JPH0234953Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は四輪駆動を行なう走行玩具に関するも
のである。

従来より四輪駆動の走行玩具が知られている
が、その殆んどのものは駆動伝達系が複雑で、組
み立て工数が多く、コスト高となる欠点があつ
た。

本考案は上記のような従来の欠点を除去するた
めになされたもので、駆動伝達系を極めて簡単な
構造にして四輪駆動を行なえる走行玩具を提供す
ることを目的としている。

この目的を達するために本考案に係る走行玩具
は、ゼンマイ動力ユニツトの横に延びた出力軸に
固定された駆動歯車とこの駆動ギヤの下側に直接
噛合する前輪軸および後輪軸にそれぞれ固定され
た２個の従動ギヤとによつて四輪駆動を行えるよ
うにした。

以下、図面に示す実施例に基づいて本考案の詳
細を説明する。

第１図以下は本考案の一実施例を示すもので、
本考案になる走行玩具１は、シヤーシ２とこれに
嵌着固定されるボデイ３とを備えている。シヤー
シ２上にはゼンマイ動力ユニツト４が固定されて
いる。このゼンマイ動力ユニツト４は、その内部
に収容されたゼンマイ（図示省略）の解旋力を動
力源として回転する横に延びた出力軸５を具えて
いる。そして出力軸５には駆動ギヤ６が固定され
ている。

一方、シヤーシ２には前後に軸受部７，８が形
成されており、この軸受部７，８にはそれぞれ前
輪軸９、後輪軸１０がそれぞれ回転自在に軸承さ
れている。そして、前輪軸９には前輪１１，１１
が、後輪軸１０には後輪１２，１２がそれぞれ固
定されている。

また、前輪軸９には従動ギヤ１３が固定されて
おり、この従動ギヤ１３は駆動ギヤ６の下側に噛
合している。また、後輪軸１０には従動ギヤ１４
が固定されており、この従動ギヤ１３は駆動ギヤ
６の下側に噛合している。

本実施例は以上のように構成されているため、
ゼンマイ動力ユニツト４の回転力が駆動ギヤ６に
伝達されると、これに噛合している従動ギヤ１３
と１４が回転する。その結果、前輪１１，１１お
よび後輪１２，１２が同じ方向に回転し、走行玩
具１は四輪駆動として走行する。

このように、駆動ギヤ６より下側に配置された
前後の従動ギヤ１３，１４に該駆動ギヤ６が上か
ら押し付けられるように噛合するので、ゼンマイ
動力ユニツト４の出力を前輪１１，１１および後
輪１２，１２に直結して同時に伝達することがで
き、きわめて簡単な構造により、力強い４輪駆動
が確実に行なえる走行玩具１を得ることができ
る。

なお、前輪１１，１１と後輪１２，１２の直径
が異なる場合には、従動ギヤ１３と１４との歯数
比を変えて前輪１１，１１と後輪１２，１２とが
同一円周速度で回転するように設定すると良い。

以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、ゼンマイ動力ユニツトの回転力を前輪軸およ
び後輪軸に直接的に伝達させる構成したので、き
わめて簡単な構造により、部品点数も少なく、組
立容易でエネルギーロスの少ない力強い四輪駆動
の走行玩具を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図は
全体構造を示す分解斜視図、第２図は駆動伝達系
を示す説明図である。 １……走行玩具、２……シヤーシ、３……ボデ
イ、４……ゼンマイ動力ユニツト、５……出力
軸、６……駆動ギヤ、７，８……軸受部、９……
前輪軸、１０……後輪軸、１１……前輪、１２…
…後輪、１３，１４……従動ギヤ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ゼンマイ動力ユニツトと、このゼンマイ動力ユ
   ニツトの横に延びた出力軸に固定された駆動ギヤ
   と、この駆動ギヤの下側にそれぞれ直接噛合する
   従動ギヤの取り付けられた前輪軸及び後輪軸とを
   備えた走行玩具。