JPH023507Y2 - - Google Patents

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JPH023507Y2
JPH023507Y2 JP12722287U JP12722287U JPH023507Y2 JP H023507 Y2 JPH023507 Y2 JP H023507Y2 JP 12722287 U JP12722287 U JP 12722287U JP 12722287 U JP12722287 U JP 12722287U JP H023507 Y2 JPH023507 Y2 JP H023507Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、原動機と巻上手段との間がトルク
コンバータで連結された巻上機に関し、特に、荷
の荷重にかかわらず静止、巻上、降下の操作が簡
単にできる巻上機に関する。
[従来の技術並びにその問題点] トルクコンバータを使用した巻上機は、荷を一
定の高さに吊り下げた状態で静止するのに、高度
な技術と熟練を要し、しかも、吊下静止が確実に
できないと作業の安全性が確保されず、又、勘に
よる吊下静止はオペレータに緊張を伴い、作業中
の疲労が甚だしい。
荷を吊下状態に静止するには、荷の上下移動を
見ながらレバーを操作して、トルクコンバータの
伝達トルクを調整している。この方法によると、
重い荷のときと、軽い荷のときとではレバーの位
置が大幅に異なり、レバーの静止位置を特定でき
ない。
更に、操作レバーでトルクコンバータの伝達ト
ルクを調整する方法は、荷の重さによつて、巻き
上げ降下速度も異なり、操作に熟練を必要とし
た。
この欠点を除去する巻上装置として、荷重の昇
降ワイヤの途中に荷重検出機を連結し、この荷重
検出機の出力と操作レバーからの信号とを演算処
理し、重い荷重にはトルクコンバータの伝達トル
クを強く、軽い荷重にはトルクコンバータの伝達
トルクを弱く補正するクレーンが提案されている
(特開昭59−163294号公報)。
又、トルクコンバータの出力回転速度を直流ジ
エネレータで検出し、この直流ジエネレータの出
力を、操作レバー等速度設定器からの信号とを比
較して、トルクコンバータの伝達トルクを制御す
るトルクコンバータの出力回転速度制御装置も提
案されている(特公昭56−24823号公報)。
又、本考案者は、第4図に示す制御回路を有す
る巻上機を開発した(実開昭61−176194号公報)。
この巻上機は、トルクコンバータ30の出力軸
の回転方向と回転位置の両方を回転位置センサ3
1で検出している。回転位置センサ31の出力
は、回転パルス回路32でパルスに変換してい
る。回転パルス回路32の出力はカウンタ33に
入力され、カウンタ33は、トルクコンバータ3
0の回転方向によつて、回転パルス回路32から
のパルス信号を加算、又は減算してトルクコンバ
ータ30の伝達トルクを調整している。一方、荷
の上下、静止状態を指令する指令手段34を有
し、この指令手段34からの指令に対応して、パ
ルスを出す指令パルス回路35を備えている。指
令パルス回路35からの出力パルスもカウンタ3
3に加えられ、このパルス数によつて、カウンタ
33のカウント値が、加算又は減算されて、カウ
ンタ33のカウント値に対応して調整手段36が
トルクコンバータ30の入出力伝達状態を制御し
ている。
この巻上機は、指令手段34からの上昇指令に
よつて、カウンタ33のカウント値が増加され
る。カウンタ33のカウント値が増加すると、そ
のカウント値に比例する出力を調整手段36が出
し、これによつてトルクコンバータ30の伝達ト
ルクを増大させ、荷は上昇する。荷が上昇する
と、カウンタ33のカウント値は減算されてカウ
ント値は設定値に近付く。指令手段34が上昇指
令の状態にあつては、指令パルス回路35からの
出力信号で、カウンタ33のカウント値は常時加
算され、これを補正する為に、荷が上昇して、カ
ウンタ33のカウント値が減少されて設定値に近
付けられる。
指令手段34が荷の降下指令を出すと、これに
よつてカウンタ33のカウント値が設定値から減
算され、これを補正する為にトルクコンバータ3
0の伝達トルクが減少されて荷が降下し、荷が降
