JPH02306922A - リボヌクレアーゼインヒビターを有効成分とする癌細胞転移抑制剤 - Google Patents

リボヌクレアーゼインヒビターを有効成分とする癌細胞転移抑制剤

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JPH02306922A
JPH02306922A JP1126387A JP12638789A JPH02306922A JP H02306922 A JPH02306922 A JP H02306922A JP 1126387 A JP1126387 A JP 1126387A JP 12638789 A JP12638789 A JP 12638789A JP H02306922 A JPH02306922 A JP H02306922A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、抗腫瘍剤及び癌細胞転移抑制剤に関するもの
であり、詳しく述べると、リボヌクレアーゼインヒビタ
ーを有効成分とする抗腫瘍剤、特に固形m瘍に対して著
効を示す抗腫瘍剤に関するものであり、更に、肺癌、乳
癌、大腸癌などを原発巣とする癌細胞転移、特に肺癌細
胞の肺転移に対して抑制効果が期待できる癌細胞転移抑
制剤に関するものである。
「従来の技術」 現在、癌の治療法として外科療法、放射!I療法、化学
療法、免疫療法等がある。これらのうちで外科手術と放
射線療法が最も根治的意義を有している5ただ、手術及
び放射Wl仝法は、いずれも局所療法であるので、II
!亀が局所の範囲内にとどまっている限りは、これらの
治療法も有用であるが、局所の範囲を越えて拡がってい
るような進行性のものとか、あるいは系統的疾患におい
ては大きな限界がある。一方、化学療法や免疫療法は。
全身療法であるという特質を有し、ともに比較的新しい
分野の治療法であるが、進歩がめざましく今後の発展が
強く期待できる領域である。
外科療法、放射&!it療法および免疫化学療法は。
そハぞれ原理の異なった治療法であり、その効用と限界
もまた自ずと異なっている。従って、これらの各l治療
法の適正な組合せは、それぞれ相乗的に作用しあい足り
ないところを補いあって治療効果を高めるのに役立ち、
このような多面的、集約的な複合治療法によって初めて
悪性腫瘍治療の向上がもたらされる。そして、このよう
な複合治療のなかで、癌細胞の血管新生抑制という新し
い観点からの治療法の確立が急務である。
従来の癌化学療法は、5−フルオロウラシル+5−FU
) 、マイトマイシンC(MMC+、シスプラチンjc
DDP+、アドリアマイシン(ADIIII等に代表さ
れる核酸やタンパク質の合成阻害剤を主に用いた多剤併
用療法が主流であった。しかしながら、これらは、その
強い副作用のために未だ化学療法を限られた補助I17
を法の域にとどめ、また、その使m法も副作用との関係
で1M的にも非常に限られるために、治療成績も満足で
きる状態でないのが現状である。
一方、近年、本来の生体がもっている免疫防御機構であ
る異物排除機構を高めることによって癌を治療する試み
も行われ、そのために用いられる代表的な藁物としては
、インターフェロン類及びインターロイキン類をはじめ
とする神々のリンホカインznが知られている。しかし
ながら、これらの物質は、いずれも本来は異物が侵入し
てきた時にのみ局所で産生され、局所で種々の生体反応
を惹起するものであるために、これらの物質を癌治療に
応用するために全身投与すると発熱等の副作用も出現す
ることが多かった。更に、癌MB胞が生体にとって異物
としては認識されにくいためか、冶僚応用可能な癌が極
めて限定されていて、治療成績も余りよいとは言^ない
のが現状である。
[発明が解決しようとする課題」 このように、従来、臨床に使用されている核酸やタンパ
ク質の合成阻害剤からなる抗m瘍剤は。
副作用が強く、効果の面からも満足できる状態ではない
また、生体への免gi賦活作用による抗1111m剤、
いわゆるBRMiBiological respon
