JPH0318393Y2

JPH0318393Y2 -

Info

Publication number: JPH0318393Y2
Application number: JP1984068848U
Authority: JP
Priority date: 1984-05-11
Filing date: 1984-05-11
Publication date: 1991-04-18
Also published as: JPS60179686U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は巻き取りロール体の包装用軸受け板、
更に詳細には軸芯体にロール状に巻回されたアル
ミニウム箔等の金属箔、合成樹脂フイルム、紙等
のロール体を包装箱等に回転可能に収納する際に
用いられるロール体の包装用軸受け板に関する。

従来、100ｍ以上の長さを有する業務用の巻き
取りロール体の包装用軸受け板としては、一般に
段ボール板が実用に供せられている。

然しながら、斯かる従来の軸受け板は、単に段
ボール板を切断成形したものに過ぎなかつたた
め、その周端部に於ては段ボールの表層紙が欠損
された状態すなわち内部組材が露出した状態とな
らざるを得なかつた。従つて、自ずと従来軸受け
板の場合には紙粉屑等の発生を免れず、精密さが
要求される業務や、食品等衛生管理が要求される
業務に於ては重大な問題となつていたのが実状で
あつた。

また、段ボール板のみから成る軸受けは、強度
の点に於ても問題があり、往々にして、軸穴部に
損傷が生じると云う欠点があつた。而して、強度
の面のみからは合板を利用することも考えられ得
るが、この場合には切断部端より木屑粉等の発生
を免れず、前記と同様な問題を避け得ないもので
ある。

そこで、本考案者は斯かる従来の欠点を解消
し、紙粉屑等の発生もなく、優れた強度を有する
軸受け板を提供すべく、種々検討を重ねた結果、
本考案を案出したものである。

すなわち、本考案は中央部に巻き取りロール体
の突出軸芯体挿通用軸穴を有すると共に周辺部に
内包折曲部を有する二枚の段ボール板を、当該内
方折曲周辺部を対向接合せしめて該二枚の段ボー
ル板間に空域を形成し、かつ当該段ボール板軸穴
と対応する軸穴を中央部に有する剛板を上記空域
に内在せしめて二枚の段ボール板間に挟持貼合し
たことを特徴とする突出軸芯体を有する巻き取り
ロール体の包装容器用軸受け板である。

以下更に本考案をその一実施例を示す図面と共
に説明する。

１は段ボール板で、その中央部にロール体７の
軸芯体８を挿通支持する軸穴２が形設せられてい
るものである。この段ボール板１の周辺部３は適
宜谷折り線４に沿つて、内方に折曲せられ、段ボ
ールの切断端部が外側に露出しないようになつて
いる。尚、この段ボール板１の形状はその如何を
問わないが、回動防止のため、方形が望ましく、
その場合展開図形としては、第２図の如き八角形
とするのが周辺部の折曲操作並びに正確なる方形
板を得る上で有利である。

５は剛板で、その中央部に上記の段ボール板軸
穴２に対応する軸穴６が形設せられているもので
ある。この剛板５の形状もその如何を問わない
が、回動防止のため、段ボール板１の折曲周辺部
３の内縁形に対応した方形とするのが良い結果が
得られる。また、剛板５はこれを段ボール板１間
に内在せしめるものであるため、その厚みは該段
ボール板１の厚みの２倍程度の厚みとするのが、
より密着貼合が可能となり好ましい。尚、剛板５
の具体的素材としては相応なる強度を保持するも
のであれば如何なるものをも使用し得るが、例え
ば木、合板、合成樹脂、金属等が挙げられる。

本考案は上記の如き段ボール板１を二枚用い、
その間、特に内方折曲された周辺部３により形成
された空域に、前記の剛板５を内在せしめ、三者
をそれぞれ接着貼合せしめて構成されるものであ
る。

而して、本考案軸受け板は、外面部は全て段ボ
ールの表層紙によつて被覆された状態となり、し
かもその内部、就中、軸穴周辺部は、剛板によつ
て補強せられているものであるため、従来の如き
紙粉屑等の発生もなく、かつまた優れた強度を保
有するものであり、特に業務用ロール体の包装用
軸受け板として最適である。

尚、本考案軸受け板を用いてロール体を包装箱
に収納する方法としては、ロール体７の両端から
突出している軸芯体８を、本考案軸受け板の軸穴
に挿通せしめて、ロール体７の両端に軸受け板を
それぞれ装着した後、これを包装箱９に挿入せし
める方法、或いは上記の如くして軸受け板を装着
したロール体７に、包装箱９を被冠せしめる方法
等その如何を問わない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は本考案軸受け板を用いてロール体を包装箱に収
納した状態を示す断面説明図、第２図は段ボール
板の展開平面図、第３図は段ボール板の平面図、
第４図は剛板の平面図、第５図は本考案軸受け板
の拡大断面説明図である。１……段ボール板、２……軸穴、３……折曲周
辺部、５……剛板、６……軸穴。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

中央部に巻き取りロール体の突出軸芯体挿通用
軸穴を有すると共に周辺部に内包折曲部を有する
二枚の段ボール板を、当該内方折曲周辺部を対向
接合せしめて該二枚の段ボール板間に空域を形成
し、かつ当該段ボール板軸穴と対応する軸穴を中
央部に有する剛板を上記空域に内在せしめて二枚
の段ボール板間に挟持貼合したことを特徴とする
突出軸芯体を有する巻き取りロール体の包装容器
用軸受け板。