JPH0230348B2 - Tainetsuseichitsukahosotoryo - Google Patents
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- JPH0230348B2 JPH0230348B2 JP5379884A JP5379884A JPH0230348B2 JP H0230348 B2 JPH0230348 B2 JP H0230348B2 JP 5379884 A JP5379884 A JP 5379884A JP 5379884 A JP5379884 A JP 5379884A JP H0230348 B2 JPH0230348 B2 JP H0230348B2
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Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
Description
本発明は、六方晶窒化ホウ素（以下BNとい
う）微粉末を主成分として、これにリン酸又はリ
ン酸塩を配合した耐熱性塗料に関する。 BNは高い融点を有し、電気特性および機械的
特性に優れているばかりでなく、高温下において
も酸素、薬品等に侵されないので耐熱性塗料とし
て好適な性質を有している。 しかし、BN微粉末は、被塗布材として考えら
れている黒鉛、セラミツクス、金属等との濡れ性
が悪く、これを均一な状態に塗布することが出来
ないため、その塗布被膜にひびや剥離が発生し易
く、事実上耐熱性塗料として使用することが出来
なかつた。 本発明者は上記の事情に鑑み、BN微粉末を均
一状態に塗布する方法を鋭意研究した結果、BN
微粉末にリン酸又はリン酸塩を配合すると黒鉛、
セラミツクス、金属等に対する濡れ性がよくなる
ことを知見した。 本発明は上記の知見に基づいてなされたもの
で、その要旨は、リン酸又はリン酸塩を含む溶媒
に、主成分としてBN微粉末を分散してなる耐熱
性BN塗料にある。 以下本発明を説明する。 本発明に係る耐熱性塗料は、BN微粉末をリン
酸又はリン酸塩を含む溶媒に分散させるか、或い
はBN微粉末をリン酸又はリン酸塩と混合してこ
れに溶媒を添加してつくられる。 リン酸又はリン酸塩とBN微粉末との配合割合
は、その合計を100とすれば、リン酸又はリン酸
塩は、１〜20％が適当で、好ましくは２〜８％
で、BNの平均粒径は、10μ以下、好ましくは3μ
以下である。また、リン酸塩としてはリン酸アル
ミニウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、
リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム等が用い
られる。さらに溶媒としては水、メチルアルコー
ル、エチルアルコール等が用いられ、その量はリ
ン酸又はリン酸塩100重量部に対して100〜400重
量部の範囲がよく、好ましくは150〜300重量部で
ある。 なお、BN微粉末と共にB2O3CaOを添加するこ
とがあり、その量は、BNに対し５％以下が好ま
しい。 上記リン酸又はリン酸塩のBNとの合計量に対
する割合が１％以下では、BN微粉末の被塗布材
に対する濡れ状態が不充分で均一な塗布が行なわ
れず、20％より多いと、BN微粉末の割合が少な
く、被膜が薄くなり、耐熱性塗料としての効果が
少なくなる。また、溶媒の量が、リン酸又はリン
酸塩の量に対して100重量部以下では、、BNの分
散が不充分で、400重量部以上では、リン酸又は
リン酸塩によるBN微粉末の被塗布材に対する濡
れが不充分となる。 上記所定濃度に配合された耐熱性BN塗料を被
塗布材に塗布するには、通常吹付け塗装が行なわ
れる。 上記BN微粉末はリン酸又はリン酸塩を配合す
ることによつて被塗布物に対する濡れ状態がよく
なり、均一に塗布されるようになるが、これは
BN微粉末の粒子表面に、BNの加水分解によつ
て生成したB2O3が存在し、このB2O3がリン酸又
はリン酸塩と反応して生成した物質が、被塗布材
とBN粉末粒子、或いはBN粉末粒子同士の強力
なバインダーとなるため、濡れがよくなり約一に
塗布され、ひびや剥離の発生しない被膜が形成さ
れるものと思料する。 以下に実験例を示し本発明を具体的に説明す
る。 実施例 １ 被塗布材として黒鉛を用い、(1)黒鉛そのままの
もの、(2)黒鉛にリン酸をエタノールに溶解して塗
布したもの、(3)本発明に係る平均粒径3μ以下の
BN微粉末：95％、リン酸アルミニウム５％のも
の100重量部に対しエタノール200重量部を配合し
た塗料を黒鉛に塗布したものを、それぞれ空気中
で所定の温度に保持して、単位面積に対する黒鉛
の酸化減量によつて、耐熱性塗料の性能を調べ
た。なお、BN微粉末をリン酸又はリン酸塩を使
用せずに黒鉛に塗布することを試みたが、均一に
塗布出来ず、実験の対象から除外した。上記実験
結果を第１表に示し、そのグラフを第１図に示し
た。
う）微粉末を主成分として、これにリン酸又はリ
ン酸塩を配合した耐熱性塗料に関する。 BNは高い融点を有し、電気特性および機械的
特性に優れているばかりでなく、高温下において
も酸素、薬品等に侵されないので耐熱性塗料とし
て好適な性質を有している。 しかし、BN微粉末は、被塗布材として考えら
れている黒鉛、セラミツクス、金属等との濡れ性
が悪く、これを均一な状態に塗布することが出来
ないため、その塗布被膜にひびや剥離が発生し易
く、事実上耐熱性塗料として使用することが出来
なかつた。 本発明者は上記の事情に鑑み、BN微粉末を均
一状態に塗布する方法を鋭意研究した結果、BN
微粉末にリン酸又はリン酸塩を配合すると黒鉛、
セラミツクス、金属等に対する濡れ性がよくなる
ことを知見した。 本発明は上記の知見に基づいてなされたもの
で、その要旨は、リン酸又はリン酸塩を含む溶媒
に、主成分としてBN微粉末を分散してなる耐熱
性BN塗料にある。 以下本発明を説明する。 本発明に係る耐熱性塗料は、BN微粉末をリン
酸又はリン酸塩を含む溶媒に分散させるか、或い
はBN微粉末をリン酸又はリン酸塩と混合してこ
れに溶媒を添加してつくられる。 リン酸又はリン酸塩とBN微粉末との配合割合
は、その合計を100とすれば、リン酸又はリン酸
塩は、１〜20％が適当で、好ましくは２〜８％