下されると、回転パルス回路32の出力パルスが
カウンタ33のカウント値に加算される。
指令手段34が静止状態にあつては、指令パル
ス回路35は出力パルスを出さず、カウンタ33
のカウント値は変更しない。何らかの原因で荷が
上下すると、その移動量に相当するだけ回転パル
ス回路32がカウンタ33のカウント値を変更
し、調整手段36が、カウンタ33がもとの設定
値になるようにトルクコンバータ30の伝達トル
クを制御する。荷が元の位置にもどると、カウン
タ33は設定値に戻り、荷は一定位置に静止さ
る。
この巻上機は、簡単に荷を一定位置に静止でき
る特長はあるが、前述の巻上機と同様に、トルク
コンバータの伝達トルクを調整して荷を、上昇、
降下、静止するので、極めて軽い荷の場合、いか
にトルクコンバータの伝達トルクを弱くしても、
速やかに降下出来ない欠点があつた。
[この考案の目的] この考案は、更にこの欠点を除去することを目
的に開発されたもので、この考案の重要な目的
は、荷の荷重に影響されず、重い荷は言うに及ば
ず軽い荷も速やかに降下できるトルクコンバータ
を有する巻上機を提供するにある。
[従来の問題点を解決するための手段] この考案のトルクコンバータを有する巻上機
は、原動機と、原動機の出力側に、トルクコンバ
ータと正逆ギヤとを介して連結された巻上手段
と、トルクコンバータを制御して巻上手段の回転
を制御する制御手段とを備えている。
制御手段は、荷を上昇、降下、停止させる為の
指令を出す、操作部材を有する指令手段と、この
指令手段の指令でトルクコンバータの伝達トルク
を調整するトルクコントローラーと、操作部材の
指令で正逆ギヤを切り換える正逆コントローラー
とを備えている。
トルクコントローラーは、操作部材の上昇降下
位置に対応してトルクコンバータの伝達トルクを
制御し、正逆コントローラーは、操作部材が強制
降下位置に切り換えられると正逆ギヤを逆転方向
に切り換え、操作部材が上昇降下位置にあつては
正逆ギヤを正転方向に切り換えるように構成され
ている。
[作用効果] この考案のトルクコンバータを有する巻上機
は、操作部材が上昇位置に移動されるに従つて、
トルクコンバータの伝達トルクが増加して、荷を
早い速度で上昇させる。反対に、操作部材が降下
位置に移動されるに従つてトルクコンバータの伝
達トルクは減少し、荷の荷重が、巻上手段の巻き
上げトルクよりも大きくなつて自重で降下する。
荷が軽くて、トルクコンバータの伝達トルクを
弱く調整しても、自重で荷が速やかに降下出来な
い場合、操作部材を強制硬化位置に切り換える。
操作部材が強制硬化位置に切り換えられると、こ
のことが、正逆コントローラーに検出され、正逆
コントローラーが正逆ギヤを逆転方向に切り換え
て荷を強制的に降下させる。
正逆ギヤが正転位置にあつては、トルクコンバ
ータの伝達トルクが大きくなると、荷が巻き上げ
られる方向に巻上手段が回転されるが、正逆ギヤ
が逆転位置にあつては、トルクコンバータの伝達
トルクが大きくなると、荷を強制降下させるトル
クが大きくなり、軽い荷であつても強制的に速や
かに降下される。
この為、この考案の巻上手段は、重い荷が簡単
かつ容易に上昇降下停止できるのは言うに及ば
ず、軽い荷を速やかに降下できる特長が自現でき
る。
[好ましい実施例] 以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。但し、以下に示す実施例は、この考案の
技術思想を具体化する為の装置を例示すものであ
つて、この考案の装置は、構成部品の材質、形
状、構造、配置を下記の構造に特定するものでな
い。この考案の装置は、実用新案登録請求の範囲
に記載の範囲に於て、種々の変更が加えられる。
更に、この明細書は、実用新案登録請求の範囲
が理解し易いように、実施例に示される部材に対
応する番号を、実用新案登録請求の範囲に示され
る部材に付記している。ただ、実用新案登録請求
の範囲に記述される部材を、実施例に示す部材に
特定するものでは決してない。
第1図に示すトルクコンバータを有する巻上機
は、一定の回転速度で運転される内燃機関である
原動機1と、原動機1の出力側にトルクコンバー
タ2と正逆ギヤ3とを介して連結された巻上手段
4と、トルクコンバータ2の伝達トルクを制御し
