JPH0234755Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は主として電子計算機、計器類等一般に
使用されるボタン型電池収納装置に関するもので
ある。

（従来の技術） 従来に於けるこの種装置は第１図に示すよう
に、ケース１の一部に、バネ材より成るマイナス
極板３とプラス極板４を設けた電池収納部２を形
成し、該電池収納部２にボタン型電池１０を落し
込み、且つ該ボタン型電池１０の中央部分を手指
により押さえながら、別設せる電池収納蓋７を矢
標Ａ方向に、前記ケース１の電池収納部２へ挿入
し、電池収納蓋７に設けた溝９、爪８を前記ケー
ス１に設けたストツパー６、爪孔５に夫々嵌合さ
せてボタン型電池１０を電池収納蓋７により圧接
固定していた。

然しながら、このような構造では下記の如き欠点
があつた。

(a) ボタン型電池１０を入れる際、マイナス極板
３のバネ圧により、ボタン型電池１０を手の指
で押さえながら電池収納蓋７を挿入しなければ
ならず煩雑な手間がかかつた。

(b) ボタン型電池１０を交換する時に、電池収納
蓋７を外すと、マイナス極板３のバネ圧によ
り、勢いあまつてボタン型電池１０が上方へ飛
出し落下してしまう惧れもある。

（技術的課題） 而して、本考案は従来技術の欠点に鑑みなされ
たもので、ボタン型電池の収納乃至取り外しに際
し、目に見えなくとも手探りで容易且つ確実に行
い得るようにすることを技術的課題とするもので
ある。

（技術的手段） 本考案では、上記の技術的課題を解決するため
に、摘子を突設した電池収納蓋にボタン型電池を
保持する弾性圧接部を設け、該弾性圧接部にボタ
ン型電池を弾性保持した電池収納蓋をケースの電
池収納部に挿入固定し、例へば計器等の裏側の目
に見えない個所でも手探りで、その取り付け、取
り外しを簡単且つ確実に行い得るようにしてあ
る。

具体的には図示（第２図乃至第８図）の実施例に
示す如く下記の構成となる。

１１は電子計算機、計器等のケースでその一部に
凹孔状の電池収納部１２を設けてある。

１３はボタン型電池、１４は合成樹脂製の電池収
納蓋で一側面に摘子１５を突設すると共に他側面
にボタン型電池１３を収容保持すべく一対の弾性
圧接部１６，１６を対向せしめて一体に形成して
ある。

１７は前記電池収納部１２の内壁１８に突設した
一対の係止突部で電池収納蓋１４の弾性圧接部１
６に於ける係合凹段部１９と係合すべく成してあ
る。

２０はマイナス極板、２１はプラス極板、２２は
溝孔である。

２３は前記した弾性圧接部１６の内側壁面でボタ
ン型電池１３の円弧と略同様の弧面を形成してあ
り、該ボタン型電池１３を嵌合保持する機能を有
している。

２４はボタン型電池１３のマイナス極、２５はプ
ラス極である。

（作 用） 上記の技術的手段は下記の如く作用する。

先ず、第７図に示す如くマイナス極２４を下側に
向けてボタン型電池１３を、電池収納蓋１４に於
ける弾性圧接部１６，１６の内側壁面２３，２３
に矢標Ａ方向に圧入する。

然る時、ボタン型電池１３は第８図に示す如く電
池収納蓋１４に挟圧保持されることとなる。

然る後、摘子１５を手指でつまんで電池収納蓋
１４をケース１１の電池収納部１２に挿入し該電
池収納蓋１４を所定方向に偏角回動せしめる。

然る時、弾性圧接部１６の係合凹段部１９は電池
収納部１２に於ける内壁１８の係止突部１７の下
側面１７Ａに圧接すると同時に電池収納蓋１４の
鍔部下側面１４Ａは前記係止突部１７の上側面１
７Ｂと圧接する。又ストツプ壁面２６は係止突部
１７の角部１７Ｃに当接し偏角が停止せしめられ
る。即ち、バヨネツト型の圧接方式となり、電池
収納蓋１４は電池収納部１２内に固定せしめられ
ることとなる。

この時、マイナス極板２０はボタン型電池１３
のマイナス極２４と接触し、プラス極板２１はプ
ラス極２５と圧接することとなる。尚、プラス極
板２１とマイナス極板２０とに接続した電気回路
（図示せず）に逆電圧補償回路（図示せず）を設
けて前記ボタン型電池１３のプラス極２５とマイ
ナス極２４とを逆にして、前記弾性圧接部１６に
保持せしめれば、電源の無駄な消費を防ぎ得、メ
ーカーからユーザーへの輸送携帯にきわめて有効
である。

（効 果） 特に、合成樹脂による一体成型加工により電池
収納蓋に摘子とボタン型電池保持のための弾性圧
接部を設けてあるので、ケースの電池収納部が見
えなくとも手探りで、しかも片手にてワンタツチ
に電池収納蓋を取付けたり、取り外したりするこ
とが簡単且つ確実に行い得、電池の交換時の作業
性を著しく向上でき、又、電池の脱落をも防止出
来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来技術の説明図である。第２図乃至
第８図は本考案の実施例を示し、第２図は本考案
の分解斜視図、第３図はケースの要部の平面図、
第４図は第３図のＸ−Ｘ線部分の縦断側面図、第
５図は電池収納蓋の平面図、第６図は第５図の右
側面図、第７図は電池収納蓋の正面図でボタン型
電池と共に示してある。第８図は電池収納蓋の底
面図である。 １１……ケース、１２……電池収納部、１３…
…ボタン型電池、１４……電池収納蓋、１５……
摘子、１６……弾性圧接部、１７……係止突部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合成樹脂製の電池収納蓋１４の一側面に摘子１
   ５を突設せしめると共に、他側面にボタン型電池
   １３を収容保持すべく一対の弾性圧接部１６，１
   ６を対向せしめて一体形成する一方、該電池収納
   蓋１４を固定する電池収納部１２の内壁１８に一
   対の係止突部１７，１７を突設して、前記弾性圧
   接部１６，１６に於ける係合凹段部１９と鍔部下
   側面１４Ａとの間に圧接すべく捻回係合して成る
   ボタン型電池収納装置。