JPH02306556A - 耐雷端子台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は雷サージを始めとする異常電圧に対して、大き
な耐力を有する耐雷端子台に関するものである。

従来の技術 近年、電力分野において、電力の安定供給の要望が以前
にも増して高まり、電力設備機器の高信頼化ならびに電
力の高品質化が進められている。

特に、電力の高品質化は、送配電線上に雷などによって
発生する有害な異常電圧を確実に吸収、抑制するために
、通常、ギャップをもたない酸化亜鉛系の避雷器も実用
化され、送配電線設備の各所に取り付けられている。

シカシナカラ、ＡＣｌｏｏＶ、ＡＣ２００Ｖなどの低圧
配電線におけるサージ電圧の対策は近年開始したばかり
で、依然として数ＫＶ以上のサージ電圧が電力量計や家
電機器に侵入しており、機器側での耐雷対策が必要とさ
れていた。特に、電力量計を始めとする各種機器の電気
接続のための端子台付近において、雷害を受ける場合が
多（、耐雷性能の高い端子台が要望されていた。

従来、この種の端子台の構造は第３図および第４図に示
すような構成であった。第３図は端子台の斜視図で、説
明不要部分は省略している。また、第４図は端子台の電
気回路図を示したものである。第４図、第５図において
、ｌａ、ｌｂ、ｌｃは電気接続端子で、外部よりの電線
が接続され、内部回路に電気もしくは信号が供給される
。この図では３回路の例を示す。上記電気接続端子１ａ
。

ｌｂ、ｌｃは銅や銅合金で作られた電気良導体である。

２は極間（回路間）の絶縁を確保するための極間絶縁板
で、各極間に設けられ、通常エポキシ樹脂、フェノール
樹脂などが用いられる。３ａ。

３ｂ’、３ｃは同様に各回路のアース間絶縁を確保する
ためのアース間絶縁部で、各アース間に設けられ、極間
絶縁板２と同様な材料で構成されている。４は電気接続
端子１ａ、ｌｂ、ｌｃ上のビスで、外部よりの電線取付
は時に用いるものである。５は端子台が取付けられる取
付盤で、通常は金属製のものが用いられる。

以上のように構成された従来の端子台の動作を以下に説
明する。今、外部から電気接続端子１ａ。

ｌｂ、ｌｃに接続された電線の電力あるいは信号はサー
ジ電圧によって極間あるいはアース間に放電を生じなけ
れば、同等支障なく内部回路に導かれ、所望の特性を示
すものである。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、このような従来の構成では、例えば電気
接続端子１ａ、ｌｃに外部より雷サージ電圧が侵入して
きた時、そのサージ電圧がアース間絶縁部３ａ、３ｃの
耐圧を超えた場合、第４図に示すようにそれぞれアーク
（イ）、アーク（ロ）となって、取付盤５へ放電を生じ
る。この時、取付盤５を介して電気接続端子１ａ、、１
ｃは短絡を生じ、その後のΔＣ１００Ｖの続流によって
端子台は破壊、焼損するといった問題がある。

本発明は、このような課題を解決しようとするもので、
電気接続端子と取付盤との間に中間電極を配し、電気接
続端子と中間電極間にバリスタを接続し、続流を遮断し
ようとするものである。

課題を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するために、電気接続端子の
アース間、あるいはアース間、極間両者にバリスタを接
続し、さらにバリスタのアース側端子を中間電極に接続
し、そしてこの中間電極を電気接続端子と取付盤との間
に位置させたものである。

作用 本発明は上記した構成により、電気接続端子から取付盤
への放電を、電気接続端子→バリスタ→中間電極→取付
盤のルートで放電させるため、従来例のように電気接続
端子１ａ、ｌｃに同時に放電を生じてもバリスタによっ
て続流が防止され、端子台が破壊、焼損することはない
。

実施例 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説
明する。第１図および第２図は本発明の耐雷端子台の一
実施例を示したものである。第１図は本発明の耐雷端子
台の斜視図で、説明不要部分は省略している。また、第
２図は耐雷端子台の電気回路図を示したものである。第
１図および第２図において１．６ａ、６ｂ、’６ｃは電
気接続端子、７は極間絶縁板、８ａ、８ｂ、８ｃはアー
ス間絶縁部、９はビス、１０は取付盤で、これらはそれ
ぞれ従来の端子台の電気接続端子１ａ、ｌｂ。

ｌｃ、極間絶縁板２、アース間絶縁部３ａ、３ｂ。

３ｃ、ビス４、取付盤５に対応するものである。

１１は中間電極で、電気接続端子６ａ、６ｂ、６ｃと取
付盤１０との間に位置し、１枚の金属板からなっている
。同図では中間電極１１は取付盤１０に圧接するかたち
になっているが、これは電気接続端子６ａ、６ｂ、６ｃ
と取付盤１０の中間にあってもよく、いずれにしても電
気接続端子６ａ。

