JPH0231371B2 - - Google Patents

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JPH0231371B2
JPH0231371B2 JP57031319A JP3131982A JPH0231371B2 JP H0231371 B2 JPH0231371 B2 JP H0231371B2 JP 57031319 A JP57031319 A JP 57031319A JP 3131982 A JP3131982 A JP 3131982A JP H0231371 B2 JPH0231371 B2 JP H0231371B2
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JP
Japan
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compound
lower alkyl
hydrogen atom
alkyl group
group
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JP57031319A
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JPS58147735A (ja
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Taku Shirakawa
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Original Assignee
Japan Broadcasting Corp
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Publication date
Application filed by Japan Broadcasting Corp filed Critical Japan Broadcasting Corp
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Publication of JPS58147735A publication Critical patent/JPS58147735A/ja
Publication of JPH0231371B2 publication Critical patent/JPH0231371B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/675Compositions containing polyhalogenated compounds as photosensitive substances

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、光、電子線その他のエネルギー線像
照射に対するカラー画像記録材料に関するもので
あり、特に、感材の構成層がただ1層だけで、こ
れに照射されるエネルギー量の大小により各種カ
ラーを発色記録させ、しかもその処理もすべて乾
式で行うことのできるエネルギー線カラー記録体
に関するものである。 カラー記録にあたつては写真フイルム(銀塩感
材)の場合、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ
ー(Y)に発色するそれぞれの層を重ねた3層の
感材を用いて減色法によりカラー記録するのが一
般的である。そのためにはこれらの3層のほかに
光フイルタ層等を含め数層を重ね合わせてベース
フイルム上に均一に塗布する必要があり、従つて
製作には高度の技術と複雑な工程を必要とする難
点がある。 また、撮影後の現像も幾つかの処理工程を必要
とし、しかも湿式処理であるという難点もある。 また、レーザービーム等の走査による順次記録
方式では赤、緑、青の信号に対するそれぞれのビ
ーム3本を必要とし、これら3本のビームを重ね
合わせてビーム照射をするため光学系の複雑化、
調整の困難さ等安定な動作をするための高度の技
術、保守の配慮が必要になるという難点もある。 他の記録材料として最近のフアクシミリやプリ
ンタや複写機等の分野で用いられる感熱紙を用い
た感熱記録方式は、処理が乾式で簡易であり、記
録速度も高速なものへと改良されてきたが、単一
色記録が主体であり、カラー化は困難である。こ
の場合、2層を重ねた2色までのカラー化が漸く
できてきているが、その発色機構は複雑であり、
製作上の難点もある。 その他、電子写真やインクジエツト方式のカラ
ー記録も行われているが、いずれも赤、緑、青等
に相当する処理工程や、3本のインクジエツトガ
ンを必要とする等複雑な機構を有している。 そこで、本発明の目的は、上述の難点を除去、
