JPH0234015Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は主としてゴム材を射出成形するに使用
する射出成形機に関する。

（従来の技術） ゴム又は合成ゴムからなる成形材料を射出バレ
ルに供給し、これを押出手段によつて該射出バレ
ルの先端から型側に押出す式の射出成形機は知ら
れる。

（考案が解決しようとする問題点） しかし従来の射出成形機にあつては、ゴム材に
混和剤を混合する混練り工程に次いで、これをリ
ボン状に成形するリボン工程に送り込み、該リボ
ン工程でリボン状としたものをフイルター工程に
供給し、次いで再びリボン工程でリボ状とした後
これを射出成形機に供給するようにしている。こ
のため射出成形機に供給するまでの処理工程が複
雑となるの不都合がある。

（問題点を解決するための手段） 本考案はかゝる不都合のない射出成形機を得る
ことをその目的とするもので、ゴム又は合成ゴム
からなる成形材料を射出成形機１の射出バレル２
に供給し、これを押出手段３によつて該射出バレ
ル２の先端から型４側に押出すものに於いて、該
射出バレル２と連なる材料供給路５内に、金網そ
の他からなるフイルター６を介在させて成る。

（作用） 次にその作用を説明する。

リボン状のゴム又は合成ゴムからなる成形材料
を材料供給路５を介して射出成形機１の射出バレ
ル２内に供給し、これを射出バレル２の先端から
型側に押出し、該型内に加圧成形するものである
こと従来の射出成形機と変るところはない。

しかるに本考案によれば、該材料供給路５内に
金網その他からなるフイルター６を介在させたの
で、該材料供給路５から射出バレル２に材料を押
出すとき該材料中に含まれるカーボングリツド等
の補強材固形物その他の異物が射出バレル２側に
送り出されるのを防げるため特射出成形機１に入
る前の工程にフイルター工程を設ける必要がなく
なり、これにともなつて前工程が簡略化出来る。

（実施例） 本考案実施の１例を図面について説明すると、
図面で１は射出成形機、２は該射出成形機１の射
出バレル、３は該射出バレル２内に設けた押出し
手段としての圧力装置その他によつて駆動される
ピストン、５は該射出バレル２の先端側に接続し
た材料供給路を示し、該材料供給路５内に供給さ
れる材料をスクリユーコンベヤその他の押出手段
によつて射出バレル２内に一定量押出し、これを
前記押出手段３によつて射出バレル２の先端のノ
ズル７から型４内に送り出し成形するものである
こと従来の射出成形機と変るところがない。

本装置はかゝるものに於いて該材料供給路５内
に金網その他からなるフイルター６を介在させた
もので、該フイルター６は、該材料供給路５を横
切る方向に移動可能の摺動ロツド１０上に設けた
左右１対の透窓１１内に設けた金網で構成し、該
摺動ロツド１０を摺動させることで該一方の透窓
１１に設けたフイルター６と他方の透窓１１に設
けたフイルター６とを適宜選択使用出来るように
した。

かくするときは、使用材料によつて該フイルタ
ー６の目の大きさを変え又は目詰りしたとき該フ
イルター６を交換して使用する上に便利である。

尚、図示するものでは、金網を目の荒い第１金
網６ａと目の細い第２金網６ｂとを重合させ使用
するようにした。

図面で１２は該材料供給路５に設けた圧力計を
示し、該圧力計の表示から該フイルター５の目詰
りを読取るようにした。

（考案の効果） このように本考案によるときは、射出成形機の
射出バレルと連なる材料供給路内に金網その他か
らなるフイルターを介在させたので、該射出成形
機内で材料に含まれる異物を取除くことが出来
て、その前提工程で異物を取除く必要がなくな
り、従来の混練り工程−リボン工程−フイルター
工程−リボン工程−射出成形機の５工程を、混練
り工程−リボン工程−射出成形機の３工程に短縮
出来て、その作業能率を著しく向上出来るの効果
がある。

【図面の簡単な説明】

図面で第１図は側面図、第２図は要部の截断正
面図、第３図はその−線截断面図、第４図は
その−線截断面図、第５図はフイルターの斜
視図である。 １……射出成形機、２……射出バレル、３……
押出手段、４……型、５……材料供給路、６……
フイルター。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ゴム又は合成ゴムからなる成形材料を射出成形
   機の射出バレルに供給し、これを押出手段によつ
   て該射出バレルの先端から型側に押出すものに於
   いて、該射出バレルと連なる材料供給路内に金網
   その他からなるフイルターを介在させて成る射出
   成形機。