上げ、原稿シート又は本等をプラテン上に
手操作で配置するようにしてもよい。原稿取扱装
置を下げると、ベルト12が原稿を覆つて、原稿
がプラテン上方の合焦外に持上がらないようにす
る。原稿ベルト12が固定しているようなこれと
は別の手操作複写特徴は、他の真空ベルト原稿取
扱装置に周知である。このような手操作複写は、
たとえば原稿の大きさ又は状態が原稿ベルトによ
る自動真空圧給送に適していないような場合に用
いることができる。しかしながら、このように手
操作で配置される原稿、特に通常小さな原稿、半
端な原稿、透明な原稿又は極めて薄い原稿は、給
送可能な原稿よりもさらに厳しい透き通り映り問
題又は周辺部映り問題を引起こすことが多い。す
なわち、真空孔の影が原稿を透き通つて又は原稿
の周辺部に像形成されることは、手操作複写モー
ドでは好ましくない。これは、固定面手操作プラ
テンカバーに比べて真空原稿給送装置を用いる際
に極めて不利なことが考えられる。手操作複写モ
ードでは真空ベルトのかわりに別の手操作プラテ
ンカバーを設けることが提案されているが、それ
では明らかに複雑性及びコストが増大する。これ
らの問題は、本発明によりすべて解除された。 手操作複写のためにプラテン上に穴も溝も全く
ない連続形状の所望の1つのベルト面を与えるた
めに、次のような2つの共働する特徴が与えられ
ている。真空孔パターン領域38の少なくとも2
つの間の穴のないベルト領域39が適正な間隔で
あること。複写機を手操作複写モードで用いると
き、プラテン上にこの領域39を自動的に整合さ
せる手段が設けられていること。たとえば、真空
孔パターン領域の間の穴の長い領域39の長さす
なわちブランクピツチが、(38cmのプラテンに対
して)38cmのオーダである場合には、この38cmの
長さのベルト部分が真空孔の露出を避けるように
プラテン上の中心に配置されなければならない。
前述したように、これは、自動原稿給送又は半自
動原稿給送の際の通常のベルト停止位置にないこ
とに注目されたい。この通常の停止位置では、真
空孔パターン領域38の1つがプラテンを覆つた
状態にある。このように、別個の付加的なベルト
整合モードが設けられるのが好ましい。この別個
の整合モードにおいて、原稿ベルトは余分な段階
的移動を行なうことにより進められ又は循環され
て、予めプラテンを覆つていた真空孔パターン領
域38を露光ステーシヨン外に移動させ、露光ス
テーシヨンを穴のないベルト領域39で覆う。こ
れは、種々の方法で自動的に付勢されかつ制御さ
れてもよいことがわかつている。この1つの方法
は、ベルトが自動的に駆動し始め、予め設定した
所定距離だけ進めて、原稿取扱装置10は手操作
複写の場合には持ちあげられるので、このベルト
原稿取扱装置10を持ち上げることによりスイツ
チが付勢されてベルトの駆動が自動的に停止す
る。しかしながら、これによりカバーが持ち上げ
られたとき、ベルトがわずかに移動して、操作者
を驚かすかもしれない。このように、ベルトは、
そのベルトの自動原稿給送動作又は半自動原稿給
送動作の終了に応答してこの手操作複写位置に自
動的に送られることが好ましい。これは、コント
ローラ又はタイミング制御回路34の一部である
簡単なタイミング装置により達成することができ
る。すなわち、数秒の時間を置いても、ベルトに
より原稿がさらに給送されることはなく、たとえ
ばベルトはこの時間の間には移動せず、その後
(真空孔パターン領域38の1つがプラテン上に
ある)通常の停止位置から真空孔パターン領域3
8がプラテン上にないその手操作複写位置に自動
的に移動する。 ベルト位置の検出は、ベルトの真空孔パターン
領域38の原稿との装入整合について前述したの
と同じようなベルト上に設けられたカーソルすな
わち基準位置マークとベルトのサーボ駆動モータ
に接続されたセンサとにより行なうことができ
る。これとは別に、ベルトの別の穴又はマーク、
及び/又は別のセンサを用いて、ベルトが適正な
手操作複写位置にあるかどうかを検出してベルト
駆動をその位置で停止させる。これは、複写機の
始動時にも行なわれる。 さらに別の例として、原稿が複写されて放出又
は再び積層された後、ベルトが手操作複写位置に
自動的に停止され、そのため複写作業中において
も自動原稿給送動作又は半自動原稿給送動作をい
つでも中断してベルトを移動することなくすぐに
手操作複写を行なうことができるように原稿取扱
装置を設計してもよい。 さらに別の例として、ベルトを手操作複写位置
に移動するように別のボタン又はスイツチ及び/
又は駆動装置を設けてもよい。 前記手操作複写モードでは真空孔パターン領域
38を2つだけ有する前記構造の真空ベルトが特
に望ましい。というのは比較的全長の短いベルト
で穴のない領域39を大きくすることができるか
らである。しかしながら、ベルトの穴のない領域
39の長さは、必ずしも原稿取扱装置の全体の長
さを実質的に大きくすることなく種々の方法でベ
ルトの全長を大きくすることにより与えられる。
たとえば、前述したように、原稿ベルトの両側に
あるローラがプラテンの両縁部を実質的に越える
ように隔置され、そのため、真空孔パターン領域
がベルトの下方移動部分内にあり、すなわちプラ
テンのオーバハング領域にあるとしてもその真空
孔パターン領域は、プラテンから離れている。こ
れとは別に、戻りベルト移動路に回転部又は湾曲
部を与える大きなベルト支持ローラ又は多数のロ
ーラ若しくはガイドを設けてベルトの全長を長く
してもよい。 本書の他の部分に開示するように、穴のある領
域38は、最小原稿の先端領域のみに制限するこ
とによりかなり小さく作られることもわかつてお
り、またこれは、本書に開示した改良した真空保
持装置で満足な真空原稿保持力を与えるために作
られたものである。真空孔パターン領域38が小
さくなると、それに応じてベルトの全長を大きく
することなくその領域の間に形成される孔のない
領域のピツチ39が大きくなる。 本書に開示した装置は、寸法及び重量が広範囲
にわたる原稿を取扱うようになつている。次の表
は、通常の標準の原稿及びコピーシート並びにそ
のおおよその寸法をあげたものであり、この寸法
は切断精度、湿度並びに応じて異なる。
【表】
【表】 前述したように、本発明の装置では、像形成す
べき原稿で該原稿の端端に隣接した真空孔をすべ
て覆うようにすることにより真空孔の周辺部映り
現象が防止されている。すなわち、真空孔はすべ
て原稿縁部の十分に内側に配置されて、その像形
成領域がすべて原稿の下にくるようにすることが
好ましい。小さな原稿で覆われる領域の外側にな
ければならないこの真空孔は、その像が形成され
ないように原稿の両縁部から十分に隔てられてい
る。これは、真空孔からの真空がその真空孔の局
部領域だけに加えられず、むしろ原稿全体のすべ
て若しくは実質的にすべての部分の下方にある溝
に沿つて拡大して加えられるような独特な真空溝
構成により可能となる。複写すべき最小の原稿
が、たとえば国際規格のB5版のシートであるな
らば、真空孔はすべてその寸法(176mm×250mm)
の領域内に配置することができ、原稿が整合位置
にあるときに真空孔が複写機のレンズから見えな
いようになつている。前述のように、これはベル
トの周部分のまわりにある穴のない領域39の間
で大きく隔置されている特定の真空孔パターン領
域38にすべての真空孔を設け、この真空孔を整
合手段又はタイミング手段に接続し、原稿を真空
孔パターン領域38と整合するように原稿ベルト
上にのみ送り、すなわち真空孔パターン領域38
を、原稿を装入して整合するのに適する位置に接
近させる場合だけに各原稿が個々に送られること
により大いに助けられる。原稿シートが送られて
ベルトと整合されるか、又はベルトが送られて原
稿と整合されないかのいずれでもよいことに注目
されたい。すなわち、原稿又はベルトのいずれか
の速度又は位置は、適当な機械的装置又はサーボ
モータのいずれか従来の駆動装置により制御され
てもよい。 原稿先端部の補獲をよくするために、整合動作
及び給送動作は、第2図の破線で示す原稿輪郭線
23により示すように真空孔パターン領域38の
第1真空孔すなわち先端真空孔40を数mmだけ越
えるように行なわれることが好ましい。本書に示
すような横溝の場合には、これは、原稿の先端が
溝のパターンをわずかに越えて延びていることも
意味する。このように、原稿の先端及び後端は、
溝パターンを完全に覆つてベルトの溝のない領域
並びに延びている。真空孔パターン領域38の間
の間隔を適正にすると、先行する原稿の像形成と
同時にプラテンの上流に1枚の原稿を補獲すなわ
ち装入することができる。 さらに、第2図に示すように、原稿先端の補獲
動作を助けるために、溝36に横方向延長部分3
6dが設けられてもよい。これらの溝36dは、
最外溝すなわち先端溝36と一体に接続した短い
延長部分である。この溝には穴が形成されていな
いがそれと連通している主溝36の真空孔40に