単一感材層を適切に構成して、照射光量の変化の
みによつて各種カラーの発色記録を行うようにし
たエネルギー線カラー記録体を提供することにあ
る。 本発明の他の目的は、走査線による順次記録の
場合には、1本の照射ビームで各種カラー画像を
記録できるようにしたエネルギー線カラー記録体
を提供することにある。 かかる目的を達成するために、本発明では、活
性剤としての多ハロゲン化合物および発色剤とし
てのジフエニルメタン系化合物を含む感材層を基
体の一面に被着し、その感材層に入射するエネル
ギー線のエネルギー量に応じて各種の色を発色さ
せるようにする。 すなわち、本発明は、基体と、該基体上に被着
された一層の感材層とを有し、該感材層中には活
性剤としての多ハロゲン化合物と、下記一般式で
示され、光または粒子線の照射および加熱の少な
くとも一方によつて発色し、かつ前記照射のエネ
ルギーおよび前記加熱のエネルギーのうちの少な
くとも一方の変化に対応して色相の変化を生ずる
ジフエニルメタン系化合物の1種または2種以上
が含まれていることを特徴とするエネルギー線カ
ラー記録体である。 但し R:水素原子または低級アルキル基、またはフエ
ニル基あるいはベンジル基(ハロゲン原子ある
いは低級アルキル基で水素原子を置換したもの
を含む)。 X:水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、またはアミノ基(低級アル
キル基で水素原子を置換したものを含む)。 Y:−ORまたは
【式】の構造をもち、R1、 R2は水素原子、低級アルキル基、またはフエ
ニル基(ハロゲン原子または低級アルキル基で
水素原子を置換したものを含む)また
【式】には
【式】のモルホ リン構造も含む。 さらにYをメチレン基−CH2−で結合したビ
ス体構造 も含む。 本発明記録方法は、活性剤としての多ハロゲン
化合物と、発色剤として次の一般式で示されるジ
フエニルメタン系化合物を1種または2種以上混
合したものとを有する一層の感材層が基体上に被
着されてなる記録体の、前記感材層に光または粒
子線を照射し、かつ該感材層を加熱することによ
つて前記照射および前記加熱のエネルギー量に応
じた色相の色を発色させるようにしたことを特徴
とするエネルギー線カラー記録方法である。 但し R:水素原子または低級アルキル基、または フエニル基あるいはベンジル基(ハロゲン原子
あるいは低級アルキル基で水素原子を置換した
ものを含む); X:水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、またはアミノ基(低級アル
キル基で水素原子を置換したものを含む); Y:−ORまたは
【式】の構造をもち、R1、 R2は水素原子、低級アルキル基、またはフエ
ニル基(ハロゲン原子または低級アルキル基で
水素原子を置換したものを含む)また
【式】には
【式】のモルホ リン構造を含む; さらにYをメチレン基−CH2−で結合したビ
ス体構造 も含む。 ここで、ジフエニルメタン系化合物に他の構造
を有するキサンテンラクタム化合物あるいは3−
7位置換形フルオラン化合物を加えてもよい。 天然色カラー画像の記録は3原色・赤(R)、
緑(G)、青(B)の組み合わせにより表わされるが、こ
の方法には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ
ー(Y)の3層重ねによる減色法が一般のカラー
写真フイルムに用いられている。しかし本発明で
は単一感材層により記録体を構成するので、R、
G、Bの3原色発色点の集合した加色法により天
然色カラーを表す。しかし、かかる天然色に限ら
ず3原色以外の発色も含め2色、3色、4色以上
の発色をするように感材の組成を調製して、幾つ
かの異る単一色図形、文字等を組み合わせたパタ
ンの記録を行うこともできる。 以下に図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。 一般に、色変化する物質には、PH指示薬のよう
に酸性、アルカリ性に反応するものや、その他酸
化還元に反応するもの等多く存在するが、光照射
エネルギーとの関連で2色以上の発生や変化を生
じるものはあまり無い。 本発明では、感材は四臭化炭素等の多ハロゲン
化合物、および多ハロゲン化合物と配合すると光
照射および付加処理により発色や変色を生じる色
素前駆体であるジフエニルメタン系化合物から構
成する。すなわち、本発明では、光照射により含
有成分の多ハロゲン化合物が解離してラジカルを
発生し、このラジカルのおもな性質、すなわち(1)
他物質よりの水素ひきぬき、(2)プロトン(H+
の生成(酸性化)により色素前駆体と反応して発
色することを利用する。これによれば無現像で発
色記録することができる。 本発明の一例として、ジフエニルメタン系化合
物から下の構造式 をもつ化合物を発色剤として、これに多ハロゲン
