JPH0235925A

JPH0235925A - 攪拌機の駆動装置

Info

Publication number: JPH0235925A
Application number: JP63185390A
Authority: JP
Inventors: Yoshinori Shimauchi; 島内　義典
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1988-07-27
Filing date: 1988-07-27
Publication date: 1990-02-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、容器の底壁を貫通せしめて垂直な主軸を設け
て、その上端部に撹拌羽根を取り付けた構造の撹拌機に
おける駆動装置に係り、特に、その整備性を改善した駆
動装置に関するものである。

〔従来の技術〕

この種の撹拌機用駆動装置における技術的難問の一つに
整備性の問題が有る。即ち、前記の主軸が容器の底壁を貫通する個所にはシール手段
を設けなければならないが、このシール手段は必要に応
じて脱着し、清掃、交換しなければならない。

従って、撹拌機駆動装置は、前記シール手段を迅速かつ
容器に、しかも安全に着脱できる構造でなければならな
い。

この駆動装置に関する最新の既述として、西独ワイラー
（ｖｅｉｌａｒ）社製の駆動装置が公知である。

第２図は上記公知技術に係る駆動装置の断面図を示す。

同図（Ａ）は稼働状態の断面図であり、同図（Ｂ）はメ
ンテナンスの為にメカニカルシール６を分解しつつある
状態を描いた断面図である。

撹拌機の容器１の底部に設けられた開口にフランジ２が
取り付けられている。

上記のフランジ２に対して主軸ハウジング３が取り付け
られ、かつ、上記フランジ２を貫通して主軸の上側部分４が配設され
ている。

上記の主軸は中空軸状に構成され、主軸上側４と、主軸
中間１８と、主軸下側１１とに３分割されている。そし
て、これらの３分割された主軸の中にタイロッド１９が
挿通され、一体的に結合している。

前記の主軸上側４が、フランジ２を介して容器１の底壁
を貫通している個所に、メカニカルシール６が介装され
ている。

前記の主軸ハウジング３にはベアリングハウジング１０
が固定されていて、ラジアルジ軸受８．スラスト軸受９
を介して前記の主軸中間１８を回転自在に支承している
。

前記の主軸上側４の上端には撹拌羽根５が取りつけられ
ている。

歯車減速機１３は、上述の構成部分と別体に構成されて
ベース部材上に設置され、ユニバーサルジヨイント２１
、及び減速歯車２０を介して前述の主軸下側１１を回転
駆動している。

以上のように構成された公知例の撹拌機用駆動装置（第
２図（Ａ））において、メンテナンスの為にメカニカル
シール６を取り外す際は、第２図（Ｂ）に示す如くタイ
ロッド１９を下方に、寸法りだけ引き抜いて、３分割さ
れた主軸４，１８゜１１の結合を解き、第２図（Ａ）に示した主軸中間１８を取り外しくベアリ
ングハウジング１０、及び軸受８，９を一緒に取り外す
）、上記の主軸中間１８の位置にダミーシャフト１６（第２
図（Ｂ）参照）を置いて、これをガイドとしてメカニカ
ルシール６を下方に移動させてレール１７上に載せて引
き出す。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記公知技術においては、撹拌機シール部のメンテナン
スは容易に行い得るが、機構が複雑で部品点数が多く、
かつ以下のような欠点があった。

（ｉ）３軸を分離するためにタイロッドを抜き下げるが
、この際、「中間軸の長さ十上側軸へのネジ込み部」だ
け下げなければならず、ストロークが大きい。このため
撹拌容器本体の高さもそれだけ高くしてメンテナンスス
ペースをとる必要がある。

（ｉｉ）主軸を、減速機によって直接的に駆動できない
ため、減速機部が、基礎上に設置した第一減速機（第２
図（Ａ）に示した１３）と、主軸ハウジングに取りつけ
た第２減速機（第２図（Ａ）に示した２０）との２つに
分割されている。このため部品点数が多く、メンテナン
ス上も好ましくない。

本発明の目的は、（イ）　シール部材を容易に脱着することができ、（ロ
）上記着脱操作のために主軸を上下動させるストローク
が小さくて、装着全体をコンパクトに（背を低く）構成
でき、（ハ）簡単な構造で、構成部品点数の少ない、撹拌機の
駆動装置を提供しようとするものである。

〔課題を解決するための手段〕上記の目的を達成するために創作した本発明に係る駆動
装置は、（Ａ）　　主軸を上、下に２分割し、（Ｂ）　　上記の分割された上側の主軸の下端に継手機
構の一半を固定し、（Ｃ）　　分割された下側の主軸の上端に、上記継手機
構の一半に対応する他半を固定し、この下側の主軸を上
下に移動可能に支承する。

