JPH0231627A - 畜舎用敷料及び畜産用飼料添加物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、例えば鶏舎、豚舎、牛舎等の畜舎に使用され
る敷料及び牛、馬、豚、鶏等家畜用飼料に混合される添
加物に関する。

し従来の技術〕 従来、畜舎用敷料としては、木材チップ、おがくずが最
もよく使用されており、これを単に一定厚に敷き詰めて
畜舎の敷床を形成している。

また、家畜の病気の予防に抗生物質を飼料に添加してい
る。

一方、最も一般的に行われている弱酸性下の発酵ではな
く、原料をｐＨ９〜１２に調整して好気的に発酵させる
アルカリ発酵によると、良好な発酵状態が得られること
が知られている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、おがくずを畜舎用敷料として使用した場
合、次のような問題がある。

（１）家畜の糞尿が混じることによって発酵し、腐敗菌
・糸状菌が培養されて、家畜の発病原因となる。この防
止のために多量の抗菌剤を散布しているが、経費がかか
るうえに、抗菌剤によって家畜がアレルギー症状を起す
おそれがある。

（２）畜舎の環境維持のために頻繁に入れ替えを行わな
ければならず、入れ替え作業の手間が大変であるばかり
か、それにも拘らず悪臭を十分防止できない。

（３）頻繁な入れ替えに伴なう新しいおがくずを用意す
る手間と費用負担が大きい。また、多量の抗菌剤を含ん
だ使用済おがくずは再利用を図りにくい。

また、上記（１）を含む家畜の発病防止策として抗生物
質が家畜の飼料に添加されているが、費用がかかる上、
経口的に家畜体内に入った抗生物質が最終的にそれらを
食用とする人体内に入る事になり、弊害を生じるおそれ
がある。

一方、アルカリ発酵コンポストは、一般の発酵コンポス
トと同様に、土壌改良剤として使用されているに過ぎな
い。

［課題を解決するための手段］ 上記課題を解決するために木考案において講じられた手
段を説明すると、木考案では、アルカリ発酵コンポスト
を畜舎用敷料及び畜産用飼料添加物とするという手段を
講じているものである。

アルカリ発酵コンポストとは、アルカリ発酵によって得
られる発酵コンポストをいう、これは、従来と同様に、
原料をｐＨ９〜１２に調整して好気的に発酵させること
によって得られるもので、ｐＨ７，３〜８．０程度の弱
アルカリであることが好ましい。

上記アルカリ発酵コンポストの原料としては、例えば家
畜の糞尿、下水汚泥等の他、使用済の本畜舎用敷料を用
いることもできる。また、原料のｐＨ調整は、通常、水
酸化カルシウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等
のアルカリ物質の添加によって行う。

本畜舎用敷料は１粒状であることが好ましい。

その粒径は、家畜の種類によっても相違するが、通常１
〜５１程度が好ましい。

本畜舎用敷料はこれのみで敷き詰めても良いが、保水性
、保温性の立場から、下層は従来の木材チップやおがく
ずの数珠とし、その上層に本畜舎用敷料を２０〜４０容
量％投入して良く混合し、段階的に新しい本畜舎用敷料
を追加するのが好ましく、水分調整も考慮して保水性の
高い木材チップ等も適時追加併用するのが好ましい。

特にひよこの段階では床面水分の十分配慮してチップの
割合を多くする。

本畜舎用敷料の敷設厚は、例えば鶏等の小型の家畜では
２〜１０ｃｍ程度、例えば豚、牛等の大型の家畜では２
０〜３０ｃｍ程度が好ましい。

本畜産飼料用添加物は粉体であるのが好ましく、その粒
径は通常５００−１０００メツシユ程度が好ましい。

また、本畜産飼料用添加物に用いるアルカリ発酵コンポ
ストの原料には重金属等有害物質をなるべく含まないも
のが好ましく、アルカリ発酵コンポスト中のこれら有害
物質の量は１　ｐｐｍ以下が望ましい。

本畜産飼料用添加物の添加量は、家畜の種類により異な
るが、１〜５重量％が好ましく、少量より始めて成育に
伴なって増量するのが好ましい。

例えば鶏の場合、ひよこの段階では入渠１０日後記合比
０．５重量％より始め、成育に併せて２〜３重量％と＃
！量し、最終的に５重量％台にする。

本発明の敷料及び飼料はそれぞれ単独で用いても十分効
果を発揮するが、両者を併用すればさらに確実である。

［作　用］ アルカリ発酵コンポストである本畜舎用敷料は、生物連
鎖を成立させ、腐敗菌・糸状菌に代って、安定した放線
菌群、とりわけストレプトマイセス属による環境支配を
もたらす働きをなす。また、腐敗菌・糸状菌の抑制と、
放線菌群の代謝作用により、悪臭の発生を押える働きも
なす。