より真空圧が供給され、またこの加えられた真空
圧が原稿の先端をわずかに越えて外方まで拡大さ
れてその先端をさらに強く保持するように作用す
る。しかしながら、これには1つの光学的特徴が
ある。これらの溝延長部分36dは、主溝36と
同じような滑らかな浅い角度及び光反射特性を有
して、複写機にとつて有効な光学的に不可視状態
となるようになつている。 前述の装置では、真空ベルトとプラテンとの間
の距離は、複写機の光学装置の光学的視野深さの
範囲内であり、原稿を合焦するために原稿ベルト
に対して平坦に保持される必要はない。このよう
に、原稿の先端領域のみがベルトにより強く真空
保持されているとしても、あるいは、原稿が大き
くて真空領域に強く保持されている部分がその原
稿幅の半分に満たない場合には、原稿がプラテン
と接触するまで原稿の他の部分はベルトからわず
かにたるんだりすなわちベルトから離れて移動す
ることがあつてもよく、また比較的摩擦が小さい
状態でその原稿シートの真空保持領域によりプラ
テンを横切つて送られるが、複写動作の際に光学
的視野深さの範囲内に維持される。原稿に加わる
全真空圧は、原稿が原稿ベルト上に保持されて整
合されてしまうと原稿が原稿ベルト上をすべらな
いようにするのに十分な大きさでありさえすれば
よい。 本発明の装置により、有効な真空保持力が低真
空圧、低空気流速度であることができ、このため
パワーはさらに小さくて済み、ベルトの裏面に設
ける真空マニホールドは低容量のもの(小さいも
の)でよい。必要な真空孔の総数も大幅に減少し
ている。真空孔の直径及びその総数は小さいので
マニホールドの圧力は、真空孔がすべて露出した
としても大きく降下することはなく、またこの真
空孔は、穴詰り問題を生じるほど小さくする必要
はない。 さらに真空マニホールド18について考える
と、真空孔が露光されている(原稿で覆われてい
る)場合にもその真空孔に関する要求及び真空孔
の周辺部映り現象をさらに軽減するために、別の
例として、マニホールドプレート20には、像形
成すべき最小原稿の実際の原稿像領域にしか穴が
形成されなくてもよい。このマニホールドプレー
ト20は、白い、すなわち光反射性の表面を有し
ている。原稿ベルトの穴のある領域がマニホール
ドの穴のない領域上を通過するとき、真空孔40
に真空圧が供給されるとしても、マニホールドの
穴のない領域は、真空孔40の下に光反射性マニ
ホールド底面44を有してもよい。この特徴は、
第3図及び第4図の拡大横断面図及び(説明の目
的だけのために)マニホールドプラテン20を露
出させた第2図のベルト破断領域41に示されて
いる。この特徴は、前記真空孔40の周辺部映り
問題を軽減するのを助ける。マニホールドプレー
ト20は、隔置した真空孔42を包含する。この
真空孔42は、この例ではベルトの裏面に当接す
るマニホールド外面に形成された隔置された溝4
3に空気を供給できるように接続(開口)されて
いる。これらのマニホールド面にある溝43は、
ベルトの溝36に対して横方向に配置されている
が、ベルトの真空孔40と整列してそこに真空圧
を加えている。このベルトの真空孔40は、対応
するマニホールド溝43と整列したベルト移動方
向に延びる直線行にある。マニホールドの溝43
の最小原稿像領域の外側には穴は形成されていな
いが、このマニホールド溝43は、マニホールド
プレート20の全長にわたつて延びていてもよ
い。このように、溝43は、所望のベルト位置に
おいて、マニホールドプレートを介して真空圧を
真空孔40のすべてに連通させることができ、さ
らに真空孔40の下に光反射面44を与えること
ができる。光反射面44は、溝43の穴のない底
面により形成されている。換言すれば、ベルト1
2の真空孔40のパターンと同様に、マニホール
ドプレート20のこれらの真空孔42は、通常複
写機の光学系に露出されないマニホールドの特定
の小領域に制限されてもよく、また、溝43は、
マニホールド面上の真空孔43のうち最後の真空
孔を越えて実質的な距離だけ延びて真空を加える
ことが所望のどのようなベルト領域にも真空を加
えることができる。しかしながら、真空孔42が
他のベルト領域の下の溝43に沿つて設けられて
いるとしても、また真空孔42の間隔がベルト移
動方向の真空孔40の間隔と異なつている。あた
かも“バーニヤ”の不整列状態である場合には、
真空孔42の大部分は、真空孔40と整列状態に
はない。 さらに、又はこれとは別に、第5図に示すよう
に、別のマニホールドのプレート47の別の真空
孔46は、そのマニホールドプレートの溝又はス
ロツト48の外縁部とのみ連通するように位置決
め、角度決め、又は構成してもよい。第3図及び
第4図の実施例の溝43のように、第5図の溝又
はスロツト48は、その上にあるベルトの真空孔
40よりも実質的に広く、ベルトのわずかな横方
向の誤整合及び横方向の運動並びに無制限空気流
を許容できることが好ましい。このように、第5
図その他の図に示すように、ベルト真空孔40の
外縁からこれらのマニホールド真空孔46をずら
して配置することにより、マニホールド真空孔4
6がいずれもベルトの真空孔40の真下にくるこ
とが防止され、それにより、ベルトのすべての露
出真空孔40に対して光反射“底面”49を確保
する。溝48及び溝43は、ベルト像形成面37
上の真空孔40の外面開口に極めて接近して設け
られ(たとえば2mm以内)、その結果、反射面4
9又は44が開口40の下方に接近して、原稿照
射光が真空孔40に入射して反射されないことに
応答してコピーシート上にベタ黒の黒い斑点とな
るような部分を光学的に“洗い流す”ことが好ま
しい。 マニホールドの溝43又は48は、機械加工又
はマニホールド内に形成されてもよく、また真空
孔42又は46はこの溝を貫通するようにドリル
あけしてもよい。さらにマニホールドプレート2
0は、プラスチツク注入成形、一体成形その他の
技術により(溝、真空孔パターン並びにすべての
もの)と一体成形してもよい。これとは別に、マ
ニホールドプレート20は溝を形成したプレート
と穴を形成したプレートとの2つの別のプレート
を相互に重ねて固着することにより形成してもよ
い。前述したように、これらの溝43又は48の
横断面積は、ベルト12の溝36よりも実質的に
大きくつくられ、この真空マニホールドの内部と
ベルトの真空孔40との間のこの溝を通して比較
的無制限な空気流を供給するようになつている。
マニホールドプレート20又は47を通る真空孔
42又は46は、スロツト又は卵形開口の形状で
成つており、その有効開口領域を増大させ、また
その横方向の寸法を小さくすることを可能にし又
はマニホールドの真空孔とベルトの真空孔との重
なりを少なくする補助となる。 以上のことを別の方法で表現すると、前記装置
は、マニホールドの真空孔の大部分をベルトの真
空孔から垂直にずらしているが、マニホールドの
内部とベルトの真空孔との間を空気で接続するこ
とにより、真空ベルトの所望の場所にある真空孔
の下面の下方に接近して配置された光反射面44
又は49を提供している。この真空流路は、マニ
ホールドの内部の穴のない溝を透過しており、そ
れによりベルトの真空孔の下方に接近して配置さ
れた穴のない平坦な反射面を形成している。溝4
3又は48の制限領域にはベルトの裏面への極め
て小さな真空印加領域しかない。というのは、こ
の小さな真空印加領域は、真空孔40の対応する
制限“バンド”領域にしか必要でないからであ
る。これは、マニホールドプレート20とベルト
の間の摩擦抵抗をかなり減少させる。 好ましいベルト12の溝36の構造及び機能に
ついてさらに詳述すると、前述したように、溝は
それぞれ独立に真空保持力を与え、この真空保持
力は、他の真空溝のいずれかが開放されている
(原稿で覆われていない)ことにより影響されな
い。すなわち、直近の溝が隅折れ、穴、引裂部
分、寸法の不揃い、誤整合等の原因で覆われない
としても、他の隣接溝の真空圧は影響を受けな
い。このような影響を受けない他の溝はすべて原
稿に対して完全な真空保持力を与えることができ
る。溝と溝との間には圧力損失が生じない。溝は
それぞれベルトの平坦な面37の実質的な領域に
よつて他の溝と分離されている。 溝36を原稿の移動方向に設けるのに比べて、
第2図に示すようにその原稿ベルトの移動方向に
対して横方向に溝36をすべて、若しくはほとん
ど設けることにより、原稿の寸法に依らずに原稿
の先端領域に対する保持力を実質的に改良できる
ことがわかつている。このように横方向に溝を設
けた場合には、原稿の全幅にわたつて延びる全溝
領域に沿つて真空圧を加えることにより、いくつ
かの溝が独立して原稿の先端を捕獲するように作
用することができる。原稿の誤整合、先端のカー
ル等の原因でこれらの横溝のうち最初の溝が原稿
によつて覆われない場合には、原稿はその原稿の
先端の数mmだけ下流の溝により捕獲され、この真
空保持力は、原稿が最初の溝で捕獲できないこと