化合物から四臭化炭素を活性剤として配合し、バ
インダーにポリスチレンを用いて成膜化した感材
について述べる。この感材は近紫外光の照射によ
り青色調の発色をする。この光吸収スペクトルを
第1図に実線で示す。その後この感材を暗中加熱
すると光照射量の多いものは色変化がないが、少
いものは赤紫から赤色調に変化する。これによ
り、吸収スペクトルは第1図のように実線から点
線に変化をすることが認められた。この性質は、
発生したラジカルの作用により、発色剤が次の(1)
式のように変化するためと考えられる。(1)式中の
(a)の構造では、光エネルギー吸収に関する分子内
電子の流れがX方向にあり、吸収スペクトルは長
波長域に表われ青色になるが、(b)の構造はY方向
への電子の流れにより可視域の短波長域に吸収極
大が表われ赤紫色になる。ここで(a)より(b)への変
化ははじめの照射光量の少いときのあと加熱によ
り生じるが、初めの光量の多いときは変化なく(a)
構造のままである。 本発明はこのような第1図の例に示したような
吸収スペクトルの変化を基にしたものであり、次
にこれに他の吸収スペクトル、たとえば第2図A
およびBに点線で示すように400〜500nm域に吸
収帯をもつ黄色発色性感材を混合すれば近紫外光
照射後は緑に(第2図A)、さらに加熱をすると
赤の発色(第2図B)を示す感材を得ることもで
きる。 さらに、1つの感材で3原色を表すために必要
な“発色→消色→発色”の過程を生じさせるため
には、本発明では、第2図AおよびBに示したよ
うな2種類の発色剤を混合した感材を形成し、光
照射や加熱等の処理を組み合わせる。この結果は
たとえば、第3図A〜Dに示すような吸収スペク
トルの変化により、はじめの光量に応じてそれぞ
れ3原色を生じさせることができる。 第3図Aは照射光量が中程度の場合の吸収スペ
クトルで、シアンに発色する。この場合、第3図
C,Dに示す点線のスペクトルは現れない。次
に、これを加熱すると、第3図Bのようにスペク
トルが変化し、青色を示すようになる。一方この
感材について照射光量を大にし、その後加熱をす
ると第3図Cのようになり緑色に発色する。照射
光量が少ない場合には加熱後のスペクトルは第3
図Dの如くなり、感材が赤色になることを示して
いる。 次に本発明における感材の構成を以下に示す。 本発明記録体の感材は、光照射によりラジカル
を発生する活性剤と、これと反応して発色する発
色剤および皮膜形成剤としてのバインダー樹脂を
主成分とし、その他安定性や分光増感性に関する
微量添加剤より成るものである。 ここで、活性剤としては多ハロゲン化物、例え
ば、四臭化炭素、ヨードホルム、ブロモホルム、
四塩化炭素、ブロモトリクロロメタン、ヨードト
リブロモメタン、ヨードトリクロロブタン、α,
α,αトリブロモトルエン、ヘキザクロロベンゼ
ン、テトラクロロテトラハイドロナフタレン等の
化合物を用いる。 次に発色剤としては次の構造をもつジフエニル
メタン系化合物を用いる。 ここで、 R:水素原子または低級アルキル基、またはフエ
ニル基あるいはベンジル基(ハロゲン原子ある
いは低級アルキル基で水素原子を置換したもの
を含む)。 X:水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、またはアミノ基(低級アル
キル基で水素原子を置換したものを含む)。 Y:−ORまたは
【式】の構造をもち、R1、 R2は水素原子、低級アルキル基、またはフエ
ニル基(ハロゲン原子または低級アルキル基で
水素原子を置換したものを含む)。また、
【式】には
【式】のモルホ リン構造も含む。 さらにYをメチレン基−CH2−で結合したビ
ス体構造 も含む。 以上のジフエニルメタン系構造をもつ化合物の
うちで本発明記録体を構成できるものの代表例を
示すと第1表のようになる。しかし、本発明に用
い得るジフエニルメタン系化合物はこれら例示の
化合物のみに限定されることはない。
【表】
【表】 さらにキサンテンラクタム化合物あるいは3−
7位置換形フルオラン化合物を発色剤として加え
ることにより発色の効果をあげることができる。 次に上記活性剤および発色剤を分散させる皮膜
形成剤としてのバインダには、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニル、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、
ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデンアクリロニ
トリル共重合体、ポリビニルメタクリル、メタク
リルエチルアクリレート共重合体、ポリビニルブ
チラール、ポリビニルアルコール、エチルセルロ
ーズ、ニトロセルローズ等の半合成樹脂、ゼラチ
ン、カゼイン等の天然高分子材等を用いるのが好