て、巻上手段4の回転を制御する制御手段Sとを
備える。
制御手段は、荷を上昇、降下、停止させる為の
指令を出す、操作部材である操作レバー5を有す
る指令手段6と、この操作レバー5の指令でトル
クコンバータ2の伝達トルクを調整するトルクコ
ントローラー7と、操作レバー5の指令で正逆ギ
ヤ3を切り換える正逆コントローラー8と、トル
クコンバータ2の出力軸の回転位置と方向とを直
接または間接に検出する回転位置センサ9と、正
逆コントローラー8が正逆ギヤ3を切り換える時
に荷を停止させるブレーキ10のブレーキコント
ローラ11を備えている。
指令手段6の操作レバー5は、これでもつて、
あらゆる荷重の荷を、好ましい速度で上昇および
降下させ、また、所定の位置で停止させる。従つ
て、第1図と第2図に示すように、上昇降下位置
12の中間に停止位置13があり、上昇降下位置
12の途中にある停止位置13から、これと交差
する横方向に移動自在で、しかも、横方向に移動
した位置から更に降下方向に平行な強制降下位置
14の方向に移動自在に支承されている。
操作レバー5は、停止位置から離れるに従つて
荷の上昇、または、降下速度を早くする。
トルクコントローラー7は、指令手段6に制御
されて回転位置センサ9の出力信号に対応したパ
ルスを発生する回転パルス回路15と、この指令
手段6からの指令に対応したパルス数を発生する
指令パルス回路17と、回転パルス回路15と指
令パルス回路17からの出力パルス数をカウント
するカウンタ16と、カウンタ16の出力に対応
してトルクコンバータ2の伝達トルクを制御する
調整手段18とを備えている。
回転位置センサ9は、トルクコンバータ2の出
力軸に直接連結され、あるいは、図示しないがト
ルクコンバータの出力軸で回転される巻上手段の
回転軸に連結され、トルクコンバータ2の出力軸
の回転位置と方向とが検出できる総てのもの、例
えばロータリーエンコーダやレゾルバ等が使用で
きる。
回転パルス回路15は、ふたつの出力A,Bを
有する。出力A,Bは、操作レバー5が上昇降下
位置12にある時と、強制降下位置14にある時
とで出力状態が反転される。
操作レバー5が上昇降下位置12にある時に
は、荷が上昇されると、回転パルス回路15の出
力Aが回転角に比例した数のパルスを出力し、荷
が自重で降下すると、出力Bが回転角に比例した
数のパルスを出力する。
操作レバー5が強制降下位置14にある時に
は、荷が上昇されると回転パルス回路の出力Bが
回転角に相当した数のパルスを出力し、荷が降下
されると、出力Aがパルスを出す。
回転位置センサ9と、回転パルス回路15と
は、例えば、トルクコンバータの巻上手段への出
力軸が一定角度回転する毎に1パルスを発生す
る。即ち、巻上手段の回転軸が、予め定められた
一定の角度正転、又は逆転すると、出力A,Bい
ずれかに1パルスが出力される。
カウンタ16は、出力Aのパルス数をカウンタ
値から減算し、出力Bのパルス数をカウント値に
加算する。従つて、カウンタ16のカウント値
は、操作レバー5が上昇降下位置12にあつて
は、荷が上昇されると減少して荷が降下すると増
加し、操作レバー5が強制降下位置14にあつて
は、反対に荷が降下されるとカウント値が減少さ
れ、荷が上昇されると増加される。
荷を上下させる指令手段6の操作レバー5は、
指令パルス回路17に連結されている。この指令
パルス回路17は、操作レバー5が停止位置13
から離れるに従つて、単位時間当りに多くのパル
スをカウンタに送つて、トルクコンバータ2の伝
達トルクを調整する。操作レバー5が上昇位置に
傾けられると、指令パルス回路17は、出力Cに
一定周期のパルスを出し、操作レバー5が降下位
置に傾けられると出力Dに一定周期のパルスを出
し、操作レバー5が強制降下位置14に傾けられ
ると、出力Cがパルスを出し、操作レバー5が中
立の停止位置にあると、指令パルス回路17は、
出力C,Dにパルスを出さない。
指令パルス回路17が出すパルスの周波数は、
操作レバー5の傾きが大きくなる程高くなり、操
作レバー5の傾き角が大きい程、単位時間に多数
のパルスをカウンタ16に送り込む。
カウンタ16は、指令パルス回路17の出力C
から出されるパルス数をカウント値に加算し、指
令パルス回路17の出力Dから出されるパルス数