により影響されない。原稿の先端領域と平行にベ
ルトに溝を形成することにより、周方向ベルト溝
に比べて、原稿の先端領域に対する保持力が約
3:1になる。 さらに、真空孔40の開口領域とそのベルト溝
36の横断面積との間の特定の関係により真空原
稿保持特性を改善できることがわかつている。詳
しくいえば、溝36の真空孔40を通過する空気
流に比べて溝36を通過する空気流に対する抵抗
をはるかに大きくすることにより、真空保持力を
改善できることがわかつている。これは、各溝3
6にある各真空孔領域(真空孔バンド又は真空孔
群)の真空孔40のすべての全面積がその真空孔
領域の両側にある溝36の全横断面積(覆われた
溝領域への2つの空気流入領域)の約5倍ないし
6倍よりも大きくなるようにすることにより与え
られる。この比率は、前述した特定寸法の実施例
において開示された極めて浅い溝と比較的大きな
真空孔とによりさらに大きくなる。したがつて、
第2図に示すように5つの真空孔から成る2つの
真空孔群の間隔が大きい場合には、これらの真空
孔群も、同じ溝内であつても相互に真空圧的に独
立である。 このような浅い溝の比較的小さな横断面積によ
り溝を通過する空気流は、原稿により覆われる溝
の領域において実質的な制限を受け、すなわち圧
力降下が生じる。この溝内の圧力降下のために、
たとえその溝の一部が原稿により覆われていない
としても、たとえばその溝の一部が原稿の穴、隅
折れ(隅の折曲り又は欠除)、又は切裂き部分に
より露出しているとしても真空孔40の真空孔領
域38を越える各溝36に沿つた原稿の下の有効
真空圧が増大する(空気圧が減少する)。このた
め、第2図に示すように狭い原稿の両縁部を越え
て溝が延出し、さらに原稿を越えて延びる開口溝
の両端から空気が引込まれるとしても、その溝を
通る空気の速度によるベルヌイ効果にのみ依存す
る必要もなく、また原稿により空気圧的に完全に
密封された溝に与えられる静真空圧にのみ依存す
る必要もなくこの小さな原稿に対して高い真空保
持力が与えられる。 これを別の方法で表現すると、原稿の外縁領域
下の圧力降下が、原稿下にある溝の他の領域に対
して高いパーセンテージの真空マニホールド圧力
を与える。溝全体が覆われていない場合でも、前
述の制限された横断面積の溝を通る空気流のイン
ピーダンスによつても、原稿により覆われていな
い真空孔40への空気流が実質的に減少する。こ
のため、この装置に必要な総空気流が実質的に減
少する。というのは、前述したように、真空孔4
0は、通常複写すべき原稿が最小の原稿であつて
もその原稿により覆われるように構成されている
からである。さらに、この装置は、空気流インピ
ーダンスの高い溝を有しているので、ベルトの小
さな(小さな原稿)の領域38の真空孔40の同
じ制限領域が、さらに穴40を付加することな
く、大きな原稿により覆われるようなベルト領域
上に同じ溝を延出することにより大きな原稿に対
する大きな領域に高い真空保持力を与えることが
できる。これは、真空溝の大部分が小さな原稿か
ら露出している(原稿により覆われていない)と
しても、小さな原稿に必要な空気流又は真空圧を
それほど増大させることなく達成される。 しかしながら、ベルト溝36を通る空気流に対
する抵抗は、覆われている領域にある隣接する溝
の間の空気流に対する抵抗よりもはるかに低い。
さらに、前記の溝よりも実質的に大きな断面積を
有する溝の方がさらに有効な真空保持力を与え
る。大きな溝を通る空気流を増加させることによ
り、圧力降下は原稿より延出した溝があれば、そ
の原稿の縁部に主に生じる。というのは、この場
所が空気流が溝に流入する際にまず制限される場
所であるからである。 要約すると、開示した装置では、真空孔は、ベ
ルトの最小原稿の両縁部の内側に十分に隔置され
た領域に設けられている。これにより、原稿が誤
整合された場合又は斜め移動される場合でさえも
これらの穴が原稿の周辺部に映つたり又は光学的
に露出したりすることを防止する。さらに開示し
た装置では、空気流を増加させる必要もなく、真
空圧が加わる領域を各溝の延長した穴のない部分
を通して原稿の両縁部まで延長させることができ
る。実際、真空圧が加わる有効領域は、原稿が溝
の全体を覆うほど大きい場合に大きくなり、また
空気流は、その大きな原稿が溝を覆う長さを増大
させることにより減少するので、同じようなパワ
ーの真空源により、真空面に加えるパワーを増大
させることなく、大きな原稿をベルトに保持する
真空保持力が増大する。 所望のパワーの小さな低空気流真空装置で最初
に原稿を捕獲するために、原稿シートは、最初に
真空ベルトとある角度で交差させることにより又
は前記特許第4043665号明細書に記載されるよう
な押圧ローラ、ベルトその他の同等のものにより
真空ベルトに機械的に押圧される。原稿面がこの
ように機械的に保持される、すなわちいずれかの
真空溝を覆つている状態にあると、その溝の容積
は極めて小さくかつそれに比較してその内部の真
空孔40の横断面積がはるかに大きいので溝内に
ほとんどすぐに真空圧降下が生じる。すなわち、
溝の真空孔40の領域の少なくとも一部が原稿に
より覆われると、その真空孔40を通して溝に比
較的無制限に真空圧が加えられる。このように、
原稿シートの領域とベルトとの間の簡単な最初の
接触、たとえばローラ30のニツプの線接触だけ
で原稿のその領域の真空保持を得ることができ、
またその後原稿を保持するためには極めて小さな
真空圧だけで済む。ベルト面37の摩擦係数が通
常比較的高いものと仮定すると、ベルトと原稿と
の間の静摩擦力は、その原稿の小領域がこの真空
保持力で捕獲されてしまうとその原稿とベルトと
の間の相対的すべりを防止するのに十分なもので
ある。 さて、第6図、第7図及び第8図を参照する
と、別の異なる実施例が示されている。第6図
は、真空マニホールドプレート62の一部を覆う
別のベルト60の真空孔パターン領域の1つの原
稿像形成面における底面図である。前述したよう
に、この真空マニホールドプレート62は、真空
ベルト60の真空孔70の制限領域に真空圧を加
える真空溝63を包含する。ベルト60の真空孔
パターン領域64は、前記実施例の場合のように
ベルトの小部分のみにあり、ベルトの大部分には
穴も溝もいずれも形成されていない、すなわち完
全に滑らかである。すなわち、ベルト60は、そ
の周辺に沿つてベルトの移動方向に2つ若しくは
3つのこのような真空孔パターン領域を幅広く隔
置したものであることが好ましい。たとえば、26
cmのベルトの周長にわたつて形成した2つの真空
孔パターン領域を、31cmのベルト長の等しい領域
で分離している。 第6図ないし第8図のベルト60の真空孔パタ
ーン64は、異なる標準寸法の原稿を保持して像
形成するために異なる真空領域とに分離されてい
る。詳述すると、これは、最小寸法の原稿のため
の第1中央領域67と、それよりも大きな原稿の
ための第2領域68と最大の原稿のための第3領
域69とから成る。ベルト60の真空孔70は、
図示するように第1すなわち中央の領域67のみ
にある3つの真空孔バンドの形状で設けられ、さ
らに真空圧は、そこから他のすべての領域に加え
られる。この第1領域67の2つの側71a及び
71bにはその第1領域67をすぐ囲むように第
1堰領域71が設けられている。この第1堰領域
の狭い境界パターン71の同じ2つの隣接側が第
2領域68により囲まれている(本書のようなコ
ーナ整合式原稿取扱装置において)。この第2領
域68は、2つの側に対応して隣接して設けら
れ、第2堰領域72a及び72bにより分離され
ている。これは、第3領域と隣接しており、さら
にこの第3領域69は第3堰領域73で包囲され
ている。この堰領域は、わずかに相互接続してお
り、すなわちその交差する隅部において開口し
て、そこにおいて原稿真空領域67,68及び6
9を相互接続(連続)させることに注目された
い。 第7図の横断面に示すように、比較的大きなベ
ルト溝76が比較的開口した通路を与えるので領
域67,68及び69は、原稿とベルトとの間
(すなわち原稿下)の空気流の抵抗又は制限が比
較的低い領域であり、一方堰71,72及び73
は、原稿下の開口又は通路(溝77)のはるかに
小さな横断面領域により形成される空気流の抵抗
がはるかに大きな領域である。しかしながら、第
7図は、一定の割合で示されていないことに注目
されたい。この図示した面の真空孔パターンは、
図をわかりやすくするため拡大されている。 第8図には、第6図に対応する図のベルト60
の中央領域67の小部分を大きく拡大した図にそ
のベルトの同じ小部分の2つの垂直横断面図を加
えたものが示されている。このベルトの小部分内
には真空孔70が示されている。第8図の2つの
横断面図からわかるように、領域67(68及び
69)におけるベルト60の面形状は、この実施
例では空直交軸において滑らかでありかつ均一な
波状を成している。このように、この面形状は、
