JPH0235742B2 - Shisuubishikuro*3*3*0*okutankagobutsunoseizoho - Google Patents

Shisuubishikuro*3*3*0*okutankagobutsunoseizoho

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JPH0235742B2
JPH0235742B2 JP57124501A JP12450182A JPH0235742B2 JP H0235742 B2 JPH0235742 B2 JP H0235742B2 JP 57124501 A JP57124501 A JP 57124501A JP 12450182 A JP12450182 A JP 12450182A JP H0235742 B2 JPH0235742 B2 JP H0235742B2
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Shiro Ikegami
Masakatsu Shibazaki
Tokuji Okazaki
Mitsuya Akaboshi
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OTA PHARMA
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規プロスタサイクリン類縁化合物
の製造法に関するものである。 更に詳しくは、本発明は一般式(1) 〔式中、R1は水素原子又は低級アルキル基であ
り、R2及びR3は同一又は異なつて、水素原子、
低級アルキル基又はアリール基であるか又は両者
が一緒になつて飽和炭素環を形成する基であり、
Eは低級アルキレン基であり、A及びBは同一又
は異つて水素原子又は異なつていてもよい保護基
であり、波線結合はα立体配置又はβ立体配置の
いずれかを表わす。〕 で表わされる新規シス−ビシクロ〔3,3,0〕
オクタン化合物およびその製造法に関するもので
ある。 前記一般式(1)で表わされる化合物においては波
線結合位置における不斉炭素に由来する立体異性
体が理論的には4種存在する。すなわち、プロス
タグランジンの命名法による呼称に従えば6α−
15α、6α−15β、6β−15α及び6β−15βの4種の立
体異性体が存在する。ところでこれら4つの立体
異性体を各別に必要に応じて任意に製造する方法
は知られていない。すなわちこれまでに、知られ
ている製造法の例としては、特開昭56−68640の
方法及び特開昭56−138130の方法があげられる
が、前者によると立体異性体については、全く言
及されておらず、開示されている方法によつて製
造し得るものは6α−15α及び6α−15βの混合物に
過ぎない。 後者についても、開示されている方法で製造し
得るものは6α−15α及び6α−15βの混合物に過ぎ
ない。本発明者らは上記の4つの立体異性体を必
要に応じて任意に製造できる方法として、この様
な従来方法とは全く異なる本発明方法を提供する
ことに成功した。 前記一般式(1)で表わされる化合物において、
R1の低級アルキル基の例としては、メチル、エ
チル、n−プロピレ、イソプロピル、n−ブチル
等のC1〜C4のアルキル基が挙げられ、R2及びR3
の低級アルキル基の例としては、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、
イソブチル、n−ペンチル、イソペンチル、n−
ヘキシル等のC7以下のアルキル基があげられ、
アリール基の例としては、フエニル、置換フエニ
ル、ナフチル、置換ナフチル、チエニル、置換チ
エニル等があげられ、R1、R2が一緒になつて飽
和炭素環を形成する基としては、テトラメチレ
ン、ペンタメチレン等のアルキレン基及び分枝ア
ルキレン基があげられる。Eの低級アルキレン基
の例としては、メチレン、エチレン、トリメチレ
ン、テトラメチレン等のC1〜C4のアルキレン鎖
が挙げられる。A及びBで示される保護基として
は、アセチル、プロピオニル等の低級アルカノイ
ル基、更にベンゾイル、置換ベンゾイル等のアロ
イル基、更にベンジル基、テトラヒドロピラニ
ル、テトラヒドロフリル、(C1〜C4)アルコキシ
メチル及びトリメチルシリル、t−ブチルジメチ
