JPH0235798Y2 - - Google Patents

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JPH0235798Y2
JPH0235798Y2 JP1985113748U JP11374885U JPH0235798Y2 JP H0235798 Y2 JPH0235798 Y2 JP H0235798Y2 JP 1985113748 U JP1985113748 U JP 1985113748U JP 11374885 U JP11374885 U JP 11374885U JP H0235798 Y2 JPH0235798 Y2 JP H0235798Y2
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  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、電気炉から出た溶融金属の成分調整
を行なう取鍋精錬炉に関する。
[従来の技術] 従来から電気炉を効率よく使用するために、電
気炉で溶解された金属は、取鍋精錬炉にて成分調
整が行なわれる。取鍋精錬炉は、炉体の上部に天
蓋が設けられており、この天蓋にはアークを発生
し金属を溶解させる電極が配置されている。従来
の取鍋精錬炉では、第4図および第5図に示すよ
うな鏡板状の天蓋1が使用されており、天蓋1は
胴部2と蓋上面部3から構成され、両者は溶接に
よつて一体に形成されている。蓋上面部3の上面
中央には電極4が挿通される複数個たとえば3個
の電極穴5が設けられている。また、蓋上面部3
には電極穴5を覆う板状のフード6がそれぞれ設
けられており、電極4はフード6の上面から電極
穴5を貫通して炉内(図示略)に延びている。天
蓋1には外部より冷却水が供給されており、複数
の配管7から入つた冷却水は、仕切板8によつて
ほぼ天蓋1の全面に案内されている。これによ
り、天蓋1は一様に冷却され、金属溶解に伴なう
高温から保護されている。
なお、一般の取鍋精錬炉においては、蓋上面部
3に挿通される電極4の数は、通常3本である。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記の天蓋構造では小径の電極
穴に電極が挿通されているので、電極と電極穴周
壁との間のスペースに余裕がなく、通電中に電極
が電極穴の周壁に接触してスパークし、電極穴の
周壁を損傷させることがたびたびあつた。そのた
め、天蓋を冷却している冷却水が外部に漏れ出
し、長時間にわたり作業を停止せざるを得ないと
いう問題があつた。
また、天蓋には溶融金属の成分調整を行なうた
めの投入口(ノズルネツク部)が設けられるが、
スパークの発生を防止するために電極穴を単に大
きくすると、投入口を設けるための十分なスペー
スが確保できない。この投入口は、副原料と溶綱
との混合を容易にする意味からできるだけ天蓋の
中心に近づけるように配置するのが望ましい。
本考案は、上記の問題を解決するために、電極
と電極穴周壁との接触によるスパークを小に抑え
て天蓋の寿命を延ばすとともに、電極穴の面積を
縮小することのできる天蓋構造を提供することを
目的とする。
[課題を解決するための手段] この目的に沿う本考案の取鍋精錬炉の天蓋構造
は、取鍋精錬炉の上部を覆う天蓋を蓋側壁部と蓋
上面部との分割構成とし、前記蓋上面部に3本の
電極がまとめて挿通される略三角形の電極穴を1
個設け、該蓋上面部に、前記電極穴を覆い前記各
電極を前記略三角形の電極穴の角部近傍にそれぞ
れ位置させるフードを設けたものから成る。
[作用] このように構成された取鍋精錬炉の天蓋構造に
おいては、蓋上面部に3本の電極をまとめて挿入
できる電極穴を1個設けたので、各電極を結ぶ環
状線の内側には電極穴周壁は存在しなくなる。そ
のため、各電極の位置を電極穴周壁近傍より電極
穴の中心方向に近ずけることができるようにな
り、電極と電極穴周壁との間隔は従来の天蓋構造
よりも広げられる。したがつて、電極と電極穴周
壁とが接触する可能性は少なくなり、スパークに
よる電極穴周壁の損傷は小に抑えられる。
また、電極穴は略三角形に形成され、各電極は
フードによつてその電極穴の角部近傍にそれぞれ
位置決めされるので、電極穴を単に円形とした場
合よりも電極穴全体の面積を縮小しつつ、電極と
電極穴周壁との間隔を十分に確保することができ
る。そのため、溶融金属の成分調整を行なうため
の投入口の配置スーペースを蓋上面部の中心近傍