ベルト面の両方向すなわち両軸に真空溝76を形
成する。しかしながら、この領域のいずれのベル
ト面パターンも、この実施例に制限されるもので
はない。これらの真空溝76は、原稿の下に無制
限に真空圧を分配し、すなわち圧力降下が小さい
か又は全くない状態で、その真空圧が真空孔70
を介して原稿の下に加えられ、一方その原稿は、
このパターンに介在する溝又は谷76の間に均一
に隔置された丘部74のなめらかな隆起部又は頂
部により真空孔70及び溝76の大部分に保持又
は隔置されている。 これに比べて第7図に示す堰領域71ないし7
3を参照すれば、これは、異なる寸法の原稿に対
して各原稿領域67ないし69の周辺及び間に空
気流制限通路を与えている。これらの原稿により
覆われる堰領域は、空気流の制限を大きくするよ
うに選択された場合、その原稿の下の溝の総横断
面積をはるかに小さくする。この堰領域は、第8
図に示すものと同じベルト面パターンにより形成
されているがそれよりもはるかに細かく、そのた
めその隆起部と隆起部との間の溝の深さ及び幅
は、第8図の領域よりも数倍小さくその溝に対し
てはるかに小さな横断面積を与えるようになつて
いる。しかしながら、図示するように、この堰領
域はすべて1つの軸溝77である。それぞれの原
稿保持領域67,68及び69に用いられる表面
パターン形状の例は、波状表面であり、その波面
の両方向への周期又はピツチ(すなわち隣接頂点
74の間の距離)が約7.6mm又は6.4mmであり、頂
点74から溝76の底面までの溝76の深さは約
1mmであり、溝76の半径は約3.8mmである。こ
れに反して、堰領域のベルト面パターンの大きさ
は、数倍小さい。その1例として、長さ約15mmで
ピツチは前記例と同じ溝77があるが、その平坦
な底面の溝の深さは、堰領域73,72及び71
のそれぞれについてたつた0.15mm、0.3mm及び0.6
mmである。この短い側の堰領域71b及び72b
は、長い側の堰領域71a及び72aよりもわず
かに深い(開口した)溝77を有していてもよ
い。この内側の堰領域は、外側の堰領域よりも空
気流の制限を小さくするように作られている。も
ちろん、ベルトと原稿との間の摩擦係数、真空装
置に予想される最大の原稿抵抗力等に依存して特
定の真空装置及び必要な真空原稿保持力に適合す
るように特定の寸法が選択されるだろう。 領域67,68及び69は、それぞれ標準の原
稿寸法よりもわずかに小さく形成されているのが
好ましい。たとえば、中央真空孔領域67は、複
写すべき最小の原稿(たとえばISO B5及び日本
のB5版)(前記表参照)よりもわずかに小さくて
もよい。次の領域すなわち領域67に領域は、次
の所望の寸法(たとえば米国ガバメント紙の寸法
20.3cm×26.7cm(8インチ×10.5インチ))よりも
わずかに小さく、第3の寸法(さらに領域68の
他の側を加えたもの)が米国寸法21.6cm×27.9cm
(8.5インチ×11インチ)で覆われる。パターン6
4全体は、前記表に掲げた通常の標準寸法の原稿
をすべて収容できるように第6図(一般に一定の
割合いで示されている)に開示した形状に作られ
ることが好ましく、その結果、これらの原稿の先
端及び内側端部は、適正な整合時に連続して堰領
域に存在するだろう。これは、これらの原稿縁部
から真空孔70への空気流を制限し、したがつて
低い空気流で原稿全体の下に十分な原稿保持力を
維持する作用をする。 このように、最も外側の堰パターンからの空気
流が制限される場合、マニホールド真空圧レベル
の大部分(これはすべて領域67の真空孔70を
介して加えられる)は、過剰ではないが、ある真
空ヘツド損失を伴ないながら内側の堰及びその間
の隙間を介して特定の原稿により覆われる他の領
域68又は69のいずれかへ伝達される。これら
の領域68及び69は、圧力降下がほとんど又は
全然ない状態でそれ自身の領域全体にこの真空を
分配する。さらに、堰溝77のパターンの原稿縁
部の周囲の露出した堰領域は、はるかに小さくか
つ穴が形成されていないので、周辺部映り現象
は、さらに軽減される。 第6図の真空ベルト60のパターンでは、原稿
は、その先端をパターン領域64の上流端の上流
にわずかに(たとえば4mm)延出した状態、すな
わち第6図の直線7−7より上方にわずかに延出
した状態でベルト60上に載置されるのがよい。
原稿の一方の側は、本書に開示した隅部整合装置
のパターン領域64の左側をわずかに覆うように
ベルト60に整合させられてもよい。このよう
に、原稿の2つの側は、完全に穴も溝もないベル
ト領域内にあつて、それにより通常これらの側に
真空シールを与えている。 真空孔及び真空溝の別の真空ベルトパターンを
有する別の実施例は、“日輪花火”又は放射状に
延び(かつ分岐している)真空溝パターンを有す
るものであつてもよい。他の種々の溝パターンも
用いることができる。 本書で説明した装置例、特に第2図ないし第4
図の実施例は好ましいものであるが、当業者にと
つては本書の記載事項から他の各種変更、修正、
変形又は改良を行なえることは明白であり、特許
請求範囲は、本発明の精神及び技術的範囲に含ま
れるこれらの変更等をすべて包含することを意図
している。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例の原稿取扱装置の横
断面図である。第2図は、第1図の原稿取扱装置
の底面図である。第3図は、第2図の線3−3に
沿つて取つた拡大した部分断面図である。第4図
は、第2図の線4−4に沿つて取つた拡大した部
分断面図である。第5図は、第4図に示す装置の
一部分の別の実施例の断面図である。第6図は、
第1図ないし第4図の原稿取扱装置の別の原稿ベ
ルトの実施例の底面図である。第7図は、第6図
の線7−7に沿つて取つた拡大した部分断面図で
ある。第8図は、第6図の中央部分拡大図並びに
その2つの直交軸に関する横断面図である。 10……自動原稿取扱装置、12……真空ベル
ト、14,16……ローラ、18……真空マニホ
ールド、23……原稿、24……プラテン、26
……入力領域、28……出力領域、30,32…
…整合ゲート、33……整合フインガ、34……
タイミング制御回路、35……バルブ、36……
ベルト溝、40……ベルト真空孔、43,48…
…マニホールド溝、46……マニホールド真空
孔、50……ベルトカーソル、52……センサ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複写機の像形成ステーシヨンに真空ベルトに
    より原稿を搬送する原稿取扱装置であつて、前記
    原稿は、前記ベルトの第1側の光反射性原稿像形
    成面に押出されながら像形成され、またこの原稿
    は前記ベルトを貫通して前記ベルトの第1側に開
    口する多数真空孔を介して前記ベルトの第2側に
    ある真空マニホールドから加えられた空気流によ
    り前記ベルトの第1側に引付けられるようになつ
    ている原稿取扱装置において、 前記真空孔の前記開口は、前記ベルトの第1側
    に押出されながら像形成されるべき最小原稿によ
    り覆うことのできるその第1側の領域に制限され
    て前記原稿の像形成時に前記真空孔が原稿の周辺
    部から露出しないようになつており、 前記ベルトの前記第1側には、その前記光反射
    性原稿像形成面からわずかに下方に凹まされた複
    数の真空溝が設けられ、 前記真空溝は、前記像形成ステーシヨンにおい
    てその縁部の影が像形成されるのを避けるように
    十分にゆるやかな傾斜壁を有しかつ前記溝が原稿
    の周辺部から露出して像形成されるのを避けるた
    めに前記原稿像形成面に実質的に等しいか又はそ
    れよりも良好な光反射特性を有し、 前記ベルトの前記第1側にある前記真空孔の前
    記開口は、前記原稿像形成面下に実質的に隔置さ
    れた前記真空溝内部に凹まれており、前記真空溝
    は、前記真空孔と通気的に連結しかつ前記真空孔
    を越えてそこから外方に前記ベルトの前記原稿像
    形成面上を真空孔を形成することなく延びてお
    り、 前記真空孔は、十分大きくてそれを通過して前
    記真空溝に送られる低インピーダンスの比較的無
    制限な空気流を与えるとともに、前記真空溝に沿
    つて原稿の両端の方向から前記真空孔に送られる
    空気流を与え、それにより前記溝に沿つて前記原
    稿と前記ベルトとの間に真空保持力を生ぜしめ、
    それにより、前記真空孔又は前記真空溝のいずれ
    もが実質的に像形成されることなく種々の寸法の
    原稿が前記原稿形成面上に真空保持されることを
    特徴とする装置。 2 前記真空孔は、前記ベルトのそれぞれ複数の
    隔置された小領域にのみ形成され、その隔置され
    た小領域の各々の寸法は、前記ベルトによりその