se modifiers157剤も1発熱等の副作用
がある上に、治療対象とされるIll瘍の種類に大きな
制約があった。
従って5本発明の目的は、生体成分である毒性の低い物
質を使用し、生体本来の制御機構を利用した癌治療を行
い得るようにした抗M瘍剤及び癌細胞転移抑制剤を提供
することにある。
[課題を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本発明は、リボヌクレアーゼ
インヒビターを有効成分とする抗Iti lfi剤及び
癌細胞転移抑制剤を提供するものである。
以下1本発明について更に詳細に説明する。
リボヌクレアーゼインヒビターは、RNAを切る酵素、
すなわちリボヌクレアーゼとコンプレックスを形成し、
その活性を特異的に阻害する物質であり、基本的には生
体のあらゆる臓器、組織中に存在し、生体のタンパク合
成に関与して、細胞の増殖制御に深く関わっている物質
であると考えられている。リボヌクレアーゼインヒビタ
ーは、現在、遺伝子工学の分野において、例えばメツセ
ンジャー+1NAを細胞から採取するときに、リボヌク
レアーゼによってメツセンジャーRNAが分解されるの
を防ぐ試薬として使用されている。
リボヌクレアーゼインヒビターは、癌細胞のように速い
増殖能を持ちながら癌細胞とは異なり高度に制御された
組織に多量含まれているとfit定され、その調製材料
としてはヒト胎盤が好ましく用いられている。すなわち
、リボヌクレアーゼインヒビターは、Blackbur
nの方法tJ、Bio1.ches。
252巻、 5904〜591Oベージ、1977年)
により、ヒト胎盤よりリボヌクレアーゼセファ0−スを
用いタ親和クロマトグラフィーにより精製することがで
きる。また、リボヌクレアーゼインヒビターは、例えば
RNasin(米NProIIlega Biotec
社)、11uman  placental  rib
onuclease  1nhibitor  (英国
Amersliam社1.  RibonucleaS
e 1nhibitor(宝酒造株式会社)として市販
されており、容易に人手できる。
リボヌクレアーゼインヒビターは1本発明とらのグルー
プ及びValleeらのグループにより5N宋瑞構造が
完全には同定されていないまでも一次横込が決定されて
いる物質である(旧ochemistry。
27巻、8545〜8553ページ、1988年)。
本発明は、このリボヌクレアーゼインヒビターを抗11
!i瘍削及び癌細胞転移抑制剤として使用するものであ
り、その投与形態は、静脈内、皮下、筋肉内及びtil
瘍内のいずれでもよい、リボヌクレアーゼインヒビター
を投与するための担体としては1例えば10mM還元型
グルタチオンを含む滅菌されたリンMFJIti液など
が適当である。
リボヌクレアーゼインヒビターの投与量は、特に限定さ
れないが、後述する実施例に示されるように、5〜10
00 ng/mouseの投与ヱでいずれも効果が認め
られており、極めて微量でその効果を発現する。
リボヌクレアーゼインヒビクーの毒性については、後述
する実施例に示されるように、マウスに対して実験を行
なった投与量の範囲では、いずれも体重の減少や毛艶の
変化などが認められず、極めて毒性が低いことが@認さ
れている。従って。
有効投与量の範囲内において、副作用は殆ど生じないと
考えられる。
本発明による物質は、特にリンパ性白血病、脳I14瘍
、肺癌、乳癌、肝臓癌、胃癌並びに大腸癌、黒色腫細胞
などに対する抗腫瘍剤として有効であり、また、肺転移
及びリンパ節転移に対する癌細胞転移抑制剤として有効
である。また、本発明による物質は、公知の活性物質と
併用して抗lll1亀作用を高めることもできる。
「作mJ 本発明において、リボヌクレアーゼインヒビターがどの
ような作用機序で抗lll1瘍作用及び癌細胞転移抑制
を発現するのかは、未だ解明されていない、しかしなが
ら、准it!Ifによれば次のように考えられる。
すなわち、リボヌクレアーゼインヒビターは、分子徽約
50,000のタンパクで生体内ではアンジオゲニンと
l ■の複合体を形成している。一方。
