JPH0236974Y2 - - Google Patents

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JPH0236974Y2
JPH0236974Y2 JP16975984U JP16975984U JPH0236974Y2 JP H0236974 Y2 JPH0236974 Y2 JP H0236974Y2 JP 16975984 U JP16975984 U JP 16975984U JP 16975984 U JP16975984 U JP 16975984U JP H0236974 Y2 JPH0236974 Y2 JP H0236974Y2
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ball
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、主として自動車用サスペンシヨン
に使用されるボールジヨイントに係わるもので、
詳しくはボールジヨイント用ボールシートの改良
に関するものである。
(従来の技術) ボールジヨイントは、第3図に示すように、ソ
ケツト20の内部に合成樹脂製のボールシート3
0を介してボールスタツド21のボール部22が
球面支持され、同ボールスタツド21が回転およ
び揺動(傾動)可能に支持されてなる。なお、図
中、26はダストカバーが示されている。
しかして、ボールスタツド21は、ガタ無くか
つスムーズに運動する必要があり、特に回転運動
はボールジヨイントにとつて非常に重要な特性で
あり、同ボールジヨイントの機能を制する要因で
ある。
したがつて、ボールスタツド21のスムーズな
運動特性を得ることによりボールジヨイントの品
質レベルを向上するために、ボールシート30
は、第4図および第5図に示すように、前記のソ
ケツト20とボールスタツド21のボール部22
との間に介在される円筒状をなす本体31の上部
に、内側に油溝33〜33を有しかつ前記のボー
ル部22の上半部を支持する支持部32を形成す
るとともに、同本体31の下部に前記のボール部
22の下半部を支持しうるロアシート34を内嵌
し、同本体31の下端部内側にはロアシート34
をかしめ支持する支持突起36〜36が上面に配
置された支持フランジ35を形成してなる。
前記のソケツト20へのボールスタツド21の
組付けにあたつて、ボールシート30はソケツト
20内にボールスタツド21のボール部22とと
もに嵌入され、支持部32がソケツト20の内面
20aに沿つて絞り込まれ、さらにボールシート
30の下端面(支持フランジ35の下面に該当す
る。)がソケツト20の下端開口面を閉塞するプ
ラグ23とともにソケツト20の下端のかしめ部
24によつて支持されるとともに、ロアシート3
4とプラグ23との間にスプリング25が介在さ
れている。
この組付けによつて、ボールスタツド21のボ
ール部22に、ロアシート34が支持突起36〜
36にて押し上げられることによる与圧、および
スプリング25の弾性による与圧が共に付与され
ることになり、回転および揺動するボールスタツ
ド21の適度の抵抗(トルク)が確保されるよう
になつている。
しかしながら、従来のボールシート30は、通
常射出成形によつて成形されているが、その成形
後のボールシート30の本体31の上端部外側、
すなわち支持部32の上端外側に射出成形用金型
のゲート(図示省略)による突起38が形成され
ていた(第4図および第5図参照)。
(考案が解決しようとする問題点) 上記した従来のボールシート30によると、ボ
ールジヨイントに組付けられた場合に、ボールス
タツド21のボール部22側に前記の突起38よ
る圧力が加わることになり、ボールスタツド21
の回転および揺動に係るトルクにバラツキを生じ
ることになるとともに、ボールスタツド21のボ
ール部22に偏つた摩耗が生じるという問題点が
あつた。
また、その問題点を可及的に解消するため、支
持部32の内側に形成された油溝33〜33の相
互関の外側に前記の突起38が位置するように、
射出成形用金型のゲートが形成されるのが一般的
である。しかし、この場合、突起38によるボー
ルスタツド21に対する圧力の吸収がある程度は
果たされる。しかし、ボールシート30の支持部
32は、前記したように組付け時に絞り込まれる
ことから、その肉厚が割れを生じない程度に薄く
(例えば、1mm以下)に形成され、さらに、それ
により油溝33もその部位の強度を考慮した深さ
(例えば、0.4mm以下)に形成されている。したが
つて、油溝33の深さが突起38の高さ(通常、
0.5mm程度)を充分に吸収することが難しく、依
然として前述の問題点が少なからず残存してい
た。また、油溝33に対応して突起38を設定す
ることは、油溝33部位に無理な変形力が作用す
ることになるために、余り好ましい手段とは言え
ない。
(問題点を解決するための手段) 上記した従来の技術における問題点を解決する
ためのこの考案は、ボールジヨイントにおけるソ
ケツトとボールスタツドのボール部との間に介在
される円弧状をなす本体の上部には、内側に油溝
を有しかつ前記のボール部の上半部を支持する支
持部を形成するとともに、同本体の下部には前記
のボール部の下半部を支持しうるロアシートを内
嵌し、同本体の下端部内側にはロアシートを支持
する支持突起が上面に配置された支持フランジを
形成してなる合成樹脂製のボールシートであつ
て、しかも本体の支持フランジの下面には前記の
支持突起の相互間に対応するように凹部を設け、
この凹部に射出成形用金型のゲートによる突起を
形成せしめたことを構成の要旨とするものであ
る。
(作用) 上記した手段によれば、ロアシートを押し上げ
支持するために支持部に比し大きい強度が確保さ
れる支持フランジの下面におけるロアシートの支
持に係る作用力の影響の少ない位置であるところ
の、支持突起の相互間に対応した位置に凹部が設
けられ、この凹部内に射出成形用金型のゲートに
