JPH0234716A

JPH0234716A - 熱処理装置

Info

Publication number: JPH0234716A
Application number: JP18328488A
Authority: JP
Inventors: Hideo Shiyouga; 英雄庄賀
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1988-07-22
Filing date: 1988-07-22
Publication date: 1990-02-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、特に、省エネルギー化を考慮した熱処理装置
に関する。

（従来の技術）熱間鍛造後、鍛造品から分離される高温の鍛造ばりの余
熱を利用して焼戻し炉内の雰囲気を加熱昇温させ、鍛造
品を焼戻し処理することにより、省エネルギー化を図る
ようにした熱間鍛造品の焼戻し炉が本出願人によって提
案されている（特公昭６０−２０４４４号公報参照）。

一方、ワーク（例えば歯車）を積載したトレイをトレイ
ごと加熱炉内に搬入して加熱処理し、ついで、そのワー
クをトレイごと焼入槽内に浸漬して焼入れ処理し、その
後、このワークをトレイごと焼戻し炉内に搬入して焼戻
し処理を行うようにした熱処理装置においては、特に、
加熱炉内は高温（約９３０℃）であるため、耐久性の面
からトレイの搬送にモータ駆動のコンベア等が使用でき
ず、専ら、トレイをシリンダー等で連続的に押し送る、
いわゆるブツシャ−搬送方式が採用されている。

このプッシャー搬送方式の場合、ワーク製造工程の遅れ
等で、熱処理すべきワークがないときでも空のトレイを
加熱炉内に連続的に押し送る必要がある。また、熱処理
すべきワークの種類が変わり、加熱炉内の滞在時間や炉
内温度・を変えるときには、最後のワークが加熱炉から
出るまでは、空のトレイを加熱炉内に連続的に押し送る
必要かある。

この空のトレイの個数は決して少なくはない。

そして、加熱炉から出た空のトレイは、ワークが積載さ
れたトレイと同じ工程で焼入槽内に浸漬されて冷却され
、その後、リターンコンベアでワーク積載位置に戻され
てゆく。

（発明が解決しようとする課題）ところで、加熱炉から出た空のトレイは、ワークととも
に高温（約７５０℃〜８５０℃）に加熱されており、こ
の保有熱を低温（約１７０℃）の焼戻し炉の加熱エネル
ギーの一部として利用すれば焼戻し炉の省エネルギー化
を図ることができる。

本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、空のトレイ
の保有熱を有効に利用して焼戻し炉の省エネルギー化を
図ることを目的とするものである。

（課題を解決するための手段）このため本発明は、ワークを積載したトレイと空のトレ
イとがランダムに、かつ連続的に加熱炉内に搬入されて
加熱処理され、ついで、ワークを積載したトレイが焼入
槽内に浸漬されて焼入れ処理され、その後、ワークを積
載したトレイが焼戻し炉内に搬入されて焼戻し処理され
るようになった熱処理装置において、上記空のトレイを
、焼入槽をバイパスして焼戻し炉内に搬入する搬送機構
が設けられていることを特徴とするものである。

（発明の作用・効果）本発明は、加熱炉から出た空のトレイを、搬送機構によ
り、焼入槽に浸漬させることなくバイパスさせ、高温の
まま焼戻し炉内に搬入するようにしたものである。

したがって、空のトレイの保有熱が焼戻し炉の加熱エネ
ルギーの一部となり、焼戻し炉の加熱エネルギーとして
の電力や重油等の消費量が減少して、省エネルギー化を
図ることができる。

（実施例）以下、本発明の実施例を添付図面について詳細に説明す
る。

第１図及び第２図に示すように、２熱処理装置は、熱処
理ラインに沿って、加熱炉（浸炭炉）１０と焼入槽（ソ
ルト槽月ｌと焼戻し炉１２とが一連に配設されて基本構
成されている。

上記加熱炉ｌＯの加熱室９には搬送レール１３゜１３が
敷設され、該搬送レール１３にはワークＷを積載したト
レイ１４と空のトレイ１５とがランダムに、かつ連続的
に載置されて、加熱室９の入口側ＩＮからブツシュシリ
ンダ１６で各トレイ１４１５が出口側ＯＵＴに向かって
連続的に押し送られることにより、各トレイ１４．＋５
が加熱室９内に搬入されて搬送され、搬送の途中でワー
クＷが加熱処理される。このとき、ワークＷとともに各
トレイ１４，１５も高温（約９３０℃）に加熱される。

上記ワークＷは、例えば多数の歯車を治具にセットした
ものである。

上記空のトレイ１５は、ワークＷの製造工程の遅れ等で
熱処理すべきワークＷがないときでも、ワークＷを積載
したトレイ１４を押し送るために必要なもので、その個
数は少なくない。