L、o b bらの報告 fProc、 NaLl、 
Acad、 Sci、 84巻、2338ページ、19
87年)によると、リボヌクレアーゼインヒビターは、
血管新生活性を持つアンジオゲニンの活性を強く抑制す
ることが示されており、癌細胞に栄養補給を行うべく新
生される血管の伸長をも同時に阻害する可能性を有して
いる。
従って、このリボヌクレアーゼインヒビターは、アジオ
ゲニンによる血管新生作用を阻害し、リボヌクレアーゼ
活性を阻害する作用を有していると考えられ、こハらの
作用によって抗Jli瘍作用及び癌細胞転移抑制を発現
すると考えられる。
また、本発明者らの実験によれば、リボヌクレアーゼイ
ンヒビターは、培養乳癌細胞及び正常内皮細胞の増殖に
関しては、なんらの影響も与えなかったことから、細胞
に対して直接的な作用を示さないことも考えられる。
しかしながら、マウスMeth A肉腫細胞、乳癌細胞
、黒色腫細胞及びヒト乳癌細胞、結腸癌細胞、肺癌細胞
等の担癌動物に対して、微量の腹腔内投与、皮下投与、
腫瘍内投与により、顕著な癌細胞増殖抑制効果及び延命
効果を認め、完全に冶値する動物も観察された。更に、
外14的手術後の癌転移予防のための手段の一つである
抗転移剤としても使用可能である。即ち、マウスのルイ
ス肺癌細胞を用いた肺転移モデルの系でリボヌクレアー
ゼインヒビター処理と原発巣の外科的手術との併用によ
り肺転移及びリンパ節転移が有意に抑制された。
[実施例J 次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
なお、これらの実施例において使用したりボヌクレアー
ゼインヒビターは、 Blackburnの方法(J、
11io+、Chem、 252巻、 591114−
54NOページ、 1977年)により、ヒト胎盤より
リボヌクレアーゼセファ0−スを用いた親和クロマトグ
ラフィーにより精製した。また、リボヌクレアーゼイン
ヒビターの投与に際しては、 10mM還元型グルタチ
オンを含む滅菌されたリン酸Mi街液を担体として用い
た。
実施例】 (マウスMeth A肉腫細胞に対するリボ
ヌクレアーゼインヒビターによるl1ifi増殖抑制効
果と延命効果) 雌Ba1b/r16週齢)マウスにkieLh^肉腫細
胞2.0×lO6個を皮肉移植し4、腫瘍容積として2
00〜300mm’となったlO日1から16日目土で
、連続7回、リボヌクレアーゼインヒビターを10ng
/s*ouse、I00ng/mouse及びI DO
Dng/raouseの投与量で腫瘍内あるいは腹腔的
投与し、腫瘍容積の推移と平均生存日数を観察した。ま
た、比較のため、既知抗癌剤の5−F1二ついて、投与
fi2(1mg/kg/dayで、腹腔的投与により同
様の実験を行った。その結果を表1と表2に示した。
この結果、種/Zの投与量でIIIIl亀増W1抑制効
果が認められたが、至適投与量としては1100n/1
1ouseの投与量でM傷内投与した条件下で最大効果
が得られ、既知抗癌剤の5−FU (20mg7kg/
daY、 1px71より優れた抗腫瘍効果が得られた
。更に、IOB/mouseのIII瘍内校内投与5−
FUと同等の腫瘍増殖抑制を示し、何らの毒性も認めら
れなかった。一方、延命効果としては、リボヌクレアー
ゼインヒビター10口ng/mouseのl1lIEi
内投与と11000n/mouseの腹腔的投与におい
てのみ未処置群に比較し、有意な延命効果を示した。
また、 100 ng/mouse Jli瘍内投与群
では1/8に90日以上生存し、かつ腫瘍の完全治癒が
観察された。これらのことは、ある程度増殖した時期で
の腫瘍に対してもリボヌクレアーゼインヒビターの投与
により治療効果が得られるという意義のある成績である
(以下、余白ン 実施例2(マウスMM46乳癌細胞に対するリボヌクレ
アーゼインヒビター投与による腫瘍増殖抑制効果) 雌C3If /II eマウスにマウスMM46乳癌細
胞5XlO’個を皮肉移植し、移植後10日目から18
日目まで連続9回、リボヌクレアーゼインヒビターを5
0〜11000n/mouseの範囲の投与量でJI!