（Ｄ）　　前記の継手機構の一半と他半とを対向当接せ
しめて結合する。

〔作用〕

前記の上側の主軸と下側の主軸とは継手機構を介して結
合されているので脱着が容易である。

上記継手機構の結合を解くと、下側主軸を下げてシール
部材を下方に抜き出すことが出来る。

この場合、２分割された主軸がタイロッド結合されてい
ないので、タイロッドの螺脱ストロークに相当する分だ
け、上下方向の余裕空間が少なくて済み、装置全高寸法
を小さく（低く）構成できる。

〔実施例〕

第１図は本発明に係る駆動装置の一実施例を示す断面図
である。

同図（Ａ）は稼働状態を示し、前記公知例における第２
図（Ａ）に対応する図である。

また、本第１図（Ｂ）はメカニカルシール６を取り外す
操作の途中を描いており、前記公知例における第２図（
Ｂ）に対応する図である。

本実施例は、前記公知例（第２図）の駆動装置に本発明
を適用して改良したものである。

前記公知例を描いた第２図と同一の図面参照番号を付し
た容器１．フランジ２．主軸ハウジング３、撹拌羽根５
．メカニカルシール６、ダミーシャフト１６．及びレー
ル１７は、前記公知例におけると同様乃至は類似の構成
部材である。

本例の主軸は、主軸上側３１と主軸下側３２とに分割し
てあり、次記のようにして一体的に連結する。

主軸上側３１の下端部に、先細形のテーパＴを形成し、
フランジハブ７をテーバ嵌合する。

上記のフランジハブ７を、ラジアル軸受８′及びスラス
ト軸受９′を介してベアリングハウジング１０′に対し
て回転自在に支承する。

上記ベアリングハウジング１０′は主軸ハウジング３に
固定しである。

一方、主軸下側３２の上端部に主軸フランジ３３を設け
、この主軸フランジ３３を前記のフランジハブ７に対向
当接せしめ、主軸結合ボルト３４で結合する。

上記の主軸下側３２を、主軸ハウジング３に対して円筒
コロ軸受１２によって回転自在に支承する。

円筒コロ軸受で支承した構造であるため、この支承部は
１円筒コロ軸受のアウタレースを動かさずに主軸下側３
２を上下に移動せしめ得る。

本例の歯車減速機１３′の出力軸１４を中空に構成し、
該出力軸１４を主軸下側３２の下端部に、摺動自在に外
嵌する。

上記の外嵌部を、ギヤカップリング１５によって結合す
る。ギヤ結合であるから、相互にスラスト方向に摺動し
て係脱可能である。

上記のように構成された本例の駆動装置（第１図（Ａ）
）は、前記公知例（第２図（Ａ））におけるが如く歯車
減速機構が２カ所に分離されておらず。

構造が簡単である。

構造が簡単であればコストが安い上に、故障発生の確率
が小さく信頼性が高い。しかも点検、整備が容易である
。

第１図（Ａ）に示した状態において歯車減速機１３′の
出力は、出力軸１４．ギヤカップリング１５゜主軸下側
３２．主軸フランジ３３．フランジハブ７゜及び主軸上
側３１を順次に介して伝動され、撹拌羽根５を回転駆動
する。

本例の駆動装置（第１図（Ａ））のメカニカルシール６
を脱着して点検、清浄、若しくは補修、交換する場合１
次記のように操作する。

（１）主軸結合ボルト３４を抜き取ってフランジ結合を
解き、（ＩＩ）主軸下側３２を下方に下げる。

この操作に際して、ギヤカップリング１５が離脱し、主
軸下側３２の下端部は出方軸１４の中空部に挿入される
（第１図（Ｂ）参照）。

また、この操作に際して主軸下側３２は、円筒コロ軸受
１２に対して下方に滑動する。

（ｍ）油圧治具（図示せず）を用いて、ベアリングハウ
ジング１０’を下方に引き抜く。

この操作に際してフランジハブ７と主軸上側３１とのテ
ーパ嵌合Ｔが離脱する。そして、ベアリングハウジング
１０’は軸受８′、同９′を介してフランジハブ７を抱
いた侭で下方に引き抜かれる。これらの結合された部材
（１０’、８’、９’７）を、主軸ハウジング３の中が
ら取り出す。