ルシリル、t−ブチルジフエニルシリル基等のエ
ーテル類の通常の水酸基の保護基が含まれる。 前記一般式(1)で表わされる化合物においてR1
が水素原子である化合物は、そのカルボン酸を必
要に応じて薬理学上許容される塩の形にすること
ができる。塩としては、例えば、ナトリウム、カ
リウム、マグネシウム、カルシウム、アルミニウ
ム等の金属の塩、及びアンモニウム、メチルアン
モニウム、ジエチルアンモニウム、トリメチルア
ンモニウム、テトラエチルアンモニウム等の第1
級、第2級、第3級、及び第4級アンモニウムの
塩が挙げられる。 プロスタサイクリンは強力な血小板凝集抑制作
用、胃酸分泌抑制作用、及び血管平滑筋弛緩作用
を有し、種々の疾病、例えば血栓症、動脈硬化
症、消化管潰瘍等の循環器疾患の予防が治療に有
用であることが知られ、近年に至つては癌転移予
防効果を有することも報告されている。しかしな
がら、この化合物は化学的に不安定で、かつ多様
な生理活性を有しているためにいまだ医薬品とし
て実用されるには至つていない現状にある。 現在、安定でかつ生理作用の分離した類縁体の
出現が望まれている。ところでVane.J.R.等によ
り、6β−PGI1化合物は、血小板凝集抑制態及び
血圧降下作用が弱いにもかかわらず抗潰瘍作用は
PGI2の二倍も強い作用を有していると報告され
ている。更に6β体は6α体よりも強い活性を示す
ことが報告されている。しかしこの化合物を医薬
品として大量に製造し提供する製造法は確立され
ていない。 本発明はプロスタサイクリン、及び6β−PGI1
化合物と酷似した構造を有するシス−ビシクロ
〔3,3,0〕オクタン化合物およびその製造法
を提供するものである。本発明により提供される
新規な化合物は薬理試験の結果、プロスタサイク
リンと同様な生理作用を有し、6β−PGI1と同様
な生理活性の選択性を有することが判明し、各種
循環器疾患の予防や治療に有用な用途を有するこ
とが見い出された。 本発明により、前記一般式(1)で表わされる化合
物は以下の反応式に示した経路に従つて製造され
る。 反応式 〔式中、R1、R2、R3、E、A、B波線結合は前
記と同じ意味を表わし、R4はアリールオキシ基
を表わす。〕 上記反応式に示した方法は、A及びBの保護基
やエステル基等の化学的に不安定な基を有する一
般式(3)で表わされる化合物の第二級水酸基を還元
的に除去する方法である。この様に他に不安定な
基を有する第二級水酸基を還元的に除去すること
は一般的にはかなり困難なことである。すなわ
ち、上記一般式(3)で示される化合物に関し、第二
級水酸基の有効な除去法として知られている
Barton等(J.Chem.Soc.、Perkin Trans.1
1975、1574)の方法及びその水酸基をハロゲン原
子に置換したのちにトリブチルチンヒドリドで還
元する方法等を用いて検討したところ、反応が起
こらないか又は副反応が起こる等により目的とす
る水酸基の除去はできなかつた。本発明者らは、
上記の一般式(3)の化合物を一般式(2)で表わされる
チオカルボニル化合物に変換したのちトリブチル
チンヒドリドにて還元的に水酸基を除去すること
により一般式(1)で表わされる4つの立体異性体を
製造することに成功したものである。 上記の一般式(3)で表わされる化合物は以下の反
応式に示した経路に従つて製造される。 反応式 (式中、R1、R2、R3、E、A、B及び波線結合
は前記と同じ意味を表わす。〕 一般式(7)で表わされる化合物にアルドール縮合
等により側鎖を導入すると、一般式(6)で表わされ
るエノン化合物が得られるが、これにより、接触
還元により位置及び立体配置を選択して一般式(5)
で表わされる6α−ケトン化合物を製造し、つい
でその化合物のカルボニル基を還元することによ
りヒドロキシ化合物が得られる。一方、一般式(5)
の化合物を異性化反応に付すると、より熱力学的
に安定な一般式(4)で表わされる6β−ケトン化合
物に異性化される。引き続そのカルボニル基を還
元することにより6β化合物が製造される。この
様に一般式(5)で表わされる化合物から立体配置の
異なる異性体をそれぞれ選択的に一般式(3)で表わ
される化合物へと変換することができる。 以下に本発明の実施例を示すが、これらはその
特定の例であつて、本発明は何らこれらに限定さ
れるものではない。 実施例 1 2β−フエノキシチオカルボニルオキシ−3α−
