JPH02308724A - 穀物乾燥設備用の穀物収納タンク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば、穀物乾燥設備に受は入れる穀物を一
時貯留したり、乾燥後の穀物を収納したりするために用
いられる穀物乾燥設備用の穀物収納タンクに関する。

Ｃ従来の技術〕 共同乾燥設備等では、受は入れられる穀物の水分が異な
るものが混在しないように区分けして受は入れたり、乾
燥した穀物を穀物の種類毎に区分けしたり、仕上がり状
況に応じて区分して収納することが望まれるものであり
、このため従来では、複数個のタンクを立設して、それ
ら複数個の穀物収納タンクを切り換え使用していた。

ちなみに、複数個のタンクを切換え使用する場合には、
複数個の穀物収納タンクの何れに穀物を供給するかを切
り換える手段や何れの穀物収納タンクから穀物を排出す
るかを切り換える手段が必要になる。

〔発明が解決しようとする課題〕

近年、乾燥設備では、穀物収納タンクを屋外に設置して
、家屋の設置コストの低下を図ることが望まれる。この
ような場合には、各タンクの上部に穀物を供給する手段
とタンクとの接続部を防水構造にする必要があるが、多
数のタンクの夫々に対応して効果な防水構造を用いるた
め、設備構成が複雑高価になる不利がある。同様に、タ
ンクの下部と穀物搬送手段との接続部も防水構造にする
必要があり、このために設備構成が一層複雑高価となる
ものであった。

本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、そ
の目的は、穀物収納タンクを屋外に設置して乾燥設備を
構成する際に、便利に使用できる穀物乾燥設備用の穀物
収納タンクを提供する点にある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明による穀物乾燥設備用の穀物収納タンクの特徴構
成は以下の通りである。

第１の特徴構成は、上部並びに側周部が外壁にて覆われ
る状態で地上側に立設され、内部空間の上下中間部が複
数個の副タンクを備える状態に区画され、一つの穀物供
給手段にて供給される穀物を前記複数個の副タンク夫々
の上部受は入れ口の何れに供給するかを切り換える供給
用の切り換え手段が、前記内部空間の上方部に配設され
、一つの穀物搬出手段に対して前記複数個の副タンク夫
々の下部排出口の何れから穀物を排出するかを切り換え
る排出用の切り換え手段が、前記内部空間の下方部に配
設されている点にある。

第２の特徴構成は、前記外壁が、地上側に立設される筒
状壁部分と、それの上部を覆う上部壁部分とからなり、
前記上部壁部分が、前記筒状壁部分の上端部に対して、
通気のために上下方向に間隔を隔てて配置されると共に
、前記上部壁部分は、その周縁部に前記筒状壁部分より
も外方側に間隔を隔てて位置する下向き突出状の周壁部
分を備えるものであり、前記各副タンク夫々の下方側の
内部に送風する送風手段が設けられている点にある。

〔作　用〕

第１の特徴構成では、上部並びに側周部が外壁にて覆わ
れる状態で地上側に立設される穀物収納タンクを、その
内部空間の上下中間部が複数個の副タンクを備える状態
に区画して、その内部空間の上部に、それら複数個の副
タンク夫々の上部受は入れ口の何れに供給するかを切り
換える供給用の切り換え手段を配置し、且つ、内部空間
の下部に、複数個の副タンク夫々の下部排出口の何れか
ら穀物を排出するかを切り換える排出用の切り換え手段
を配置することにより、全体として、各副タンクに対す
る穀物供給を一つの穀物供給手段で行い、且つ、各副タ
ンクからの穀物排出を一つの搬出手段で行えるようにす
るのである。もちろん、各副タンクは、穀物を種類等の
状況に合わせて区分けして収納するのに用いられる。

第２の特徴構成では、穀物収納タンクの外壁で覆われた
下方側の内部を、筒状壁部分とそれの上部を覆う上部壁
部分とに区画して、その上部壁部分の周縁部に前記筒状
壁部分よりも外方側に間隔を隔てて位置する下向き突出
状の周壁部分を備えさせて、内部空間の下方側から送風
することにより１、各副タンクの夫々に通気できるよう
にするのである。

〔発明の効果〕

第１の特徴構成では、各副タンク夫々に対する穀物供給
並びに排出をタンク内で行うことにより、タンク全体と
して見れば、タンクには−っの穀物供給手段が接続され
、且つ、一つの搬出手段が接続されるものとなるから、
穀物を多数種に区分けして収納できながらも、その区分
は数に較べて防水構造を要する接続部が少なくなり、タ
ンクを屋外に設置して乾燥設備を構成するような場合に
も、設備構成の簡素化並びに低廉化に有効となる。

第２の特徴構成では、副タンクの夫々に通風できるよう
にしながら、タンク内に水が侵入するのを回避できるの
であり、穀物受入れ用タンクとして極めて便利に使用で
きる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第５図に示すように、穀物乾燥設備は、乾燥装置や籾摺
装置等の各種装置（図示せず）が収納される建物（１）
と、屋外に設置された複数個の穀物収納タンク（２）と
を備えている。尚、図中、（３）は前記建物（１）に対
する穀物の荷受けや搬出を行うための荷受は部である。

