JPH023475Y2 - - Google Patents

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JPH023475Y2
JPH023475Y2 JP1985033878U JP3387885U JPH023475Y2 JP H023475 Y2 JPH023475 Y2 JP H023475Y2 JP 1985033878 U JP1985033878 U JP 1985033878U JP 3387885 U JP3387885 U JP 3387885U JP H023475 Y2 JPH023475 Y2 JP H023475Y2
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JP
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flange
reinforcing
winding drum
rib
inwardly bulging
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  • Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)
  • Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は線材用金属板製ボビンに関し、主とし
て各種線材の巻取り、運搬、保管、および作業機
への自動給線等を行なうのに用いられる。
(従来の技術) 従来のこの種ボビンとしては、先ず、実開昭47
−38282号(実願昭46−42588号)に開示されてい
るように、円筒形に形成されたリール胴部の両端
開口部に、リール側板の中心部に形成された小円
形の円周段部が嵌合して溶着固定されていた。そ
して、この円周段部の外周辺のリール側板には、
リール側板に強度を付与するため、多数の山形部
を円周方向に波形に連続した無端の補強リブが形
成されていた。
しかし、この構成の場合、リール胴部に巻かれ
たワイヤーがリール側板に対して外側に向かう側
圧を作用させると、側圧によるモーメントが一番
大きく作用する円周段部とリール側板の折り曲げ
部の強度が弱いため、リール側板はこの折り曲げ
部から外周に近づく程外側に大きく変形する。リ
ール側板のこのような変形は、巻かれたワイヤー
の肩くずれを起して外層に巻かれたワイヤーを変
形により形成された〓間部分に落ち込ませ、その
上に新しいワイヤーを巻き重ねるから、単線のワ
イヤーを撚線にすべく巻き戻すときに、肩くずれ
した線がひつかかつて円滑な巻き戻しができなく
なり、時として断線を起して作業能率を著しく低
下させる問題点があつた。
この問題点を解決するため、第4図ないし第7
図に示すようなボビンが提案された。この種のボ
ビンでは、巻胴31の両端開口部に中央部に形成
された内向き膨出部32を嵌合して溶接により固
着される円形の端板33には、巻胴フランジ部3
4に外表面側に向かつて突出される所要個数、例
えば12個のリブ状補強凸状35がプレス加工によ
り放射方向に形成されるとともに、内向き膨出部
32の内面とそれに続く折り曲げフランジ部34
の外表面の一部とに接触する補強板36が固着さ
れていて、巻線37の側圧Pに対するフランジ部
34の曲げこわさが大きくされていた。
(考案が解決しようとする問題点) 補強板36を添着して側圧Pに対するフランジ
部34の曲げこわさを大きくする場合には、実開
昭47−38282号の構成のものに比べてフランジ部
34の変形は少なくなるが、補強板36は別途製
作の上、フランジ部34に多数の個所でスポツト
溶接により重合しなければならないため、工程数
と作業員の増加により製作コストが割高になる。
また、補強板36は、端板33の内向き膨出部
32やフランジ34の一部と重合して重複部分を
生ずるため、材料使用量が多くなつてこの面から
も製作コストを割高にする。さりとて、材料費節
約のため、第5図の仮想線で示す部分をくり抜く
ことにしても、くり抜き工程とそれを行なう作業
員が必要になるため、製作コストを割安にするこ
とができない。
本考案は、上記従来技術の欠点を解消すること
ができる線材用金属板製ボビンの提供を目的とす
るものである。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するために、本願考案におけ
る線材用金属板製ボビンでは、円筒形の巻胴はそ
の両端開口部に端板のフランジ中央部に形成され
た内向き膨出部がそれぞれ嵌合して固着され、端
板のフランジ部は外表面側に突出する所要個数の
リブ状補強凸条が放射方向に設けられ、端板中央
部の内向き膨出部はフランジ部の補強凸条と同数
のリブ状補強凹条が軸線方向に設けられ、フラン
ジ部と内向き膨出部の各補強凸条と補強凹条はL
字状に連続された構成となつている。
上記ボビンのフランジ部の強度をさらに強化し
たい場合には、内向き膨出部に形成の複数個の補
強凹条は、少なくともその一部が内向き膨出部の
端面に形成された放射凹条と接続されるようにす
ることが好ましい。
(作用) 端板は内向き膨出部とフランジ部に設けられた
L字形のリブ状補強凸条と凹条とによつて曲げこ
わさが大きくされているため、巻胴に巻取られた
巻線がフランジ部に対して外向きの押圧力を作用
した場合に、最大曲げモーメントが作用する内向
き膨出部とフランジ部との折り曲げ部に対するフ
ランジ外周縁のたわみ量を少なくするように働
く。
しかも、L字形に形成されたリブ状補強凸条と
凹条は、フランジ部と直角に作用する曲げモーメ
ントだけでなく、端板の周縁上に作用するフラン
ジ部の圧縮力や巻胴部に作用する半径方向の圧縮
力に対しても、フランジ部の変形量を少なくし、
破損を受けにくくする。
(実施例) 本考案の実施例を第1図ないし第3図に示す図
面について説明する。
円筒形の巻胴1は、その両端開口部内に端板5
の中央部にプレス加工により形成された内向き膨
出部2の外周壁3を嵌め合わせて固着されてい