（ＩＶ）引き下げた主軸下側３２と、主軸上側３１との
間にダミーシャフト１６を挿入し、これを案内部材とし
てメカニカルシール６を引き降ろす（第１図（Ｂ））。

引き降ろしたメカニカルシール６をレール１７上に載せ
、主軸ハウジング３から外へ搬出する。

以上のようにしてメカニカルシール６が取り出される。

該メカニカルシール６の装着は、上記と逆の手順によっ
て遂行される。

いま、ダミーシャフト１６の長さ寸法をＱ、として、メ
カニカルシール６の脱着操作について考察すると。

公知例（第２図）におけるタイロッド１９の所要抜き出
し寸法りは。

Ｌ＃ＱＩ＋ＱＺ　　どなる。

ただし、Ｑ２は、タイロッド１９先端の雄ネジの長さ寸
法（詳しくは螺入部の寸法）である。

これに比して本実施例（第１図）における主軸下側３２
の引き下ろし寸法Ｌ′は、Ｌ′≧Ｑ１　　で足り、明らかにＬよりも短かい。

このため、本例によれば装置全体の全高寸法が短縮され
る。

以上に述べた実施例においては、主軸上側３１と主軸下
側３２とを結合する継手機構として、テーパ部Ｔとフラ
ンジハブ７と主軸フランジ３３とを併用したが１本発明
を実施する際、適用し得る継手機構はこの実施例のもの
に限られない。

しかし、第１図（Ａ）、（Ｂ）を対比して容易に理解で
きるように、この継手機構の結合を解いた状態でメカニ
カルシール６を主軸上側３１から抜き出すことが出来な
ければならない。即ち、主軸上側３１の下端部に、脱着
困難な大径の部材（例えば−体に連設したフランジ）が
固着されていないことが必要である。

こうした条件を満たす継手機構としては、第３図に示す
スリーブキー継手や１図示を省略するがスリーブスプラ
イン結合や、第４図に示すポリゴン継手などが考えられ
る。本発明を実施する際公知の継手機構の中から適宜の
継手機構を選定して適用することができる。

〔発明の効果〕

以上に説明した如く、本発明に係る駆動装置は構成部品
点数が少なくて構造が簡単であり、装置全体をコンパク
トに構成することができ（特に全高寸法を短縮すること
ができ）、シかも、シール部材を安全、容易に着脱する
ことが出来るという、優れた実用的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る駆動装置の一実施例を示し、同図（Ａ）は組立完了状態の断面図、同図（Ｂ）は分解途中の状態の断面図である。第２図は公知例の駆動装置を示し、同図（Ａ）は組立完了状態の断面図、同図（Ｂ）は分解途中の状態の断面図である。第３図及び第４図は、本発明に適用し得る継手機構の各
１例を示す説明図である。１・・撹拌機の容器、２・・・フランジ、３・・・主軸
ハウジング、４・・・主軸上側、５・・・撹拌羽根、６
・・・メカニカルシール、７・・・フランジハブ、８，
８′・・・ラジアル軸受、９，９′・・・スラスト軸受
、１１・・・主軸下側、１２・・・円筒コロ軸受、　１
３．１３’・・・歯車減速機、１４・・・出力軸、１５
・・・ギヤカップリング、１６・・・ダミーシャフト、
１７・・・レール、１８・・・主軸中間、１９・・・タ
イロッド、２０・・・減速歯車、２１・・・ユニバーサ
ルジヨイント、３１・・・主軸上側、３２・・主軸下側
、３３・・・主軸フランジ、３４・・・主軸結合ボルト
。代理人弁理士　　秋　　本　　正　　実第！図集図

Claims

【特許請求の範囲】１、（ａ）撹拌機容器の底部を貫通する垂直な主軸と、
上記主軸の上端に固着された撹拌羽根と、上記主軸が容器底部を貫通する個所に設けられたシール部材と、上記主軸の下端部近傍に設けられた駆動手段とより成る撹拌機の駆動装置において、（ｂ）上記の主軸を上側と下側とに分割し、（ｃ）分割
された上側主軸の下端に継手機構の一半を取りつけ、（ｄ）分割された下側主軸を、上下に移動せしめ得るよ
う、かつ回転自在に支承すると共に、（ｅ）該下側主軸の上端付近に前記継手機構の他半を取
りつけ、（ｆ）前記（ｃ）項の継手機構の一半と、（ｅ）項の同
他半とを、接・断自在に結合したこと、を特徴とする撹拌機の駆動装置。２、前記の駆動手段の出力軸は、少なくともその上方部
分を中空軸とし、かつ、前記の分割された下側主軸の下
端部を上記中空軸内に挿入し得る構造としたことを特徴
とする、請求項１に記載した撹拌機の駆動装置。