1瘍内及び腹腔内冷1′1シた。 II!!、瘍移植後
42目土にマウスを殺し、実際の11!!瘍を摘出しI
l!i亀重量を測定した。また、比較のため、既知抗癌
剤のニムスチンについて。
投与m 5 mg/kg/dayで、腹腔的投与により
同様の実験を行った。その結果を表3に示した。
リボヌクレアーゼインヒビターの50、+00.500
ng/1mouseの腫瘍内投与では、a瘍増殖抑制率
として72.9%から88.9%と強い抑制効果を示し
た。一方、 500ng/mouseの腹腔的投与でも
80.3%の抑制率を示した。一方、ニムスチン(5m
g7kg/d、 1px91では有意なMl増殖抑制効
果が認められなかったことから、腫瘍内あるいは腹腔的
投与のどちらの投与ルートでもリボヌクレアーゼインヒ
ビターは有効であることを確認できた。
(以下、余白) 実施例3(マウスMM46乳癌細胞に対するリボヌクレ
アーゼインヒビター投与によるIII瘍増殖抑制効果と
延命効果) flに3H/Ileマウス(6週齢)にマウスMM46
乳癌細胞2XIO’個を皮下移植し、移植後1B1から
98目まで連続9回、リボヌクレアーゼインヒビターを
10−11000n/mouseの範囲の投与量で腹腔
的投与した。m瘍移植後14目土の腫瘍容積を測定し、
平均生存日数を観察した。また、比較のため、既知抗癌
剤のニムスチンについて、投与量s mg/kg/da
yで、腹腔的投与により同様の実験を行った。その結果
を表4と表5に示した。
リボヌクレアーゼインヒビターは、lOng/■ous
eの投与量では腫瘍増殖抑制率として35.8%と余り
強い効果は得られず、 50ng/mouse、 50
Ong/mouse、11000n/mouse範囲の
投与量で腹腔的投与した時に751以上の抑制率を示し
た。am増殖抑制効果と同様に50ng/mouse以
上の投与量でjJI命増加率として166、8%以上の
効果を示し、ニムスチン(5mg/kg/day、 1
px91の効果より優れていた。特に、リボヌクレアー
ゼインヒビターを50 n g/m o u S [!
の腹腔的投与した群では7/9が60日以上生aし、生
保した全てが完全治療動物であった。従って、リボヌク
レアーゼインヒビターの腹腔的投与に対して、マウスM
M46乳癌細胞は感受性の高い癌細胞株であることも判
明した。
(以下、余白) 実施例4(マウス旧6黒色腫細胞に対するリボヌクレア
ーゼインヒビター投与によるII! fm増殖抑制効果
と延命効果) tltBDPIマウス(6週齢)に旧6黒色腫細胞1m
eJanomal I x 10’個を皮下移植し、移
植後1日目から200日目で連続20回、リボヌクレア
ーゼインヒビターを5〜500ng/mouseの範囲
の投与量で腹腔内投与した。Ili瘍移植後21日目目
土瘍容積を測定し、平均生存日数を観察した。また、比
較のため、既知抗癌剤のシスプラチン及び酢酸コーチシ
ンについても所定の投与量で同様な実験を行った。その
結果を表6と表7に示した。
リボヌクレアーゼインヒビターの5〜soong/mo
useの投与量では約50%前後の腫瘍増殖抑制率しか
示さず、シスプラチン[Io+g/kg/day、 1
px201及び酢酸コーチシン(50mg/kg/da
y、 5cx201の効果には及ばなかった。しかしな
がら、リボヌクレアーゼインヒビターの50ng/mo
use/day、 1px20と、l口0++g/mo
use/day、 jpx20の投与量では、シスプラ
チン及び酢酸コーチシンに比較してやや劣るものの延命
効果が有意に認められた。
C以下、余白) 実施例5(腎波膜下移植法(5IICIによるヒト結1