    領域上に保持されるべき最小原稿の寸法よりも小
    さくて前記ベルトに沿つて複数の原稿保持領域を
    与えることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の原稿取扱装置。 3 前記チヤンネルは、前記ベルト上で像形成さ
    れるべき最大原稿の少なくとも1つの寸法よりも
    大きいことを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の原稿取扱装置。 4 前記真空溝は、前記真空孔を介して前記真空
    溝に加えられる真空圧によりそこにある薄い原稿
    の過変形を避けるために約4mmよりも小さい横方
    向寸法を有することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項、第2項又は第3項記載の原稿取扱装置。 5 前記真空溝は、前記原稿像形成面上の普通の
    波状パターンの間の凹部により形成されることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項、第2項、第3
    項、又は第4項記載の原稿取扱装置。 6 前記真空溝は、前記像形成面にある細長い通
    気的に分離された複数の溝から成り、該溝の前記
    制限領域にはそれぞれ前記真空孔が含まれている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2
    項、第3項又は第4項記載の原稿取扱装置。 7 前記真空溝は、前記ベルトの溝のない原稿像
    形成面領域の間の前記原稿像形成面上に隔置され
    ることにより相互に通気的に分離され、それによ
    りそれぞれ真空孔を有する各溝が載置された原稿
    の下に独立的に作用する真空保持力を与えること
    を特徴とする特許請求の範囲第6項記載の原稿取
    扱装置。 8 前記溝にある真空孔の総横断面積は、前記溝
    の横断面積よりも十分に大きく、それにより原稿
    の下の前記溝に沿つて送られる空気流の制限は、
    前記溝の前記真空孔に沿つた空気流の制限よりも
    かなり大きいことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項、第2項、第3項、第4項、第5項、第6項
    又は第7項記載の原稿取扱装置。 9 前記真空溝は、約1mmよりも浅い深さを有す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2
    項、第3項、第4項、第5項、第6項、第7項又
    は第8項記載の原稿取扱装置。 10 前記複写機が、前記真空ベルトの真空孔に
    より前記原稿を真空引付けしながら前記原稿ベル
    トを移動させることにより原稿を像形成ステーシ
    ヨンに搬送させる第1複写モードと、原稿を手操
    作で像形成ステーシヨンに配置しかつ前記原稿ベ
    ルトは像形成ステーシヨン上に固定配置されてい
    る第2複写モードとを有し、前記原稿ベルトの光
    反射面は、前記いずれの複写モードでも像形成ス
    テーシヨンにおいて複写すべき原稿に対して光学
    的背景を与えており、 前記ベルトに前記像形成ステーシヨンの領域よ
    りも大きな全く穴のない少なくとも1つの無孔領
    域を設け、該無孔領域は前記ベルトの移動方向に
    そのベルト周面に沿つて前記ベルトの真空孔領域
    の間に配置されており、前記ベルトの光反射面
    は、前記無孔領域を通じて1つの光学的に一様な
    面であり、 前記原稿取扱装置が前記第2の手操作原稿配置
    動作モードであるとき前記無孔領域が前記露光ス
    テーシヨンを完全に覆つて、それにより前記真空
    孔がいずれも前記像形成ステーシヨンにおける複
    写動作の際に露出されないような第1停止位置に
    前記ベルトを自動的に位置決めして停止させるベ
    ルト整合手段を設けたことを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の原稿取扱装置。 11 前記ベルト整合手段は、前記原稿取扱装置
    が前記ベルトを移動させることにより前記像形成
    ステーシヨンに原稿を搬送させる前記第1複写モ
    ードにあるとき、前記ベルトの第2の異なる停止
    位置を有し、該ベルトの第2の停止位置ではベル
    トの真空孔領域が前記像形成ステーシヨンを覆つ
    ている状態にあることを特徴とする特許請求の範
    囲第10項記載の原稿取扱装置。 12 前記ベルト整合手段は、前記原稿取扱装置
    の動作の前記第1複写モードから前記第2複写モ
    ードへの変化に応答して前記ベルトを前記第1停
    止位置から前記第2停止位置へ自動的に周方向へ
    少しずつ送ることを特徴とする特許請求の範囲第
    10項又は第11項記載の原稿取扱装置。 13 前記像形成ステーシヨンは、複写機のプラ
    テンから成り、前記真空ベルトの前記無孔領域の
    寸法は、前記プラテンの寸法よりも大きいことを
    特徴とする特許請求の範囲第10項、第11項又
    は第12項記載の原稿取扱装置。 14 前記ベルト整合手段は、前記ベルトと関係
    してそのベルトの前記無孔領域に対する周方向位
    置を検出する検出手段から成ることを特徴とする
    特許請求の範囲第10項、第11項、第12項、
    又は第13項記載の原稿取扱装置。 15 前記ベルト整合手段は、前記像形成ステー
    シヨンの外側にある前記ベルトの少なくとも1縁
    部の所定位置に設けた永久マークから成ることを
    特徴とする特許請求の範囲第14項記載の原稿取
    扱装置。 16 前記ベルトの移動方向に前記ベルト面の周
    方向に隔置された少なくとも2つの分離した小さ
    な真空孔パターン領域を設け、該真空孔パターン
    領域の間の空間に無孔領域を設け、 前記真空孔パターン領域は、前記真空ベルト搬
    送装置により搬送されるべき最小原稿よりも小さ
    な面積を有し、 装入ステーシヨンにおいて前記ベルトの真空孔
    パターン領域の1つを完全に覆うように原稿を前
    記ベルトに対して整合させる手段を設け、 前記ベルトの真空孔パターン領域を前記装入ス
    テーシヨンから前記複写機の像形成ステーシヨン
    へ送る手段を設け、 前記真空孔パターン領域の間の間隔は、十分に
    大きくて、前記真空孔パターン領域の1つが前記
    像形成ステーシヨンにあるとき、他の真空孔パタ
    ーン領域がいずれも露光されて像形成されないよ
    うになつていることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の原稿取扱装置。 17 前記真空孔パターン領域の1つを覆うよう
    に原稿を整合させる手段は、前記真空孔パターン
    領域に対して前記ベルトの周方向位置を検出する
    検出手段を有して、前記原稿整合手段がそのベル
    ト検出位置と整合してベルト上に原稿を送るよう
    に制御することを特徴とする特許請求の範囲第1
    6項記載の原稿取扱装置。 18 前記検出手段は、前記像形成ステーシヨン
    の外側にある前記ベルトの少なくとも1つの縁部
    の所定位置に設けた永久マークから成ることを特
    徴とする特許請求の範囲第17項記載の原稿取扱
    装置。 19 前記ベルトは、無端であり、前記真空孔パ
    ターン領域は、前記装入ステーシヨンと前記像形
    成ステーシヨンとの間のベルト長に対応する距離
    だけ隔置されて、前記真空孔パターン領域の1つ
    が前記原稿装入ステーシヨンにあるとき、それに
    隣接する真空孔パターン領域は前記像形成ステー
    シヨンにあることを特徴とする特許請求の範囲第
    16項、第17項又は第18項記載の原稿取扱装
    置。 20 前記ベルト面は、前記真空孔パターン領域
    の間の空間では、均一な光反射特性を有しかつ複
    写機にとつて光学的に連続した均一性を有するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第16項、第17
    項、第18項又は第19項記載の原稿取扱装置。 21 前記ベルトは、前記真空孔パターン領域か
    ら前記無孔領域内へわずかに延びた溝を有し、前
    記溝は前記光学的に均一な面と一致する光学特性
    を有することを特徴とする特許請求の範囲第20
    項記載の原稿取扱装置。 22 前記真空孔は、前記ベルトの第1側の小さ
    な隔置されかつそれぞれに制限された第1面領域
    内にのみ開口しており、該第1ベルト面領域は、
