JPH023114Y2 - - Google Patents
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- JPH023114Y2 JPH023114Y2 JP1057686U JP1057686U JPH023114Y2 JP H023114 Y2 JPH023114 Y2 JP H023114Y2 JP 1057686 U JP1057686 U JP 1057686U JP 1057686 U JP1057686 U JP 1057686U JP H023114 Y2 JPH023114 Y2 JP H023114Y2
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- roller
- groove
- grooves
- refractory powder
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Landscapes
- Tunnel Furnaces (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案はローラハースキルンのローラに関する
ものであり、詳しくは耐久性が改善された該ロー
ラに関するものである。
ものであり、詳しくは耐久性が改善された該ロー
ラに関するものである。
タイル等を焼成する焼成窯の一つにローラハー
スキルンがある。このローラハースキルンは、被
焼成物を搬送するためのローラを各々軸心方向を
搬送方向と直交させて多数配列しておき、このロ
ーラを駆動装置にて駆動させタイル等の被焼成物
を入口側から出口側へ搬送し、その途中にてガス
或いは電気等により加熱して被焼成物の焼成をな
すよう構成されている。
スキルンがある。このローラハースキルンは、被
焼成物を搬送するためのローラを各々軸心方向を
搬送方向と直交させて多数配列しておき、このロ
ーラを駆動装置にて駆動させタイル等の被焼成物
を入口側から出口側へ搬送し、その途中にてガス
或いは電気等により加熱して被焼成物の焼成をな
すよう構成されている。
このローラハースキルンのローラとしては、高
アルミナ質の磁製ローラや、ステンレス等の耐熱
性を有する金属ローラが用いられている。第1図
は従来のローラの形状を示す斜視図であるが、図
示の如く従来のローラは表面が平滑な円筒形状の
ものである。
アルミナ質の磁製ローラや、ステンレス等の耐熱
性を有する金属ローラが用いられている。第1図
は従来のローラの形状を示す斜視図であるが、図
示の如く従来のローラは表面が平滑な円筒形状の
ものである。
上記従来のローラにおいては、金属製である場
合にはその表面が酸化され易く、生じた酸化物が
キルン内にて舞い上つて焼成されるタイル表面に
付着し、斑点や物入等の欠点を生じる。
合にはその表面が酸化され易く、生じた酸化物が
キルン内にて舞い上つて焼成されるタイル表面に
付着し、斑点や物入等の欠点を生じる。
また、磁製ローラの場合には、タイル裏面に付
着していた釉薬がとけて該ローラ表面に付着し、
ローラを破壊させ易い。即ち、釉薬が付着すると
ローラ表面に低融点のガラス層が形成されたり、
付着した釉薬が冷却時にローラとの間で熱膨張差
に起因した応力を生じさせ、これらによつて亀裂
が生じてローラに破損が生じ易くなるのである。
着していた釉薬がとけて該ローラ表面に付着し、
ローラを破壊させ易い。即ち、釉薬が付着すると
ローラ表面に低融点のガラス層が形成されたり、
付着した釉薬が冷却時にローラとの間で熱膨張差
に起因した応力を生じさせ、これらによつて亀裂
が生じてローラに破損が生じ易くなるのである。
また、従来のローラにおいては、金属製ローラ
及び磁製ローラのいずれにおいても、ローラ表面
が平滑であるため動摩擦係数が小さく、そのため
タイルが滑つて円滑に運搬されにくくなることが
あつた。
及び磁製ローラのいずれにおいても、ローラ表面
が平滑であるため動摩擦係数が小さく、そのため
タイルが滑つて円滑に運搬されにくくなることが
あつた。
本考案は、ローラの周面にローラ長手方向又は
長手方向を含む方向に延在する溝を複数条設け、
この溝内に耐火物粉末を保持せしめたことを特徴
とするものである。
長手方向を含む方向に延在する溝を複数条設け、
この溝内に耐火物粉末を保持せしめたことを特徴
とするものである。
なお、長手方向を含む方向に延在する溝として
は、ローレツト加工による溝や、らせん状の溝が
挙げられる。
は、ローレツト加工による溝や、らせん状の溝が
挙げられる。
本考案のローラハースキルンのローラにおいて
は、表面の相当部分が耐火物粉末で被覆されてい
ることになり、ローラが金属製であつても表面酸
化が抑制される。また、ローラが磁製ローラであ
る場合でも、表面に耐火物粉末が保持されている
ので、タイル裏面からローラ表面に釉薬が付着し
ても、釉薬とローラ表面との接触面積が少なく、
簡単に釉薬が除去されるようになる。そのため、