1J k%細胞(Co−4)に対するリボヌクレアーゼ
インヒビターの腫瘍増殖抑制効果) 雌ICR/CDIマウス(6週齢)の腎m波股下にヒト
結腸癌細胞株((:o−41のlOn+m″細胞塊を移
植し、移植後1日目から5日目まで連続5回、リボヌク
レアーゼインヒビターを10〜1000 ng/Llo
useの範囲の投与量で腹腔内投与した。腫瘍移M後6
目土番こマウスを層殺し、実体顕微鏡下で腫瘍の短径と
長径を計測し腫瘍容積を算出した。また、比較のため、
既知抗癌剤の5−Fυ、マイトマイシンC。
ニムスチン、アドリアマイシン、シスプラチンについて
も所定の投与量で同様な実験を行った。その結果を表8
に示した。
リボヌクレアーゼインヒビターは、何れの投与量におい
ても阻止率としては約30〜35%の範囲で、既知の抗
癌剤よりもやや劣った腫瘍増殖抑制効果しか示さなかっ
た。しかし、1000 ng/mouse、1pxsの
投与量ではニムスチン(10mg/kg/day。
1px21に匹敵する効果を示した。
実施例6(ヌードマウスに移植されたヒト結腸癌細胞(
Go−4)の増殖に対するリボヌクレアーゼインヒビタ
ーの抗Jll瘍活性) Iillflalb/c nu/nu f−1マウスに
Co−4111瘍片、200〜250+m3のIli瘍
を移植し、腫瘍移植後28目から16日目まで1日置き
に8回りボヌクレアーゼインヒビターを腹腔的投与した
群と、移植後25日目から34E1目迄連日リボヌクレ
アーゼインヒビターを腹腔的投与した群で比較検討した
。その結果を第1図に示した。投与量として100 n
g/mouseと500ng/mouseを用いた。
初期の投与では、両投与潰共に顕著な増殖抑制効果を示
し、25日目から開始した後期の投与の際でもリボヌク
レアーゼインヒビターを腹腔的投与している限り腫瘍の
増殖抑制効果が維持されることを立証できた。このこと
は、ヒト結腸癌細胞の増殖抑制効果とりボヌクレアーゼ
インヒビターの生体内での存在との間になんらかの相関
関係がある可能性を示唆している。
実施例7(ヌードマウスに移植されたヒト乳癌細胞(M
X−11の増殖に対するりボヌクレアーゼインヒビター
の抗腫瘍活性) flBalb/c nu/nut−1マウスにMX−1
1J瘍片、2x211IIlを移植し、移植後13日目
でll*瘍容積が532±139+am3に達した時を
day I とし、リボヌクレアーゼインヒビターの5
〜500ng/IIIouse/dayの投与量で1週
間に6同腹腔内投与し、これを4週間連続する条件で検
討した r)ボヌクレアーゼインヒビター腹腔内投与し
た群で投与後28日目での11φ瘍重量を計測した結果
を表9に示した。また、比較のため、既知抗癌剤の酢酸
コーヂゾン、ニムスチンについても所定の投与徹で同様
の実験を行い3その結果も併せて表9に示した。
リボヌクレアーゼインヒビター100 ng/mous
e/dayの腹腔的投与した酵では酢酸コーヂゾン(5
0mg/kg/day、 1px24)及びニムスチン
(2+1g/kg/day。
1px241より優れた抗腫瘍りh果が認められた。
リボヌクレアーゼインヒビター1000g/1llou
se/dayの腹腔的投与した群の!II!型的なMl
口容積のlit移を表IOに示した。ここではI11瘍
増殖曲線を投与前0月1小tit容h1(Tut と投
与後の腫瘍容積(Ttlの比として表した。
表10から100 ng/mouseの腹腔内投与によ
り未処置群に比較し、iJ著なR4瘍増殖抑制効果が投
与期間中明らかとなった。
(以下、余白) 実施例8(リボヌクレアーゼインヒビターのルイス肺癌
細胞に対する抗転移効果) ルイス肺癌細胞を雌BDFI +5週齢)マウスの耳に