    原稿を前記真空孔から実質的に隔置して保持する
    とともに前記真空孔から前記第1面領域全体を通
    じて原稿の下に実質的に無制限に(低インピーダ
    ンスの前記真空圧空気流を連通させるような第1
    包旋面形状を有し、 前記ベルト面の第1面領域は、穴のない無孔通
    気堰から成る狭い境界領域により実質的に包囲さ
    れ、 前記堰領域は、前記第1面領域よりもはるかに
    細い第2の包旋面形状を有し、 前記堰領域は、そこを通過して原稿の下に加え
    られる空気流に前記第1面領域よりも高いインピ
    ーダンスを与えて、原稿の下を通つて前記第1面
    領域の前記真空孔に送られる空気流を実質的に制
    限し、 前記堰領域は、ベルト面の従来の寸法の原稿の
    縁部に対応する位置に配置され、前記ベルトの他
    の光反射性原稿像形成面に対応する光反射特性を
    与えて前記ベルトに対する原稿の像形成を改良す
    るように構成されていることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の原稿取扱装置。 23 前記堰領域は、前記ベルトの前記第1面領
    域の各々の直交する少なくとも2つの側において
    しだいに大きくなる標準寸法の原稿の縁部に対応
    する縁部に複数の隔置された連続バンドの形状で
    形成され、選択した標準寸法の原稿で選択した堰
    領域が覆われるようにし、前記隔置された堰領域
    の間の前記ベルト面は、前記第1図領域と同様に
    構成され、原稿の下の前記ベルト面の前記隔置さ
    れた堰領域の間の領域上に低インピーダンスの真
    空圧空気流を与えることを特徴とする特許請求の
    範囲第22項記載の原稿取扱装置。 24 前記真空孔は、前記ベルト上を搬送される
    べき最小原稿により覆われるように前記ベルトの
    第1領域の最も中央の部分にのみ形成されかつす
    べての堰領域の内側にあることを特徴とする特許
    請求の範囲第22項又は第23項記載の原稿取扱
    装置。 25 前記堰領域は、前記ベルトの前記原稿像形
    成面にある包旋面形状の狭いバンドから成り、こ
    の包旋面の深さは、前記ベルトの第1面領域の包
    旋面の深さよりも数倍小さく実質的に1mmよりも
    小さいことを特徴とする特許請求の範囲第22
    項、第23項又は第24項記載の原稿取扱装置。 26 前記真空溝は、前記ベルトの移動方向に対
    して横方向に前記原稿像形成面上をほぼ直線的に
    延びた極めて細長くて浅い溝であつて、前記真空
    孔からの空気流を該溝の無孔部分に沿つて原稿の
    下に連通させ、 前記横方向真空溝は、前記原稿像形成面の少な
    くとも1つの領域に密接して隔置されているが、
    その間の前記ベルトの無孔原稿像形成面領域によ
    り相互に通気的に絶縁され、それにより真空孔を
    有する該横方向真空溝はそれぞれ載置原稿領域の
    下に横方向に独立して作用する真空保持力領域を
    与え、 前記横方向真空溝は、十分に浅くかつその断面
    積は、その内部の前記真空孔の開口に比べて制限
    されており、載置原稿の下の横方向真空溝を通し
    て該溝の真空孔に高いインピーダンスの通気的抵
    抗性を有する空気流を与えることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の原稿取扱装置。 27 前記横方向真空溝の幅は、該溝の深さより
    も数倍大きく、かつその深さは、約1mmよりも浅
    い深さを有することを特徴とする特許請求の範囲
    第26項記載の原稿取扱装置。 28 1つの横方向真空溝における前記真空孔の
    開口の最小の総面積は、その真空孔が開口してい
    る横方向真空溝の最小の横断面積よりも数倍大き
    く、それにより前記空気流の真空圧降下は、前記
    真空孔よりも原稿の下の前記溝に沿つて生じるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第26項又は第2
    7項記載の原稿取扱装置。 29 前記横方向真空溝の1つのある領域におけ
    る前記真空孔の開口の全面積は、該1つの溝の同
    じ領域の横断面積を2倍したものよりも約5倍な
    いし6倍大きいことを特徴とする特許請求の範囲
    第26項、第27項又は第28項記載の原稿取扱
    装置。 30 前記横方向真空溝は、約1mmよりも浅い深
    さを有することを特徴とする特許請求の範囲第2
    6項、第27項、第28項又は第29項記載の原
    稿取扱装置。 31 前記横方向真空溝の少なくとも1つは、前
    記ベルト上に周方向に延びて通気的に連結された
    複数の長手方向延長溝を有し、それにより原稿の
    縁部の真空保持作用を補助することを特徴とする
    特許請求の範囲第26項、第27項、第28項、
    第29項又は第30項記載の原稿取扱装置。 32 前記横方向真空溝の面はいずれも、前記ベ
    ルトの前記原稿像形成面に対して20度以下の傾斜
    角をなしており、その無孔領域はすべて前記複写
    機の前記像形成ステーシヨンに対して像形成され
    ないように光学的に滑らかな連続形状であること
    を特徴とする特許請求の範囲第26項、第27
    項、第28項、第29項、第30項又は第31項
    記載の原稿取扱装置。 33 前記横方向真空溝は、前記ベルトの前記像
    形成面に形成した複写機にとつて光学的に見るこ
    とができないなめらかな起状であり、その溝の深
    さは、約1mmよりも実質的に浅く、かつその形状
    は直線形状をなし、その断面はほぼ一様であり、
    その幅は前記溝の深さよりも数倍大きいことを特
    徴とする特許請求の範囲第26項、第27項、第
    28項、第29項、第30項、第31項又は第3
    2項記載の原稿取扱装置。 34 前記ベルトの前記真空孔は、前記真空ベル
    トの移動方向に沿つた隔置した狭い周方向バンド
    内部の領域に制限されていることを特徴とする特
    許請求の範囲第26項、第27項、第28項、第
    29項、第30項、第31項、第32項又は第3
    3項記載の原稿取扱装置。 35 前記真空バンドは、1つの溝の1部分にそ
    の真空孔バンドの1つの複数真空孔で成る第1真
    空孔群を、同じ溝に前記第1真空孔群から隔置し
    て別の真空孔バンドの真空孔で成る少なくとも1
    つの他の真空孔群を設けることにより、前記横方
    向真空溝に沿つて前記ベルトに横方向に隔置され
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第34項
    記載の原稿取扱装置。 36 前記2つの真空孔バンドは、ベルト上で像
    形成すべき最小原稿の横方向寸法よりも小さい間
    隔で隔置されてその原稿の対向する端領域の下に
    くるようになつていることを特徴とする特許請求
    の範囲第34項、又は第35項記載の原稿取扱装
    置。 37 前記原稿は、前記ベルトの裏側にある光反
    射性真空マニホールド面の真空孔から加えられた
    空気流により前記ベルトの第1側の方へ真空引付
    けされ、前記真空圧空気流は、前記マニホールド
    真空孔から前記ベルトの第1側に開口する前記真
    空ベルトの前記別の真空孔を介して連通され、 前記ベルトの裏側にある前記真空マニホールド
    面は、そのマニホールド面にわずかに凹まされた
    細長い溝を有し、 前記マニホールド面の溝は、前記ベルトの移動
    方向に延びかつその移動方向に対して横方向に隔
    置され、前記真空ベルトの全幅に比べて狭くなつ
    ており、 前記真空マニホールド面の真空孔は、前記真空
    マニホールド面の前記溝内に開口するように凹さ
    まれ、 前記真空ベルトの真空孔は、前記ベルトの移動
    方向に延びかつその移動方向に対して横方向に隔
    置された狭い真空孔バンド内にあつて前記真空マ
    ニホールド面の前記溝をほぼ覆うようになつてお
    り、 前記マニホールド面の溝は、十分に大きな横断
    面積を有し、比較的無制限な空気流を前記マニホ
    ールド面の開口から前記ベルトの下の前記溝に沿
    つて前記真空ベルトの真空孔へ与えるようになつ
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の原稿取扱装置。 38 前記マニホールドの溝は、前記ベルトの裏
    側の下に密接に隔置された光反射性底面を有し、
    前記真空マニホールド面の前記真空孔の開口は、