適である。 これらの各成分を溶解、分散させて基体上に塗
布するための溶剤としては、感材の組成に応じて
ベンゼン、トルエン、メタノール、エタノール、
ブタノール、トリクロロエチレン、酢酸エチル、
酢酸ブチル、アセトン、メチルエチルケトン、四
塩化炭素、メチルセロソルブ、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、および
水、その他を単独または混合して用いる。 感材の製作は次のように行う。すなわち、上述
の各成分を、 (1) 活性剤 多ハロゲン化合物:2〜27重量% (2) 発色剤 ジフエニルメタン系化合物:2〜27重量% (キサンテンラクタム系化合物:2〜27重量
%) (3−7位置換形フルオラン化合物:2〜27
重量%) バインダ:65〜90重量% 但し活性剤と発色剤との重量比は0.5〜2と
する。 (3) その他添加剤:数重量%以下 の割合の範囲で調合し、溶液または分散液は、感
材の基体(例えばガラス、磁器、ポリエステル、
トリアセテート、紙等の板状、フイルム状または
シート状の基体)上に、スピンナーコーチング、
ナイフコーチング、バーコーチングその他通常の
塗布方法で2〜20μm厚の皮膜状に塗布し、次い
で乾燥させることによつて単一層の感材を形成す
る。なお、記録法が電子ビーム記録による場合
は、特に上記基体表面にネサコーチングまたは金
属薄層の蒸着等により107Ω/sq以下の導電性を
付与する必要がある。 次に上記感材を各種カラーに発色させるエネル
ギー像照射法とその前後の処理法について述べ
る。 入射エネルギー線としては、(1)光(通常近紫外
線)、(2)熱、(3)熱と赤色光、(4)赤外線、(5)電子線
その他の放射線、(6)レーザー光(各種波長)等が
挙げられる。これら入射エネルギー線を順次また
は同時に照射その他の方法で感材層上に伝えてそ
のエネルギーを与えるが、そのためには次のよう
な幾つかの方法を用いることができる。 (1) 感材層に対して画像信号に応じて強度(露光
量)が変化する光照射を行い、次に光照射され
た感材を一様に加熱する(ここで温度と加熱時
間は一定とする)。 (2) 感材層に対して一様な光照射(露光量一定)
を行つた後、サーマルヘツド等により画像信号
に応じた加熱を行う(その加熱温度または加熱
時間を画像信号に応じて変化させる)。 (3) 感材層に対して(1)項と同様に画像信号に応じ
た光照射を行つた後、光照射された感材を一様
に加熱しながら赤色光を照射する。 (4) 感材層に対して(2)項と同様に一様な光照射を
行つた後、その感材層に赤色光を一様に照射し
ながら画像信号に応じた加熱を行う。 (5) 上記(1)〜(4)項の各方法において光照射、加熱
および赤色照射等それぞれすべてを同時に行
う。 (6) 上記(1)〜(5)項の各過程における加熱処理をす
べて赤外線照射で行う。なお、この場合には赤
外線吸収板を感材の裏面に接触して配設してお
くものとする。ここで、赤外線は均一照射、ま
たはビーム状や赤外レーザの走査によるものと
する。 (7) 上記各方法において光の代りに電子線や各種
放射線を用いる。 (8) (7)項における光としての各種のレーザ光を用
いる。 本発明記録体は、以上のような各種の記録法を
用いて記録を行うことができるが、先に述べたよ
うに画像の記録には、同時記録方式とビーム走査
による順次記録方式があり、前者の場合は、3色
分解した色光を光量等の多少に変換する必要があ
るため複雑になる。従つて、本発明記録体への記
録は後者の順次方式による方が便利であり、適合
性がある。特にレーザービーム走査を用いてその
フオトンモードまたはヒートモードにより画像記
録を行うのに好適である。 以下に本発明の実施例に従つて感材の処理と発
色の態様を説明する。 実施例 1 第1表に示した発色剤、ジフエニルメタン系化
合物の〔4〕を0.4gr、〔11〕を0.2grとり、
これに活性剤として四臭化炭素0.6gr、バイン
ダ樹脂としてポリスチレン(デンカGP−1)2.4
gr、さらに溶剤クロロホルム12c.c.を加えて溶解
した液について、スピンナーにより硼珪酸ガラス
基板(25×25×1.5mm(厚))上に皮膜状に塗布
し、次いで乾燥して5μm厚の感材層を形成した。
この感材層に対して、2kW超高圧水銀灯により
光照射(25.5mW/cm2)を3分間行つたところコ
バルト色に発色した。次にこれを暗中で90℃に加
熱したところ、1分間の加熱で緑色になり、4分
後に青色、15分後に赤色に変化し、加熱時間に従
つてその他の中間色を示した。 実施例 2 実施例1と同様にして製作した感材について、
He−Cdレーザー(発振波長441nm、35.4mW/
cm2)を1秒間、5秒間、30秒間、3分間と照射部
を変えて照射した。次にこれを暗中で100℃に加
熱したところ、加熱時間に従つて次の第2表のよ
うな色変化を呈した。第2表中のCはコバルト