で、BNの平均粒径は、10μ以下、好ましくは3μ
以下である。また、リン酸塩としてはリン酸アル
ミニウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、
リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム等が用い
られる。さらに溶媒としては水、メチルアルコー
ル、エチルアルコール等が用いられ、その量はリ
ン酸又はリン酸塩100重量部に対して100〜400重
量部の範囲がよく、好ましくは150〜300重量部で
ある。 なお、BN微粉末と共にB2O3CaOを添加するこ
とがあり、その量は、BNに対し５％以下が好ま
しい。 上記リン酸又はリン酸塩のBNとの合計量に対
する割合が１％以下では、BN微粉末の被塗布材
に対する濡れ状態が不充分で均一な塗布が行なわ
れず、20％より多いと、BN微粉末の割合が少な
く、被膜が薄くなり、耐熱性塗料としての効果が
少なくなる。また、溶媒の量が、リン酸又はリン
酸塩の量に対して100重量部以下では、、BNの分
散が不充分で、400重量部以上では、リン酸又は
リン酸塩によるBN微粉末の被塗布材に対する濡
れが不充分となる。 上記所定濃度に配合された耐熱性BN塗料を被
塗布材に塗布するには、通常吹付け塗装が行なわ
れる。 上記BN微粉末はリン酸又はリン酸塩を配合す
ることによつて被塗布物に対する濡れ状態がよく
なり、均一に塗布されるようになるが、これは
BN微粉末の粒子表面に、BNの加水分解によつ
て生成したB2O3が存在し、このB2O3がリン酸又
はリン酸塩と反応して生成した物質が、被塗布材
とBN粉末粒子、或いはBN粉末粒子同士の強力
なバインダーとなるため、濡れがよくなり約一に
塗布され、ひびや剥離の発生しない被膜が形成さ
れるものと思料する。 以下に実験例を示し本発明を具体的に説明す
る。 実施例 １ 被塗布材として黒鉛を用い、(1)黒鉛そのままの
もの、(2)黒鉛にリン酸をエタノールに溶解して塗
布したもの、(3)本発明に係る平均粒径3μ以下の
BN微粉末：95％、リン酸アルミニウム５％のも
の100重量部に対しエタノール200重量部を配合し
た塗料を黒鉛に塗布したものを、それぞれ空気中
で所定の温度に保持して、単位面積に対する黒鉛
の酸化減量によつて、耐熱性塗料の性能を調べ
た。なお、BN微粉末をリン酸又はリン酸塩を使
用せずに黒鉛に塗布することを試みたが、均一に
塗布出来ず、実験の対象から除外した。上記実験
結果を第１表に示し、そのグラフを第１図に示し
た。
【表】
上記結果により、本発明に係る耐熱性塗料の黒
鉛に対する酸化防止効果が優れていることがわか
る。 以上述べたように本発明に係る耐熱性塗料は、
その物性が耐熱材として適合していながら、被塗
布材に対する濡性が悪く、塗布が均一に出来ない
ため塗料に使えなかつたBN微粉末を、リン酸又
はリン酸塩と配合することによつて均一に塗布可
能としたものであり、耐熱性塗料として極めて優
れたものである。
鉛に対する酸化防止効果が優れていることがわか
る。 以上述べたように本発明に係る耐熱性塗料は、
その物性が耐熱材として適合していながら、被塗
布材に対する濡性が悪く、塗布が均一に出来ない
ため塗料に使えなかつたBN微粉末を、リン酸又
はリン酸塩と配合することによつて均一に塗布可
能としたものであり、耐熱性塗料として極めて優
れたものである。
第１図は、各温度における酸化減量を示す図で
ある。 １……黒鉛、２……リン酸を塗布した黒鉛、３
……BN：95％、リン酸アルミニウム５％を配合
した塗料を塗布した黒鉛。
ある。 １……黒鉛、２……リン酸を塗布した黒鉛、３
……BN：95％、リン酸アルミニウム５％を配合
した塗料を塗布した黒鉛。
Claims (1)
- １ リン酸又はリン酸塩を含む溶媒に、主成分と
して窒化ホウ素微粉末を分散してなる耐熱性窒化
ホウ素塗料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5379884A JPH0230348B2 (ja) | 1984-03-21 | 1984-03-21 | Tainetsuseichitsukahosotoryo |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5379884A JPH0230348B2 (ja) | 1984-03-21 | 1984-03-21 | Tainetsuseichitsukahosotoryo |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60197766A JPS60197766A (ja) | 1985-10-07 |
| JPH0230348B2 true JPH0230348B2 (ja) | 1990-07-05 |
Family
ID=12952831
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5379884A Expired - Lifetime JPH0230348B2 (ja) | 1984-03-21 | 1984-03-21 | Tainetsuseichitsukahosotoryo |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0230348B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5007962A (en) * | 1989-09-19 | 1991-04-16 | Union Carbide Corporation | Boron nitride coatings |
| KR100533480B1 (ko) * | 2003-08-27 | 2005-12-06 | 주식회사 데크 | 탄소-탄소 복합재의 내산화 방법 |
-
1984
- 1984-03-21 JP JP5379884A patent/JPH0230348B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60197766A (ja) | 1985-10-07 |
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