    その少なくとも大部分が前記真空ベルトの前記真
    空孔と不揃いであつて横方向に隔置されてその真
    空ベルトの真空孔の下にこないように配置され、
    前記ベルトの真空孔の大部分は前記溝の光反射性
    底面を密接して覆つて前記像形成ステーシヨンに
    おける原稿照射時に光反射面を与えて像形成ステ
    ーシヨンで露光された真空ベルトの真空孔の像形
    成を減少させることを特徴とする特許請求の範囲
    第37項記載の原稿取扱装置。 39 前記真空マニホールド面の真空孔は、前記
    像形成ステーシヨンの一部分で覆われ、かつ真空
    ベルトにより前記像形成ステーシヨンに送られ最
    小原稿により覆われる真空ベルトの制限領域に対
    応する前記溝の制限された小部分にのみ配置さ
    れ、前記溝の穴のない大部分の領域は、前記真空
    マニホールド面の前面制限真空孔領域から前記空
    気流を原稿の移動方向にベルトの下を実質的な距
    離だけ送つて前記制限領域の実質的に外側にある
    前記ベルトの他の真空孔に連通させ、それによ
    り、前記溝の前記制限真空孔領域の外側にあるベ
    ルトの他の真空孔はすべて前記溝の連続的な全く
    穴のない光反射性底面の下にくることを特徴とす
    る特許請求の範囲第37項又は第38項記載の原
    稿取扱装置。 40 前記溝の外側にある真空マニホールド面
    は、前記真空ベルトの裏側に対して前記溝の両縁
    部に沿つて通気的シール作用を与えて、真空圧印
    加領域を前記溝の領域に対応する前記ベルトの裏
    側の小領域にのみ制限して、前記真空ベルトの裏
    側と前記マニホールド面との間の摩擦を減少させ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第37項、第
    38項又は第39項記載の原稿取扱装置。 41 前記真空マニホールド面の真空孔の間の間
    隔及び前記ベルトの真空孔の間の間隔は、一体で
    ない分割できる別の間隔であつて、それによりベ
    ルト移動時に真空マニホールド面の真空孔と真空
    ベルトの真空孔との一致を少なくすることを特徴
    とする特許請求の範囲第37項、第38項、第3
    9項又は第40項記載の原稿取扱装置。 42 前記真空マニホールド面の溝は、これを覆
    う前記ベルトの対応する真空孔バンドよりも実質
    的に広く、前記真空マニホールド面の前記真空孔
    は、前記溝の外側縁部の前記真空ベルトの真空孔
    のいずれの下にもこない位置に位置決めされるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第37項、第38
    項、第39項又は第40項記載の原稿取扱装置。 43 前記真空ベルトは、前記ベルトの第1側に
    あつて前記真空ベルトの真空孔と連通する真空溝
    を有し、前記ベルトの真空溝は、前記マニホール
    ド面の溝の方向に対して横方向に延びていること
    を特徴とする特許請求の範囲第37項、第38
    項、第39項、第40項、第41項又は第42項
    記載の原稿取扱装置。
JP18940980A 1980-01-10 1980-12-26 Draft handling device Granted JPS56104356A (en)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US06/111,051 US4298277A (en) 1980-01-10 1980-01-10 Grooved vacuum belt document handling system

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32365189A Division JPH02217837A (ja) 1980-01-10 1989-12-13 原稿取扱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56104356A JPS56104356A (en) 1981-08-20
JPH0237568B2 true JPH0237568B2 (ja) 1990-08-24

Family

ID=22336345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18940980A Granted JPS56104356A (en) 1980-01-10 1980-12-26 Draft handling device

Country Status (3)

Country Link
US (1) US4298277A (ja)
JP (1) JPS56104356A (ja)
CA (1) CA1140954A (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3161166D1 (en) * 1980-04-21 1983-11-17 Eastman Kodak Co Vacuum document feeder
US4440492A (en) * 1982-09-03 1984-04-03 Xerox Corporation Variable force wide document belt transport system
JPS6017735A (ja) * 1983-07-11 1985-01-29 Fuji Photo Film Co Ltd 撮影装置等の原稿台
US4878071A (en) * 1988-03-11 1989-10-31 Rastergraphics, Inc. Paper transport and paper stabilizing system for a multicolor electrostatic plotter
EP0757962B1 (en) * 1995-08-09 1998-07-08 TEXO S.r.l. System for vacuum-refeeding sheets, in particular corrugated board sheets, to be used in printing and die cutting machines
DE10010970A1 (de) * 1999-03-26 2000-10-12 Heidelberger Druckmasch Ag Saugbandförderer für eine Bogen verarbeitende Maschine
US6254081B1 (en) * 1999-06-03 2001-07-03 Hewlett-Packard Company Regulating vacuum hold of media in a printer
US6247861B1 (en) 1999-06-03 2001-06-19 Hewlett-Packard Company Controlling vacuum hold of media in a printer
DE29910850U1 (de) * 1999-06-25 2000-11-23 Voith Sulzer Papiertech Patent Unterdruck-Fördereinrichtung
US6209867B1 (en) * 1999-08-18 2001-04-03 Hewlett-Packard Sliding valve vacuum holddown
DE20019346U1 (de) * 2000-11-14 2001-02-22 Voith Paper Patent Gmbh Vacuum-Bandfördervorrichtung
GB0209922D0 (en) * 2002-04-30 2002-06-05 Hewlett Packard Co Vacuum hold down system
JP5369760B2 (ja) * 2009-03-02 2013-12-18 セイコーエプソン株式会社 吸引プラテン機構および液滴吐出装置
US7922174B2 (en) * 2009-03-19 2011-04-12 Xerox Corporation Vacuum transport device with non-uniform belt hole pattern
US8695783B2 (en) * 2009-12-14 2014-04-15 Xerox Corporation Vacuum transport belts
US8708135B2 (en) * 2009-12-14 2014-04-29 Xerox Corporation Vacuum transport belts