をカウント値から減算する。
調整手段18は、カウンタ16のカウント値を
アナログ量に変換するD/A変換器18Aと、
D/A変換器18Aの出力に比例して動作する指
令電磁弁19とからなり、カウンタ16のカウン
ト値が大きい程、指令電磁弁19はトルクコンバ
ータ2に高い指令圧の液体を送る。
第3図のトルクコンバータ2は、クラツチ20
とトルクコンバータ本体21とからなり、クラツ
チ20は、指令電磁弁19から高圧の流体がクラ
ツチ圧調整用シリンダ22に送り込まれると、こ
の圧力でクラツチ押込板23が押圧され、これに
よつてクラツチ押込板23が多板クラツチ24を
押し、クラツチ押込力に比例したトルクがクラツ
チの出力軸25に伝達される。クラツチの出力軸
25はトルクコンバータ本体21のインペラ26
を回転し、インペラ26の回転は作動油を介して
トルクコンバータ本体のタービン27の軸を回転
させる。
第3図のトルクコンバータは、指令電磁弁でも
つて、クラツチ圧調整用シリンダ22より高い圧
力の流体が圧入されると、クラツチの伝達トルク
が増大し、トルクコンバータの出力軸の回転トル
クが増大する。
従つて、第1図の装置は、カウンタ16のカウ
ント値が増大するに従つて、トルクコンバータ2
の伝達トルクが増大し、荷の上昇、または、強制
降下力が強くなる。
正逆コントローラー8は、操作レバー5が上昇
降下位置12と強制降下位置14とに切り換えら
れたことを検出して正逆ギヤ3を切り換える。操
作レバー5が上昇降下位置12にあるとき、正逆
コントローラー8は正逆ギヤ3を正転位置とし、
操作レバー5が強制降下位置14にある時、正逆
ギヤ3を反転位置に切り換える。この正逆コント
ローラー8は、操作レバー5が上昇降下位置12
と強制降下位置14の何れにあるかを検出できる
全ての部材、例えば、リミツトスイツチ等が使用
できる。
正逆ギヤ3は、トルクコンバータ2の出力側に
連結されて、回転方向が変化できない原動機1を
使用して、巻上手段4の回転方向を切り換える。
正逆コントローラー8が正逆ギヤ3を切り換え
るとき、ブレーキ10で、荷を停止するのがよ
い。従つて、第1図の巻上機は、正逆ギヤ3の出
力側にブレーキ10が連結されており、このブレ
ーキ10がブレーキコントローラー11で制御さ
れている。
ブレーキコントローラー11は、操作レバー5
が上昇降下位置12から強制降下位置14に向か
つて動かされる時にブレーキ10を動作させて荷
を停止し、操作レバー5を強制降下位置14に沿
つて降下させるとブレーキ10を解除し、更に、
強制降下位置14から上昇降下位置12に向かつ
て操作レバー5が移動される時にブレーキ10を
作動させて荷を停止させる。
ブレーキコントローラー11は、操作レバー5
が上昇降下位置12から強制降下位置14に切り
換えられることを検出でき、また、強制降下位置
14に沿つて上昇することが検出できる全ての機
構が使用できる。
従つて、ブレーキ10を有する巻上機は、正逆
ギヤ3を衝撃少なくスムーズに切り換えられる特
長が実現できる。
ただ、この考案の巻上機は、必ずしもブレーキ
10を必要とせず、荷の上下動をブレーキで停止
せずに、正逆ギヤ3を切り換えることも可能であ
る。というのは、強制的に降下させる荷は自重で
は殆ど降下しない程軽いので、荷の降下をブレー
キで停止せずに正逆ギヤを切り換えることもでき
る。
第1図ないし第3図の動作は、次の通りであ
る。
操作レバー5が上昇降下位置12の上半分の
位置に切り換えられると、指令パルス回路17
がカウンタ16のカウント値を増加させる。
カウンタ16のカウント値が増加するに従つ
て、指令電磁弁19は、トルクコンバータ2へ
の流体供給圧を上昇させる。
供給流体圧が上昇されたトルクコンバータ2
は、出力トルクが増大し、荷の巻上トルクが大
きくなり、荷は上昇される。
荷が上昇すると、上昇距離に比例して数のパ
ルスを回転パルス回路15がカウンタ16に送
り、これをカウント値から減算する。
操作レバー5が上昇位置にある限り、指令パ
ルス回路17は常時一定の周期でパルスをカウ
ンタ16に送り、カウンタ16のカウント値を
増加させる。従つて、荷はしだいに上昇され、
回転位置センサ9からの出力で回転パルス回路
15がカウンタ16のカウント値を減算するよ
うに動作する。
