JPH02306418A - 磁気ヘッドのジンバル板およびフロッピィディスク用磁気ヘッド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はフロッピーディスク装置に用いられる磁気ヘッ
ドのジンバル板およびフロッピーディスク用磁気ヘッド
装置に関する。

（従来技術） この種のフロッピーディスク用磁気ヘッド装置において
は、フロッピーディスクをはさむようにその上下面に対
面して一対の磁気ヘッドが配置されている。フロッピー
ディスクに対してこれらの磁気ヘッドは、いずれもジン
バルと称する角形の板に固着され、ジンバル板からフレ
キシブルプリント配線板を通して信号の授受がなされる
。

フロッピーディスクに対して下側の磁気ヘッドを保持す
る下側ジンバル板は、比較的板厚が厚く、かつ固定設置
される。これに対して上側の磁気ヘッドを保持するジン
バル板は、フロッピーディスクに対して円滑な押付力を
もたらすようにバネ性のある薄板で形成され、かつこの
バネ性を一層効果的にするため板面に溝状の切込みがな
されている。磁気ヘッドはジンバル板の略中夫の孔に挿
し込まれ、フロッピーディスクと反対側（ジンノ＼ル板
裏面側）へ突出した部分にコイルが装着される。

従来、下側の磁気ヘッドは、下側ジンバル板の厚みおよ
びコイル取り付けの関係から下側磁気ヘッドの高さくコ
アの高さ寸法）が上側のものより長く、したがってその
平均磁路長も下側のヘッドの方が長くなっていた。

（発明が解決しようとする課題） 上述のように従来のフロッピーディスク用磁気ヘッド装
置においては、ジンバル板の厚みによって磁気ヘッドの
高さ寸法を変えなければならず、平均磁路長がジンバル
板の厚みで長くなったり短くなったりし、上側、下側の
磁気ヘッドを同一回路で共用する場合は静・動特性を上
下同じにするための条件設定が非常にむずかしく、特性
のバラツキがでやすいという問題があった。またジンバ
ル板の厚みにより磁気ヘッドの大きさ、種類を変えなけ
ればならないので、それだけコスト高となっていた。

（課題を解決するための手段） そこで本発明は、上側、下側の磁気ヘッドを上下ジンバ
ル板の厚みに関係なく静・動特性が同しになるようにし
た磁気ヘッド用ジンバル板およびフロッピーディスク用
磁気ヘッド装置を提供することにある。

本発明による磁気ヘッド用ジンバル板は、固定側ジンバ
ル板の裏面のコイル装着部分周囲の板厚を他の部分より
薄く形成したものである。

また本発明によるフロッピーディスク用磁気ヘッド装置
は、フロッピーディスクの上面および下面に対接するよ
うに一対の磁気ヘッドをそれぞれジンバル板に固着し、
下側のジンバル板を上側のジンバル板より板厚大の固定
側ジンバル板としたフロッピーディスク用磁気ヘッド装
置において、前記固定側ジンバル板の裏面のコイル装着
部分周囲の板厚を上側ジンバル板と略同じ板厚になるよ
うに薄＜シ、両ジンバル板にそれぞれ同じ平均磁路長を
もつ磁気ヘッドを取り付けて成るものである。

（実施例） 次に、本発明を図面を参照して実施例につき説明する。

第４図および第５図は従来の磁気ヘッド装置のそれぞれ
下側磁気ヘッド部分および上側磁気ヘッド部分を示す側
面図である。これらの図に示すように、下側ジンバル板
ｉ（厚み１−１　）は上側ジンバル板２（厚みｔ２）の
約４倍程の厚みを有し、これらのジンバル板１．２にそ
れぞれ下側磁気ヘッド３、上側磁気ヘッド４がその対接
するフロッピーディスク５側から各ジンバル板１，２の
裏面ｌａ、２ａへ突出するように挿入され、該ジンバル
板１．２の裏面側の磁気ヘッド後部にコイル６゜７が装
着されている。この下側および上側の磁気ヘッド３．４
によりフロッピーディスクがはさまれて記録、再生が行
われる。ジンバル板１，２の表面側ではそれぞれの磁気
ヘッド３．４をはさむように非磁性のスライダブロック
８．９が固着されている。磁気ヘッド３，４の後部は少
なくともコイル６．７を取り付は得る長さだけジンバル
板１．２の裏面１ａ、２ａへ突出しなければならず、下
側ジンバル板１のように板厚ｔ、が厚い場合は磁気ヘッ
ド３の高さＨを上側磁気ヘッド（高さｈ）よりも大きく
しなければならず、図中仮想線で示す平均磁路長！１　
（第４図）、ｃｚ（第５図）は下側磁気ヘッド３の方が
長（なり、下側、上側磁気ヘッド３．４の静・動特性が
同じにならない。