釉薬の付着に起因した磁製ローラの破損が防止さ
れる。
は、表面の相当部分が耐火物粉末で被覆されてい
ることになり、ローラが金属製であつても表面酸
化が抑制される。また、ローラが磁製ローラであ
る場合でも、表面に耐火物粉末が保持されている
ので、タイル裏面からローラ表面に釉薬が付着し
ても、釉薬とローラ表面との接触面積が少なく、
簡単に釉薬が除去されるようになる。そのため、
釉薬の付着に起因した磁製ローラの破損が防止さ
れる。
また、本考案のローラにおいては、ローラ表面
が凹凸を有しているので動摩擦係数が高く、タイ
ル等の被焼成物の運搬時に滑りが生ずることがな
い。
が凹凸を有しているので動摩擦係数が高く、タイ
ル等の被焼成物の運搬時に滑りが生ずることがな
い。
以下図面を参照して本考案の実施例について詳
細に説明する。
細に説明する。
第1図は本考案の実施例に係るローラハースキ
ルンのローラの断面図である。この実施例に係る
ローラ2は円筒状であつて、その周面にローラ長
手方向に延在する溝3が複数条設けられ、この溝
3内に耐火物粉末4が保持されている。本実施例
において、溝3はローラ周面を連続的なサインカ
ーブ状に凹凸させることにより形成されたもので
あり、滑らかに湾曲した断面形状を有している。
ルンのローラの断面図である。この実施例に係る
ローラ2は円筒状であつて、その周面にローラ長
手方向に延在する溝3が複数条設けられ、この溝
3内に耐火物粉末4が保持されている。本実施例
において、溝3はローラ周面を連続的なサインカ
ーブ状に凹凸させることにより形成されたもので
あり、滑らかに湾曲した断面形状を有している。
なお、本考案は溝形状について特に限定される
ものではなく、例えば第3図ないし第6図に示す
形状としてもよい。第3図は台形の溝5を所定間
隔で設け、この溝5内に耐火物粉末4を保持させ
たローラ6を示す断面図である。また第4図は連
続した鋸歯状断面となるようにローラ表面に凹凸
を形成してV字形の溝7を設け、この溝7に耐火
物粉末4を保持させたローラ8の断面図である。
ものではなく、例えば第3図ないし第6図に示す
形状としてもよい。第3図は台形の溝5を所定間
隔で設け、この溝5内に耐火物粉末4を保持させ
たローラ6を示す断面図である。また第4図は連
続した鋸歯状断面となるようにローラ表面に凹凸
を形成してV字形の溝7を設け、この溝7に耐火
物粉末4を保持させたローラ8の断面図である。
第5図は溝9の隣接間隔を第1図、第3図、第
4図のローラよりも広くとつた実施例に係るロー
ラ10の断面図である。また第6図は逆に溝11
の幅を広くとり、溝11同士の間の突条部12を
狭くした実施例に係るローラ13の断面図であ
る。
4図のローラよりも広くとつた実施例に係るロー
ラ10の断面図である。また第6図は逆に溝11
の幅を広くとり、溝11同士の間の突条部12を
狭くした実施例に係るローラ13の断面図であ
る。
なお、本考案でローラに設ける溝は、ローラ長
手方向(ローラ軸心と平行方向)に延在する溝の
ほか、ローラ長手方向を含む方向に延在する溝で
も良い。後者の具体例としては、第7図に示すロ
ーレツト加工による溝14や、第8図に示すらせ
ん状の溝15を挙げることができる。
手方向(ローラ軸心と平行方向)に延在する溝の
ほか、ローラ長手方向を含む方向に延在する溝で
も良い。後者の具体例としては、第7図に示すロ
ーレツト加工による溝14や、第8図に示すらせ
ん状の溝15を挙げることができる。
本考案において、これら溝内に保持させる耐火
物粉末としては、タイル等の被焼成物を焼成する
ときの温度で安定であり、かつ釉薬との反応性の
低いものが好適である。具体的にはアルミナやム
ライト等が挙げられる。なお、この耐火物粉末と
しては、ローラが磁製ローラである場合にはロー
ラ材質と熱膨張率が近似したものであることが好
ましい。
物粉末としては、タイル等の被焼成物を焼成する
ときの温度で安定であり、かつ釉薬との反応性の
低いものが好適である。具体的にはアルミナやム
ライト等が挙げられる。なお、この耐火物粉末と
しては、ローラが磁製ローラである場合にはロー
ラ材質と熱膨張率が近似したものであることが好
ましい。
本考案において、溝内に耐火物粉末を保持させ
るための充填方法としては、例えば耐火物粉末を
適当な液体に分散させてスラリーとなし、このス
ラリーを溝に塗布し乾燥させればよい。
るための充填方法としては、例えば耐火物粉末を
適当な液体に分散させてスラリーとなし、このス
ラリーを溝に塗布し乾燥させればよい。
本考案のローラを、通常のタイルを焼成するロ
ーラハースキルンのローラに適用する場合、溝の
深さは0.1〜1.0mm程度とりわけ0.3〜0.7mm程度と
するのが好適であり、溝の幅は0.2〜2.0mm程度、
溝中心間の間隔は0.5〜3.0mm程度とするのが好適
である。
ーラハースキルンのローラに適用する場合、溝の
深さは0.1〜1.0mm程度とりわけ0.3〜0.7mm程度と
するのが好適であり、溝の幅は0.2〜2.0mm程度、