前記穀物収納タンク（２）には、乾燥される穀物を一時
貯留する荷受は用として用いられるものと、乾燥後の穀
物を収納したり、テンパリング用として用いられるもの
とがある。

そして、第１図に示すように、前記複数個の穀物収納用
タンク（２）のうちの同じ用途となるもの同士の上部に
は、それに対して穀物を供給する一つの穀物供給手段と
してのスクリューコンベヤ（４）が接続され、同じ用途
となるもの同士の下端部には、一つの穀物搬出手段とし
てのベルト式のフローコンベヤ（５）が接続されている
。

尚、図中、（６）は、前記建物（１）から前記スクリュ
ーコンベヤ（４）に穀物を揚送するためのパケット式コ
ンベヤであって、前記建物（１）と前記複数個の穀物収
納用タンク（２）との間に立設されることになる。

前記穀物収納タンク（２）の構成について説明すれば、
第１図及び第２図に示すように、上部並びに側周部が筒
状の外壁（７）にて覆われる状態で地上側に立設され、
その内部空間の上下中間部が４個の副タンク（８）を周
方向に沿って備える状態に区画されている。

つまり、前記外壁（７）は、前記各副タンク（８）の外
周壁形成用部材に兼用されている。

前記外壁（７）は、地上側に立設される筒状壁部分（７
Ａ）と、それの上部を覆う上部壁部分（７Ｂ）とからな
る。前記上部壁部分（７Ｂ）は、前記筒状壁部分（７Ａ
）の上端部に対して、通気のために上下方向に間隔を隔
てて配置されている。又、前記上部壁部分（７Ｂ）は、
その周縁部に前記筒状壁部分（７Ａ）よりも外方側に間
隔を隔てて位置する下向き突出状の周壁部分（７Ｃ）を
備えている。これにより、通気できながらも水侵入を防
止する構造となっている。

前記スクリューコンベヤ（４）にて供給される穀物を前
記複数個の副タンク（８）夫々の上部受は入れ口（９）
の何れに供給するかを切り換える供給用の切り換え手段
としての電磁操作式の切り換え弁（１０）が、前記内部
空間の上方部分に収納される状態で配設されている。又
、前記フローコンベヤ（５）に対して前記４個の副タン
ク（８）夫々の下部排出口（１１）の何れから穀物を排
出するかを切り換える排出用の切り換え手段としての電
磁操作式のシャッター（１２）が、前記内部空間の下方
部分、つまり、前記各副タンク（８）の下方はど先細り
に形成された下端部の夫々に配設されている。

説明を加えると、前記スクリューコンベヤ（４）からの
分岐管部（４ａ）が、各タンク（２）の上部壁部分（７
Ｂ）に、それを貫通する状態で、且つ、シール構造を備
ええる保持部（Ｚ）によって保持された状態で接続され
、その分岐管部（４ａ）の下端部に、前記切換え弁（１
０）が接続されている。ちなみに、前記分岐管部（４ａ
）には、各タンク（２）の何れに穀物を供給するかを切
換えるための電磁操作式のシャッター（Ｓ）が設けられ
ている。

前記切換え弁（１０）は、上手側の二方向切換部（１０
ａ）と、その二方向切換部（１０ａ）の２つの吐出部夫
々に接続される二方向切換部（１０ｂ）とを備えるもの
であって、４つの副タンク（８）の何れか一つに穀物を
供給する状態を現出する。

各副タンク（８）は、第８図にも示すように、横断面形
状が山形状の仕切壁（８ａ）を外壁（７）内に設置して
構成されている。但し、副タンク（８）の下端側に先細
り状の排出部を形成すべく、仕切壁（８ａ）の下部に先
細り状の筒部（８ｂ）が付設されている。そして、先細
り状の排出部の先端部が、前記排出口（１１）として機
能するようになっている。

第１図に示すタンク（１）は、穀物受入用として使用さ
れるものであって、前記各副タンク（８）夫々の下方側
の内部に送風する送風手段としての通風ダクト（１３）
が、前記各副タンク（８）の下方側箇所に設けられてい
る。

前記通風ダク）　（１３）について説明を加えれば、第
３図及び第４図に示すように、その上部及び左右側壁部
分が板状部材（１３Ａ）によって覆われた状態で筒状に
形成され、そして、下側面に通風用の網状部材（１３Ｂ
）が取りつけられている。

前記通風ダクト（１３）の下方箇所には、この通風ダク
ト（１３）に連通ずる送風パイプ（１４）が、前記各副
タンク（８）の下端部の外周囲を取り囲む状態で設けら
れている。

但し、前記通風ダクト（１３）及び送風パイプ（１４）
は、荷受けされた乾燥前の穀物に対するむれの防止用と
して用いられることから、荷受は用として用いられるタ
ンクのみに設けられることになる。つまり、テンパリン
グ用として用いたり、乾燥後の穀物の収納用として用い
られるタンクには設けられない。

