JPH0235732Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、固定爪片以外の二枚のフランジ盤
と、中央部に取付ける紙筒とを何れも厚紙又は波
形芯をもつ段ボール紙等の剛体紙で製作し、帯状
の金属端子製品を巻取り保管し、又は次の処理工
程に巻戻すための巻成リールに関するものであ
る。

従来の技術 従来は、表裏のフランジ盤と、その中心に取付
ける筒体とを金属で製作して居り、前記筒体両面
の突起片をフランジ盤の窓孔に通して固定し、該
筒体を中心にして端子製品を巻取り、その支持を
行つているが、リール全体の重量が重く、従つて
高価格となるほか、巻取り後に製品の生産工程時
の不良を検査する際は、一方の金属フランジ盤を
固定爪片を全部コジ上げて取外すことで、その要
望を満たしていた。

考案の目的 本考案リールは、固定爪片以外の全形を紙製と
し、取扱い易い軽量とするほか、一方のフランジ
盤（図示では表面のフランジ盤）に条設した筋目
から周縁部分を、固定爪片を解放することで折返
して巻取り端子を露出し、その検査処理を便なら
しめる巻成リールの提供を、その目的とするもの
である。

考案の構成 本考案の構成を、添付した図面によつて説明す
ると、剛体紙によつて、同径二枚のフランジ盤
１，２は、同効質の紙筒３を中央にして、紙筒３
の一方の端口縁をフランジ盤１に、他方の端口縁
の対角線上の二ケ所をフランジ盤２に取付けるよ
う、両盤１，２の各内面にそれぞれ貼着すると共
に、一方のフランジ盤２の表面に、前記貼着部外
方の周縁部分２ａ，２ａを折返し得る筋目６，７
を条設し、前記紙筒３とフランジ盤２の貼着しな
い対角線上の二ケ所に各打込んだ固定爪片４の上
部を、該フランジ盤２の表面に設けた窓孔５を通
して露出せしめ、これを第１図と第３図によく見
られるように前記フランジ盤２の折返し周縁部分
２ａ，２ａを巻成内面に押止するように折り曲げ
て止着するもので、図面中の符号８はフランジ盤
１，２に穿設した長窓孔、９は両フランジ盤１，
２の中心に設けた軸孔を、また符号Ａは帯状に成
形した端子製品を各示すものである。

考案の効果 本考案は、紙筒３を中心としてフランジ盤１，
２の内側に帯状の金属端子製品を巻取り保管する
ための取扱いに、全形を軽量とし、また極めて安
価に製作できると共に、必要に応じてフランジ盤
２上面の固定爪片４上端部をコジ起せば、フラン
ジ盤２の周縁部分２ａ，２ａの折返しができ、そ
れによつて巻成製品の検査が容易に行ない得る等
の実用効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面第１図は、本案品の全体斜視図、第２図
は、一方のフランジ盤の周縁部分を折返し内部を
露出する状態を示した斜視図、第３図はフランジ
盤の一部を波形紙片で表わした拡大縦断面図、第
４図と第５図は何れも従来型の巻成リールを示
し、第４図は全形斜視図、第５図は一方のフラン
ジ盤を取除いて内部を露出した斜視図を示してい
る。 〔符号の説明〕 １，２……フランジ盤、３……紙筒、４……固
定爪片、５……窓孔、６，７……筋目、８……長
窓孔、９……軸孔、Ａ……金属端子製品。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 同径二枚の紙製フランジ盤１，２の中央部に、
   一方の端口縁をフランジ盤１に他方の端口縁の対
   角線上の二ケ所をフランジ盤２に各貼着して紙筒
   ３の軸心部を構成し、該フランジ盤２の表面に、
   前記紙筒３と貼着しない対角線上の二ケ所に紙筒
   ３への固定爪片４と、折返し用の筋目６，７とを
   条設してなる帯状端子製品巻成リール。