に確保することが可能になる。
[実施例] 以下に、本考案に係る取鍋精錬炉の天蓋構造の
望ましい実施例を図面を参照して説明する。
第1図ないし第3図は、本考案の一実施例に係
る取鍋精錬炉の天蓋構造を示している。図中、1
0は蓋側壁部を示しており、11は蓋上面部を示
している。蓋上面部11は蓋側壁部10に載せら
れており、蓋側壁部10と蓋上面部11とは分離
可能になつている。
蓋側壁部10は上下方向が開放された円筒状に
形成されており、蓋側壁部10の周壁は内板12
と外板13による2重壁構造になつている。内板
12と外板13との間には冷却水通路14を形成
する複数の仕切板15が設けられている。蓋側壁
部10の下方の端部には、蓋側壁部10の直径と
ほぼ同じ径を有するリング状のフランジ16が設
けられている。蓋側壁部10下方の外周上には取
鍋精錬炉の天蓋を吊るための4個の吊り金具17
が設けられている。また、蓋側壁部10の上方端
部の外周上には、蓋上面部11を固定するための
4個の締結板18が設けられている。
蓋上面部11は、蓋側壁部10の直径と同じ径
に形成されており、断面形状が勾配のゆるやかな
山型状になつている。蓋上面部11の下端部の外
周上には、4個の締結板19が設けられており、
締結板19は上述の蓋側壁部10の締結板18に
重ねられている。そして、締結板18と締結板1
9は、ボルト20、ナツト21によつて締結され
ている。すなわち、締結板18,19のボルト2
0、ナツト21を取り外すことによつて、天蓋
は、蓋側壁部10と蓋上面部11とに分割される
ようになつている。蓋上面部11の壁は、内板2
2と外板23による2重壁構造になつており、内
板22と外板23との間には複数の冷却水通路2
4を構成する仕切板25が設けられている。この
仕切板25は円周方向に延びており、蓋上面部1
1全体を効率よく冷却できるように配置されてい
る。これらの蓋上面部11の集成は溶接によつて
行なわれており、集成部分の水密が保たれてい
る。各冷却水通路24には、給水管26、排水管
27の一端がそれぞれ接続されており、給水管2
6、排水管27の他端部には、外部配管(図示
略)に接続可能な接続金具28が設けられてい
る。そして、接続金具28が設けられた給水管2
6、排水管27側は、蓋上面11の外周に設けら
れた支持部材41によつて支持されている。
蓋上面部11の中央には、角がR状に形成され
た略三角形の電極穴29が設けられている。電極
穴29は第3図に示すように、フード30にて覆
われており、フード30は天井枠31、上部フー
ド32、下部フード33から構成されている。天
井枠31、上下部フード32、下部フード33は
二重壁構造、すなわち水冷ジヤケツトを有してお
り、金属溶解に伴なう高熱から保護されている。
天井枠31は電極穴29の径よりも大きく形成さ
れており、天井枠31には、筒状の絶縁スリーブ
35が3個設けられている。各スリーブ35には
電極34が挿通されており、電極34は、電極穴
29を通つて炉内(図示略)に延びている。各電
極34はそれぞれ電極穴29のR状の角部近傍に
位置し電極穴29の中心方向に寄せられている。
すなわち、各電極34と電極穴29の角部近傍の
周壁29aとの間隔はスパークの発生が防止可能
な程度に十分大きく設定されている。天井枠31
の下面には筒状の上部フード32が取付けられて
おり、上部フード32の外周上には炉内(図示
略)で発生されるガスを排出するガス抜き口32
aが設けられている。上部フード32の下端には
下部フード33が取付けられており、下部フード
33の外周下端には、3個の固定金具33aが設
けられている。そして、固定金具33aに挿通さ
れたボルト36によつて、フード30は蓋上面部
11に固定されている。なお、下部フード33と
蓋上面部11との接触部分の隙間は充填剤37に
よつて埋められている。
略三角形に形成された電極穴29の2辺の近傍
には、溶融金属の成分調整を行なうための投入口
(ノズルネツク部)38がそれぞれ設けられてお
り、ノズルネツク部38の開口部には、エアシリ
ンダ39に連結されたスライド蓋40が配置され
ている。すなわち、ノズルネツク部38は、エア
シリンダ39の作動に伴なつて動くスライド蓋4
0により開閉されるようになつている。
つぎに上記の取鍋精錬炉の天蓋構造における作
用について説明する。
この取鍋精錬炉の天蓋構造では、蓋上面部11
に電極34を3本まとめて挿通できる略三角形の
電極穴29を1個設け、電極34を三角形のR状