溝中心間の間隔は0.5〜3.0mm程度とするのが好適
である。
また、粉末の粒度としては、70〜100μm程度
の平均粒径となるものが好適であるが、これより
も細かくともよい。
の平均粒径となるものが好適であるが、これより
も細かくともよい。
ローラの材質は、上記の如く金属(合金)、セ
ラミツクのいずれでも良い。そして、セラミツク
としてもアルミナ等の酸化物の他、非酸化物セラ
ミツクをも用い得る。
ラミツクのいずれでも良い。そして、セラミツク
としてもアルミナ等の酸化物の他、非酸化物セラ
ミツクをも用い得る。
以上の通り、本考案のローラハースキルンのロ
ーラは、ローラ外周面に溝を設け、この溝に耐火
物粉末を保持せしめたものであり、ローラが金属
製である場合、このローラ表面に露出する金属部
の面積を小さくして酸化防止を図ることが可能と
なる。その結果、ローラの耐久性を増すことが可
能となる。また、ローラハースキルン内にローラ
表面の酸化物が舞い上がつて製品に付着し、製品
に欠点を生じさせることが解消される。
ーラは、ローラ外周面に溝を設け、この溝に耐火
物粉末を保持せしめたものであり、ローラが金属
製である場合、このローラ表面に露出する金属部
の面積を小さくして酸化防止を図ることが可能と
なる。その結果、ローラの耐久性を増すことが可
能となる。また、ローラハースキルン内にローラ
表面の酸化物が舞い上がつて製品に付着し、製品
に欠点を生じさせることが解消される。
また、ローラが磁製ローラである場合、釉薬が
ローラ表面に付着しても、ローラ本体と釉薬との
接触面積が小さいため簡単に除去され、ローラの
損傷が解消される。
ローラ表面に付着しても、ローラ本体と釉薬との
接触面積が小さいため簡単に除去され、ローラの
損傷が解消される。
また、本考案のローラは、表面の動摩擦抵抗が
大きいので、タイル等の被焼成物が滑ることが防
止される。
大きいので、タイル等の被焼成物が滑ることが防
止される。
従つて、本考案のローラを採用したローラハー
スキルンによれば、被焼成物を効率よくかつ歩留
りよく焼成することが可能とされる。
スキルンによれば、被焼成物を効率よくかつ歩留
りよく焼成することが可能とされる。
第1図は本考案の実施例に係るローラの断面
図、第2図は従来のローラを示す斜視図、第3図
ないし第6図の各図は異なる実施例に係るローラ
の断面図である。第7図及び第8図は溝形状を示
す斜視図である。 1,2,6,8,10,13……ローラ、3,
5,7,9,11……溝、7……耐火物粉末。
図、第2図は従来のローラを示す斜視図、第3図
ないし第6図の各図は異なる実施例に係るローラ
の断面図である。第7図及び第8図は溝形状を示
す斜視図である。 1,2,6,8,10,13……ローラ、3,
5,7,9,11……溝、7……耐火物粉末。
Claims (1)
- ローラ周面にローラ長手方向又は長手方向を含
む方向に延在する溝を複数条設け、この溝内に耐
火物粉末を保持せしめてなるローラハースキルン
のローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1057686U JPH023114Y2 (ja) | 1986-01-28 | 1986-01-28 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1057686U JPH023114Y2 (ja) | 1986-01-28 | 1986-01-28 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62122297U JPS62122297U (ja) | 1987-08-03 |
JPH023114Y2 true JPH023114Y2 (ja) | 1990-01-24 |
Family
ID=30796997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1057686U Expired JPH023114Y2 (ja) | 1986-01-28 | 1986-01-28 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH023114Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030024347A (ko) * | 2001-09-18 | 2003-03-26 | 주식회사 포스코 | 수평식소둔로용 허스롤의 이물부착 방지 장치 |
-
1986
- 1986-01-28 JP JP1057686U patent/JPH023114Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62122297U (ja) | 1987-08-03 |
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