(4′−メトキシカルボニルブチル)−7α−t−ブ
チルジメチルオキシ−8β−(3′α−t−ブチルジ
メチルシリルオキシ−トランス−1′−オクテニ
ル)シス−ビシクロ〔3,3,0〕オクタンの
製造。 2β−ヒドロキシ−3α−(4′−メトキシカルボニ
ルブチル)−7α−t−ブチルジメチルシリルオキ
シ−8β−(3′α−t−ブチルジメチルシリルオキシ
−トランス−1′−オクテニル)シス−ビシクロ
〔3,3,0〕オクタンをアセトニトリルに溶解
し、4−(ジメチルアミノ)ピリジン、15当量の
存在下にフエニルクロロチオノカルボネート10当
量を加え、室温下に4日間撹拌する。反応液をエ
ーテルで希釈し飽和食塩水で洗浄した後、無水硫
酸マググネシウムにて乾燥する。エーテルを減圧
下に留去し、得られた残留分をシリカゲルカラム
クロマトグラフイーにより精製すると、標題化合
物が58%の収率で得られた。 IRνFilm nax:1740、1590、1490、1460、1360、1280、
1250、1190、830、770 NMRδ(CDCl3):7.0〜7.6(5H、m)5.69(1H、
dd、J=6、8Hz)5.42(2H、m)3.90〜4.30
(2H、m)3.68(3H、s)2.32(t、J=8Hz) MASS(m/e):747(M++1)746(M+)743
739 689(M+tBu)673 実施例 2 3α−(4′−メトキシカルボニルブチル)−7α−
t−ブチルジメチルシリルオキシ−8β−(3′α−
t−ブチルジメチルシリルオキシ−トランス−
1′−オクテニル)シス−ビシクロ〔3,3,
0〕オクタンの製造。 実施例1で得たチオカルボニル体をトルエンに
溶解し、触媒量のα,α′−アゾビスイソブチロニ
トリルの存在下に、トリブチルチンヒドリド10当
量を加え、75゜〜80℃で1時間加熱する。次いで
トルエンを減圧下に留去し、残留分をシリカゲル
カラムクロマトグラフイーにより精製すると標題
化合物が92%の収率で得られた。 IRνfilm nax:1740、1460、1430、1355、1250、1190、
1160、1110、1000、965、935、900、830、810、
776 NMRδ(CDCl3):5.45(2H、m)、3.70〜4.20(2H、
m)、3.66(3H、s)2.30(t、J=8) MASS(m/e):595(M++1)594(M+)593
590 537(M+tBu) 実施例 3 3α−(4′−メトキシカルボニルブチル)−7α−
ヒドロキシ−8β−(3′α−ヒドロキシ−トランス
−1′−オクテニル)シス−ビシクロ〔3,3,
0〕オクタンの製造。 実施例2で得た化合物を無水のテトラヒドロフ
ランに溶解し、5当量のテトラ−n−ブチルアン
モニウムフロリドを加え、室温下に、一夜撹拌す
る。溶媒を減圧下に留去した後、残留分をエーテ
ルに溶解し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムにて乾燥する。溶媒を留去した後、残留
分をシリカゲルカラムクロマトグラフイーにて精
製すると標題化合物が定量的収率にて得られた。 IRνfilm nax:3380、1740、1435、1460、1255、1170、
1070、970、835、800 NMRδ(CDCl3):5.62(2H、m)4.0〜4.3(1H、
m)3.6〜3.4(1H、m)3.68(3H、s) MASS(m/e):348(M+−18)330(M+−32)
304 実施例 4 3α−(4′−カルボキシブチル)−7α−ヒドロキ
シ−8β−(3′α−ヒドロキシ−トランス−1′−オ
クテニル)シス−ビシクロ〔3,3,0〕オク
タンの製造。 実施例3で得られた化合物をメタノールに溶解
し10%水酸化カリウム4当量を加え、室温下に5
時間撹拌した後、修酸水溶液にて酸性としエーテ
ルで抽出する。抽出液を飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去
すると標題化合物が定量的収率で得られた。 IRνCHCl3 nax:3600、3400、1705、1460、1410、1380、
1080、970、 NMRδ(CDCl3):5.60(2H、m)3.5〜4.3(3H、
m)2.63(2H、t、J=8Hz) 実施例 5 2α−フエノキシチオカルボニルオキシ−3β−