６ｂ、８ｃから取付盤１０へ放電する経路に位置してい
る。そして、電気接続端子６ａ、６ｂ、６ｃと中間電極
１１との間には、アース側一括としてバリスタ１２ａ、
１２ｂ、１２ｃが接続されている。このバリスタ１２　
ａ、　　１２　ｂ、　　１２　ｃはアース間絶縁部８ａ
、８ｂ、８ｃ内にモールドされるか、あるいはそれらの
空間に収納されている。また、バリスタ１２　ａ、　　
１２　ｂ、　　１２　ｃは酸化亜鉛を主原料としたセラ
ミックバリスタで、良好なサージ電流耐量と電圧非直線
特性を有している。

さらに、これらバリスタ１２　ａ、　　１２　ｂ、　　
１２　ｃは回路電圧あるいは耐圧試験電圧に対して充分
高い動作開始電圧に設定されている。

次に、以上のように構成された耐雷端子台の動作を説明
する。今、従来例と同様に、例えば電気接続端子６ａ、
６ｃにサージ電圧が印加された場合、電気接続端子６ａ
、６ｃは取付盤１０に対して放電を生じようとする。し
かしながら、中間電極１１が放電を生じようとする経路
にあり、また電気接続端子６ａ、６ｃと中間電極１１の
間にはバリスタ１２ａ、１２ｃがあり、そこに電圧依存
性抵抗特性があるため、従来のような気中アーク放電は
電気接続端子６ａ、６ｃと中間電極１１との間では発生
せず、中間電極１１と取付盤１０との間のみで発生する
。ただし、中間電極１１と取付盤１０が完全に電気接続
されておれば、この部分でもアーク放電は発生しない。

すなわち、放電は電気接続端子６ａ、６ｃ→バリスタ１
２ａ、１２ｃ→中間電極１１→取付盤１０のルートで行
われ、気中アークとなるのは中間電極１１→取付盤１０
のみである。そして、電気接続端子６ａ、６ｃと中間電
極１１との間はバリスタ１２ａ、１２Ｃで回路電圧以上
に電圧が確保されているため、また中間電極１１と取付
盤１０との間の放電は電気接続端子６ａ、６ｃから十分
離れているため、同等続流の発生には寄与しない。もち
ろん異極間短絡も発生することもない。そのため端子台
の続流や異極間短絡による破壊や焼損はまったく発生し
ない。また、端子台部で危険な電圧を放電してしまえば
耐雷端子台以降の回路には大きなサージ電圧が印加され
ないという効果も兼ね備えている。

なお、実施例では電気接続端子を３個としたが、これは
端子数を限定するものではない。また、実施例ではバリ
スタをアース間のみに設けた場合の例を示したが、アー
ス間、極間の両者に接続されていても上記した効果は同
様であるが、両者適用の場合は、極間サージにも強い耐
雷端子台が提供できるものである。また、実施例では中
間電極を１枚ものとしたが、電気接続端子毎に中間電極
を設けても同様な効果が得られることはいうまでもない
。さらに、取付盤は必ずしも金属製に限定するものでは
なく、木製であってもよい。

発明の効果 以上のように本発明によれば、電気接続端子のアース間
、あるいはアース間、極間両者にバリスタを接続し、バ
リスタのアース側端子を中間電極に接続させ、さらにこ
の中間電極を電気接続端子と取付盤との間に位置させる
ことによって、サージ電圧侵入時の続流、異極間短絡な
どによる端子台の破壊、焼損が防止できるものである。

さらには耐雷端子台以降の機器には大きなサージ電圧が
印加されないという効果も併せもつものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による耐雷端子台を示す要部
斜視図、第２図は同電気回路図、第３図は従来の端子台
を示す要部斜視図、第４図は同電気回路図である。 ６ａ、６ｂ、６ｃ・・・・・・電気接続端子、７・・・
・・・極間絶縁部、８ａ、８ｂ、８ｃ・・・・・・アー
ス間絶縁部、９・・・・・・ビス、１０・・・・・・取
付盤、１１・・・・・・中間電極、１２ａ、１２ｂ、１
２ｃ・・・・・・バリスタ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １個もしくは複数の電気接続端子のアース間、あるいは
   アース間と極間の両者にそれぞれバリスタを接続し、上
   記バリスタのそれぞれのアース側端子を中間電極に接続
   し、上記中間電極は上記電気接続端子からのアース間放
   電時の径路に位置するように、端子台とその端子台を取
   付ける取付盤の中間か、もしくは上記取付盤に圧接する
   位置に配置したことを特徴とする耐雷端子台。