の角部近傍に位置させているので、角部近傍の固
壁29aと電極34との間隔を十分に確保しつ
つ、電極穴29全体の面積を縮小することが可能
となる。すなわち、電極穴29を略三角形にする
ことにより、電極穴を単に円形に形成した場合よ
りも、電極穴29の角部近傍以外の周壁を蓋上面
部11の中心方向に張出させることが可能とな
る。
したがつて、電極34と電極穴29の周壁29
aとの接触(スパーク)による蓋上面部11の損
傷を小に抑えることができ、しかも、溶融金属の
成分調整の際に使用される投入口(ノズルネツク
部)38を設けるスペースを蓋上面部11の中心
部近傍に確保することが可能となる。
また、天蓋を構成する蓋側壁部10と蓋上面部
11とは、通常、締結板18,19に挿通された
ボルト20、ナツト21にて締結され一体になつ
ているが、ボルト20、ナツト21を取り外すこ
とにより両者はそれぞれ分割可能となる。そのた
め、スパークによる電極穴29の周壁29aの損
傷が著しくなつて天蓋の交換が必要となつた場合
でも、蓋側壁部10はそのまま再使用できるの
で、蓋上面部11のみを新製すればよいことにな
る。したがつて、電極穴29の損傷に伴なう天蓋
の交換費用は大幅に低減される。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案の取鍋精錬炉の天
蓋構造によるときは、蓋上面部に3本の電極をま
とめて挿通する1個の略三角形の電極穴を設け、
フードにより略三角形の電極穴の角部近傍に各電
極を位置させるようにしたので、電極穴の面積を
縮小しつつ電極と電極穴周壁との接触(スパー
ク)より天蓋の損傷を小に抑えることが可能にな
り、天蓋の寿命を延ばすことができる。その結
果、天蓋からの水漏れが事故が少なくなり、水漏
れ事故による取鍋精錬炉の作業停止時間を大幅に
短縮することができるという効果が得られる。
また、電極穴の面積を縮小することにより、蓋
上面部の中心部に近い位置に溶融金属の成分調整
を行なうための投入口の配置スペースを確保する
ことができる。したがつて、成分調整のための副
原料を炉内のほぼ中心部に供給可能となり、成分
調整作業の能率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る取鍋精錬炉の
天蓋構造の平面図、第2図は第1図の中央縦断面
図、第3図は第1図の装置の電極穴近傍の縦断面
図、第4図は従来の取鍋精錬炉の天蓋の平面図、
第5図は第4図の中央縦断面図、である。 10……蓋側壁部、11……蓋上面部、18,
19……締結板、29……電極穴、30……フー
ド、34……電極、38……投入口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 取鍋精錬炉の上部を覆う天蓋を蓋側壁部と蓋上
    面部との分割構成とし、前記蓋上面部に3本の電
    極がまとめて挿通される略三角形の電極穴を1個
    設け、該蓋上面部に、前記電極穴を覆い前記各電
    極を前記略三角形の電極穴の角部近傍にそれぞれ
    位置させるフードを設けたことを特徴とする取鍋
    精錬炉の天蓋構造。
JP1985113748U 1985-07-26 1985-07-26 Expired JPH0235798Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985113748U JPH0235798Y2 (ja) 1985-07-26 1985-07-26

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JP1985113748U JPH0235798Y2 (ja) 1985-07-26 1985-07-26

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JPS6223849U JPS6223849U (ja) 1987-02-13
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JPS56116816A (en) * 1980-02-14 1981-09-12 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd Refining equipment

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