(4′−メトキシカルボニルブチル)−7α−t−ブ
チルジメチルシリルオキシ−8β−(3′α−t−ブ
チルジメチルシリルオキシ−トランス−1′−オ
クテニル)シス−ビシクロ〔3,3,0〕オク
タンの製造。 2α−ヒドロキシ−3β−(4′−メトキシカルボニ
ルブチル)−7α−t−ブチルジメチルシリルオキ
シ−8β−(3′α−t−ブチルジメチルシリルオキシ
−トランス−1′−オクテニル)シス−ビシクロ
〔3,3,0〕オクタンをアセトニトリルに溶解
し、4−(ジメチルミノ)ピリジン15当量の存在
下にフエニルクロロチオノカルボネート10当量を
加え、室温下に4日間撹拌する。反応液をエーテ
ルで希釈し飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マ
グネシウムにて乾燥する。 エーテルを減圧下に留去して得られた残留分を
シリカゲルカラムクロマトグラフイーにて精製す
ると標題化合物が70%の収率で得られた。 IRνfilm nax:1740、1590、1495、1460、1360 NMRδ(CDCl3):7.0〜7.5(5H、m)5.58(2H、
m)5.31(1H、t、J=8Hz)4.0〜4.2(1H、
m)3.5〜3.7(1H、m)3.66(3H、s)、2.32
(t、J=8Hz)0.88(18H、ss) MASS(m/e):746(M+)731、713、689(M+
tBu)614 実施例 6 3β−(4′−メトキシカルボニルブチル)−7α−t
−ブチルジメチルシリルオキシ−8β−(3′α−t
−ブチルジメチルシリルオキシ−トランス−
1′−オクテニル)シス−ビシクロ〔3,3,
0〕オクタンの製造。 実施例5で得られたチオカルボニル化合物をト
ルエンに溶解し、触媒量のα,α−アゾビスイソ
ブチロニトリルの存在下に、トリブチルチンヒド
リド、10当量を加え、75゜〜80℃で1時間加熱す
る。次いでトルエンを減圧下に留去し、残留分を
シリカゲルカラムクロマトグラフイーにより精製
すると、標題化合物が65%の収率で得られた。 IRνfilm nax:1740、1460、1360、1250、1120、1005、
965、935、900、835、810、770 NMRδ(CDCl3):5.42(2H、m)3.90〜4.20(1H、
m)3.66(3H、s)3.40〜3.80(1H、m)2.32
(2H、tJ=8)0.86(18H、ss) MASS(m/e):595(M++1)594(M+)579、
563、573(M+tBu) 実施例 7 3β−(4′−メトキシカルボニルブチル−7α−ヒ
ドロキシ−8β−(3′α−ヒドロキシ−トランス−
1′−オクテニル)シス−ビシクロ〔3,3,
0〕オクタンの製造。 実施例6で得られた化合物と無水のテトラヒド
ロフランに溶解し、5当量のテトラ−n−ブチル
アンモニウムフロリドを加え室温下に、一夜撹拌
する。溶媒を減圧下に留去した後、残留分をエー
テルに溶解し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫
酸マグネシウムにて乾燥する。溶媒を減圧下に留
去した後、残留分をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフイーにて精製すると、標題化合物が定量的収
率で得られた。 IRνCHCl3 nax:3600、3430、1725、1435、1455、1170、
1060、970 NMRδ(CDCl3):5.62(2H、m)4.0〜4.3(1H、
m)3.5〜3.9(1H、m)3.66(3H、s)2.32
(2H、t、J=8Hz) MASS(m/e):366(M++1)365(M+)348
(M+−H2O)330(M+−2H2O)304、305 実施例 8 3β−(4′−カルボキシブチル)−7α−ヒドロキシ
−8β−(3′α−ヒドロキシ−トランス−1′−オク
テニル)シス−ビシクロ〔3,3,0〕オクタ
ンの製造。 実施例7で得られた化合物をメタノールに溶解
し10%水酸化カリウム4当量を加え室温下に5時
間撹拌した後、修酸水溶液にて酸性とし、エーテ
ルで抽出する。流出液を飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧下
に留去すると、標題化合物が定量的収率で得られ
た。 IRνCHCl3 nax:3600、3400、1705、1460、1410、1380、