反対に、操作レバー5が上昇降下位置12の下
半分の降下位置にあると、指令パルス回路17に
よつてカウンタ16のカウント値が減算され、ト
ルクコンバータ2への流体供給圧が低下し、トル
クコンバータ2の出力トルクが減少し荷は降下す
る。荷が降下すると、その降下量に比例して回転
パルス回路15がカウンタ16のカウント値を加
算してカウンタ16のカウント値を設定値に近付
ける。
操作レバー5が静止位置にあると、指令パルス
回路17は出力パルスを出さず、カウンタ16の
カウント値はこれによつては増減しない。この状
態で、何らかの原因で荷が降下すると、移動距離
に相当する数のパルスが回転パルス回路15から
カウンタ16に送られてカウンタに加算される。
カウンタ16のカウント値が加算されると、トル
クコンバータ2の出力トルクが増大して、荷が上
昇される。荷が上昇されると、上昇距離に相当す
る数のパルスを回転パルス回路15がカウンタ1
6に送り、カウント値が減算されてもとのカウン
ト値に復元する。この為、荷が常時所定の位置に
停止するように制御され、荷は一定の位置に静止
す。
又、操作レバー5が、上昇降下位置12の停止
位置から横に動かされて強制降下位置14に移動
されると、ブレーキコントローラー11がブレー
キ10を動作させて荷を停止する。この状態で、
操作レバー5が強制降下位置14下部の降下位置
に動かされると、正逆コントローラー8が正逆ギ
ヤを逆転位置に切り換えると共に、指令パルス回
路17がカウンタ16のカウント値を増加させ
る。カウンタ16のカウント値が増加するに従つ
て、指令電磁弁19は、トルクコンバータ2への
流体供給圧を上昇させる。供給流体圧が上昇され
たトルクコンバータ2は、出力トルクが増大し、
荷の強制降下トルクが大きくなり、荷は強制的に
降下される。
荷が降下すると、降下距離に比例した数のパル
スを回転パルス回路15がカウンタ16に送り、
これをカウント値から減算する。操作レバー5が
強制降下位置にある限り、指令パルス回路17は
常時一定の周期でパルスをカウンタ16に送り、
カウンタ16のカウント値を増加させる。従つ
て、荷はしだいに強制降下され、回転位置センサ
9からの出力で回転パルス回路15がカウンタ1
6のカウント値を減算するように動作する。
荷が降下された後、操作レバー5を強制降下位
置14から停止位置13まで上昇させると、荷の
上下動が停止されると共に、ブレーキコントロー
ラー11がブレーキ10を作動させる。この状態
で、操作レバー5を強制降下位置14から上昇降
下位置12に向かつて移動させると、正逆コント
ローラー8がこのことを検出して正逆ギヤ3を正
転位置に切り換える。
以上の巻上機は、カウンタ16のカウント値が
増加するとトルクコンバータ2の伝達トルクが大
きくなるように設計されているが、これとは反対
に、カウンタのカウント値が減少するとトルクコ
ンバータの伝達トルクが大きくなるように設計す
ることも可能である。
更に、この巻上機は、単一のカウンタでトルク
コンバータの伝達トルクを制御しているが、上昇
降下位置と、強制降下位置とで、別のカウンタを
制御することも可能である。また、カウンタを使
用せずに、操作レバーの位置を、可変抵抗器や位
置センサーで検出し、この位置センサーの出力と
回転位置センサーとの出力値とをマイクロコンピ
ユータ等で演算処理してトルクコンバータの伝達
トルクと正逆ギヤとを制御することも可能であ
る。
第1図と第2図とに示すように、操作部材が1
本の操作レバー5で、これでもつてトルクコント
ローラ7と正逆コントローラ8の両方を制御する
ものは、最も簡単に、しかも間違になく操作でき
る特長がある。ただ、この考案は、操作部材をこ
の構造に特定せず、トルクコントローラ7と正逆
コントローラ8とを別の操作部材で制御すること
も可能である。
この場合、操作部材を操作レバーと操作スイツ
チとし、正逆切換用の操作スイツチを操作レバー
5あるいはその近傍に設け、この操作スイツチ5
によつて正逆コントローラを制御することも可能
である。この操作スイツチは、強制降下位置を有
し、この操作スイツチが強制降下位置に切り換え
られると正逆コントローラが正逆ギヤを逆転位置
に切り換えるように構成する。
更に、強制降下動作を着目するならば、回転位