皮肉移植し、リボヌクレアーゼインヒビターをlO〜1
000 ng/mouseの投与量で腫瘍移植後1日目
からIO日間連続腹腔内投与し、原発巣を腫瘍移植後1
44日目外科的に111i出した。その後、211日目
マウスを層殺し、胸部リンパ節と肺への癌細胞の転移を
リンパ節転移重量並びに肺転移結節数を測定することに
より明らかにした。また、比較のため、既知抗癌剤の5
−FU、レンチナン、酢酸コーチシンについても所定の
投与量で同様な実験を行った。その結果を表11に示し
た。
リボヌクレアーゼインヒビターのlO〜1000 ng
/mouseの投与量では144日目のM瘍増殖抑制作
用は認められず、50ng/mouse/dayの至適
投与条件で51.7%の肺転移抑制と56.0%のリン
パ節転移抑制が認められた。一方、5−FU f5mg
/kg/day、 1pxlO)では49.5%の肺転
移抑制効果が認められたが、酢酸コーチシン(50sg
/kg/day、 1px101 では肺転移が2倍に
増進した。この肺転移の増進の理由は分からないが、酢
酸コーチシンによる免疫抑制作用に依存している可能性
もある。いわゆる免疫賦活剤であるレンチナン(1mg
/kg/day、 1px101では全く肺転移抑制効
果が認められなかったことからもリボヌクレアーゼイン
ヒビターによる肺およびリンパ節転移の抑制作用は、免
疫賦活作用のみによるメカニズムではないと考えられる
(以下、余白) 「発明の効果J 以上述べたように1本発明はりボヌクレアーゼインヒビ
ターを有効成分とする抗腫瘍剤及び癌細胞転移抑制剤で
あるから、高い抗mfIA活性を有し、特に乳癌および
結腸癌等の固形癌に対して顕著な効果を示し、且つこれ
ら原発巣の固形癌を外科的に摘出した際に問題となる肺
及びリンパ節転移に対しても有効であることから手術後
の転移防御に充分対処できる。しかも、毒性の極めて低
いことから長期間使用可能である点も特徴的である。更
に、水溶性であるために非常に扱いやすく、かつ製剤も
安定である。
【図面の簡単な説明】
第1図はヌードマウスに移植されたヒト結腸癌細胞(G
o−4)の増殖に対するリボヌクレアーゼインヒビター
の抗IIl瘍活性を示す図である。 特許出願人  森永製菓株式会社 福島紘司

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)リボヌクレアーゼインヒビターを有効成分とする
    抗腫瘍剤。
  2. (2)リボヌクレアーゼインヒビターを有効成分とする
    リンパ性白血病に対する抗腫瘍剤。
  3. (3)リボヌクレアーゼインヒビターを有効成分とする
    脳腫瘍に対する抗腫瘍剤。
  4. (4)リボヌクレアーゼインヒビターを有効成分とする
    肺癌に対する抗腫瘍剤。
  5. (5)リボヌクレアーゼインヒビターを有効成分とする
    乳癌に対する抗腫瘍剤。
  6. (6)リボヌクレアーゼインヒビターを有効成分とする
    肝臓癌に対する抗腫瘍剤。
  7. (7)リボヌクレアーゼインヒビターを有効成分とする
    胃癌並びに大腸癌に対する抗腫瘍剤。
  8. (8)リボヌクレアーゼインヒビターを有効成分とする
    黒色腫細胞に対する抗腫瘍剤。
  9. (9)リボヌクレアーゼインヒビターを有効成分とする
    癌細胞転移抑制剤。
  10. (10)リボヌクレアーゼインヒビターを有効成分とす
    る肺転移及びリンパ節転移に対する癌細胞転移抑制剤。
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