色、Bは青色、Gは緑色、Rは赤色、Yは黄色、
Vは紫色、Pはピンク色を示す。
【表】 実施例 3 発色剤として第1表の化合物〔4〕0.2gr、
〔10〕0.18gr、活性剤として四臭化炭素0.18g
r、バインダ樹脂としてポリスチレン1.2grを
配合したものをクロロホルム5.6c.c.に溶解したも
のを実施例1と同様にして塗布して感材を製作し
た。これに実施例1と同様にHe−Cdレーザーを
1秒間、10秒間および60秒間、それぞれ位置を変
えて照射した。次に暗中で100℃、10分間一様に
加熱したところ、1秒間の部分は青色、10秒間の
部分は赤色、60秒間の部分は緑色に発色した。 実施例 4 発色剤として第1表の化合物〔2〕を0.15gr
および〔4〕を0.2gr、また活性剤として四臭
化炭素0.18gr、バインダ樹脂にポリスチレン
1.1gr配合したものをクロロホルム5.3c.c.に溶解
し、実施例1と同様にして感材を製作した。 これを超高圧水銀灯で5分間および30分間異な
る位置に光照射した後、暗中で90℃、15分間にわ
たつて一様加熱を行つた。その結果、5分間に及
ぶ照射部分は赤色、30分間の部分は青色に発色し
た。 実施例 5 上記実施例4の感材をHe−Cdレーザーで30秒
間だけ照射した後、暗中で90℃加熱すると10分後
には青色を呈し、45分加熱後には緑色に変化し
た。 実施例 6 発色剤として第1表の化合物〔4〕0.2gr、
〔11〕0.4grおよび次の構造式 を有するキサンテンラクタム化合物0.4grをと
り、これに四臭化炭素0.18gr、ポリスチレン
2.1grを配合したものをクロロホルム10c.c.に溶
解し、実施例1と同様にして感材を製作した。こ
れを超高圧水銀灯による光照射を5分間と33分間
にわたり異なる位置で行つた。次にこの感材を暗
中で100℃、1分間にわたつて一様に加熱したと
ころ、5分間照射部は青色に、33分間照射部は緑
色に発色した。 実施例 7 発色剤として第1表の化合物〔3〕0.2gr、
および〔11〕0.4gr、および四臭化炭素0.3g
r、ポリスチレン1.8grを配合したものをクロ
ロホルム9.2c.c.で溶解し、実施例1と同様な方法
で感材を製作した。これをHe−Cdレーザーで10
分間照射し、暗中で90℃に加熱したところ、4分
間で緑色を呈し、20分間で黄色を呈した。 実施例 8 発色剤として第1表の化合物〔3〕0.3gr、
〔4〕0.3gr、〔11〕0.4grをとり、これに四臭
化炭素0.2gr、ポリスチレン2.5grを配合し、
トルエンとアセトンの7:3混合液(容積比)に
溶解し、実施例1と同様にして感材を製作した。
これをHe−Cdレーザーで5分照射を行つて、暗
中において90℃で加熱を行つたところ、1分後に
は青色、5分後にはピンク色、40分後には赤色に
変化した。 実施例 9 実施例3で製作した感材に対して、超高圧水銀
灯により5分間にわたつて光照射を行つた後、90
℃に加熱しながら赤色光(23mW/cm2)を照射し
たところ、初めは緑色に発色したのが1分後には
青色に変化し、10分後には赤紫色に変化した。 実施例 10 実施例3の感材を100℃に加熱しながら同時に
超高圧水銀灯による光照射を行つたところ、10秒
間で青色、3分間で赤色を呈した。 実施例 11 実施例1の感材について真空中で電子ビーム
(2.2×10-8A/cm2)を10秒間、50秒間、180秒間に
わたり、それぞれ位置を変えて照射し、これを真
空中より取り出して暗中で90℃に加熱すると、5
分後には10秒間の照射部分は青色に、50秒間の照
射部分は緑色に、180秒間の照射部分は黄色に発
色した。 以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ばつぎのような顕著な効果が得られる。本発明に
よる感材は、従来のカラー感材が多層構造から構
成されているのに対し、単に1層のみの構成であ
つて、前後処理を含めエネルギー照射量の多少に
よつて各種色調に発色することができる。また、
本発明記録体の反応はフリーラジカル反応であ
り、特に現像処理やその他の湿式の処理を必要と
しないことから、 (1) 画像情報を走査線による順次記録方式で記録
するときは、3原色に応じた3本のビームまた
はそれ以上のビームを使用する必要がなく、単
に1本のビームで多色カラー記録が可能であ
り、記録装置の調整および操作が安定かつ簡易
になる。 (2) 感材の層は1層ですむので層製作が簡易にな
り、従来の多層構成の感材のような複雑で高度
の技術と工程を必要としない。 (3) 多色カラー画像の記録が可能であり、3原色
の組み合わせにより加色法による天然色カラー
画像を得ることができる。 (4) 上述したようにフリーラジカル反応を利用す
るので、無現像性感材であり、またすべて乾式
処理で行うことができる。 本発明記録体は、各種の画像情報の固定カラー