置センサ9によるフイードバツクを省略し、単に
指令手段6のみで指令電磁弁19を制御すること
も可能である。しかしながら、こうすると、荷の
位置を検出しないので、荷の静止及び上昇降下速
度制御の操作がしずらくなる。そこで、上昇降下
位置12に於ては回転位置センサ9による制御を
し、強制降下位置14に於ては、回転位置センサ
9によるフイードバツクを省略した制御にしても
良い。
第3図のトルクコンバータ2は、供給される流
体圧でクラツチ20の押圧力を調整して、伝達ト
ルクを制御している。この考案は、トルクコンバ
ータ2の構造をこの構造に特定せず、制御用の流
体圧あるいは電磁力で伝達トルクが制御できる全
てのものが使用できる。
更に、第1図に示す回転パルス回路15と、指
令パルス回路17とは、加算用パルスと減算用パ
ルスとを別々のラインAB,CDに出力している。
この回路によらず、例えば一方のラインに、変位
量に応じたパルスを出し、別のラインに、加算用
と減算用の識別信号を送る回路も使用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すトルクコンバ
ータを有する巻上機の概略ブロツク線図、第2図
は操作レバーの移動位置を示す正面図、第3図は
トルクコンバータの一例を示す断面図、第4図は
従来のトルクコンバータの一例を示す巻上機のブ
ロツク線図である。 1……原動機、2……トルクコンバータ、3…
…正逆ギヤ、4……巻上手段、5……操作レバ
ー、6……指令手段、7……トルクコントローラ
ー、8……正逆コントローラー、9……回転位置
センサ、10……ブレーキ、11……ブレーキコ
ントローラー、12……上昇降下位置、13……
停止位置、14……強制降下位置、15……回転
パルス回路、16……カウンタ、17……指令パ
ルス回路、18……調整手段、18A……D/A
変換器、19……指令電磁弁、20……クラツ
チ、21……トルクコンバータ本体、22……ク
ラツチ圧調整用シリンダ、23……クラツチ押込
板、24……多板クラツチ、25……出力軸、2
6……インペラ、27……タービン、30……ト
ルクコンバータ、31……回転位置センサ、32
……回転パルス回路、33……カウンタ、34…
…指令手段、35……指令パルス回路、36……
調整手段、S……制御手段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 原動機と、原動機の出力側に、トルクコンバ
    ータと正逆ギヤとを介して連結された巻上手段
    と、トルクコンバータを制御して巻上手段の回
    転を制御する制御手段とを備えており、制御手
    段は、荷を上昇、降下、停止させる為の指令を
    出す、操作部材を有する指令手段と、この指令
    手段の指令でトルクコンバータの伝達トルクを
    調整するトルクコントローラーと、操作部材の
    指令で正逆ギヤを切り換える正逆コントローラ
    ーとを備えており、トルクコントローラーは、
    操作部材の上昇降下位置に対応してトルクコン
    バータの伝達トルクを制御し、正逆コントロー
    ラーは、操作部材が強制降下位置に切り換えら
    れると正逆ギヤを逆転方向に切り換え、操作部
    材が上昇降下位置にあつては正逆ギヤを正転方
    向に切り換えるように構成されていることを特
    徴とするトルクコンバータを有する巻上機。 (2) 操作部材が1本の操作レバーで、上昇降下位
    置の中間に停止位置があり、上昇降下位置の途
    中からこれと交差する方向に移動自在で、しか
    も、上昇降下位置からこれに交差する方向に移
    動して、更に、降下方向に平行に強制降下位置
    を有する実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    トルクコンバータを有する巻上機。 (3) 操作部材が操作レバーと、強制降下位置に切
    換可能な正逆スイツチとからなり、正逆スイツ
    チで正逆コントローラを制御する実用新案登録
    請求の範囲第1項記載のトルクコンバータを有
    する巻上機。
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