よる突起が形成されることになる。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を第1図および第2
図にしたがつて説明する。なお、第1図はボール
シートの断面を示し、また第2図は同平面を示し
ている。また、このボールシート10は、従前と
同様(第3図参照)にして、ソケツト20とボー
ルスタツド21との間に介在されるものであるか
ら、ボールジヨイントの組付けに係る説明につい
ては、同一部位に同一符号を記すことにより省略
する。
円筒状をなす合成樹脂製の本体11の上部内側
には、ボールスタツド21のボール部22の上半
部を支持する支持部12が形成されている。この
支持部12内側には、油溝13〜13が複数(図
示では、4本)凹設されている。なお、同本体1
1の下部には前記のボール部22の下半部を支持
しうるほぼ環状をしたロアシート14(第1図
中、二点鎖線参照)が内嵌される。
同本体11の下端部内側には支持フランジ15
が環状に形成されている。支持フランジ15の上
面には、ロアシート14を支持するための支持突
起16〜16が複数個(図示では、8個)配置さ
れている。
その本体11の支持フランジ15の底面におい
て、支持突起16,16の相互間のほぼ中央に対
応した位置には、円形状をした凹部17が設けら
れている。この凹部17に対し、射出成形用金型
のゲート(図示省略)による突起18が形成され
る。
上記したボールジヨイント用ボールシートによ
れば、ロアシート14を押し上げ支持するために
支持部12に比し大きい強度が確保される支持フ
ランジ15の下面におけるロアシート14の支持
に係る作用力の影響の少ない位置であるところ
の、支持突起16,16の相互間に対応した位置
に凹部17が設けられ、この凹部17内に射出成
形用金型のゲートによる突起18が形成されるこ
とになる。このことから、凹部17は、支持フラ
ンジ15の強度をほとんど低下させることなく、
突起18の高さを充分に収容し得る深さに形成さ
れることになる。
また、ボールジヨイントへの組付け時に大きな
変形が要求される支持部12には突起18が無い
ことから、従来生じた突起によるボールスタツド
21の回転および揺動に係るトルクのバラツキ、
およびボールスタツド21のボール部22の摩
耗、等が防止される。また、ロアシート14の支
持に係る司持突起16〜16に対する凹部17の
位相がずれていることから、支持突起16〜16
の強度低下、各支持突起16の支持力のバラツ
キ、および支持力不足等の不具合が回避される。
(考案の効果) すなわち、この考案は前述した「問題点を解決
するための手段」の欄に記載した構成を要旨とな
し、ロアシートを押し上げ支持するために支持部
に比し大きい強度が確保される支持フランジの下
面におけるロアシートの支持に係る作用力の影響
の少ない位置であるところの、支持突起の相互間
に対応した位置に凹部が設けられ、この凹部内に
射出成形用金型のゲートによる突起が形成される
ものであるから、従来と異なり、ボールジヨイン
トに組付けられた場合によるボールスタツドの回
転および揺動に係るトルクのバラツキおよびボー
ルスタツドのボール部22の摩耗が防止されると
いう効果がある。また、本体に加わる変形力の影
響を受ける部位の強度がほとんど低下されないこ
とから、その耐久性が向上されるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案の一実施例を示
すもので、第1図はボールシートの断面図、第2
図は同平面図、第3図〜第5図は従来例を示すも
ので、第3図はボールジヨイントの断面図、第4
図はボールシートの断面図、第5図は同平面図で
ある。 10……ボールシート、11……本体、12…
…支持部、13……油溝、14……ロアシート、
15……支持フランジ、16……支持突起、17
……凹部、18……射出成形用金型のゲートによ
る突起、20……ソケツト、21……ボールスタ
ツド、22……ボール部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ボールジヨイントにおけるソケツトとボールス
    タツドのボール部との間に介在される円筒状をな
    す本体の上部には、内側に油溝を有しかつ前記の
    ボール部の上半部を支持する支持部を形成すると
    ともに、同本体の下部には前記のボール部の下半
    部を支持しうるロアシートを内嵌し、同本体の下
    端部内側にはロアシートを支持する支持突起が上
    面に配置された支持フランジを形成してなる合成
    樹脂製のボールシートであつて、しかも本体の支
    持フランジの下面には前記の支持突起の相互間に
    対応するように凹部を設け、この凹部に射出成形
    用金型のゲートによる突起を形成せしめたことを
    特徴とするボールジヨイント用ボールシート。
JP16975984U 1984-11-07 1984-11-07 Expired JPH0236974Y2 (ja)

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JP16975984U JPH0236974Y2 (ja) 1984-11-07 1984-11-07

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JP5541052B2 (ja) * 2010-10-01 2014-07-09 株式会社ジェイテクト 樹脂シート製造方法
JP6253337B2 (ja) * 2013-10-17 2017-12-27 株式会社ソミック石川 ボールシートおよびボールジョイント

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JPS6184221U (ja) 1986-06-03

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