尚、第１図中、（１５）は前記各副タンク（８）の排出
口（１１）から排出される穀物を前記フローコンベヤ（
５）に落下案内するためのホッパーである。又、（１Ｇ
）は前記外壁（７）と前記複数個の副タンク（８）夫々
の上部受は入れ口（９）との間の空間に形成された点検
用の通路である。

〔別実施例〕

上記実施例では、穀物収納タンク（２）の外壁（７）を
、その内部空間に形成される複数個の副タンク（８）の
外周壁形成用部材に兼用した場合を例示したが、例えば
、第６図に示すように、前記副タンク（８）の夫々を円
筒状に形成して、前記外壁（７）によってそれら円筒状
の副タンク（８）の外周囲を覆うように設置してもよい
。

又、上記実施例では、複数個の副タンク（８）の上部受
は入れ口（９）夫々に対する供給用の切り換え弁（ｌＯ
）を設けるようにした場合を例示したが、第６図に示す
ように、前記穀物収納タンク（２）の上下方向中心周り
に回転自在な供給ノズル（１７）を、前記上部受は入れ
口（９）の上方の内部空間に設けて、前記供給ノズル（
１７）の開口端の向きを切り換えるように構成してもよ
い。

又、上記実施例では、前記各副タンク（８）のシャッタ
ー（Ｉ２）から排出される穀物を前記フローコンベヤ（
５）に供給するためのホッパー（１５）を別途設けるよ
うにした場合を例示したが、例えば、第６図に示すよう
に、各副タンク（８）の下端部を下向き突出状に形成す
ると共に、前記外壁（７）の下端部で各副タンク（８）
の下端部の外周囲を覆うように、下向きの先細り形状に
形成して、ホッパーに兼用するようにしてもよい。

又、上記実施例では、供給手段としてスクリューコンベ
ヤ（４）を用い、搬出手段としてベルトコンベヤ（５）
を用いるようにした場合を例示したが、各部の具体構成
は各種変更できる。

ちなみに、第６図に示す別実施例のように、前記穀物収
納タンク（２）の上下方向中心周りに回転自在な供給ノ
ズル（１７）を設けるような場合には、各供給ノズル（
１７）と前記穀物揚送用のパケットコンベヤ（６）とを
パイプ状部材（１８）で連結し、そして、そのパイプ状
部材（１８）と前記穀物揚送用のパケットコンベヤ（６
）との接続部分に複数個の穀物収納タンク（２）の何れ
の側に穀物を供給するかの切り換え弁（図示せず）等を
設けるようにしてもよい。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る穀物乾燥設備用の穀物収納タンクの
実施例を示し、第１図は穀物収納タンクの縦断面図、第
２図は供給用の切り換え手段の平面図、第３図は通風ダ
クトの平面図、第４図は同縦断面図、第５図は穀物乾燥
設備の概略斜視図、第６図は穀物収納タンクの別実施例
を示す切欠斜視図である。 （４）・・・・・・穀物供給手段、（５）・・・・・・
穀物搬出手段、（７）・・・・・・外壁、（７Ａ）・・
・・・・筒状壁部分、（７Ｂ）・・・・・・上部壁部分
、（７Ｃ）・・・・・・周壁部分、（８）・・・・・・
副タンク、（９）・・・・・・上部受は入れ口、（ｌＯ
）・・・・・・供給用の切り換え手段、（１１）・・・
・・・下部排出口、（１２）・・・・・・排出用の切り
換え手段、（１３）・・・・・・送風手段。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、上部並びに側周部が外壁（７）にて覆われる状態で
   地上側に立設され、内部空間の上下中間部が複数個の副
   タンク（８）を備える状態に区画され、一つの穀物供給
   手段（４）にて供給される穀物を前記複数個の副タンク
   （８）夫々の上部受け入れ口（９）の何れに供給するか
   を切り換える供給用の切り換え手段（１０）が、前記内
   部空間の上方部に配設され、一つの穀物搬出手段（５）
   に対して前記複数個の副タンク（８）夫々の下部排出口
   （１１）の何れから穀物を排出するかを切り換える排出
   用の切り換え手段（１２）が、前記内部空間の下方部に
   配設されている穀物乾燥設備用の穀物収納タンク。 ２、請求項１記載の穀物乾燥設備用の穀物収納タンクで
   あって、前記外壁（７）が、地上側に立設される筒状壁
   部分（７Ａ）と、それの上部を覆う上部壁部分（７Ｂ）
   とからなり、前記上部壁部分（７Ｂ）が、前記筒状壁部
   分（７Ａ）の上端部に対して、通気のために上下方向に
   間隔を隔てて配置されると共に、前記上部壁部分（７Ｂ
   ）は、その周縁部に前記筒状壁部分（７Ａ）よりも外方
   側に間隔を隔てて位置する下向き突出状の周壁部分（７
   Ｃ）を備えるものであり、前記各副タンク（８）夫々の
   下方側の内部に送風する送風手段（１３）が設けられて
   いる穀物乾燥設備用の穀物収納タンク。