記録へ利用することが可能であるため、感熱紙の
カラー化、フアクシミリの記録、レーザープリン
タその他各種の記録機器に有効に適用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明エネルギー線カラー記録体の光
吸収スペクトル図、第2図AおよびBは2種の物
質を混合して製作したエネルギー線カラー記録体
の光吸収スペクトル図、第3図A〜Dは2種の物
質を混合して製作したエネルギー線カラー記録体
の、照射光量の多少に対する加熱後の3原色発色
例を示す光吸収スペクトル図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基体と、該基体上に被着された一層の感材層
    とを有し、該感材層中には活性剤としての多ハロ
    ゲン化合物と、下記一般式で示され、光または粒
    子線の照射および加熱の少なくとも一方によつて
    発色し、かつ前記照射のエネルギー量および前記
    加熱のエネルギー量のうちの少なくとも一方の変
    化に対応して色相の変化を生ずるジフエニルメタ
    ン系化合物の1種または2種以上が含まれている
    ことを特徴とするエネルギー線カラー記録体。 但し R:水素原子または低級アルキル基、またはフエ
    ニル基あるいはベンジル基(ハロゲン原子ある
    いは低級アルキル基で水素原子を置換したもの
    を含む); X:水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、
    低級アルコキシ基、またはアミノ基(低紙アル
    キル基で水素原子を置換したものを含む); Y:−ORまたは【式】の構造をもち、R1、 R2は水素原子、低級アルキル基、またはフエ
    ニル基(ハロゲン原子または低級アルキル基で
    水素原子を置換したものを含む)また 【式】には【式】のモルホ リン構造を含む; さらにYをメチレン基−CH2−で結合したビ
    ス体構造 も含む。 2 前記ジフエニルメタン系化合物にキサンテン
    ラクタム化合物または3−7位置換形フルオラン
    化合物を加えたことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のエネルギー線カラー記録体。 3 前記多ハロゲン化合物を2〜27重量%、前記
    ジフエニルメタン系化合物を2〜27重量%とな
    し、前記多ハロゲン化合物と前記ジフエニルメタ
    ン系化合物を1種または2種以上混合したものと
    を、0.5〜2重量比で有することを特徴とする特
    許請求の範囲第1項または第2項に記載のエネル
    ギー線カラー記録体。 4 前記キサンテンラクタム化合物または3−7
    位置換形フルオラン化合物を2〜27重量%とな
    し、前記多ハロゲン化合物と、前記ジフエニルメ
    タン系化合物に前記キサンテンラクタム化合物ま
    たは3−7位置換形フルオラン化合物を加えたも
    のとを、0.5〜2重量比で有することを特徴とす
    る特許請求の範囲第2項または第3項に記載のエ
    ネルギー線カラー記録体。 5 活性剤としての多ハロゲン化合物と、発色剤
    として次の一般式で示されるジフエニルメタン系
    化合物を1種または2種以上混合したものとを有
    する一層の感材層が基体上に被着されてなる記録
    体の、前記感材層に光または粒子線を照射し、か
    つ該感材層を加熱することによつて前記照射およ
    び前記加熱のエネルギー量に応じた色相の色を発
    色させるようにしたことを特徴とするエネルギー
    線カラー記録方法。 但し R:水素原子または低級アルキル基、またはフエ
    ニル基あるいはベンジル基(ハロゲン原子ある
    いは低級アルキル基で水素原子を置換したもの
    を含む); X:水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、
    低級アルコキシ基、またはアミノ基(低級アル
    キル基で水素原子を置換したものを含む); Y:−ORまたは【式】の構造をもち、R1、 R2は水素原子、低級アルキル基、またはフエ
    ニル基(ハロゲン原子または低級アルキル基で
    水素原子を置換したものを含む)また 【式】には【式】のモルホ リン構造を含む; さらにYをメチレン基−CH2−で結合したビ
    ス体構造 も含む。 6 前記光または粒子線の照射のエネルギー量お
    よび前記加熱のエネルギー量のうちの少なくとも
    一方を変化させて色相を変化させることを特徴と
    する特許請求の範囲第5項記載のエネルギー線カ
    ラー記録方法。
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