上記加熱炉ＩＯの加熱室９の出口側ＯＵＴの側部には抽
出ベスチブル扉１８を介して抽出ベスチブル（控室）１
９が形成され、加熱室９の出口側ＯＵＴに押し送られた
トレイ１４，１５を抽出インデックスロッド２０で検出
したとき、抽出ベスチブルＪ％１Ｂを開いて、抽出ハン
ドラ２１によりトレイ１４，１５を抽出ベスチブル１９
内に押し入れるようになる。

抽出ベスチブル！９が設けられているのは、脱炭防止の
ためプロパンガスやブタンガスが供給されている加熱室
９に、出口扉を開いたとき大気中の酸素が入るのを防止
するためである。

抽出ベスチブル１９にトレイ１４，１５が押し入れられ
ると、抽出ベスチブル扉１８が閉じて抽出扉２２が開き
、抽出シリンダ２３によりトレイ１４１５が加熱炉ｌＯ
外に押し出される。

上記焼入槽１１の上方には、加熱炉ＩＯ外に押し出され
たトレイＩ　４．１５を搬送するローラコンベア２４Ａ
、２４Ｂが配設され、各コンベア２４Ａ、２４Ｂの間で
焼入槽１１の直上にはエレベ−タパケット２５が配設さ
れている。

該エレベータパケット２５に対しては、トレイ１４１５
とワークＷを検出して、ワークＷを積載したトレイ１４
か空のトレイ１５かを検出する光電検出器２６が設けら
れている。

また、一方のローラコンベア２４Ｂに連続して、選択コ
ンベア２７が配設されている。

そして、上記抽出シリンダ２３で加熱炉１０外に押し出
されたトレイ１４，１５がエレベータパケット２５の上
まできたとき、光電検出器２６でワークＷを積載したト
レイ１４か空のトレイ１５かを検出し、トレイ１４のと
きはストッパー（不図示）でエレベータパケット２５の
上で停止させ、トレイ１５のときはエレベータパケット
２５を通過させて選択コンベア２７の上で停止させる。

上記光電検出器２６でトレイ１４を検出した後、エレベ
ータパケット２５が下降してトレイ１４とともにワーク
Ｗを焼入槽１１内に浸漬して、ワークＷを焼入れ処理す
る（第２図の二点鎖線参照）。

所定時間の浸漬後、エレベータパケット２５が上昇する
と、エレベータパケット２５の上のトレイ１４がシリン
ダ（不図示）で選択コンベア２７の上まで押し出されて
停止される。

上記選択コンベア２７に対しては、該選択コンベア２７
に連続する第１駆動ローラコンベア３０が配設され、該
第１駆動ローラコンベア３０の終端部は折曲されて、上
記焼戻し炉１２の上段に配置された搬送レール３１と一
致するように設定されている。

また、上記選択コンベア２７の側方にはエレベータ３２
が配置され、該エレベータ３２の下降位置には上記第１
駆動ローラコンベア３０と平行な第２駆動ローラコンベ
ア３３が配置され、該第２駆動ローラコンベア３３の終
端部は上記焼戻し炉１２の下段に配置された駆動ローラ
コンベア３４と一致するように設定されている。

上記各コンベア３０．３３は、モータで駆動される。

上記選択コンベア２７に対しては、トレイ１４゜１５と
ワークＷを検出して、ワーク・Ｗを積載したトレイ１４
か空のトレイ１５かを検出する光電検出器３５と、トレ
イ１５が検出されたとき、このトレイ１５をエレベータ
３２の上に押し出す選択シリンダ３６とが設けられてい
る。

そして、光電検出器３５でトレイ１４を検出したときは
、トレイ１４はシリンダ（不図示）で第１駆動ローラコ
ンベア３０の上まで押し出され、該コンベア３０で搬送
される途中で中間洗浄槽３７において中間洗浄されて、
焼戻し炉１２の人口１２ａの手前まで搬送される。

また、光電検出器３５でトレイ１５を検出したときは、
トレイ１５は選択シリンダ３６でエレベータ３２の上ま
で押し出され、エレベータ３２が下降すると押し出しシ
リンダ３８で第２駆動ローラコンベア３３の上まで押し
出され、該コンベア３３で焼戻し炉１２の入口１２ａの
手前まで搬送される。

上記焼戻し炉１２の人口１２ａには扉３９が設けられ、
核部３９は入口１２ａの手前の光電検出器４１でトレイ
１４を検出したときに開力洩れる一方、該焼戻し炉１２
内の上段に配置された搬送レール３１と並設された搬送
バー４３には、トレイ１４を間欠送りする送り爪部４０
が設けられ、第１駆動ローラコンベア３０で焼戻し炉１
２内に搬入されたトレイ１４は送り爪部４０で間欠送り
される。なお、搬送バー４３は図示しない駆動手段で作
動される。