この特性のバラツキをなくすために従来はいろいろ細か
い条件設定をしなければならなかった。

第１図は本発明の実施例に係るフロッピーディスク用磁
気ヘッド装置の下側磁気ヘッド部分の側面図、第２図は
同じく上側磁気ヘッド部分の側面図である。また第３図
は本発明の実施例の下側ジンバル板１１の裏面側（フロ
ッピーディスクと反対側）からみた平面図である。下側
ジンバル板１１のほぼ中央部分には下側磁気ヘッド１３
の後部１３ａを挿し込むための孔１５が穿けられており
、この孔１５にジンバル板１１の表面１１ｂ側（フロッ
ピーディスク面側）から磁気ヘッド１３の後部１３ａが
挿し込まれ、ヘッド前部側は前述したようにスライダブ
ロック８が固着される。上側磁気ヘッド１４のジンバル
板１２についても同様にその中央の孔１７に磁気ヘッド
１４の後部１４ａが挿し込まれ、前部側がスライダブロ
ック９で固定される。

下側ジンバル板１１は、その裏面１１ａ側において磁気
ヘッド挿入孔１５の周囲が第１図、第３図の如くハーフ
エツチング加工等の手段で凹形に削られており、したが
ってこの部分の板厚は上側ジンバル板１２の板厚ｔ２と
略同じ板厚ｔ２となっている。これ以外の部分は厚い板
厚１．を有している。この薄肉部分１６の広さは第１図
に示すように磁気へンド後部１３ａのコイル６がこの薄
肉凹形部分に充分大るような広さを有している。

したがって薄肉部分１６の中心孔１５に挿入される磁気
ヘッド後部１３ａは、該薄肉部分１６の凹形の底面に接
してコイル６が装着される量だけジンバル板裏面１１ａ
側へ突出すればよく、これによって下側磁気ヘッド１３
の高さを小さくでき、その平均磁路長を上側磁気ヘッド
１４と略同じにできる。開示実施例のように薄肉部分１
６の板厚Ｌ２を上側ジンバル板１２と同じにすることに
より、下側、上側とも同し寸法の磁気ヘッドにすること
ができ、フロンビイディスク装置への磁気ヘッドの組み
付けに際して部品の種類が少なくなり、コスト低減とな
る。

第６図および第７図は上側、下側磁気ヘッドの飽和特性
を、従来の場合と本発明の場合について示した図である
。従来のもの（第６図）では書込電流Ｉ８に対してその
出力が上、下の磁気ヘッドについてずれが生じているが
、本発明（第７図）のように磁気ヘッドの磁路長が上、
下ヘッドについて同じになることにより、書込電流Ｉｌ
、Ｉに対して出力は上下ヘッドとも略同じとなり、特性
のバラツキがなくなる。図中、曲線Ａは上側磁気ヘッド
、Ｂは下側磁気ヘッドの飽和特性を表している。

特にフロッピーディスク装置のようにフロッピーディス
クをはさむ上下の磁気ヘッドを同一回路で構成する場合
は静・動特性のための条件設定が非常にやりやすくなり
、特性のバラツキがなくなる。

（発明の効果） 以上説明したように本発明によれば、ジンバル板の厚い
方をエツチング加工等で部分的に削り、磁気ヘッドのコ
イル挿入部分の板厚を上下のジンバル板につき同じ厚さ
にすることにより、上下の磁気ヘッドの条件設定が非常
に容易で特性のバラツキがなくなる利点がある。同じ磁
気ヘッドをそれぞれ上下のジンバル板に取り付けること
も可能で、それだけコスト低下となる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係るフロッピーディスク用磁
気ヘッド装置の下側磁気ヘッド部分の側面断面図、第２
図は本発明の実施例の上側磁気ヘッド部分の側面断面図
、第３図は本発明の実施例に係る下側ジンバル板の裏面
側からみた平面図、第４図および第５図はそれぞれ従来
の下側、上側磁気ヘッド部分の側面図、第６図は従来の
上側、下側磁気ヘッドの飽和特性を示した図、第７図は
本発明における上側、下側磁気ヘッドの飽和特性を示し
た図である。 ５・・・フロッピーディスク、６．７・・・コイル、８
．９・・・スライダブロック、 １１・・・下側ジンバル板、ｌｌａ・・・裏面、１２・
・・上側ジンバル板、１３・・・下側磁気ヘッド、１３
ａ・・・ヘッド後部、１４・・・上側磁気ヘッド、１５
．１７・・・孔、１６・・・薄肉部分。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）、固定側ジンバル板の裏面のコイル装着部分周囲
   の板厚を他の部分より薄く形成したことを特徴とする磁
   気ヘッドのジンバル板。
2. （２）、フロッピーディスクの上面および下面に対接す
   るように一対の磁気ヘッドをそれぞれジンバル板に固着
   し、下側のジンバル板を上側のジンバル板より板厚大の
   固定側ジンバル板としたフロッピーディスク用磁気ヘッ
   ド装置において、前記固定側ジンバル板の裏面のコイル
   装着部分周囲の板厚を上側ジンバル板と略同じ板厚にな
   るように薄くし、両ジンバル板にそれぞれ同じ平均磁路
   長をもつ磁気ヘッドを取り付けたことを特徴とするフロ
   ッピーディスク用磁気ヘッド装置。