二重構造の数珠とした場合、上層である新しい本畜舎用
敷料は、下層の従来手法による床材からの臭気を押える
働きをなす、また、徐々に放線菌群によって発酵されて
発酵熱で床面を暖め、家畜を冷気から保護する働きをな
すものである。

本畜産用飼料添加物は、放線菌群、特にストレプトマイ
セス属を多く含み、飼料中の病原菌等の繁殖を抑え、家
畜の発病を抑え、家畜の発病を防ぐ。

［実施例］ 実施例１ 下水汚泥に水酸化カルシウムを添加してｐ）Ｉを約１１
に調整した後に好気的に発酵処理したアルカリ発酵コン
ボス）（ｐＨ約８．０）を分粒し、粒径５〜８■のもの
をブロイラーの敷料として使用した。

当初的１０ｃｍの厚さで敷き詰めた木材チップの表面に
平均１ｃｍの厚さで散布し、１０日後に使用中の敷料の
上から新しい木敷料を約１０ｃｍの厚さでまき足し、ウ
ォータカップ周辺は、特に木材チップを増量して散布し
た。

使用を開始してから３０日後に敷料表面の温度を測定し
たところ、１７°Ｃ（外気温は１３℃）で、同時に敷料
表面付近のアンモニア濃度を測定したところ約４０ｐｐ
ｔａであった。

また、使用を開始してから出荷法の８０日後に敷料を取
出し、当該敷料に含まれる微生物を寒天培地で培養し、
放線菌群の占める割合と、ストレプトマイセス属の占め
る割合を測定した。その結果、放線菌群の割合は約７０
％、その内ストレプトマイセス属の割合は約１０％であ
った。

比較例１ 最も一般的な弱酸性下での好気的発酵処理によって得ら
れた発酵コンポスト（ＰＨ約６．３）を、実施例１と同
様にブロイラーの敷料とし、実施例１と同様の測定を行
った。

その結果、敷料表面の温度は約１３℃、アンモニア濃度
は約１８０ｐｐ１１．放線菌群の割合は約ｌＯ％、その
内ストレプトマイセス属の割合は約０％であった。

比較例２ おがくずをブロイラーの敷料とし、６０日後に、実施例
１と同様にしてアンモニア濃度を測定したところ１８０
　ｐｐｍであった。また、放線菌群の割合は１０％で、
その内ストレプトマイセス属の割合は０％であった・ 実施例２ 生後２０日の鶏を１０００羽ずつ３グループに分け、１
には従来通り飼料に抗生物質を添加し、２には本畜産用
飼料添加物を１重量％添加し、３には無添加の飼料を与
えた。始めてから４０日後、■と２のグループは全て健
康であったが、３については４５羽について明らかに病
気であった。

［発明の効果］ 本発明は、以上説明の通りものであり１次の効果を奏す
る。

果を奏する。

（１）敷料中の環境が放線菌群、とりわけストレプトマ
イセス属に支配され、腐敗菌・糸状菌の繁殖が抑えられ
るので、抗菌剤を使用することなく家畜の発病を防止す
ることができる。従って、抗菌剤使用による経済的負担
がなくなるばかりでなく、家畜に対する抗菌剤の副作用
を防止することができる・ （２）腐敗菌・糸状菌が抑制されると共に、豊富な放線
菌群の代謝作用によってアンモニアが分解されるので、
敷料の頻繁な入れ替えをしなくても臭気が抑えられ、敷
料入れ替え作業の手間軽減と、臭気による周囲の環境悪
化防止を図ることができる。

（３）余剰の使用済の敷料は、アルカリ発酵処理して再
び新しい敷料としてリサイクル使用することができるの
で、始めに必要量の敷料を用意するだけで、新たな敷料
は自己生産できる。従って、継続して新たな敷料を購入
する負担をなくすことができる。

（４）ｆｇＩ料中の病原菌の繁殖が抑えられ、抗性物質
を使用しなくとも家畜の発病が防止できる。従って抗性
物質使用による経済負担がなくなり、また使用した抗性
物質が、最終的に人体に入り影響を及ぼす心配もない。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）アルカリ発酵コンポストであることを特徴とする
   畜舎用敷料。
2. （２）アルカリ発酵コンポストであることを特徴とする
   畜産用飼料添加物。