また、上記扉３９の下方には水平開きする扉４４が設け
られ、核部４４は入口手前の光電検出器（上記光電検出
器４１の下方に位置する）でトレイ１５を検出したとき
に開かれる。そして、扉４４が開いた状態で第２駆動ロ
ーラコンベア３３により焼戻し炉１２内にトレイ１５が
搬入されると該トレイ１５は下段に配置されたモータ駆
動の駆動ローラコンベア３４によって連続搬送される。

上記のような構成であれば、今、加熱炉１０の加熱室９
内で、ブツシュシリンダ１６により、ワークＷを積載し
たトレイＩ４と空のトレイ１５とが、ランダムかつ連続
的に押し送られて、ワークＷが加熱処理される。

そして、最先のトレイ１４．１５は、抽出ベスチブル１
９から抽出シリンダ２３により加熱炉ＩＯ外に押し出さ
れ、ローラコンベア２４Ａからエレベータパケット２５
に搬送され、光電検出器２６でワークＷを積載したトレ
イ１４であることを検出すると、エレベータパケット２
５の上で停止される。

その後、エレベータパケット２５が下降してトレイ１４
と・ともにワークＷが焼入槽１１内に浸漬され、ワーク
Ｗが焼入れ処理される。

エレベータパケット２５が上昇してトレイ１４がシリン
ダ（不図示）で選択コンベア２７の上まで押し出されて
停止する。

また、光電検出器２６で空のトレイ１５であることを検
出すると、トレイ１５はエレベータパケット２５を通過
して選択コンベア２７の上で停止する。

一方、光電検出器３５で選択コンベア２７の上にワーク
Ｗを積載したトレイ１４があることを検出すると、トレ
イＩ４がシリンダ（不図示）で第」駆動ローラコンベア
３０の上まで押し出され、該コンベア３０で搬送される
途中で中間洗浄されて焼戻し炉１２の入口１２ａの手前
まで搬送される。

また、光電検出器３５で選択コンベア２７の上に空のト
レイ１５があることを検出すると、トレイ１５が選択シ
リンダ３６でエレベータ３２の上まで押し出され、エレ
ベータ３２が下降すると押し出しシリンダ３８で第２駆
動ローラコンベア３３の上まで押し出され、該コンベア
３３で焼戻し炉１２の入口１２ａの手前まで搬送される
。

そして、光電検出器４１でトレイ１４を検出すると、焼
戻し炉１２の扉３９が開かれ、トレイ１４は上段の搬送
レール３１上に送り込まれ、送り爪部材４０で間欠搬送
されて、ワークＷが焼戻し処理される。

また、光電検出器４２でトレイ１５を検出すると扉４４
が開かれ、トレイ１５は下段の駆動ローラコンベア３４
上に送り込まれ、該コンベア３４で搬送される。

この駆動ローラコンベア３４によるトレイ１５の搬送に
伴い、この空のトレイ１５は、ワークＷとともに高温（
約７５０℃〜８５０℃）に加熱されており、かつ、焼入
槽２で冷却されていないので、この保有熱が低温（約１
７０℃）の焼戻し炉１２内で放熱され、焼戻し炉１２内
の雰囲気を加熱昇温さ仕るようになる。このように、空
のトレイ１５を焼戻し炉１２に投入することにより約１
０％の熱エネルギー節減を図ることができる。

したがって、焼戻し炉Ｉ２の加熱エネルギーとしての電
力や重油等の消費量が減少して省エネルギー化が図れる
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る熱処理装置の要部断面平面図、第
２図は第１図の正面断面図である。１０・・・加熱炉、１１・・・焼入槽、１２・・・焼戻
し炉、１４・・・ワークを積載したトレイ、１５・・・
空のトレイ、２５・・・エレベータパケット、３３・・
・第２駆動ローラコンベア、Ｗ・・・ワーク。特許出願人　　　マツダ株式会社

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ワークを積載したトレイと空のトレイとがランダ
ムに、かつ連続的に加熱炉内に搬入されて加熱処理され
、ついで、ワークを積載したトレイが焼入槽内に浸漬さ
れて焼入れ処理され、その後、ワークを積載したトレイ
が焼戻し炉内に搬入されて焼戻し処理されるようになっ
た熱処理装置において、上記空のトレイを、焼入槽をバイパスして焼戻し炉内に
搬入する搬送機構が設けられていることを特徴とする熱
処理装置。