る。内向き膨出部2の外周部を形成する端板5の
巻胴フランジ4には、プレス加工により外表面側
に突出される所要個数、例えば12個のリブ状補強
凸条6が巻胴フランジ4の放射方向7に一定の中
心角で設けられており、このリブ状補強凸条6
は、内向き膨出部2の外周壁3の対応する位置に
設けられた軸線方向と平行なリブ状補強凹条8と
連続されてL字状を形成している。
リブ状補強凸条6を巻胴フランジ4の外表面側
に突出させるのは、巻胴フランジ4,4の内面間
距離、すなわち巻胴1の有効巻幅を長くするとと
もに、内向き膨出部2のリブ状補強凹条8とL字
状に連続させ易くするためである。
巻胴1の両端開口部と端板5の内向き膨出部2
とは、軸線方向と平行に設けられたリブ状補強凹
条8を除く内向き膨出部2の外周壁3と嵌合さ
れ、この嵌合部は円周上の等分位置をスタツド溶
接等により固着されている。
対向する内向き膨出部2,2は、巻胴1の中心
部に配設された芯パイプ9と結合されており、複
数個のリブ状補強凹条8の一部は、内向き膨出部
2の端面にプレス加工によつて形成された内向き
の放射凹条13と接続されている。この放射凹条
13の個数は、内向き膨出部2と芯パイプ9との
連結部10の近くで放射凹条13同志が重合しな
い範囲内で任意に設定することができる。
端板5は外周縁を外側に巻込まれてカール部1
1に形成されており、巻胴フランジ4の外周部近
傍には、線クリツプ12が装着されている。この
線クリツプ12は、巻胴1に巻回された巻線37
の端末部を線クリツプ12の近くの巻胴フランジ
4に設けられた図示しない巻線挿通穴より外側に
導き出して係止するのに用いられる。
この実施例の構成では、端板5は巻胴フランジ
4の中央部に形成される内向き膨出部2だけでな
く、巻胴フランジ4と内向き膨出部2とに連続し
て形成されるリブ状補強凸条6、リブ状補強凹条
8、および放射凹条13を、一度のプレス加工に
よつて能率良く成型することができ、少ない使用
材料によつて内向き膨出部2と巻胴フランジ4と
からなる端板5の曲げこわさを著しく大きくする
ことができる。
このため、端板5に巻線37による側圧Pが作
用した場合に、端板5に発生するたわみ量を少な
くし、巻胴1の外層側に巻かれた巻線37が肩く
ずれを起したり、巻き戻し時に断線を起したりす
る不都合を解消することができる。
(考案の効果) 本考案は、上述の通り構成されているので、次
に記載する効果を奏する。
請求項1の線材用金属板製ボビンにおいては、
端板の巻胴フランジに設けられたリブ状補強凸条
と内向き膨出部の外周壁に設けられた軸線方向の
リブ状補強凹条とが連続してL字状に形成されて
いるため、端板の全体的な曲げこわさを大きくす
ることができるだけでなく、巻線の押圧力が巻胴
フランジに最大曲げモーメントを発生させるフラ
ンジ基部、即ち内向き膨出部の外周壁との境界部
における曲げこわさを著しく大きくして、巻線が
巻胴に巻かれる場合の肩くずれを防止し、巻線が
巻胴から巻き戻される場合に発生し易かつた断線
を有効に防止することができる。
また、巻胴フランジの中央部に内向き膨出部を
形成したり、巻胴フランジと内向き膨出部とにリ
ブ状補強凸条とリブ状補強凹条とをL字状に形成
したりするのを一度のプレス加工によつて能率良
く成型することができ、巻胴の両端開口部に取り
付けられる端板の製作コストを割安にすることが
できる。
その上、巻胴の両端開口部に曲げこわさを大き
くした端板を用いたため、従来のように別途形成
された補強板を端板に添着重合することなしに十
分な強度を付与することができ、使用材料を少な
くして重さを軽くし、この面からもコストを割安
にすることができる。
請求項2の線材用金属板製ボビンにおいては、
内向き膨出部の端面側に設けた放射凹条によつて
端板の曲げこわさをさらに大きくすることができ
るため、請求項1に記載の各効果をより一層改善
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す右半分の側面
図、第2図は一部を断面で示した第1図の正面
図、第3図は端板の半分を内側から見た斜視図、
第4図は従来例の第1図相当図、第5図は従来例
の第2図相当図、第6図は第4図−断面図、
第7図は第4図−断面図である。 1……巻胴、2……内向き膨出部、4……(巻
胴)フランジ、5……端板、6……補強凸条、7
……放射方向、8……補強凹条、13……放射凹
条。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 円筒形の巻胴はその両端開口部に端板のフラ
    ンジ中央部に形成された内向き膨出部がそれぞ
    れ嵌合して固着され、 端板のフランジ部は外表面側に突出する所要
    個数のリブ状補強凸条が放射方向に設けられ、 端板中央部の内向き膨出部はフランジ部の補
    強凸条と同数のリブ状補強凹条が軸線方向に設
    けられ、 フランジ部と内向き膨出部の各補強凸条と補
    強凹条はL字形に連続されていることを特徴と
    する 線材用金属板製ボビン。 (2) 内向き膨出部に形成の複数個の補強凹条は、
    少なくともその一部が内向き膨出部の端面に形
    成された放射凹条と接続されている実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の線材用金属板製ボビ
    ン。
JP1985033878U 1985-03-08 1985-03-08 Expired JPH023475Y2 (ja)

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JPS61151967U JPS61151967U (ja) 1986-09-19
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JP2523990Y2 (ja) * 1989-09-29 1997-01-29 金井 宏之 金属線条体巻装用リール

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