US8863939B2 (en) * 2009-12-14 2014-10-21 Xerox Corporation Surface roughness for improved vacuum pressure for efficient media hold-down performance
DE102012206847A1 (de) * 2012-04-25 2013-11-07 E.C.H. Will Gmbh Saugfördervorrichtung zum Transport von Flachteilen
US9417587B2 (en) * 2014-03-31 2016-08-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having belt unit
US9604813B1 (en) 2016-03-15 2017-03-28 Xerox Corporation Dual vacuum belt system with adjustable inter-copy gap
US9796546B1 (en) 2016-07-01 2017-10-24 Xerox Corporation Vacuum belt system having internal rotary valve
US10189283B2 (en) 2017-05-23 2019-01-29 Xerox Corporation Vacuum media transport system with reduced pressure variations in inter-copy gaps
US10358307B1 (en) 2018-03-28 2019-07-23 Xerox Corporation Leading/trailing edge detection system having vacuum belt with perforations
EP3772416B1 (en) * 2019-08-08 2023-06-07 Canon Production Printing Holding B.V. Flatbed printer

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3677643A (en) * 1971-04-20 1972-07-18 Minnesota Mining & Mfg Reflective platen
US4043665A (en) * 1975-03-26 1977-08-23 Xerox Corporation Copier document handler
US4047812A (en) * 1976-01-15 1977-09-13 Xerox Corporation Document belt with imperforate bands
JPS5424015A (en) * 1977-07-25 1979-02-23 Ricoh Co Ltd Automatic feeder for original document

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3123354A (en) * 1964-03-03 Transporting and stacking sheet-like articles
US3425610A (en) * 1966-06-29 1969-02-04 Koppers Co Inc Vacuum device for advancing a continuous web
DE1254083B (de) * 1966-08-20 1967-11-09 Ungerer Irma Vorrichtung zum Stapeln von Blechen
US3477558A (en) * 1966-10-27 1969-11-11 Fred J Fleischauer Air lift and vacuum conveyors and foraminous belt means therefor
US3583614A (en) * 1968-05-17 1971-06-08 Joseph E Foster Jr Continuous suction conveyor stacker
US3730623A (en) * 1970-12-29 1973-05-01 Xerox Corp Vacuum holddown device for moving belts
US3863912A (en) * 1971-11-22 1975-02-04 Addressograph Multigraph Document feeder
US3910570A (en) * 1973-12-26 1975-10-07 Ibm Document feed apparatus
US4008956A (en) * 1975-03-24 1977-02-22 Xerox Corporation Document handling system for pre-collation copying

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3677643A (en) * 1971-04-20 1972-07-18 Minnesota Mining & Mfg Reflective platen
US4043665A (en) * 1975-03-26 1977-08-23 Xerox Corporation Copier document handler
US4047812A (en) * 1976-01-15 1977-09-13 Xerox Corporation Document belt with imperforate bands
JPS5424015A (en) * 1977-07-25 1979-02-23 Ricoh Co Ltd Automatic feeder for original document

Also Published As

Publication number Publication date
US4298277A (en) 1981-11-03
JPS56104356A (en) 1981-08-20
CA1140954A (en) 1983-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0237568B2 (ja)
US4294540A (en) Document belt vacuum manifold
US4294539A (en) Document vacuum weir system
EP0032796B1 (en) An original document handling apparatus
US4291974A (en) Dual mode document belt system
JP2710814B2 (ja) 文書処理機吸引ベルトプラテン搬送クランプシステム
CA1080783A (en) Copier document handler
CA1212702A (en) Variable force wide document belt transport system
JPH0664370B2 (ja) 書類シート送り・位置決め装置
US4825255A (en) Document handler vacuum belt platen transport system
US4286870A (en) Document belt with discrete vacuum areas
JPH0780584B2 (ja) 複数ベルト原稿送り装置
US5090675A (en) Apparatus for automatically transporting sheets of orginal
US4381893A (en) Recirculating document lateral registration
US4589652A (en) Plural level vacuum document feeder
US4544265A (en) Grooved vacuum belt document handling system
JPH0544655B2 (ja)
US4589651A (en) Vacuum document feeder
CA1175078A (en) Light diffusing vacuum belt for a document handling system
US4666144A (en) Plural speed belt document feeder
US4634112A (en) Plural belt document feeder
JPS636114Y2 (ja)
JPH07125879A (ja) シート材検知装置
JPS6156497B2 (ja)
JPH04109765U (ja) 複写機の原稿送り装置