1090、1065、970 NMRδ(CDCl3):5.60(2H、m)4.0〜4.3(1H、
m)3.5〜3.8(1H、m) 実施例 9 2β−フエノキシチオカルボニルオキシ−3α−
(4′−メトキシカルボニルブチル)−7α−t−ブ
チルジメチルシリルオキシ−8β−(3′β−t−ブ
チルジメチルシリルオキシ−トランス−1′−オ
クテニル)シス−ビシクロ〔3,3,0〕オク
タンの製造。 2β−ヒドロキシ−3α−(4′−メトキシカルボニ
ルブチル)−7α−t−ブチルジメチルシリルオキ
シ−8β−(3′β−t−ブチルジメチルシリルオキシ
−トランス−1′−オクテニル)シス−ビシクロ
〔3,3,0〕オクタンを実施例1で示した方法
と同様にして処理すると、標題化合物が60%の収
率で得られた。 IRνfilm nax:1740、1590、1490、1460、1360 NMRδ(CDCl3):7.0〜7.6(5H、m)5.65(1H、
dd、J=6.、8Hz) 実施例 10 3α−(4′−メトキシカルボニルブチル)−7α−
t−ブチルジメチルシリルオキシ−8β−(3′β−
t−ブチルジメチルシリルオキシ−トランス−
1′−オクテニル)シス−ビシクロ〔3,3,
0〕オクタンの製造。 実施例9で得たチオカルボネート化合物を、実
施例2で示した方法と同様にして処理すると、標
題化合物が90%の収率で得られた。 IRνfilm nax:1740、1460、1360、1250 NMRδ(CDCl3):5.44(2H、m)3.70〜4.20(2H、
m)3.65(3H、s) MASS(m/e):54(M+)593、592、540、539、
538、537(M+tBu) 実施例 11 3α−(4′−メトキシカルボニルブチル)−7α−
ヒドロキシ−8β−(3′β−ヒドキシ−トランス−
1′−オクテニル)シス−ビシクロ〔3,3,
0〕オクタンの製造。 実施例10で得た化合物を実施例3で示した方法
と同様にして処理すると標題化合物が定量的収率
で得られた。 IRνnax:3350、1740、1460、1435、1255、1190、
1170、965、835、800 NMRδ(CDCl3):5.68(2H、m)3.5〜4.2(2H、
m)3.68(3H、s) MASS(m/e):348(M+−H2O)330(M+
2H2O)、317、316、304 実施例 12 3α−(4′−カルボキシブチル)−7α−ヒドロキ
シ−8β−(3′β−ヒドロキシ−トランス−1′−オ
クテニル)シス−ビシクロオクタンの製造法。 実施例11で得た化合物を実施例4で示した方法
と同様にして処理すると、標題化合物が定量的収
率で得られた。 IRνCHCl3 nax:3600、3400、1705、1460、1410、1380、
1360、1280、1080、970、910 NMRδ(CDCl3):5.56(2H、m)5.34(2H、t、
J=8) 実施例 13 2α−フエノキシチオカルボニルオキシ−3β−
(4′−メトキシカルボニルブチル)−7α−t−ブ
チルジメチルシリルオキシ−8β−(3′β−t−ブ
チルジメチルシリルオキシ−トランス−1′−オ
クテニル)シス−ビシクロ〔3,3,0〕オク
タンの製造法。 2α−ヒドロキシ−3β−(4′−メトキシカルボニ
ルブチル)−7α−t−ブチルジメチルシリルオキ
シ−8β−(3′β−t−ブチルジメチルシリルオキシ
−トランス−1′−オクテニル)シス−ビシクロ
〔3,3,0〕オクタンを実施例1に示した方法
と同様にして処理すると、標題化合物が70%の収
率で得られた。 IRνfilm nax:1740、1590、1490、1460、1360、1280、
1250、1190、830、770 NMRδ(CDCl3):7.0〜7.6(5H、m)5.54(2H、
m)5.25(1H、dd、J=8.9Hz)3.90〜4.30(2H、
m)3.68(3H、s)2.34(t、J=8Hz) MASS(m/e):747(M++1)746(M+)745、
731、713、689(M+tBu)614、535、451 実施例 14 3β−(4′−メトキシカルボニルブチル)−7α−ジ
メチルシリルオキシ−8β−(3′β−t−ブチルジ
メチルシリルオキシ−トランス−1′−オクテニ
ル)シス−ビシクロ〔3,3,0〕オクタンの
製造。 実施例13で得たチオカルボニル化合物を実施例
2に示した方法と同様にして処理すると、標題化
合物が80%の収率で得られた。 IRνfilm nax:1740、1460、1360、1250、1110、965、
935、905、830、770 NMRδ(CDCl3):5.50(2H、m)3.9〜4.2(1H、
m)3.5〜3.8(1H、m)3.66(3H、s)2.32(t、
J=8Hz) MASS(m/e):595(M++1)594(M+)579、
535、538、537(M+tBu) 実施例 15 3β−(4′−メトキシカルボニルブチル)−7α−ヒ
ドロキシ−8β−(3′β−ヒドロキシ−トランス−
1′−オクテニル)シス−ビシクロ〔3,3,
0〕オクタンの製造。 実施例14で得た化合物を実施例3に示した方法
と同様にして処理すると、標題化合物が定量的収
率で得られた。 IRνCHCl3 nax:3600、3400、1725、1450、1435、1360、
1320、1260、1230、1170、1130、1065、1010、
970、890 NMRδ(CDCl3):5.66(2H、m)3.9〜4.2(1H、
m)3.5〜3.90(1H、m)3.70(3H、s)2.34
(t、J=8Hz) MASS(m/e):348(M+−H2O)330(M+
2H2O) 実施例 16 3α−(4′−カルボキシブチル)−7α−ヒドロキ
シ−8β−(3′β−ヒドロキシ−トランス−1′−オ
クテニル)シス−ビシクロ〔3,3,0〕オク
タンの製造。 実施例15で得た化合物を実施例4に示した方法
と同様にして処理すると、標題化合物が定量的収
率で得られた。 IRνCHCl32 Max:3600、3400、1705、1460、1410、
1090、1070、970 NMRδ(CDCl3):5.58(2H、m)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中、R1は水素原子又は低級アルキル基であ
    り、R2及びR3は同一又は異なつて水素原子低級
    アルキル基又はアリール基であるか又は両者が一
    緒になつて飽和炭素環を形成する基であり、Eは
    低級アルキレン基であり、A及びBは同一又は異
    つて、水素原子又は異なつていてもよい保護基を
    あらわし、式中の波線結合はα立体配置又はβ立
    体配置のいずれかを表わす。〕 で表わされる新規シス−ビシクロ〔3,3,0〕
    オクタン化合物を製造するにあたり、一般式 〔式中、R1、R2、R3、E、A、B、波線結合は
    前記と同じ表味を表わし、R4はアリールオキシ
    基を表わす。〕 で表わされる新規チオカルボニル化合物を還元
    し、必要に応じ、A及びBが保護基である場合に
    A、B及びR1の任意の基を加水分解により除去
    することを特徴とする前記シス−ビシクロ〔3,
    3,0〕オクタン化合物の製造法。 2 一般式 〔式中、R1は水素原子又は低級アルキル基であ
    り、R2及びR3は同一又は異なつて、水素原子低
    級アルキル基又はアリール基であるか又は両者が
    一緒になつて飽和炭素環を形成する基であり、E
    は低級アルキレン基であり、A及びBは同一又は
    異つて水素原子又は異なつていてもよい保護基を
    あらわし、式中の波線結合はα立体配置又はβ立
    体配置のいずれかを表わす。〕 で表わされる新規シス−ビシクロ〔3,3,0〕
    オクタン化合物を製造するにあたり、一般式 〔式中、R1、R2、R3、E、A、B及び波線結合
    は前記と同じ意味を表わす。〕 で表わされる新規ヒドロキシ化合物を一般式 〔式中、R4はアリルオキシ基であり、Xはハロ
    ゲン原子を表わす。〕 で表わされるチオカルボニル化試薬と反応させ一
    般式 〔式中、R1、R2、R3、R4、E、A、B及び波線
    結合は前記と同じ意味を表わす。〕 で表わされる新規チオカルボニル化合物を生成さ
    せ、ついでこの化合物を還元し、必要に応じ、A
    及びBが保護基である場合にA、B及びR1の任
    意の基を加水分解により除去することを特徴とす
    る前記シス−ビシクロ〔3,3,0〕オクタン化
    合物の製造法。
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